プロが教える『クラウドバンク』の評判と選んではいけない全理由|23社を比較してわかった真実

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ソーシャルレンディング(貸付型・融資型クラウドファンティング)に興味を持ち、業者比較をしていく中でクラウドバンクが気になったけど、“実際のところクラウドバンクは信頼できるの?”と疑問に思っていませんか?

結論としては、クラウドバンクは成立ローン総額180億円を突破する人気業者ですが、顧客預かり金を適切に管理・把握していなかった事や、担保保証やキャンペーン等で意図的に事実に相違する表示を行った等の理由から過去二度に渡り行政処分を受け、一時は3ヶ月間の業務停止命令を下された事実から、大切な投資資金の預け先としてはおすすめできないと言えます。

このページでは、元大手金融投資顧問会社のアセットマネジャーとして、様々なファンドを運営してきた筆者が、今最も注目されているソーシャルレンディングにおける「クラウドバンクの総評」について、ソーシャルレンディング業者23社の比較評価をもとに、以下の流れに沿ってわかりやすく解説します。

  1. クラウドバンクの総評|全23社の比較評価
  2. クラウドバンクをおすすめしない2つの理由
  3. おすすめソーシャルレンディング業者5選

すべて読めば、クラウドバンクの客観的総評と自分に向いているかどうかがわかり、最良の決断ができるようになるでしょう。

0. クラウドバンクとは|「金融庁」から2度に渡り行政処分を受けた業者

まずは、ソーシャルレンディング(貸付型・融資型クラウドファンディング)業界における、全23社を「最大利回り」と「企業の信頼性」で比較した場合の『クラウドバンク』のポジションを押さえておきましょう。

上記の通り、クラウドバンクは信頼性・最大利回り以前に不誠実・不完全な経営内容により過去2度の行政処分を受けており、完全に改善されたかどうかを確証を持って判断するのは困難であるため、現時点においては業界マップから外しています。

以下、具体的にご紹介していきます。

ソーシャルレンディングサービス運営には、金融庁への第二種金融商品取引業者登録及び、各都道府県への貸金業者登録を行う必要があります。クラウドバンクを運営する日本クラウド証券は貸金業者登録を行っておりませんが、100%子会社のクラウドバンクフィナンシャルサービスが貸金業者登録を行い、ファンド運営を実施する事で、適法な運営形態を取っています。

1. クラウドバンクの総評|全23社の比較評価

項目 評価 理由
※2017年10月時点情報
信頼性 ★1  2013年12月創立。2015年7月3日行政処分を受ける。2017年6月9日二度目の行政処分を受ける。
人気度 ★★★★★5 成立ローン総額193億8,684万円。
年利回り ★★★★4 5~7%と平均的。
担保保証 ★★★★4 担保付き商品あり。
デフォルト件数 ★★★★★5 なし。
最低投資額 ★★★★★5 1万円から可能。
投資期間 ★★★★★5 2ヶ月~36ヶ月と短期から長期までカバー。
手数料 ★★★★★5 口座管理手数料:無し
入金手数料:全業者有り
出金手数料:無し※原則出金金額1000円以上の場合無料
その他手数料:無し
特徴 不誠実・不完全な経営内容により金融庁から2度に渡り行政処分を受けた業者。

<総評>

クラウドバンク』は2015年7月及び、2017年6月に行政処分として業務停止命令・業務改善命令を受けており、現在は通常営業を再開していますが、後述する「行政処分」の内容からは、とても投資先として大切な資金を託せるような業者ではないと言え、ソーシャルレンディング業者を探しているのであれば、ニーズに合った他の業者をおすすめします。

※投資のプロが教えるソーシャルレンディング業者を選ぶ際のリスクと注意点

ソーシャルレンディング業者を比較する際には上記の様に様々なポイントがありますが、その中で最も重要視すべきは下記の3点です。

1. 必ず担保保証付き(保証会社付き)の案件を選ぶ

ソーシャルレンディングの商品は全てリスク商品である為、最悪、貸し倒れの可能性があり、その場合は投資家が損失を被ることになります。必ず担保保証付き(保証会社付き)の商品の中から投資先を選定しましょう。

