
「クレジットカードってどんな種類があるの?」と考えていませんか。
クレジットカードは9,000枚以上発行されています。様々な種類のクレジットカードがあり、種類分けの仕方もいくつもあります。また、クレジットカードの種類分けを知っていると、あなたの目的にあったクレジットカードを作る際に役立ちます。
そこでこの記事では大手カード会社3社で勤務した経験のある私がおすすめのクレジットカードの種類について以下の流れ紹介します。
この3つの種類分けの仕方を知ることで、自力で調べることが非常に困難なクレジットカードの種類についてほぼ完璧に把握することができます。
1. クレジットカードの種類分けを知るメリット
クレジットカードには以下の3つの主な種類分けがあるのですが、それらを知ることでクレジットカードを作る際にあなたの目的にあったクレジットカードを作ることに非常に役立ちます。
- 7大国際ブランドによる種類分け
- 色やランクによる種類分け
- 発行会社による種類分け
1-1. 国際ブランドによる種類分け
VISAやJCBなどの国際ブランドのマークを見たことがある方も多いかと思いますが、実は国際ブランドごとに使える国や地域、また店舗数が異なります。
この種類分けを知っておくことで、クレジットカードの使える場所を軸にクレジットカードを探す際に役立ちます。
1-2. 色やランクによる種類分け
色やランクごとにカードのステータスが異なります。ゴールドカードなどのステータスなカードは持っているだけであなたのステータスを高めます。
そして、クレジットカードのステータスが異なると、周りからの評価などが変わってきます。例えばデートなどでカードのステータスを見られた時に印象が左右されます。
こういった色やランクの種類分けを知っておくことで、クレジットカードのステータスを軸にクレジットカードを探す際に役立ちます。
1-3. 発行会社による種類分け
クレジットカードを作るためには審査が必要ですが、審査発行会社ごとにカードを作る取得難易度が異なります。
取得難易度は誰でも作れるカードから作るのが若干難しいものまで様々です。審査に自信のない方はなるべく発行してもらいやすいカードを選ぶようにしましょう。
この種類分けを知っておくことで、クレジットカードの取得難易度を軸にクレジットカードを探す際に役立ちます。
次章からはそれぞれの種類分けについて紹介していきます。
- 2章:国際ブランドによる種類分け
- 3章:色やランクによる種類分け
- 4章:発行会社による種類分け
2. 国際ブランドによる7つの種類分け
国際ブランドでクレジットカードの種類分けをすることができます。
国際ブランドとはお店やオンラインショップで買い物をする際に、カードでの支払いの決済を24時間世界中どこでも利用可能にするシステムを提供している会社を指します。
一般的に以下のようなロゴがカードの右下にあります。これらを7大国際ブランドと言います。
以下に各ブランドの違いが一目で分かる比較表を載せます。
ブランド名 ロゴ |
会員数 | 加盟店舗数 | シェア率 | ポイント | 代表的なカード |
Mastercard |
◎ | 国内◎
海外◎ |
2位 | 海外利用時の為替手数料が最安値になりやすい | 『UCカード(一般カード)』 |
VISA |
◎ | 国内◎
海外◎ |
1位 | 世界各地で高確率で使用可能・Apple Payの利用に制限あり | 『三井住友VISAクラシックカードA』 |
JCB |
○ | 国内◎
海外△ |
5位 | 日本国内シェアNo.1 | 『JCB一般カード』 |
AMERICAN EXPRESS |
○ | 国内○
海外○ |
4位 | ステータスの高い国際ブランド | 『アメリカン・エキスプレス・カード』 |
DinersClub |
不明 | 国内○
海外○ |
6位 | 「食」関連のサービス充実 | 『ダイナースクラブカード』 |
銀聯(UnionPay) |
◎ | 国内◯
海外○ |
3位 | 中国でのシェアNo.1 | 『Trip.comグローバルカード』 |
DISCOVER |
△ | 国内△
海外○ |
7位 | アメリカ中心のブランドで、日本国内では作れない | 日本で発行できるカードなし |
上記の国際ブランドにはそれぞれおすすめできる方が変わります。
- Mastercard:今から1枚目のクレジットカードを作る方におすすめ
