今さら聞けないクレジットカード4つの作り方|メリット・注意点を解説

クレジットカードを作りたいけど、どんな作り方があるのか分からず困っていませんか。

現在はインターネットでクレジットカードの公式ページから申し込むのが主な作り方になっていますが、その他にもカードの作り方がありそれぞれメリットと注意点があります。

このページでは、大手カード会社に3社勤務した経験を活かしてクレジットカードの作り方について以下の流れでご紹介します。

  1. クレジットカードの主な4つの作り方
  2. クレジットカードを作る際に注意すべき5つのポイント

まずはクレジットカードの主な4つの作り方の特徴を知って頂く事で、あなたにとって1番合う作り方が分かるでしょう。

それだけでなく、作る際に注意すべき5つのポイントも合わせてご紹介するので、全て読んでいただければよりクレジットカードを作れる確率を高くできるでしょう。

1. クレジットカードの主な4つの作り方

現在、クレジットカードの主な作り方は以下の4つです。

  • インターネット
  • 銀行やデパート、空港などのブース・窓口(対面)
  • 申込書の郵送
  • 電話

それぞれの作り方のメリットや注意点を5つの項目に分けて、表で比較・評価しました。

作り方申し込みできる時間カードの種類入会特典の豪華さ届くまでの時間審査の通りやすさ
インターネット
銀行やデパート、空港などのブース・窓口(対面)◯〜◎
申込書の郵送×
電話××

基本はインターネットからの申し込む作り方が1番便利で簡単・お得です。

ただし、下記のいずれかに当てはまる方は銀行やデパート、空港などのブース・窓口(対面)で申し込む作り方が良いでしょう。

  • クレジットカードを初めて作る方で分からない事を色々聞きたい
  • 過去に支払いの遅れがあったりブラックな方でネットでの申し込みは全て断られた

作り方別のメリットや注意点について以下でより詳しくご説明します。

作り方1. インターネット

現在、最も多いクレジットカードの作り方はインターネットからの申し込みです。

ほぼ全ての要因において優れているため、特別な理由がない限りこの作り方を選ぶとあなたにとって1番メリットがあります。

申し込みできる時間

原則24時間365日です。

あなたがそのカードを作りたいと思ったその時にクレジットカード会社の公式ページなどから申し込みができます。

ただし、カード会社のメンテナンスが入る時間帯や、使っている携帯や通信会社にトラブルがあって通信ができなくなると申し込みができません。

カードの種類

今そのクレジットカード会社が募集しているほぼ全ての種類を申し込めます。

ですが、招待制や組合員などの限定カードは申し込み資格が必要だったり、一部のカードは申込書を郵送で取り寄せて郵送のみでの申し込みになる場合もあります。

ほとんどのカードは公式ページでポイントなどの還元や券面のデザイン、どのような特典やメリットがあるのか紹介されているため、作りたいカードの情報を事前にじっくりと調べられるのも便利な点です。

入会特典の豪華さ

ポイントや商品券などの入会特典が1番多く豪華な場合がほとんどです。

なぜなら、他の作り方に比べて人件費など募集のためのコストがかかっていないため、その分を特典に上乗せできるからです。

最新の豪華な入会特典が付くクレジットカードを知りたい方は「クレジットカードおすすめ入会キャンペーン10選」を参照してください。

届くまでの時間

住んでいる地域や申し込みをする日時などにもよりますが、全ての作り方の中でほぼ最速でクレジットカードを受け取れます(最短翌営業日発送)

例外として、いくつかの条件を満たせば後述する一部のデパートや窓口などだと最短即日で受け取ることも可能です。

審査の通りやすさ

申し込みページのフォームに沿って入力するため、手書きに比べて字の汚さや書き間違いでのミスを少なくできるため、そうしたエラーでの審査落ちはかなり減らせます。

しかし、次で紹介する対面での申し込みの方がなりすましなどを防げて本人確認しやすかったり、受付した人の裁量などによって若干審査に通りやすくなる傾向にあります。

作り方2. 銀行やデパート、空港などのブース・窓口(対面)