2. 「信頼性」の高い業者を選ぶ

国内業者の多くは、公開情報が少ないベンチャー企業です。倒産などの企業リスクも比較的大きい業界である事を理解して「信頼性」の高い業者を選びましょう。

3. 商品の内容比較の前に業者の信頼度から投資判断をする

上記の理由から、商品の内容だけで投資判断をするのは絶対にやめましょう!個別案件(商品)は数日間の短期募集が多い事から口座開設後では既に入れ替わっている可能性も高く、また、投資先の詳細を確認することはできない為、業者の審査能力が大変重要です。まずは運営業者の概要や特徴についてきちんと理解した上で、自分なりに信用できると判断した業者の運営する個別案件の中でニーズに合ったものを厳選して投資するようにしましょう。

2. クラウドバンクをおすすめしない2つの理由

クラウドバンクは登録があった「金融庁」から2度に渡り悪徳な経営内容を理由として行政処分を受けました。行政処分の事実とその内容からクラウドバンクをおすすめできない理由を以下にまとめました。

  • 金融庁より業務改善命令と業務停止命令を受けた(2015年7月3日)
  • 金融庁より2度目の業務改善命令を受けた(2017年6月9日)

理由1. 金融庁より業務改善命令と業務停止命令を受けた(2015年7月3日)

まず最初に2015年6月26日、クラウドバンクは証券取引等監視委員会により、行政処分勧告を受けます。

これはつまり、証券取引等監視委員会が内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、「クラウドバンクを検査した結果、問題が認められた為、何らかの処罰を与えるべき」と意見した事を意味します。

その時の内容は以下の2点です。

①別管理を適切に行っていない状況

業務システムの入力作業において、多数の遅延を発生させているところ、それらの補正を完了させておらず、顧客預り金残高を正確に把握していなかった。その他にも、顧客の出資金を匿名組合の営業者名義の銀行口座に送金するまでの間、クラウドバンクの銀行口座に滞留させている状況にあるにもかかわらず、顧客預り金として管理すべき金額に含めていなかった。

②顧客に対し必要な情報を適切に通知していないと認められる状況

成立した取引について、金銭の受渡年月日等を記載した取引残高報告書を業務システムにより作成し、四半期ごとに顧客に交付していたが、取引量の増加等に伴い業務システムへの取引内容の入力遅延が発生したことにより、平成26年1月から同年9月までの3四半期において、第一種業務及び第二種業務について、金銭の受渡しに係る事項を正確に記載していない取引残高報告書を交付しており、受渡状況等につき不適切な情報を顧客に通知している。

上記の状況は、金融商品取引法第40条第2号に基づく金融商品取引業等に関する内閣府令第123条第1項第8号に掲げる「顧客の有価証券の売買その他の取引等に関し、受渡状況その他の顧客に必要な情報を適切に通知していないと認められる状況」に該当する。

証券取引等監視委員会(http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2015/2015/20150626-3.htm)

つまり、「①顧客の預かり金残高をしっかりと把握・管理出来ていなかった」上に「②その不適切な情報のまま取引残高報告書を交付し顧客に通知していた」という事です。

上記の内容を受けて7日後の7月3日に金融庁より以下のような行政処分が下されました。

<2015年7月3日:業務停止命令と業務改善命令>

金融庁 報道発表資料(http://www.fsa.go.jp/news/27/syouken/20150703-1.html)

簡単に言うと、「三ヶ月間の業務停止(新規口座開設も禁止)」と「①業務再開までにシステムの見直し、②管理体制の立て直し、③早急に顧客預かり金残高の把握・管理、④今後の商品販売・取り扱いにおいて適切な措置を行うように話し合い、①については書面にて報告する事。」を言い渡されました。

大切な顧客の預かり金残高を把握しきれないシステムで運営を続けるなどあるまじき行いですね…。

当然ながら、この後に原因となったシステムは見直し改善され、当時の代表であった大前和徳氏の辞任、人員増強など、業務体制の立て直しが行なわれました。

しかしながら、最初の行政処分から約2年後に、2度目の行政処分が下されました。

理由2. 金融庁より業務改善命令を受けた(2017年6月9日)

2年前の行政処分以来、システムの立て直しを図り順調に実績を伸ばしているよに見えていた矢先、前回以上に投資家の期待を大きく裏切る事実が発覚しました。

<2017年6月2日:行政処分勧告

①不動産開発事業に対して融資を行う広告

平成28年1月から同年7月までの間、募集の取扱いを行った一部において、「SPC(特別目的会社)のメザニンとして6億円の融資を実行します」と表示し、CB匿名組合の融資先は不動産を実際に取得するSPC(以下「不動産取得SPC」という。)であること、また、融資の形態は、劣後特約付金銭消費貸借契約(以下「メザニンローン」という。)であることを説明していた。