- VISA:使えるお店の数重視の方におすすめ
- JCB:日本での利用が中心の方におすすめ
- AMERICAN EXPRESS:ハイステータスを求める方におすすめ
- DinersClub:1ランク上の「食」にこだわる方におすすめ
- 銀聯:中国に行く機会が多い方におすすめ
DISCOVER:アメリカ中心のブランドで、日本国内では発行できないのでおすすめとしては載せません。
2-1. Mastercard:今から1枚目のクレジットカードを作る方におすすめ
Mastercardは国内外問わずほとんどのお店で利用することができ、海外利用時の為替手数料が最安値になりやすく、Apple Payを制限なく利用できます。
そのため、これから1枚目のクレジットカードを作る方におすすめです。
Mastercardのメリット
MastercardはVISAに負けないシェア率を誇り、VISAが使えるお店であれば大抵のお店で使用可能です。
また、MastercardブランドはApple Payを制限なく使えます。
Apple Payとは自分のクレジットカードをiPhoneに取り込み、コンビニや駅の改札で決済を可能にしてくれるサービスです。
出典:Apple
そしてVISAと同様に国内外問わず、下記のマークがあるATMではキャッシングすることもできるので海外旅行でもお金を自由に引き出せます。
さらにMastercardは「プライスレスジャパン」というサービスを始めており、日本でのサービスは厚くなっています。
以下に一例を挙げておきます。
- Mastercardと食べログが厳選する全国約600店舗の旬でお得なレストランで、ウェルカムドリンク or デザート or 10~15%の特別割引
- エクスペディアで国内・海外ホテルを8%OFFで予約できる
サービスの内容は時期によって変わります。
Mastercardのデメリット
MastercardはVISAと比べると、若干ですが提携店舗数が劣ります。ただ、VISAしか使えないお店は最近減ってきたのでMastercardで十分なケースが多いです。
主な提携カード:『UCカード(一般カード)』
2-2. VISA:使えるお店の数重視の方におすすめ
世界で一番使えるお店が多いブランドです。
クレジットカードが利用可能なお店ならば、ほとんどのお店で使うことができるので不便なく使いたい方におすすめです。
VISAのメリット
加盟店舗数、国際決済業務、シェア率が世界No.1で、国内外問わず、クレジットカードが使えるお店ならばほとんどのお店で使うことができます。
また世界中で下記のマークがあるATMでキャッシングすることもできるので、海外の旅行でもお金を自由に引き出せます。
VISAのデメリット
Apple Payを使う時に一部制限を受けることです。
Apple Payとは自分のクレジットカードをiPhoneに取り込み、コンビニや駅の改札で決済を可能にしてくれるサービスです。
非常に便利なサービスなので、Apple Payがスムーズに使えないのはデメリットと言えます。
主な提携カード:『三井住友VISAクラシックカード』
2-3. JCB:日本での利用が中心の方におすすめ
JCBのカードは海外での利用に不安はあるもの国内で利用できるお店が一番多いので、日本での利用が中心の方におすすめです。
JCBのメリット
JCBの国内シェアは群を抜いてNo.1なので国内で利用できるお店が多いです。
また、JCBはApple Payを制限なく使えます。
Apple Payとは自分のクレジットカードをiPhoneに取り込み、コンビニや駅の改札で決済を可能にしてくれるサービスです。
出典:Apple
JCBのデメリット
JCBは世界的な知名度はまだまだ低く、世界シェア率も5位なので海外では使えないことがあります。
しかし、ここ数年でアジアをはじめ米国でも利用できるお店が増えてきました。理由としてはAMERICAN EXPRESS、Diners Club、銀聯、Discoverとの業務提携が大きいです。
この提携によって双方のカードリーダーでどちらのカードも読み取れるようになったからです。また、海外でのキャッシングに関しても、Mastercard同様にCirrusのマークがあるところではキャッシングを行えます。
さらに最近では「たびらば」で、JCB会員だけのサービスを紹介したり、会員限定のチケット先行販売や割引チケットがあったり、JCB保険サービスが付帯していたりします。
