自分でネットショップを始めたいと考えていて、「BASE」というサービスがおすすめされているけど、始め方がよく分からず困っていませんか。
「BASE」はネットショップ開設実績が6年連続No.1で、200万ショップ以上開設されており、無料で簡単にネットショップを開設できます。
ただし、アダルト関連など販売できない商品があったり、売上が多くなると手数料負担が重く感じるようになるなど事前に知っておくべき注意点もあります。
このページでは、「BASE」について以下の流れに沿ってわかりやすく図解を交えながら詳細に解説します。
ネットショップを初めて開設する方に、できるだけ分かりやすい表現と実際の画面を交えながらご説明するので、すべて読めば、心配や不安が無くなった状態で「BASE」でネットショップを始められるでしょう。
1. BASEとは
引用:BASE
「BASE」とは、初期費用が完全無料で簡単にネットショップが開設できるサービスの名称です。
3章で詳しくご説明しますが、ネットショップを自分で1から始める場合、実は意外とお金や手間がかかります。
この準備段階が上手くいかず、途中であきらめたり辞めたりしやすいネットショップの開設を、簡単な手続きで済ませられるのが大きなメリットです。
2. 図解でわかる!BASEの始め方
「商品のオリジナリティには自信があるんだけど、自分でネットショップを持って販売する側になるとやっぱり大変そう」「いろんな手続きや管理が面倒そう」など最初の第1歩を踏み出すのに抵抗を感じる方も多いでしょう。
ここでは「BASE」の始め方について、実際の登録画面の図を交えながらご紹介します。
Step1|公式ページにアクセスし必要事項の確認・入力をする
「BASE公式ページ」にアクセスし、「無料でショップを開設する」や「無料ではじめる」をクリックすると、下図のように左側に3つの入力フォームが表示されます。
引用:BASE
しかし、いきなりメールアドレスなどを入力せずに、まずは利用規約・プライバシーポリシーを確認しましょう。
特に利用規約は重要で、あなたがネットショップで下記の商品を販売しようと考えている場合、「BASE」のサービスは利用できないためこれからする登録などの時間が全て無駄になるので、要注意です(+をクリックすると一覧が見れます)
あなたが販売したい商品が登録禁止商品に含まれない事を確認したら、フォームを順番に埋めていきましょう。
メールアドレス
ネットショップ専用に新しく作ったアドレスを登録する事をおすすめします。gmailやYahoo!など今は無料メールでも大容量で使えます。
個人で普段使っているアドレスを使用すると、たくさん売れた時に注文の見落としや重要な連絡を見逃すなどのミスを起こしやすくなります。
登録名もネットショップ名や屋号などにする事で、販売者の個人情報の露出を必要最小限に抑えられます。
パスワード
お金が関係する情報なので、普段使っている覚えやすいものではなく、パスワード生成のようなランダムでセキュリティー性の高い文字数列にしましょう。
PCやスマホのメモ帳などに控えておいても良いですが、より厳重にするなら紙に書いたり、写真を撮ってプリントアウトをして他の人の手や目に触れない場所に保管しておくのも良いでしょう。
ショップURL
あなたのショップ名や屋号、法人名などを入力すると良いでしょう。
後でグーグルなどの検索エンジンからの訪問も気にするのであれば、英単語やあなたの商品をシンプルに表す単語などシンプルにした方が良いです(SEO対策と言います)
引用:BASE
上図のように、base.shopの右側の矢印をクリックすると、10のアドレスを選べます。
あなたの好きなアドレスを選択して良いですが、上記で述べたSEO対策を考えると、.jpや.netが多少有利になるかもしれません(気にするほどの差は出ないと思いますが)
誓約書に同意
上記3つの必要事項を入力してから、「無料でネットショップを開く」ボタンを押すと下図の画面に切り替わります。
引用:BASE
誓約書を確認してから、上記の「誓約書」に同意する。の左側にあるチェックボックスをクリックすると、上記に同意するボタンが緑色に変わるのでクリックしましょう。
Step2|開設ステップを進める
下図のような「開設ステップ」画面に切り替わるので、画面の指示に従って手続きを進めていきます。
開設ステップ1
引用:BASE