2番目に多いクレジットカードの作り方は銀行やデパート、空港などのブース・窓口で受付や担当者の人と対面する申し込みです。

インターネットからの申し込みに比べて制限が多いですが、場合によっては審査に通る可能性を若干上げられるという利点があります。

申し込みできる時間

対面で受付をしてくれるブースや窓口の営業時間内です。

銀行は平日の日中と非常に限定した時間に限られ、商業施設などでも朝10時から夜8時など制限があり、年末年始は受付していない事がほとんどです。

また、担当員や他に申し込む人の数によっては待たされれる事もあります。

カードの種類

限られたごく一部しか申し込めません。

ただ、そのカード会社の主力商品がほとんどで、申し込む場所やサービスで利用するとメリットのあるベーシックな機能で大きなハズレを引く可能性はありません。

入会特典の豪華さ

インターネットからの申し込みに比べると乏しい内容になる事が多いです。

人件費はもちろん、出展する場所代など経費がかさむため、作りたい方への特典は少なくなりがちです。

届くまでの時間

郵送で申し込む場合と同じくらいの時間がかかる事が多く、1週間以上とみておいた方が良いです。

例外として、エポス系やセゾン系、三越伊勢丹では最短即日で受け取ることも可能です。

また、アコムの『ACマスターカード』は自動契約機(むじんくん)で、最短即日カードを発行して受け取れます。

即日発行など急ぎで作れるクレジットカードを知りたい方は「即日作れるクレジットカードおすすめ4選」を参照してください。

審査の通りやすさ

担当者との対面での申し込みのため、なりすましなどを防げて本人確認しやすかったり、受付した人の裁量などによって他の作り方に比べて若干審査に通りやすい傾向にあります。

例えば、『エポスカード』は店頭での申し込みで断られる確率がわずか8%と非常に低いです(他社平均は24%)

エポスカードの店舗における謝絶率は8%

引用:マルイグループ共創経営レポート2019 P40

これはその場で運転免許証など本人確認書類で申し込む人が本人であるとかなり高い精度で判断できたり、タブレットの入力や申し込み用紙の記入時に不備やミスをほぼ0にできて正確に審査ができるためです。

わざわざこうした場所に行って人に会いたくない方・審査に自信がない方は、まず先に「プロ直伝!審査が不安な方でも作りやすいクレジットカード3選」で紹介しているクレジットカードをネットから申し込んでください。

それでも審査に落ちてしまったら、スーツなどフォーマルな服装で身だしなみを整えて空港にあるアメックスのブースにいる担当者にあなたの事情を正直に話した上でお願いすると作れる事もあるようです。

作り方3. 申込書の郵送

インターネットからの申し込みが主流な現在ですが、申込書を郵送する作り方も意外と多いです。

お店や駅構内、飛行機などにクレジットカードの申込書が置かれていて、限定的ではありますがカードの情報を比較した上で、自分の好きなタイミングで申し込みできる点が優れています。

申し込みできる時間

インターネットと同様、原則24時間365日です。

あなたがそのカードを作りたいと思ったその時に申込書に必要事項を記入の上、必要書類なども同封してポストに投函して申し込みができます。

カードの種類

限られたごく一部しか申し込めません。

また、インターネットから直接申し込みができない場合、申込書が送られてきて郵送と同じ作り方になる場合もあります。

入会特典の豪華さ

インターネットからの申し込みに比べると乏しい内容になる事が多いです。

作り方2の窓口ほどではありませんが、申込書の紙代・印刷代・郵便代だけなく、申込書の補充や受け取り目視で内容を確認する人件費など経費がかかるため、作りたい方への特典は少なくなりがちです。

届くまでの時間

申込書を郵送してから、2週間以上とみておいた方が良いです。

申込書を送ってもらう場合はその分の時間もかかるため、1番時間のかかる作り方の1つと言えます。

審査の通りやすさ

紙に必要事項を手書きする作り方なので、字の書き方が汚かったり、誤字や書く場所を間違うなど人為的ミスが起こりやすく、書類の不備が原因で審査に落ちやすくなりがちです。

記入例を参考した上で丁寧・慎重に書き、分からない事は電話で問い合わせて正確な申込書を作成することで、他の作り方と同じような審査通過率にできるでしょう。

作り方4. 電話

極一部のカードに限られますが、カード会社の入会案内専用ダイヤルからの申し込みも可能です。

制限が1番多く、とにかく手間がかかり面倒なため、あまりおすすめしません。

申し込みできる時間

カード会社の受付時間内で、ほとんどが平日の午前9時から午後5時です。

土日祝日や年末年始はほぼ時間外で、オペレーターに繋がるまでに時間がかかったり、携帯電話からの通話は有料で高額なナビダイヤルになる事も多いです。

カードの種類

わずかな枚数に限られます。

入会案内ダイヤルなどにかけても、作りたいクレジットカードが電話での申し込みに直接対応しているケースはほぼないでしょう。

申込書を自宅などに郵送という対応になりやすいです。

入会特典の豪華さ

ほぼないと言えます。

オペレーターの人件費が高く、時間で対応できる件数も少なくなるためです。

届くまでの時間

郵送と同じくらいかかると考えて良いです。

なぜなら、電話で申し込みに必要な情報を伝えたとしても、運転免許証などの本人確認書類や引き落とし口座情報の登録のため、郵送の手続きをしなくてはならない事があるためです。