JCBのプロパーカード
JCBには『JCB一般カード』などの「JCB ORIGINAL SERIES」と呼ばれるサービスも充実したプロパーカード(自社で直接発行しているカード)があります。
2-4. AMERICAN EXPRESS:ハイステータスを求める方におすすめ
AMERICANN EXPRESSは最も高いサービスを受けることの出来る国際ブランドのうちの1つなのでハイステータスを求める方におすすめです。
AMERICANN EXPRESSのメリット
AMERICANN EXPRESS、通称アメックスは世界中どこでも通用するブランドとなっています。最大の特徴としては保有することへのステータスの高さとサービスの充実が挙げられます。
参考までに以下に各カードのアメリカ基準での信用度を載せておきます。
ステータス 国際ブランド S アメックス AA ダイナース A VISA・Mastercard B JCB・DISCOVER C 銀聯
AMERICANN EXPRESSのデメリット
VISAやMastercardに比べると、世界シェア率は4位なので利用できないことが多いです。
しかし、最近ではJCBと提携したことで日本国内での利用に困ることは少ないです。
AMERICANN EXPRESSのプロパーカード
最上級のステータスの証明になるアメックスですが、アメックスのプロパーカードは下記の4つです。
カード名 | 年会費(税抜) |
『アメリカン・エキスプレス・カード』 | 12,000円 |
『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』 | 29,000円 |
『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』(招待制) | 130,000円 |
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』(招待制) | 350,000円 |
年会費が高くなればなるほど、カードの審査難易度やステータス、サービス内容も上がります。
2-5. DinersClub:1ランク上の食にこだわる方におすすめ
ダイナースもアメックスと並ぶくらいにステータスの高いカードです。
特に『食』のサービスが充実しているので、高級レストランや料亭などでの外食の機会が多い方におすすめです。
DinersClubのメリット
DinersClubはAMERICAN EXPRESSにも引けを取らないくらいステータスが高く、サービスも充実したブランドです。
特にレストランなどでの利用で非常に力を発揮します。
例えば、ある決められたレストランで指定のコース料理を2名分以上予約すると1名分が無料になります。
DinersClubのデメリット
VISAやMastercardに比べると、AMERICAN EXPRESSと同様に利用できないことが多いです。
しかし、最近ではJCBと提携したことで日本国内での利用に困ることは少ないです。
DinersClubのプロパーカード
DinersClubのプロパーカードにも様々な種類があります。
カード名 | 年会費(税抜) | 入会基準 | 利用可能額 |
『ダイナースクラブカード』 | 22,000円 | 27歳以上、年収500万以上 | 一律の制限なし
※初期推定300万~500万円 |
『ダイナースクラブ ビジネスカード』 | 27,000円 | 27歳以上の個人事業主、法人企業の代表者または役員 | 一律の制限なし
※初期推定300万~500万円 |
『ダイナースクラブ プレミアムカード』(招待制) | 130,000円 | 『ダイナースクラブカード』会員の中で招待の基準を満たした人 | 一律の制限なし
※初期推定1,000万円~ |
年会費が高くなればなるほど、カードの審査難易度やステータス、サービス内容も上がります。
2-6. 銀聯:中国に行く機会が多い方におすすめ
銀聯のシェア率は中国では圧倒的に高いので中国に行く機会が多い方におすすめです。
銀聯のメリット
中国では圧倒的に銀聯のシェア率が高いです。
もちろん、VISAやMastercardも使えますが、中国に行く機会が多いのであれば必ず持っておきたいカードです。
JCBと提携しているので日本国内での利用にも困ることは少ないです。
また、銀聯の決済は暗証番号6桁+サインで行われるためセキュリティがしっかりしているのも魅力です。
