海外でのデビットカード利用について知りたいと考えていませんか。
結論から言うと、海外でもデビットカード利用は可能で持っていると非常に便利です。しかし、デビットカードの種類によっては全く利用できないこともあるので注意が必要です。
そこで、この記事では大手金融会社3社で勤務した経験がある私が海外でのデビットカードの利用とおすすめカードついて以下の流れで紹介します。
この記事を読むことで海外ではどのようなデビットカードを使えば良いのか、また海外でデビットカードを利用する時の注意事項まで全てがわかます。
1. 海外でのデビットカードで知っておきたい4つのポイント
デビットカードとはクレジットカードと同様に国際ブランド(VISA、Mastercard、JCBなど)の支払い機能を兼ね備えたカードで、ネット決済やお店での決済が可能です。
そのため、国際ブランドが付いているデビットカードならば支払い店舗が対応していれば海外でも原則利用することができます。
この章では以下の流れで海外でのデビットカード利用について説明をしていきます。
- 海外で利用できるデビットカード
- デビットカードを海外で利用する8つのメリット
- デビットカードを利用する6つのデメリット
- 海外でデビットカード利用時の注意事項
この章を読むことで事情があってクレジットカードが持てなかったり、クレジットカードを持ちたくない現金主義の方でも、クレジットカードのように海外で買い物ができます。
1-1. 海外で利用できるデビットカード
最近では現金やクレジットカードに加え、もう一つの支払い方法としてデビットカードが注目を集めています。特に海外ではクレジットカードの普及率よりもデビットカードの方が普及率の方が高いくらいです。
しかし、日本の銀行の多くで作れるデビットカードはVISAなどの「ブランドデビットカード」」ではなく、「ジェイデビットカード」なのです。
VISAなどのブランドデビットカードとジェイデビットカードの違いは以下の通りです。
ブランドデビットカード | クレジットカードと同様に海外(ほぼどこでも)やネットショッピングコンビニでも世界中のVISA・Mastercard・JCBのマークがあるお店で利用可能 |
ジェイデビットカード | ジェイデビットのマークがある場所が少ないので海外やAmazonなどのネットショッピングなどで利用することができない。 |
このようにせっかくデビットカードを作っても、JCBのデビットカードでは海外でVISAに比べると使える国や場所が少なく、ジェイデビットカードは国内でも使えるサービスや場所が限られています。
しかし、VISAやMastercardのデビットカードならば世界中のどこでもクレジットカードと同じように利用することができます。
1-2. デビットカードを海外で利用する8つのメリット
海外ではデビットカードが非常に人気です。
デビットカードが人気な理由としては以下のように現金払いやクレジットカードと比較した際に多くのメリットがあるからです。
- 審査が無い
- 海外のATMにて現地通貨を引き出せる
- 使いすぎる恐れがない
- ポイントなどの還元があり、現金払いよりお得
- 現金を引き出したり持ち歩く必要がなくなるので便利
- 15歳から持てる
- ショッピング保険付きで、不正利用も補償される
- 一部ハイランクカードの特典も利用できる
上記のように非常に多くのメリットがあります。
審査が無い
デビットカードには原則審査がありません(立替機能があるイオン・スルガなど一部の銀行では審査があります)
そのため、通常ではクレジットカードの審査に通らないような方や審査が不安な方でもデビットカードならば作ることができます。なぜなら、クレジットカードのように事後決済ではないので、お金を一時的に借りるような状態にならないからです。
ヨーロッパの一部の国や地域では現金離れが進んでおり、現金での決済が困難な場合もあります。そのため、クレジットカードを作れなかったり、作れない方にとってデビットカードは必要不可欠とも言えます。
海外のATMにて現地通貨を引き出せる
海外に行った際にクレジットカードで支払いや現地通貨をキャッシングすることで空港などで換金するよりも手数料が安く済みますが、デビットカードでも同じことができます。
- クレジットカード同様、海外ATMが利用可能
- 主要通貨でない通貨でも現地ATMからすぐに引き出せる
- 自分のお金を現地通貨として引出せる、キャッシングと違って金利がかからない
上記のようにデビットカードは海外での現地通貨の調達では非常に役立ちますが、デビットカードの手数料はやや高い傾向にあるので、持つカードや引き出す金額を少なくして他の手段も併用した方が良いでしょう。
使いすぎる恐れがない
上記のように口座にお金さえ入れておけば、デビットカードは海外でもクレジットカードと同じように利用できます。
デビットカードの上限額は銀行口座の残高です。また、キャッシング機能もありません。そのため、クレジットカードのように借金をすることなくカードを利用できます。
また、無料アプリを銀行口座と連動させることで口座管理もできるので使いすぎることも防げます。以下におすすめのアプリを1つ紹介しておきます。
参考:「クラウド家計簿」