審査の通りやすさ

申し込みに必要な情報をオペレーターからの質問に回答する作り方なので、不備による審査落ちはほぼないです。

一方で、事前に他社からの借入額や件数などを正確に把握しないまま答えたり、横柄な態度で返答する事などで審査に落ちる可能性が高くなります。

2. クレジットカードを作る際に注意すべき5つのポイント

クレジットカードの主な4つの作り方の特徴はご理解頂けたかと思います。

しかし、クレジットカードを作る際にはいくつかの注意点があり、以下の5つのポイントを確認せずにカードの申し込みをすると、本来なら通っていたはずの審査に落ちてしまうことがあるので確認してから申し込みましょう。

  • 必要な書類や情報などを揃えておく
  • 申込書記入時の誤字や空欄をできるだけ避ける
  • 6ヶ月以内に申し込むクレジットカードの枚数を2枚以下にする
  • キャッシング枠は原則0円(なし)にする
  • 嘘の情報を書かない(特に年収や他社での借金の総額・件数)

作り方を知るだけでなくこれら5つのポイントに注意する事で、よりクレジットカードを作れる確率を上げられます。

それぞれのポイントについて、以下でより詳しくご説明します。

ポイント1. 必要な書類や情報などを揃えておく

クレジットカードを作る時に必要な以下の3つの書類や情報などを揃えておきましょう。

  • 本人確認書類
  • 銀行口座
  • 銀行印

本人確認書類は主に運転免許証・健康保険証・住民票・パスポートなどです。

よくある間違いなのですが、学生の方が申し込む時に学生証は本人確認書類として認められない事がほとんどですので注意してください。

銀行口座は原則本人名義のものですが、主婦(夫)の方は配偶者名義の銀行口座でも受け付けてくれるカード会社もあります。

銀行印に関しては、インターネットからの申し込みだとカード会社と提携している金融機関の口座を指定する場合は不要な事も多くなってきましたが、確認はしておきましょう。

2022年4月民法改正後の18歳以上クレジットカード発行について

2022年4月1日より民法が改正され、成年年齢が20歳より18歳に引き下げられました。

これによって、親など親権者の同意を得ずにクレジットカードを作成するなど金銭の絡んだ契約などが可能になりました。

キャッシング枠を設定する方は年収証明書類が必要になることも

キャッシングサービスを利用する予定のある方は、現在借入をしている金額や希望するキャッシング枠の金額によって以下のような年収証明書類が必要になることもあります。

  • 給与所得の源泉徴収票
  • 確定申告書第一表(控え)
  • 所得証明書
  • 年金証書

※上記は一例です。カード会社が指定する書類を事前に必ず確認してください

審査に必要な書類となるため、事前に準備できていなかったり提出が遅れるとそれが原因で審査に落ちやすくなるので、注意しましょう。

ポイント2. 申込書記入時の誤字や空欄をできるだけ避ける

実は申込書(ネット入会だと申込画面)の不備や未記入が審査に引っかかる一番多い原因といわれています

どうしても記入できない項目は仕方がありませんが、多過ぎるとカード会社はあなたと安心して契約できないと判断し、審査に落ちやすくなります。

また、同じ理由で字が汚すぎるのも審査に落ちる原因とされています。

ポイント3. 6ヶ月以内に申し込むクレジットカードの枚数を2枚以下にする

信用機関にはクレジットカードを申し込んだ記録が6ヶ月間残るため、審査に通りやすくするためには6ヶ月以内に申し込むカードの枚数を2枚以下にしておきましょう。

一般的に6ヶ月以内に3枚以上のクレジットカードの申し込みをしていることを多重申し込みと言います。

この多重申し込み状態をカード会社が嫌がるためです。

口コミやネットの掲示板などで「半年で5〜6枚でも大丈夫」「毎月1枚作れる」など1年間に何枚も申し込みをしていてもカードを作れている人もいます。

しかし、個人の属性(年収や職業など)によってクレジットカードの作りやすさは違うので、当ページでは6ヶ月以内に2枚以下の申し込みをおすすめします。

なぜカード会社は多重申し込みを嫌がるのか

理由は2つあります。

  • お金に困っていてたくさん借入をして逃げる可能性が高いと判断されるため
  • 入会特典狙いでカードをあまり使わないで短期間で解約され損をする可能性が高いため
お金に困っていてたくさん借入をして逃げる可能性が高い