登録に使用したメールアドレスに【noreply@thebase.in】から「件名:【BASE】仮登録完了/本登録のお願い」のメールが届いているか確認しましょう。
指定されているURLをクリックすると、メールアドレスの認証が完了します。
受信ボックスに届いていない場合、まずは迷惑メールフォルダに入っていないか確認しましょう。
また、5〜10分ほど待ってみて、それでも届かない場合は先ほどの画面から「認証メールを再送する」をクリックしてください。
開設ステップ2
メールアドレスの認証が完了すると、下図の画面に切り替わります。
引用:BASE
ログイン画面から登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
ログインすると、「運営に関する情報の設定」の記入を求められるため、入力するボタンを押しましょう。
引用:BASE
ネットショップを開設するのに必須な「特定商取引法に基づく表記」ページに表記される情報で、詳細はこちらでBASE公式ページのヘルプや右下に自動案内チャットでサポートも受けられます。
ショップ設定
下図に示されるフォームに沿って、必要事項を入力してください。
引用:BASE
9項目ありますが、実質は上図の5項目を入力するだけでOKです。
個人(事業主)で登録される方は自宅住所の入力は安全上避けた方が好ましいため、バーチャルオフィスの利用をおすすめします。
残りの4項目は最初から入力されているので、特別なこだわりがない限りそのままで良いでしょう。
引用:BASE
返品の条件等必要に応じて変更してください。
全て入力し終えたら、1番下にある保存するボタンをクリックしてください。
開設ステップ3
ショップ設定を保存すると、下図の支払い方法を選択する画面になります。
引用:BASE
先ほどと同様に、決済の詳細はこちらでBASE公式ページの解説や右下に自動案内チャットでサポートも受けられます。
ショップ設定
下図に示されるフォームに沿って、選択や必要事項を入力してください。
引用:BASE
特に難しくはないと思いますが、あえて注意するなら「お住まいのご住所」は事業者が現在住民票に登録されている住所を記入することです。
こちらの情報は公開されないため、住んでいる住所を正確に書きましょう。
開設ステップ4
全ての入力を行い、保存するボタンを押すと下図のような画面となります。
引用:BASE
「ショップ設定へ」ボタンを押し、ショップ設定画面を行き「ショップ公開状況」の公開するにチェックを入れると他の方も見れる公開になります。
ただ、販売する商品のデータを入力していないと思うので、この時点では公開をせずに先にあなたが販売予定の商品を登録しましょう。
また、デザインは11種類あるテンプレートから選べるため、あなたのショップのイメージに近いデザインを選択すると良いでしょう。
まとめ
ご覧になったように、「BASE」を始めるまでの設定は簡単にできたと思います。
通常ですと、サーバーを借りてドメインを取得してワードプレスのようなソフトでホームページを作成して、ECカートと契約して……とネットショップの開設も意外と手間や時間がかかります。
しかし、「BASE」なら基本的に画面の指示に従って入力をするだけでネットショップを開設できるので、難しいHTMLやホームページの設定などは分からないけど、とにかくネットショップを始めたい方に最適なサービスの1つと言えます。
BASE公式ページ:
3. BASEをおすすめする5つの理由
これまでのご説明で既に述べている内容も含みますが、ここでは「BASE」をおすすめする理由についてご紹介します。
- 初期費用や月額費用が0円(無料)
- チャットや適宜更新されるヘルプページ・セミナーなどで安心サポートを受けられる
- ショップの集客を支援してくれる
- クレジットカードを含む8つの決済に対応できる
- ブログ・メルマガなどでも販売できる
これら5つのおすすめする理由について、下記で詳しく紹介します。
理由1|初期費用や月額費用が0円(無料)
既にご説明をしていますが、「BASE」では初期費用や月額費用など固定費が0円(無料)で利用できます。
ネットショップと言っても、一般的には下記のような初期費用や固定費が必要です。
- サーバー代
- ドメイン代(◯◯◯.comなど)
- ホームページ作成代
- ネットショップ作成代
- 決済機能代