(http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2017/2017/20170602-1/01.pdf#page=2)

しかし、実際には、CB匿名組合の融資先は、不動産取得SPCではなく、不動産開発事業に投資を行う「甲事業会社」となっており、甲事業会社は、CB匿名組合から融資を受けた金銭の中から、不動産取得SPCにメザニンローンとして4億6000万円を融資するとともに、不動産取得SPCを営業者とする匿名組合に対して、1億7950万円を出資(以下「本匿名組合出資」という。)していた。

(http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2017/2017/20170602-1/01.pdf#page=2)
加えて、クラウドバンクは、上記不動産開発事業のリスク説明において事実と異なる表記をしていた。

実際には、本匿名組合出資を除くと、不動産取得SPCの「エクイティ」に相当するものは55万円しかないにもかかわらず、「エクイティ」の余力があることにより投資者がメザニンローンとして出資した金銭が毀損するおそれが低いかのような表示となっていることから、投資者の利益の見込みについて著しく事実に相違し、著しく人を誤認させるような表示をしていた

②営業者報酬等の還元をうたった広告

平成26年5月から同27年5月までの間、「手数料還元お客様キャンペーン」、「営業者報酬の一部を皆さまに還元することで、特別目標利回り6.5%でご提供いたします。」などとうたっていたにも関わらず、実際は営業者報酬を還元する意思はなく(当時CB匿名組合の運用担当者は前代表取締役)、事実に相違する表示であった。

証券取引等監視委員会(http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2017/2017/20170602-1.htm)

簡単に説明すると

①「投資家へは不動産証券化(不動産リート)のための実物不動産を取得・保有する特別目的会社(不動産SPC)へのメザニンローン(シニアローンの次に保証返済順位の高いローン)と謳い、あたかも信用性・保証力の高い貸付であるかのように広告・募集していたが、実際は単なるその不動産SPCへ投資する投資会社への貸付であり、しかも、その投資会社は元本・利息の返済義務のあるメザニンローンだけでなく、元本返済義務のないエクイティ(出資)投資にも貸付金を使っており、元本割れリスクの可能性が通常よりも高かったにもかかわらず、投資家へその事実を一切説明していなかった。

②社長自らが運用担当者として、投資家に対して嘘のキャンペーンを広告し、まるで投資家にとって非常にお得な商品であるかのように装い不当に投資金を集めていた。

と言うことです。

これを受け、2017年6月9日に、金融庁より2度目の業務改善命令が下されました。

<2017年6月9日:業務改善命令

関東財務局 理財部 証券監督第1課(http://kantou.mof.go.jp/rizai/pagekthp032000648.html)

処分の内容は、

  1. 今回の行政処分の内容を顧客に速やかに説明する事
  2. 広告審査体制の設備、経営・運営の管理体制の整備、再発防止体制の整備
  3. 責任の所在の明確化
  4. 1〜3の対応・実施状況を書面で報告(全て完了するまで随時書面で報告)

と言った経営上の立て直しを促す程度のもので、前回のように業務停止命令やそれ以上の重い処罰には至りませんでした。

問題のファンドについては、スキーム表記を改め、結果的には損失もなく予定通り償還が済まされ、再発防止策も講じられました。キャンペーンに関しても、対象者に還元できなかった手数料は全て還元したと発表しています。

結果的に問題は解決したようですが、2度に渡る行政処分の内容から多くの投資家に不信感を抱かせてしまったのではないでしょうか。

当然ながら投資である以上リスクはつきものですが、「魅力的なキャンペーン」等よりも先に「企業信頼性」を重視した投資判断をすることで、不本意な理由による不利益を避けるようにすべきです。

3. おすすめのソーシャルレンディング業者5選

前述の通り、ソーシャルレンディングにおける業者選びは「企業信頼性」が最も重要な項目の一つです。

現在、日本には多くのソーシャルレンディング業者が存在しており、業者比較するポイントもサイトによって様々であり、結局どれがよいのかがわからないという声が非常に多いのが現状です。

