ソーシャルレンディングに興味があるけど、“そもそもどんな会社があるの?”、“どんなポイントで比較すればいいの?”と疑問を抱いて迷っていませんか?
ソーシャルレンディング業界には現時点でおよそ21社の業者が存在していますが、ほぼ全ての業者が創業間もないベンチャー企業です。
そのため、企業信頼性を第一にその他の重要項目も比較して業者選択をしないと、投資リスクが大きくなり、返済遅延や最悪の場合は貸し倒れが発生してしまうなんて事にもなりかねません。
このページでは、元大手金融投資顧問会社のアセットマネジャーとして、様々なファンドを運営してきた筆者が、今最も注目されている最先端投資のソーシャルレンディングにおける「全21社の徹底比較とおすすめ業者5選」について、以下の流れに沿ってわかりやすく解説します。
- ソーシャルレンディング業者全21社の業界マップ
- ソーシャルレンディング業者全21社一覧徹底比較ランキング
- ソーシャルレンディング業者比較で注目すべき3つのポイント
- 投資のプロが選ぶすべての人におすすめできる厳選業者5選
- 投資する前に必ず押さえておくべきソーシャルレンディングの2つの注意点
すべて読めば、様々な重要項目からソーシャルレンディング業者を比較でき、自分が選ぶべき業者が明確になるでしょう。
1. ソーシャルレンディング業者全21社の業界マップ
まずは、ソーシャルレンディング(貸付型・融資型クラウドファンディング)業界における、全21社を「最大利回り」と「企業の信頼性」で比較した場合の各社のポジションを押さえておきましょう。
上記の通り、ソーシャルレンディング各社を信頼性・最大利回りで比較した場合、「最大利回り」は8%を超える業者がほとんどであるのに対して、「企業信頼性」については、バラツキが生まれている事がわかります。
これだけを見て頂いても、業界全体を把握する参考になると思いますが、具体的にどの業者を選べばいいかの判断基準として、次章にて全21社を一覧徹底比較ランキングとしてまとめております。
2. ソーシャルレンディング業者全21社一覧徹底比較ランキング
下表は、ソーシャルレンディングにおける項目の中でも特に重要な「信頼性」「人気度」「年利回り」「担保保証」を評価項目としランキング形式でまとめてあります。業者選びの参考にしていただければ幸いです。
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※募集期間が非常に短い商品が多いため、気になる業者の口座は予め開設しておいた方が良い。
ソーシャルレンディングの個別商品の投資募集期限は数日間と非常に短いものが多いです。 また、募集期限前でも募集額満額に達した時点で締め切られるため人気商品はすぐに募集終了してしまいます。 良い条件の商品を見つけてから口座開設していては間に合わないケースもあるため、 気になる業者の口座は予め開設しておくのがおすすめです。
3. ソーシャルレンディング業者比較で注目すべき3つのポイント
ソーシャルレンディングの業者や商品選びの際に「年利回り」だけを基準として判断してしまう人が多いですが、前述の通り、年利回りだけを理由に業者を比較してしまうのは危険です。
ソーシャルレンディングの業者比較では以下の3つの順で注目することが大切です。
- 企業の「信頼性」
- 商品の「安全性」
- 「信頼性」と「安全性」を満たした上での「年利回り」
3-1. 企業の「信頼性」
国内業者の多くは、公開情報が少ないベンチャー企業です。
現段階では、国内市場は未成熟で発展途上であることから、倒産などの企業リスクも比較的大きい業界である事を理解して「信頼性」の高い業者を選びましょう。
例えば、大手企業からの資本を集めることに成功している業者は、経営面での信頼性が高いと言えます。
3-2. 商品の「安全性」
ソーシャルレンディングの商品は全てリスク商品である為、最悪、貸し倒れの可能性があり、その場合は投資家が損失を被ることになります。
業者によっては一部の商品にのみ担保がついたものもある為、必ず担保保証付き(保証会社付き)の有無とその内容について確認した上で投資先を選定しましょう。
3-3.「信頼性」と「安全性」を満たした上での「年利回り」
上記の理由から、「年利回り」等個別商品の内容だけで投資判断をするのは絶対にやめましょう!
個別商品は数日間の短期募集が多い事から口座開設後では既に入れ替わっている可能性も高く、また、投資先の詳細を確認することはできない為、業者の審査能力が大変重要です。
まずは運営業者の概要や特徴についてきちんと理解した上で、自分なりに信用できると判断した業者の運営する個別商品の中で、できる限り担保付きの商品を選び、その上で年利回りやその他のニーズに合ったものを厳選して投資するようにしましょう。
4. 投資のプロが選ぶすべての人におすすめできる厳選業者5選
前章の通り、ソーシャルレンディングにおける業者選びは「企業信頼性」が最も重要な項目であり、次いで「商品の安全性(担保保証の有無)」、「年利回り」という順でそれぞれの業者を比較していくことが大切です。
実際には、さらにその他の項目も含めて最終的に自身のニーズにあった業者の中で個別商品を選択していくことになりますが、ここでは全ての人におすすめできる厳選5業者として「信頼性」を最重要項目とした上でその他の項目に関しても優れている業者をご紹介します。
業者のサービス内容は随時変更されていくため、あくまで2017年9月時点での情報ですが、上記の条件を満たす業者としては以下の5社がおすすめです。
- 『maneo(マネオ)』|複数の大企業から出資を受けている業界最大手
- 『オーナーズブック』|不動産商品メインで全商品不動産担保付きの業者
- 『LCレンディング』|保証内容が非常に手厚い商品が多い人気業者
- 『クラウドクレジット』|伊藤忠商事が出資する社会貢献性が高い商品を扱う業者
- 『SBIソーシャルレンディング』| SBIグループに属す手堅い業者
※募集期間が非常に短い商品が多いため、気になる業者の口座は予め開設しておいた方が良い。
ソーシャルレンディングの個別商品の投資募集期限は数日間と非常に短いものが多いです。 また、募集期限前でも募集額満額に達した時点で締め切られるため人気商品はすぐに募集終了してしまいます。 良い条件の商品を見つけてから口座開設していては間に合わないケースもあるため、 気になる業者の口座は予め開設しておくのがおすすめです。
4-1. maneo(マネオ)|複数の大企業から出資を受けている業界最大手
『maneo(マネオ)』は2007年に日本で初めてソーシャルレンディングサービスを始めた業界のパイオニア的存在で、GMOクリックホールディングスやSMBCベンチャーキャピタル等、大手企業からの資本を集める事実から信頼性が高く、国内シェア率NO1.の人気業者です。
初めて開設する口座やメイン口座として最もおすすめです。
4-2. オーナーズブック|不動産商品メインで全商品不動産担保付きの業者
『オーナーズブック』はカカクコム株式会社等大手企業から出資を集める信頼性の高い業者で、不動産のプロによる厳選された全件不動産担保付きの商品を扱う人気業者です。
「maneo」同様、投資家から多くの人気を集めるオーナーズブックは、「商品安全性」「年利回り」共に一歩抜けており、初心者から中上級者まで幅広くおすすめできます。
4-3. LCレンディング|保証内容が非常に手厚い商品が多い人気業者
『LCレンディング』はジャスダックに上場するLCホールディングス株式会社の100%子会社である事から信頼性が高く、不動産に特化した商品を扱う人気業者です。
LCホールディングスの保証が付いた非常におすすめな手堅い商品も扱っており、初心者にも上級者にもおすすめの業者です。
4-4. クラウドクレジット|伊藤忠商事が出資する社会貢献性が高い商品を扱う業者
『クラウドクレジット』は伊藤忠商事株式会社等大手企業から出資を集める信頼性の高い業者で、海外向けに特化した高利回りな商品を扱う人気業者です。
ペルーやカメルーンといった資金不足の新興国への融資を中心に、彼らの自立と貧困からの脱出を担うといった社会的意義が大きい投資ができる他の業者にはない特徴があります。
残念ながら担保保証はありませんが、グループ会社や世界レベルの大手金融機関の出資を受けている提携会社に限定して融資を行うことでリスクを低減しています。
投資経験が豊富で、資金的に余裕がある人におすすめの業者です。
4-5. SBIソーシャルレンディング|SBIグループに属す手堅い業者
『SBIソーシャルレンディング』は大手金融会社SBIグループで信頼性が高く、全件担保付きの安全性が高い商品を扱う人気業者です。
不定期でキャッシュバック等の嬉しいキャンペーンを開催する事もある為、開催中のキャンペーンは可能な限り活用する事をおすすめします。
5. 投資する前に必ず押さえておくべきソーシャルレンディングの2つの注意点
最後に、ソーシャルレンディングで投資を行うにあたり、失敗して後悔しないよう事前に押さえておくべき絶対的な注意点を2つご紹介しておきます。
ソーシャルレンディングで後悔しないためにリスクヘッジ策として事前に押さえておくべき注意点は以下の2つです。
- 必ず複数業者に分けて分散投資する
- 商品についてもジャンルを分けて分散投資する
5-1. 必ず複数業者に分けて分散投資する
ソーシャルレンディングに限らず全ての投資について言えることであり、プロが必ず行なっているリスクヘッジ策が「分散投資」です。
特に未成熟なソーシャルレンディング業界では、過去に貸付先の精査が甘くデフォルト(貸し倒れ)を起こした業者(AQUSH)のような最悪な事例も現に発生しているため、業者の信用リスクは他業界より高いと言わざるを得ません。
当然、しっかりとした健全経営でソーシャルレンディングの最大の魅力である高利回りな商品を問題なく償還し続けている優良業者も多いため、ソーシャルレンディングが魅力的な投資であることは間違いありませんが、万が一のリスクを避けるためにも、一社の案件に集中投資することは避けて、必ず複数の業者に分けて分散投資するようにしましょう!
5-2. 商品についてもジャンルを分けて分散投資する
前項の理由から、業者については分散投資してリスクヘッジするのは絶対と言えますが、個別の商品についても本来の投資リスクヘッジの観点から、ジャンルを分けて分散投資することをおすすめします。
それは、世間一般的な事情として、同業態の事業者は経済変動等により同じような経済的影響を受けるため、一社の経営が傾くと同業態の業者も同じように経営が厳しくなるという特徴があるためです。
特に、ソーシャルレンディングでは、デフォルトにより投資元本が返ってこないという最悪のリスクに対するヘッジ策を考えるべきであり、「事業者に対する貸付け」という仕組み上、同じようなジャンルの商品ばかりに投資するのはリスクの上積みでしかありませんので、できるだけ他ジャンルに分けて分散投資するよう心掛けましょう。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。
ソーシャルレンディングの業者比較に対する疑問や迷いが解消できたのではないでしょうか。
現在日本には数多くのソーシャルレンディング業者が存在しており、ニーズ次第で自分に合う合わないの判断は変わりますが、本ページでは業者比較のポイントを始め、事前に押さえておくべき注意点等を出来る限り詳細にご紹介してきましたので、あなたの決断の一助となれれば幸いです。
きちんと自分に合う業者を選び、ソーシャルレンディングで後悔しない最先端の投資を行いましょう!
<すべての人におすすめできる厳選業者5選>
- 『maneo(マネオ)』|複数の大企業から出資を受けている業界最大手
- 『オーナーズブック』|不動産商品メインで全商品不動産担保付きの業者
- 『LCレンディング』|保証内容が非常に手厚い商品が多い人気業者
- 『クラウドクレジット』|伊藤忠商事が出資する社会貢献性が高い商品を扱う業者
- 『SBIソーシャルレンディング』|SBIグループに属す手堅い業者