レンタルや代行などで費用をある程度抑える事は可能ですが、0から始めるなら少なからずお金が必要となります。
また、実店舗同様、販売する商品の材料費や仕入れ代金、発送時の段ボールやエアキャップ(ぷちぷちと言われるプラスチックの緩衝材)、封筒などの梱包材や宣伝・集客のための広告費などもかかります。
しかし、「BASE」なら売れるまでの間費用は発生しないため、気軽に試行錯誤をしてネットショップを始められます。
理由2|チャットや適宜更新されるヘルプページ・セミナーなどで安心サポートを受けられる
ネットショップのオーナーとなると、販売ページの管理や運営が大変で面倒そうとパソコンやインターネットにあまり詳しくない人には特に抵抗を感じやすいです。
ですが、「BASE」は次のような安心サポートを受けられる体制が万全です。
サポート名 | 内容・特徴など |
ヘルプページ | 情報が古くならないよう常にメンテナンスをしている |
チャットによるオンラインサポート | 原則平日の13時〜18時にスタッフに直接質問できる |
各種セミナー | 不定期に日本各地やオンライン上でネットショップの集客や売上が上がる内容を実施 |
単なる“場貸し”だけでなく、サービスを利用しているショップオーナーがたくさん売上を上げて儲けられるようなサポートが充実しています。
現在ではかなり多くの情報や知識をネット上で得られますが、孤独な作業になりがちで周りに簡単に相談がしにくい状況で、分からない事を相談できたり悩みを解決できるのは大きなメリットです。
たくさんのネットショップ事例を見てきている運営のプロのサポートを得られるのはお金に替えがたい貴重な利点でしょう。
理由3|ショップの集客を支援してくれる
どんなに良い商品であっても、まずはその存在を知ってもらい購入につなげるための集客は競争が激しいため、非常に大変で困難ですが「BASE」はその支援も行ってくれます。
いくつかある支援の内、ここでは代表的な3つをご紹介します。
「Pay IDアプリ」
引用:「Pay IDアプリ」
BASEではウェブショップだけなく、「Pay IDアプリ」にもショップを出店するか選べます。
「わざわざアプリに出さなくても…」と考える方もいるかもしれませんが、下記の点でメリットがあります。
- とにかく目に触れる機会を増やせる|どんな場所でもまず知ってもらう事が大事
- スマホでの購入機会が増えている|若い人を中心にスマホだけしか持っていない人が多い
Instagram販売 App
若い女性を中心に人気のあるInstagramとBASEを連携することが可能な「Instagram販売」機能もあります。
Instagramで投稿する際に商品リンクのタグを付けられるため、販売する場所を1つ増やすことができます(別途設定や審査などが必要です)
オフラインの販売チャネル
ネット上だけでなく、SHIBUYA BASE(渋谷モディ)は出店料・手数料無料で直営店舗販売もできます。
販売できる商品などの条件を満たし、4ヶ月前を目安に全体概要を確認して日程の希望などを記入して応募します。
出店期間は3〜7日間で出店料も販売手数料15%のみであるため、ある程度ネットで売れるようになってから、さらに多くの人に知ってもらう広告的な利用など集客の幅を広げられます。
理由4|クレジットカードを含む8つの決済に対応できる
ネットショッピングで購入者にとって利便性の高いクレジットカード払いを含む、以下の8つの決済方法に対応しています。
- クレジットカード決済
- コンビニ(Pay-easy)決済
- 銀行振込決済
- 後払い決済
- キャリア決済
- PayPal(ペイパル)決済
- Amazon Pay
- あと払い「Pay ID」
特にクレジットカード決済は新規で導入しようとすると、決済業者の審査に時間がかかったり厳しくてなかなか導入できず、導入できても手数料が非常に高かったり維持費が必要な事もあります。
「BASE」ではほぼ即日導入できるだけでなく、決済が発生しない限り維持費などの費用が発生しないため、始めて間もない方でも安心してネットショップを始められます。
理由5|ブログ・メルマガなどでも販売できる
理由3と少し似ていますが、あなたが運営するネットショップでブログやメールマガジン(メルマガ)を配信できるため、より販売機会を増やせます。
ブログの記事は、固定記事機能を使うことで、特定の記事をお知らせとしてショップのトップに表示できたり、より多くの方に商品を知ってもらえて、もちろん記事でも販売ができます。