実際、どのポイントで比較するか次第で良い業者は変わってきますが、ここでは最も重要な下記のポイントにフォーカスしてご紹介します。

ソーシャルレンディング業者選びで後悔しない為に重視すべきポイントは以下の2つです。

  • 「信頼性」の高い業者を選ぶ
  • 担保保証付き(保証会社付き)の商品を選ぶ

クラウドバンクにおいては担保額が適正に表記されていなかったようですが、その内容についても健全性を判断する為に、上記2つのポイントを満たす業者をご紹介します。

業者のサービス内容は随時変更されていくため、あくまで2017年9月時点での情報ですが、上記2点を満たす業者としては以下の5社がおすすめです。

  1. maneo(マネオ)』|複数の大企業から出資を受けている業界最大手
  2. オーナーズブック』|不動産案件メインで全商品不動産担保付きの業者
  3. LCレンディング』|保証内容が非常に手厚い商品が多い人気業者
  4. クラウドクレジット』|伊藤忠商事が出資する社会貢献性が高い商品を扱う業者
  5. SBIソーシャルレンディング』| SBIグループに属す手堅い業者

募集期間が非常に短い案件が多いため、気になる業者の口座は予め開設しておいた方が良い。

ソーシャルレンディングの個別案件の投資募集期限は数日間と非常に短いものが多いです。 また、募集期限前でも募集額満額に達した時点で締め切られるため人気案件はすぐに募集終了してしまいます。 良い条件の案件を見つけてから口座開設していては間に合わないケースもあるため、 気になる業者の口座は予め開設しておくのがおすすめです。

3-1. maneo(マネオ)|複数の大企業から出資を受けている業界最大手

maneo(マネオ)』は2007年に日本で初めてソーシャルレンディングサービスを始めた業界のパイオニア的存在で、GMOクリックホールディングスやSMBCベンチャーキャピタル等、大手企業からの資本を集める事実から信頼性が高く、国内シェア率NO1.の人気業者です。

初めて開設する口座やメイン口座として最もおすすめです。

3-2. オーナーズブック|不動産案件メインで全商品不動産担保付きの業者

オーナーズブック』はカカクコム株式会社等大手企業から出資を集める信頼性の高い業者で、不動産のプロによる厳選された全件不動産担保付きの商品を扱う人気業者です。

「maneo」同様、投資家から多くの人気を集めるオーナーズブックは、「商品安全性」「年利回り」共に一歩抜けており、初心者から中上級者まで幅広くおすすめできます。

3-3. LCレンディング|保証内容が非常に手厚い商品が多い人気業者

LCレンディング』はジャスダックに上場するLCホールディングス株式会社の100%子会社である事から信頼性が高く、不動産に特化した商品を扱う人気業者です。

LCホールディングスの保証が付いた非常におすすめな手堅い商品も扱っており、初心者にも上級者にもおすすめの業者です。

3-4. クラウドクレジット|伊藤忠商事が出資する社会貢献性が高い商品を扱う業者

クラウドクレジット』は伊藤忠商事株式会社等大手企業から出資を集める信頼性の高い業者で、海外向けに特化した高利回りな商品を扱う人気業者です。

ペルーやカメルーンといった資金不足の新興国への融資を中心に、彼らの自立と貧困からの脱出を担うといった社会的意義が大きい投資ができる他の業者にはない特徴があります。

残念ながら担保保証はありませんが、グループ会社や世界レベルの大手金融機関の出資を受けている提携会社に限定して融資を行うことでリスクを低減しています。

投資経験が豊富で、資金的に余裕がある人におすすめの業者です。

3-5. SBIソーシャルレンディング|SBIグループに属す手堅い業者

SBIソーシャルレンディング』は大手金融会社SBIグループで信頼性が高く、全件担保付きの安全性が高い商品を扱う人気業者です。

不定期でキャッシュバック等の嬉しいキャンペーンを開催する事もある為、開催中のキャンペーンは可能な限り活用する事をおすすめします。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。

クラウドバンクに対する疑問が解消できたのではないでしょうか。

現在日本には数多くのソーシャルレンディング業者が存在しており、ニーズ次第で自分に合う合わないの判断は変わりますが、

クラウドバンクは、様々なサービスが充実しており、人気が高い反面、2度にわたる行政処分により、業務停止命令が下されたことも事実です。

きちんと自分に合う業者を選び、ソーシャルレンディングで後悔しない最先端の投資を行いましょう!

<重要項目を満たすおすすめ口座5選>

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