「クラウド家計簿」は銀行口座と連動することで今までつけるのが面倒だった家計簿が、デビットカードを利用するたびに自動で記帳されて仕上がります。
「クラウド家計簿」のアプリとしておすすめなのはマネーフォワードです。
出典:マネーフォワード
家計簿カレンダー機能で銀行の入出金やカード履歴を取得し、カレンダーで表示してくれるので家計の管理がしやすくなります。
簡単にデビットカードと連動できるので気になる方は是非、利用してみてください。
ポイントなどの還元があり、現金払いよりお得
デビットカードにもクレジットカードと同じようにポイントなどの還元があるものがあります。
そのため、現金払いよりはお得と言えます。
しかし、クレジットカードの還元率よりは低い傾向にあり、高くても銀行の決めた厳しい条件を達成しないとならないなど、原則低めです。
現金を引き出したり持ち歩く必要がなくなるので便利
デビットカードはクレジットカードとほぼ同じようにVISAなど同じ国際ブランドの加盟店で支払いができるので、大量の現金を持ち歩く必要がなくなります。
財布の中身もかさばらなくなり、いちいちATMに行く必要がなくなるのでATM手数料も節約できます。
また、海外ではスリやひったくりのリスクもありますが、デビットカードならば電話一本で利用を停止できるので、簡単に安全対策ができます。
15歳から持てる
デビットカードは15歳*から持つことができます。最近では高校生でも海外留学に行く事が増えてきました。
*三井住友銀行など一部の銀行では15歳未満でも作成できます。
ただ、どんなに治安が良いと言われている国でも、子供に多くのお金を持たせるのは危険で、現実的ではありません。
デビットカードならば口座残高の範囲内でしか利用できないので、必要に応じて日本から親が口座に追加入金することで、お金の管理がしやすいです。
ショッピング保険付きで、不正利用も補償される
ショッピング保険や不正利用に対しての補償が付いているデビットカードもあるので、安心して支払いができます。海外での利用でも補償対象なることが多いです。
ショッピング保険は購入した商品が破損などのトラブルにあっても条件を満たせば、補償を受けられる保険です。現金払いでは付かなかったり有料であることが多いです。
不正利用に対しての補償も付帯しているものもあるので盗難や紛失にもしあっても安心です。しかし、この補償には上限があるので注意が必要です。
一部ハイランクカードの特典も利用できる
最近はプラチナカードの機能や特典が付いているデビットカードがあります(『タカシマヤプラチナデビットカード』『プラチナデビットカード(Mastercard)』など)
先ほど述べた通り、原則審査がないのに下記のようなハイステータスカードの特典を利用できるのは大きなメリットです。
- VISAのプラチナコンシェルジュサービス
- 最高1億円の海外旅行保険(自動付帯)
- 世界1,000か所以上の空港ラウンジを無料で利用できる
- 提携しているレストランの所定コース2名以上予約で1名分無料
- 年1回最大10万円までのモバイル端末の保険が自動で付く
銀行の作成条件を満たして年会費を払えば、誰でもこのような豪華なサービスを使えるので、非常に便利です。
1-3. デビットカードの6つのデメリット
上記のように非常にメリットが多く便利なデビットカードですが、クレジットカードと比較した際に気をつけなければならないデメリットがあります。
- 分割払いやリボ払いなどができない
- 国際ブランド搭載でも利用できない場合がある
- 盗難や紛失時の不正利用に対する補償額の上限が低い
- クレジットヒストリーが作れない
- ポイント還元率はクレジットカードより低くなりやすい
- 時間帯によっては利用できないデビットカードもある
このようにデメリットもあります。デビットカードを作ろうと考えている方は十分に理解してから作るようにしましょう。
分割払いやリボ払いなどができない
デビットカードは即時決済が原則なので当然ですが、クレジットカードのように分割払いやリボ払いに対応していません。
国際ブランド搭載でも利用できない場合がある
デビットカードはVISAなどの国際ブランドを搭載していれば契約店であれば決済可能ですが、日本でも仕組み上主に下記の5つの場合では利用できない事が多いです。
- 高速道路料金
- 飛行機の機内販売
- ガソリンスタンド
- 紙伝票での決済
- 月々の支払い
海外では以下のような場合、利用ができません。
- ギャンブルでの利用
- ガソリンスタンドや券売機など郵便番号認証など利用国独自の個人認証がある場合の利用
- 高速道路料金や飛行機の機内販売での利用
盗難や紛失時の不正利用に対する補償額の上限が低い
先ほどデビットカードのメリットとして不正利用に対する補償をあげましたが、クレジットカードと違って、この補償額の上限は低めです。
例えば、みずほ銀行のJCBデビットでは年間100万円が不正利用に対しての保証の上限です。
口座にそれ以上のお金が入っていて、不正に利用されても保証の対象にはなりません。
クレジットヒストリーが作れない
クレジットヒストリーとは過去にあなたが利用したクレジットカードやローンの返済履歴のことで、専門の信用機関に記録されています。
このクレジットヒストリーが良好だと今後、ランクの高いカードをつくったり、条件の良いローンを組むことができます。