メルマガも6種類のテンプレートから任意のものを選択し、配信日時を決めるだけでかんたんに送信できるので、クーポンなどと組み合わせる事でリピーターやファンの方に繰り返し利用してもらいやすくなります。
4. BASEで知っておきたい3つの注意点
非常に便利で簡単な「BASE」ですが、知っておくべき注意点もいくつか存在します。
主に安定して利益を稼ぎ続けられるようになった方や、ネットショップ運営に熱心で勉強や研究を重ねてより売り上げを伸ばしたい方など中級者以上になると気になってくる点が多いです。
- 売上を振り込んでもらう時に2万円未満だと事務手数料がかかる
- たくさん売れるようになると手数料の負担が重くなる
- デザインや機能に制限がある
これら3つの注意点について、下記で詳しく紹介します。
注意点1. 売上を振り込んでもらう時に2万円未満だと事務手数料がかかる
売上が上がると早くそのお金を手にしたくなりますが、2万円未満だと事務手数料がかかるため、なるべく2万円以上まで我慢した方が実際の手取りを増やせます。
ショップ指定口座へ売上金を振込む際、振込申請ごとに以下の【振込手数料】と【事務手数料】がかかります。
※振込申請額 - 振込手数料 (一律250円)- 事務手数料 = 実際の振込金額となります。【事務手数料】
・2万円未満の場合:500円
・2万円以上の場合:0円引用:ヘルプ|BASE
注意点2. たくさん売れるようになると手数料の負担が重くなる
経験や実績のない・少ない方にとって最初の1歩を踏み出すのに最適な「BASE」ですが、たくさん売れるようになると手数料の負担が重くなります。
数少ない「BASE」での費用は以下のように販売時(1回の注文の総合計。送料含む)に発生します。
BASEかんたん決済手数料 | 3.6%+40円 |
サービス利用料 | 3% |
合計 | 6.6%+40円 |
この費用がどのくらいの月商や年商になると負担に感じるか、また事業をもっと拡大したいなどオーナーの考えや希望にもよります。
ただ、もっと事業を拡大するなら「STORES」など他社のサービスや自前に切り替えた方が「BASE」を使い続けるよりも多く利益を残せる場合もあります。
BASE | STORES | |
フリープラン | スタンダードプラン | |
3.6%+40円:BASEかんたん決済手数料 | 0円:月額料金 | 2,980円/月(初月無料) |
3%:サービス利用料 | 5%:決済手数料 | 3.6%:決済手数料 |
6.6%+40円:合計 | 5%:合計 | 3.6%+2,980円/月:合計 |
月商50万円を超えたら「グロースプラン」の選択もあり:2024年1月11日追記
「グロースプラン」(決済手数料2.9%〜+月額サービス利用料19,980円※2024年1月16日より)は、ショップの売上規模が月商50万円を超えると従来の料金プランよりも手数料を抑えられるため、料金プランの変更を考えても良いでしょう。
注意点3. デザインや機能に制限がある
簡単に始められる事を重視しているため、「BASE」が用意しているデザインや機能しか使えないという制限もあります。
注意点2も含めて、ある程度安定して売上が出せるようになり、あなたがよりこだわったネットショップを運営したくなったら他のサービスや使いたい機能があるホームページやネットショップを用意した方が良いでしょう。
ただ、機能に関してはライブコマース機能やInstagram販売機能など時代のトレンドに合わせた最新の機能を追加・更新してくれるだけでなく無料で使える事が多いので、よほどの上級者でなければそんなに困らないでしょう。
5. まとめ
「BASE」というネットショップを無料で簡単に開設できるサービスについて、始め方やおすすめな理由、注意点などを分かりやすくご紹介しました。
難しい設定や手続きをすることなく、ネットショップを始めるのに最適なサービスで、開設後も様々なサポートであなたの商品などを売りやすくしてくれる事がご理解頂けたかと思います。
売りたい物や商品には自信があるけど難しそう…とためらっている方も、まずは登録をしてネットショップを始めましょう。実際に運営をしながら勉強したりわからない事をサポートに尋ねたりセミナーに参加することで新しい道が開けるでしょう。
BASE公式ページ: