オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の評判は?メリット・デメリットと投資前の注意点【2026年11月版】

プロが教える『SAMURAI(スマートエクイティ)』の評判と評価|23社を比較してわかった真実

※本記事にはプロモーションが含まれます。記載内容は2026年11月2日時点の公式情報に基づきます。

ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)の業者を比較する中で、「オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は実際のところ信頼できるの?」と気になっていませんか?

結論から言うと、オルタナバンクは第一種金融商品取引業の登録を持つSAMURAI証券が運営し、1万円から利回り8〜10%前後のファンドに投資できるサービスですが、元本保証はなく、2026年には借り手企業の破産で償還額が未確定のファンドも出ています。リスクの仕組みを理解したうえで使い分けたい業者です。

なお、当サイトで以前「SAMURAI(スマートエクイティ)」として紹介していたサービスは、現在の「オルタナバンク」にあたります。公式サイトでも「SAMURAI FUND(現オルタナバンク)」と案内されています。

このページでは、オルタナバンクについて以下の流れでわかりやすく解説します。

  1. オルタナバンクの総評|7項目で評価
  2. オルタナバンクの特徴とメリット・デメリット
  3. オルタナバンクをおすすめする人とおすすめしない人
  4. 口座開設から投資・払戻しまでの注意点

すべて読めば、オルタナバンクが自分に向いているかどうかを判断でき、口座開設から運用までの流れを理解したうえで投資を検討できるようになります。

0. オルタナバンクとは|証券会社が運営する貸付型クラウドファンディング

オルタナバンクは、SAMURAI証券株式会社が運営する貸付型クラウドファンディングを中心としたオンライン投資プラットフォームです。投資家は匿名組合出資の形でファンドに投資し、運用期間中の分配金と満期時の元本償還を受け取ります。

運営会社の概要は以下の通りです。

項目内容
運営会社SAMURAI証券株式会社
登録番号関東財務局長(金商)第36号
第一種・第二種金融商品取引業
加入協会日本証券業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、日本投資者保護基金
設立2002年2月
資本金9,900万円
所在地東京都港区赤坂2丁目17番46号 グローヴ4階
旧サービス名SAMURAI FUND

出典:オルタナバンク公式サイト「会社概要」「よくあるご質問」(2026年11月時点)

ソーシャルレンディングの運営には、金融庁(財務局)への金融商品取引業の登録が必要です。投資を始める前に、運営会社が登録を受けているかは必ず確認しましょう。オルタナバンクの運営会社は、多くのソーシャルレンディング業者が持つ第二種に加えて、証券会社として第一種金融商品取引業の登録も受けています。

1. オルタナバンクの総評|7項目で評価

オルタナバンクを、ソーシャルレンディング業者を選ぶ際に重要な7つの項目で評価すると以下の通りです。

項目評価理由
運営会社の信頼性★★★★第一種・第二種金融商品取引業の登録を持つ証券会社が運営。2002年設立。
運用実績★★★★応募総額は800億円を突破(2015年7月〜2026年7月に運用開始したファンドの合計)。
利回り★★★★2026年の募集例では目標利回り8.3%〜9.99%(税引前)。
保全・安全性★★★担保付のファンドが多い一方、返済原資が借り手からの回収に限られる「ノンリコース型」もある。2026年には借り手企業の破産で償還額が未確定のファンドが発生。
最低投資額★★★★★原則1万円から。
手数料★★★★口座開設・管理は無料。入金時の振込手数料と、指定口座以外への払戻手数料(1回100円)は自己負担。
流動性★★運用中の途中解約は原則不可。

※2026年11月時点の公式情報をもとにした当サイトの評価です。目標利回りは将来の運用成果を保証するものではありません。

総合すると、少額から高めの利回りを狙えて、運営会社の登録も厚い点が強みです。一方で、ファンドごとに保全の仕組みが異なり、実際に償還が確定していないファンドも出ているため、「どのファンドに、いくら投資するか」を自分で判断できるかどうかが向き不向きを分けます。