銀聯のデメリット
銀聯の発行されているカードのほとんどがクレジットカードと違い、決済と同時に銀行から利用額が引き落とされる「デビットカード」なので注意が必要です。
銀聯の提携カード
日本で銀聯のカードを作るなら、下記のようなカードがあります。
- 『Trip.comグローバルカード』
- 『銀聯カード』(MUFGカード所有者が作れる)
- 『三井住友銀聯カード』
- 『ANA銀聯カード』(ANAVISAカード所有者が作れる)
3. 色やランクによる4つの種類分け
色やランクでもクレジットカードの種類分けをすることができます。
クレジットカードは色によってランクが異なり、高いランクほど持つのが難しい(=ステータスの象徴)と言われています。また、ランクによって付帯する保険内容やカードの年会費なども変わってきます。
以下にクレジットカードの色とランクについて一目で違いがわかる覧表を載せておきます。
-スマホの方はスクロールできます-
カードの色 | カードの種類 | ステータス | 年会費(税抜) | 海外旅行保険 | 代表カード | |||||
色々 | 一般カード | 低い | 無料〜10,000円 | 付帯保険はあるものとないものがある | ||||||
金が多い | ゴールドカード | 高い | 1,805円〜35,000円 | 充実した付帯保険 | ||||||
白金や黒 | プラチナカード | かなり高い | 20,000円~155,000円 | かなり充実した付帯保険 | 『JCBプラチナ』 | |||||
黒が基本 | ブラックカード | 最も高い | 50,000円~350,000円 | 最高峰の充実度を誇る保険 | 『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』 |
このように「ブラックカード」>「プラチナカード」>「ゴールドカード」>「一般カード」の順でステータスが高く、年会費も高くなり、海外旅行保険などの特典も充実します。
ここからはそれぞれのカードの色とランクについて紹介していきます。
3-1. 一般カード
一般カードはステータス性はありませんが、年会費も安かったり、無料だったりとします。さらに、ほとんどの方が問題なく作ることのできるカードが多いです。
また、券面の色もカードによって様々でクレジットカードの色にこだわる方には非常におすすめです。
他サイトでは「学生カード」「年会費無料カード」「シルバーカード」などが分けられていますが、これらは全て一般カードなので全て一緒に考えるのが最もシンプルです。
しかし、カードによってそれぞれ持つべき層が変わるので注意しましょう。
学生カード
18歳以上の高校を卒業している学生のために作られたカードなので基本的には年会費が無料であることが多いです。
しかし、利用できる限度額も5〜30万円と限られています。
本来、安定的な収入を持たない学生はクレジットカードを作ることが難しいとされているので、これからカードを作ろうと考えてる学生の方は学生カードならば、簡単に作ることができるのでおすすめです。
代表的な学生カード:『学生専用ライフカード 』
また、学生カードがきになる方はこちらの『プロが教える大学生のクレジットカードの選び方とおすすめ6選』にて詳しく紹介しています。
学生の上手なクレジットカード利用法や審査の仕方などで不安な方はこちらを見れいただければ、慣れないクレジットカード作りでも安心して作れます。
年会費無料カード
年会費無料カードは、無職であったり、過去に返済の遅滞などがなければ、基本的に誰でも作ることのできるカードです。
数多くの年会費無料カードがあり、カードによってポイント還元率や海外旅行保険の付帯の有無は様々です。
ポイント還元率は基本的には0.5%のものが多いですが、中には1.0%を超えるものもあります。海外旅行保険は基本的には付帯しないカードの方が多いです。一般的なカードの限度額は最初のうちは10万円〜80万円ほどです。
代表的な年会費無料カード:『楽天カード』
上記のような年会費無料カードが気になる方はこちらの『【2018年版】年会費無料のクレジットカードおすすめ10選』にてポイント還元率の高いカード、海外旅行保険の条件が良いカード、特に作りやすいカードをまとめてあります。
年会費無料カードだけでも3,700枚近くのカードがあるので本当に満足のできるカードを探したい!