しかし、デビットカードではこのクレジットヒストリーを築くことができません。
ポイント還元率はクレジットカードより低くなりやすい
デビットカードのメリットでも説明しましたが、ポイント還元率はクレジットカードと比較すると低い傾向にあります。
これはデビットカードはクレジットカードと違って分割払いやリボの金利がなく、その他手数料収入も得られにくいので、発行している銀行も顧客に還元しにくいからです。
基本的にデビットカードは銀行の顧客囲い込みのために作られています。
時間帯によっては利用できないデビットカードもある
基本的にクレジットカードは24時間利用可能ですが、デビットカードは時間帯によっては利用できなくなるカードもあります(主にジェイデビットカードが当てはまります)
デビットカードでもネット銀行系のカードであれば基本的に24時間利用可能ですが、それ以外の銀行では時間帯によって利用できない場合があるのでカードを作る際は注意しましょう。
1-4. 海外でのデビットカード利用時の注意事項
上記のようにメリットやデメリットはあるものの、海外で必要不可欠なデビットカードですが以下のように気をつけなければいけない注意事項があります。
- デポジットに注意
- ATMでのトラブルに注意
- 出金しかできないことに注意
- カードによっては利用可能設定が必要なことに注意
- 海外の銀行によっては余計に手数料を取られる可能性があることに注意
- 銀行やATMによっては余計に手数料がかかることに注意
以上のことに注意しなければ、カードが利用できなかったり、無駄な出費が発生する可能性もあるので注意しましょう。
デポジットに注意
海外でホテルやレンタカーを利用する際に「デポジット」と呼ばれる保証金を支払うケースが多くあり、この支払いにもデビットカードは利用可能な場合があります。
この場合、一旦デポジット金額が引き落とされて、その後、チェックアウト後に利用料との差額が返金されてきますが、この返金は数日から2週間程度かかります。
すぐに口座に返金されるわけでは無いので、そのことを頭に入れてカード利用しましょう。
ATMでのトラブルに注意
このような事例はあまり無いのですが、海外のATMにカードや現金が吸い込まれたままになってしまった場合は、必ずその金融機関の係員に説明し、その場でカードの返還や現金の返金をしてもらいましょう。
帰国してからだと解決が難しいです。
出金しかできないことに注意
海外では原則入金や残高照会※などの機能が利用できません。
※残高照会は一部のデビットカードなら可能
カードによっては利用可能設定が必要なことに注意
デビットカードの中には海外で利用する際、デビットを海外で使えるようにするオンライン設定をする必要があるカードもあります。
各カードの公式ホームページのセキュリティ設定から、デビットカードの海外利用が「利用可能」になっているか確認するようにしましょう。
設定はネットさえあればどこでも出来ますが、海外でのネット接続はセキュリティが万全ではないこともあるので、できるだけ国内で確認・設定してから海外に行くことをお勧めします。
銀行やATMによっては余計に手数料がかかることに注意
現地の銀行によっては、別に手数料を取られる場合もあります(オーナーチャージというATMを設置している会社が取る手数料)
また、メリットのところでもお話しましたが、そもそもデビットカードは海外為替手数料が高い傾向にあります。
下記のような両替の安い手段も上手く併用しましょう。
- クレジットカードのキャッシング機能を使って即日〜数日でネットから返済をする
- 現地市内にある両替所を利用する
- (国によりますが)空港内の両替所を利用する
海外キャッシングを安くしたい方は「世界一わかりやすい『セディナゴールドカード』解説」の内容を参照にしてください。
2019年からこのセディナカードよりも『ACマスターカード』でのキャッシングの方が為替レートが安く、Pay-easy(ペイジー)を使って即日返済できるという口コミもあります。
また、『Revolut』は月25,000円分までなら海外ATM引き出し手数料を無料にできるので、円高などあなたの都合の良いタイミングで外貨に替えておくと、為替手数料も含めてほぼコスト0で23種類以上の外貨に交換できます。
なお、『Revolut』(Metal:メタルプラン)なら月100,000円分までなら海外ATM引き出し手数料を無料にでき、無制限に手数料無料で外貨へ両替可能となり、さらにメリットが大きくなります。
2. 海外で便利なデビットカード4選
海外で使いやすいデビットカードを探すならば、VISAやMastercardのデビットカードを作りましょう。
なぜなら、「JCBデビットカード」では海外での利用地域が制限されたり、「ジェイデビットカード」はそもそも海外では全く使えません。
VISAの個人向けデビットカードは全部で60枚あり、以下の観点で比較し海外でお得なデビットカードを紹介します。
- 年会費
- ポイント還元率
- 付帯保険
- 海外事務手数料
海外事務手数料についてですが、デビットカードは海外で現地通貨を引き出すことができます。この手数料が安ければ安いほうが海外ではお得です。