※ソーシャルレンディングの業者・ファンドを選ぶときに確認すべき3点

1. 保全の仕組み(リコース型かノンリコース型か、担保の有無)を確認する
ソーシャルレンディングは元本保証のない商品で、借り手の返済が滞れば投資家が損失を被る可能性があります。同じ「担保付」でも、返済義務を誰が負うのかで回収の確実性は大きく変わります。

2. 運営会社の登録と実績を確認する
金融商品取引業の登録、運用実績、トラブル発生時の情報開示の姿勢を確認しましょう。

3. 1つのファンド・1つの業者に資金を集中させない
借り手の破綻は予告なく起こります。投資先は複数に分け、生活資金は投じないことが基本です。

2. オルタナバンクの特徴とメリット・デメリット

オルタナバンクの特徴と、メリット・デメリットについて解説していきます。

2-1. オルタナバンクの特徴

オルタナバンクには、他のソーシャルレンディング業者と比べて以下の3つの特徴があります。

  • 証券会社が運営している
  • 「貸付審査」と「商品審査」の二段階で審査している
  • 国内外の幅広い投資先にファンドを組成している

特徴①|第一種金融商品取引業の登録を持つ証券会社が運営

ソーシャルレンディングの運営は第二種金融商品取引業の登録で行えますが、オルタナバンクを運営するSAMURAI証券は、より要件の厳しい第一種金融商品取引業の登録も受けています。日本証券業協会や日本投資者保護基金にも加入しています。

ただし、日本投資者保護基金は証券会社が破綻した際に預かり資産を補償する制度で、ファンドの貸し倒れによる損失は補償の対象になりません。「証券会社が運営しているから元本も安全」というわけではない点に注意しましょう。

特徴②|二段階の審査体制

公式サイトでは、運営者による貸付審査と、証券会社による商品審査の二段階で審査を行っていると説明されています。

特徴③|国内外の幅広い投資先

直近のファンドには、国内の上場企業向けのほか、海外のBNPL(後払い)事業者や貸金事業者向けの貸付ファンドなども並んでいます。分配の頻度も「毎月分配」「3ヶ月毎分配」「元利金一括」とファンドごとに異なります。

海外向けのファンドでは、為替やその国の情勢によるリスクも加わる点を理解しておきましょう。

2-2. オルタナバンクのメリット

オルタナバンクのメリットは、大きく以下の4つです。

  • 1万円から投資できる
  • 8〜10%前後の目標利回りのファンドがある
  • 口座開設・管理の手数料が無料
  • 応募総額や目標利回りの達成率など実績を公開している

最低投資額は原則1万円からで、以前(最低10万円から)より大きく引き下げられています。2026年に募集されたファンドでは、目標利回り8.3%の「東証プライム上場企業中長期ファンドID1135」や、9.99%の「投資家還元・極+ファンドID1174」などがありました。

また公式サイトでは、2022年1月〜2026年5月に運用を開始し償還されたファンドの目標利回り達成率を99.5%と公表しています(過去の実績であり、将来の成果を保証するものではありません)。

なお、オルタナバンクの「目標利回り」は貸付金利から営業者報酬を差し引いて算出した値で、投資金額に対する実際の分配金の割合とは異なると注記されています。

2-3. オルタナバンクのデメリット・リスク

反対に、オルタナバンクのデメリットとリスクは大きく以下の5つです。

  • 元本保証がなく、借り手の破綻で損失が出る可能性がある
  • 2026年に借り手企業の破産で償還額が未確定のファンドが出ている
  • 運用中は途中解約できない
  • 入金時の振込手数料は自己負担
  • 分配金は雑所得で、所得によっては税負担が重くなる

特に知っておきたいのが、2026年7月の「全東信」の破産の影響です。

2026年7月6日、クレジットカード決済代行会社の株式会社全東信が大阪地裁から破産手続開始決定を受けました。オルタナバンクは同日、全東信への貸付を含むファンド6本(「クレカ早期決済代行事業短期支援ファンド」ID889・918・991・992・1006と、「国内分散短期運用型」ID943)について、償還の遅延や分配額への影響が生じる可能性があると公表しています。