シルバーカード
シルバーカードという単語はあまり聞いたことがないという方の方が多いかもしれません。こちらは年会費が1,000円近くかかってしまう「クラシックカード」に多い名称です。
基本的に券面がシルバーのものが多いからだったり、ゴールドカードとの対比でそう呼ばれているという話もあります。
限度額は50万円〜200万円のものが多いです。
代表的なクラシックカード:『三井住友VISAクラシックカード』
3-2. ゴールドカード
現在、ゴールドカードは非常に作りやすくなっており、年収も300万円あれば作れるものが増えています。
今では様々なカードの種類が増え、富裕層の方々はゴールドカードよりも上のランクのプラチナカードやブラックカードを使っていることが多いです。
しかし、世間一般でのゴールドカードの知名度は依然として高く、作りやすさの割にはステータスが高くみられます。さらに付帯する保険なども充実した内容になるので海外旅行に安心していけるようになります。
また、上の図のように基本的にゴールドカードのステータスは作る難易度に比例して高くなります。
しかし、中には『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』のように比較的作りやすい割にステータスもかなり高いお得なクレジットカードもあります。
おすすめのゴールドカード:『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』
※ヤングゴールドカード
ヤングゴールドカードとはその名の通り、20代の若者向けに作られたゴールドカードです。年会費も1,500円〜5,000円と割安なものが多く、高い年会費を払いたくない方に人気のカードです。
しかし、一部サービスはゴールドカードと比較するとやや劣ります。
また、ヤングゴールドカードを持っていることで、いずれはゴールドカードに切り替わるものもあるのでいずれはゴールドカードを持ちたいと考えている方にもおすすめです。
代表的なヤングゴールドカード:『三井住友VISAプライムゴールドカード』
3-3. プラチナカード
ゴールドカードよりも手厚いサービスや保険が付帯しているのがプラチナカードです。金よりも白金(プラチナ)の方が市場価値が高いのでこう呼ばれており、サービスや付帯保険も十分すぎるほどのものとなっています。
プラチナカードの最大の特徴はコンシェルジュサービスがあるということです。コンシェルジュサービスとは専用のダイヤルに電話することであなたの細かな要望を聞き入れてくれるサービスのことです。
例えば、急に宿泊先を探さなければいけなくなり、宿を探したけれども全て満室で宿泊先が見つからない際などに利用すると、コンシェルジュが宿を見つけてくれるなど、可能な願いならば大抵の願いは聞き入れてくれるサービスです。
代表的なプラチナカード:『JCBプラチナ』
3-4. ブラックカード
ブラックカードはサービス、ステータスともに最上級のクレジットカードです。年会費もそれに準ずる形で非常に高くなっていますが、それに見合った一部の富裕層の方しか持つことのできないカードです。
そのため、一般的にはブラックカードの存在自体を知らない人が多いので、お店やデートの時に使ってもステータス性を証明できない場合もあるくらいです。
入手するためには年収はもちろんのこと、カード会社からのインビテーション(招待)が必要となっており、そのカード会社のカードを何年間か利用し続けなければいけないので本当に入手するのが難しいカードです。
代表的なブラックカード:『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
4. 発行会社による5つの種類分け
クレジットカードは色々な会社が発行していますが、その発行会社でクレジットカードの種類分けをすることができます。
クレジットカードの種類は大きく分けると以下の5種類になります。
種類 | 代表カード | 特徴 |
国際系 | 『JCB一般カード』 | JCBなどの国際ブランドが直接発行するクレジットカードです。 |
銀行系 | 『三井住友VISAクラシックカード』 | 銀行やそのグループ会社が発行するクレジットカードです。 |
信販系 | 『REX CARD』 | クレジットカード、ローン、割賦販売、賃貸住宅の保証人など、販売信用を主に行っている会社が発行するクレジットカードです。 |