あなたにその意思が無くても、カード会社が持っているデータからそのような行動をする人の確率が高いと判断されます。

ショッピングも一時的にカード会社から借金をしている事に変わりはないので、キャッシングを0にしても借入と見なされます。

そのため、カード会社に疑われるような行動は避けた方がクレジットカードの審査に通る可能性は上がります。

入会特典狙いでカードをあまり使わないで短期間で解約され損をする可能性が高い

ポイントサイトなどでクレジットカードを作ることでたくさんのポイントがもらえるのは、カード会社がポイントサイトに報酬として支払っている広告費の一部を会員に還元しているためです。

カード会社は利用者を増やすためにクレジットカードを発行していますが、そのために広告費やカードの発行手数料(ICチップの単価だけで500円とも言われています)など少なくない経費をかけています。

そのため、ポイントや入会ボーナスだけ受け取って短期間で解約を繰り返しているとそのカード会社での評価は下がり社内ブラックになり、今後審査に通らなくなる可能性が高くなります。

信用情報機関にもカードを退会してから5年間はどのカード会社でどのくらいの期間利用していたのか記録が残るため、他のカード会社の審査にも通らなくなる可能性が高くなります。

こうした疑いを避けるためにも、6ヶ月以内の申し込み枚数を2枚以下にして、できれば小額でも良いので持っている全てのクレジットカードで月1回以上利用し、きちんと返済をしましょう。

そうすることで、専門の信用機関に優良な信用履歴(クレジットヒストリー)ができ、カード会社は「この人にクレジットカードを発行したら良いお客さんになってくれそうだ」と判断されやすくなり、結果として審査に通りやすくなります。

ポイント4. キャッシング枠は原則0円(なし)にする

カード会社からお金を借りる予定がない場合は原則としてキャッシング枠は0にして申し込みましょう。

なぜなら、総量規制という法律で個人がお金を借りられる枠の基準が定められていて、その枠の中にクレジットカードのキャッシング枠も含まれるからです。

総量規制とは個人の借入総額が、原則、年収等の3分の1までに制限される仕組みを言います。

引用:日本賃金業協会・総量規制とは

キャッシング枠を不必要に多くして申し込むと、カードの発行会社から「この人はお金に困っている人なのかな」と判断され、審査に通りにくくなります。

審査に落ちた場合、あなたが否決されたという記録は専門の信用機関に半年間残ってしまうため、全カード会社や銀行などの金融機関などにも分かり、他のカードを作る時に不利になりやすいです。

必要時は1〜2枚のカードに年収の1/3以下の金額で申し込む

ただ、メインのカードとして日常生活の中でキャッシングを使いたいこともあるでしょう。

その場合は、自分の持っている1〜2枚のカードに合計で年収の1/3以下の金額にして申し込むと、総量規制の基準に引っかからずカードが発行されやすいです。

ポイント5. 嘘の情報を書かない(特に年収や他社での借金の総額・件数)

申込書には嘘を書かず、正確な情報を書きましょう。

クレジットカードを作りたいために、カード会社に良い印象を持ってもらおうと次のような事をしてしまう方が多いですが絶対に止めましょう。

  • 実際よりも高い年収を書く
  • 他社での借金の総額や件数を少なく書く

お金に関する嘘の情報は特にシビアに反応され、高い確率でバレます。年収に関しては年間の収入証明書や確定申告の控えなどを求められる事もあります。

他社での借金の総額や件数は審査で信用機関にある情報と照らし合わせるため、すぐに分かります。記憶に自信のない方は事前にJICCなどで開示をし正確な情報を確認してから申込書に記入しましょう。

「うっかり」や「忘れていた」は原則通用せず、作りたいクレジットカードの審査に落ちるだけでなく、悪質だと判断されるとカード会社での社内ブラックになってしまう可能性もあるため、注意しましょう。

3. まとめ

クレジットカードの作り方についてご紹介しました。

現在、クレジットカードの主な作り方は以下の4つです。

  • インターネット
  • 銀行やデパート、空港などのブース・窓口(対面)
  • 申込書の郵送
  • 電話

それぞれの作り方のメリットや注意点を比較・評価した結果、基本はインターネットからの申し込む作り方が1番便利で簡単・お得です。

また、以下の5つのポイントを確認せずにカードの申し込みをすると、本来なら通っていたはずの審査に落ちてしまうことがあるので注意しましょう。

  • 必要な書類や情報などを揃えておく
  • 申込書記入時の誤字や空欄をできるだけ避ける
  • 6ヶ月以内に申し込むクレジットカードの枚数を2枚以下にする
  • キャッシング枠は原則0円(なし)にする
  • 嘘の情報を書かない(特に年収や他社での借金の総額・件数)

この記事で紹介した内容が、あなたに合ったクレジットカードの作り方が分かるお役に立てれば幸いです。

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