その後の続報(第3報)では、6本の扱いが保全の仕組みによって分かれることが示されました。

  • リコース型のID943:借り手からの回収状況にかかわらずグループ会社が返済義務を負う建付けのため、当初の運用期間どおり償還を進める予定
  • ノンリコース型の5本:返済原資が全東信からの回収金に限られるため、分配・償還の金額や時期に重大な影響が生じる可能性があり、満了日が近い4本は予定どおりの償還が困難となる可能性が高い

ノンリコース型の5本の最終的な償還額は、破産手続の進み具合によって決まるため、すぐには確定しません。

このように、「担保付」と表示されていても、ノンリコース型では借り手の破綻がそのまま投資家の損失につながる可能性があります。ファンドに投資する前に、契約締結前交付書面で保全の仕組みを必ず確認しましょう。

3. オルタナバンクをおすすめする人とおすすめしない人

すべての項目が満点のソーシャルレンディング業者は存在しないため、自分のニーズとリスク許容度に合わせた使い分けが大切です。

3-1. オルタナバンクをおすすめする人

特に以下のような人にはオルタナバンクが向いています。

  • 少額(1万円)から高めの利回りのファンドに分散投資したい人
  • ファンドごとの保全の仕組みや投資先を、書面で読み比べられる人
  • 運用期間中は引き出せない余裕資金で投資できる人
  • 国内外の多様な投資先から選びたい人

3-2. オルタナバンクをおすすめしない人

逆に、以下のような人にはおすすめしません。

  • 元本が減るのを避けたい人
  • 必要なときにすぐ現金化したい人
  • 契約書面を読まずに利回りだけで投資先を決めたい人
  • 投資資金の大半を1つのサービスに集中させようとしている人

元本の安全性を最優先するなら、ソーシャルレンディング自体が向いていない可能性があります。個人向け国債や、新NISAでの投資信託の積立など、リスクの性質が異なる選択肢もあわせて検討しましょう。

4. 口座開設から投資・払戻しまでの注意点

オルタナバンクを利用する際の注意点を、「口座開設」「投資」「払戻し・税金」の順に紹介します。

4-1. 「口座開設」に関する注意点

  • 個人の場合、日本国内に居住する満18歳以上75歳未満であることが条件
  • 本人確認書類とマイナンバー確認書類の提出が必要
  • 書類は「電子交付サービス」で受け取る必要がある
  • 所定の審査があり、要件を満たさない場合は開設できないことがある
  • 口座開設料・口座管理料は無料

人気のファンドは募集開始後すぐに満額になることもあるため、気になる場合は先に口座を開設しておくとスムーズです。

4-2. 「投資」に関する注意点

  • 投資資金は、マイページに表示されるデポジット口座へ振り込む(振込手数料は自己負担)
  • 最低投資額は原則1万円だが、ファンドによって異なる場合がある
  • 運用中の途中解約は原則できない
  • 投資前に、ファンドごとの「契約締結前交付書面」でリコース型・ノンリコース型の別や担保の内容を確認する

4-3. 「払戻し・税金」に関する注意点

デポジット口座からの払戻しは、指定のGMOあおぞらネット銀行の口座宛であれば無料、他行宛は回数・金額にかかわらず1回100円です。

分配金からは所得税及び復興特別所得税として20.42%が源泉徴収されます。分配金は雑所得(総合課税)にあたり、原則として確定申告が必要です。給与所得者で給与・退職所得以外の所得が年20万円以下の場合は、原則として所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告が必要になることがあります。

手数料や税制は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトのよくあるご質問やマイページで確認しましょう。

5. まとめ

オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は、証券会社が運営し、1万円から8〜10%前後の目標利回りのファンドに投資できるソーシャルレンディングサービスです。

一方で、2026年には借り手企業の破産によって償還額が確定していないファンドも出ており、元本が保証された商品ではありません。ファンドごとの保全の仕組みを確認し、余裕資金を複数の投資先に分けて使うことが大切です。

自分に合うかどうかを見極めたうえで、ソーシャルレンディングを上手に活用しましょう。

− 『オルタナバンク』の公式サイトはこちら −

参考:オルタナバンク「会社概要」/「よくあるご質問」/「手数料及びリスクについて」/「株式会社全東信の破産手続開始に関するお知らせ(第1報)」/「同(第3報)」/SAMURAI証券 プレスリリース(ID1135)