流通系 | 『エポスカード』 | スーパーやデパートなどのグループ会社や子会社が発行するクレジットカードです。 |
消費者金融系 | 『ACマスターカード』 | 消費者金融が発行するカードです。 |
クレジットカードには以上のような種類があります。そしてそれぞれ審査基準が違います。
4-1. 国際系クレジットカード
返済能力・性格・資産、全てにおいて高い基準を要求されます。これらが不安な方の申し込みはおすすめしません。
代表カード:『JCB一般カード』
ただし、「アメリカン・エキスプレス」が直接発行している『アメリカン・エキスプレス・カード』のようなプロパーカードは過去の属性よりも現在の属性を重視する傾向にあります。このカードは非常にステータスの高いカードでアメリカに本社を持ちます。
アメックスでは「現在の属性」を重視する傾向にあると言われています。そのため、過去に事故を起こしてしまい審査が不安な方でも、現在の職業や年収が安定している方は返済能力が十分にあると見なされカードが発行される可能性があります。
『アメリカン・エキスプレス・カード』公式ページ:
4-2. 銀行系クレジットカード
返済能力・性格・資産、全てにおいて高い基準を要求されます。これらが不安な方の申し込みはおすすめしません。
しかし、作ろうとしているカードのグループ企業の銀行口座を持っている方や提携カードの利用歴があると作りやすい傾向にあります。
代表カード:『三井住友VISAクラシックカード』
4-3. 信販系クレジットカード
返済能力・性格・資産を見ます。中でも返済能力は特に重視しています。
なぜなら、信販会社はクレジットカードを使用してもらうことで収益を稼いでいます。つまり、利用者にカードを使ってもらわなければ信販会社には利益がないので、多くの利用者に使ってもらえるよう審査を行っています。
そのため、多少は利用実績に難があっても職業や年収がよければ発行されやすくなります。
代表カード:『REX CARD』
4-4. 流通系
返済能力・性格・資産を見ます。ただし、国際系や銀行系に比べると基準は高くありません。
例えば、『エポスカード』は会社の理念として「信用はお客さまと共につくるもの」という与信哲学があるため、30代以下の会員が50%を超えていたり、カード会員の約70%が女性であるなどより多くの人に利用してもらいたいという意志があります。
また、他社と違った与信ノウハウを利用して審査しているため断られる確率がわずか8%と非常に低いです(他社平均は24%)
代表カード:『エポスカード』
4-5. 消費者金融系カード
消費者金融系のカードは他のカードと審査がまったく違うといっても過言ではありません。一般的に消費者金融系のカードが最も作りやすいと言われていますが消費者金融の貸付審査に近い審査が行われているからです。
消費者金融は無担保でお金を貸し出すくらいなので厳重な審査を行います。しかし、消費者金融もカードを利用してもらうことで収益を稼いでいるので多くの方にカードを持って欲しいと考えています。
そのため、安定した収入があり、カードを発行することで利益が生まれると判断されれば他社で審査に落ちた方でも十分に審査に通る可能性があります。
代表カード:『ACマスターカード』
5. まとめ
以上がクレジットカードの種類分けになります。
クレジットカードには以下の3つの主な種類分けがあるのですが、それをを知ることでクレジットカードを作る際にあなたの目的にあったクレジットカードを作ることに非常に役立ちます。
- 7大国際ブランドによる種類分け:クレジットカードの利用地域を軸にクレジットカードを探す際に役立ちます。
- 色やランクによる種類分け:クレジットカードのステータスを軸にクレジットカードを探す際に役立ちます。
- 発行会社による種類分け:クレジットカードの取得難易度を軸にクレジットカードを探す際に役立ちます。
このページを参考に、あなたがベストなカードに出会えれば幸いです。
(※当サイトへの掲載情報は、できる限り正確であるように精査の上細心の注意を払って作成しておりますが、情報を利用・使用するなどの行為に対して生じたあらゆる損害等について一切補償は致しません。極力サービス内容が変わり次第更新をしますが突然変わりすぐに更新できない可能性もあるため、カードご入会の前には必ずご自身でカード発行元の公式サイトで最新の情報をご確認した後にお申し込み下さい)