VISAのデビットカードの場合VISAの指定する為替レートにカードごとの海外事務手数料と、カード会社のATM手数料(+オーナーチャージなどの現地ATM手数料が必要になることも)がかかってしまいます。
最近は主に地方銀行での新規発行が増えているため、下記のように分けてご紹介します。
- 店舗のある大手銀行デビットカード
- ネット銀行デビットカード
- 地方銀行デビットカード
店舗のある大手銀行デビットカード全17枚
まず、メガバンクなど実店舗を持つ全国規模で展開している大手銀行から発行されているデビットカード全17枚を紹介します。
カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
『Oliveフレキシブルペイ 一般』 | 三井住友銀行 | 永年無料 | 0.5% |
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『Oliveフレキシブルペイ ゴールド』 | 5,500円
永年無料:条件達成で ※年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費永年無料 | 0.5% | 一般の(1)〜(3)に加えて
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『Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード』 | 33,000円 | 1% | 一般の(1)〜(2)に加えて
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三菱UFJ銀行 | 無料 | 0.2%※ |
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ゆうちょ銀行 | 永年無料 | 0.25%※ |
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りそな銀行 埼玉りそな銀行 | 無料 | 0.5% |
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りそな銀行 埼玉りそな銀行 | 月会費700円(入会月無料) | 2% |
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りそな銀行 埼玉りそな銀行 | 無料〜1,100円 | 0.5%(マイル) |
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『イオンデビットカード』(VISA) | イオン銀行 | 無料 | 0.5%〜1% |
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『Visaデビット』 | スルガ銀行 | 無料 | 0.2%※ |
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カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
スルガ銀行 | 無料 | 0.5% |
| |
無料 | 0.8% |
| ||
スルガ銀行 | 無料 | 銀行の取引による(マイル) |
| |
無料 | 0.2%※ |
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無料 | ||||
SMBC信託銀行 | 無料 | 0.25%〜1.5%※ |
| |
銀行の取引による(マイル) |
※キャッシュバック
還元率はデビットカードの中でも低い傾向にありますが、実店舗があるためトラブル時や分からない事があった時に直接聞きに行けるサポートの良さがメリットとなります。
また、多くの銀行で自行のATM手数料無料などの特典があるため、メインバンクで使っている方は利便性が増し使い勝手が良くなります。
ネット銀行デビットカード全13枚比較表
次に、全国どこに住んでいても作れるネット銀行から発行されているデビットカード13枚を紹介します。
カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
ソニー銀行 | 無料 | 0.5%〜2%※ |
| |
無料 | 0.5%(マイル) |
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33,000円 | 3%〜11%※※ |
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PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行) | 無料 | 0.2%※ |
*7月1日よりキャッシュバックからPayPayポイントに変更 | |
楽天銀行 | 無料 | 1% |
| |
カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
楽天銀行 | 2,200円 | 1% |
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5,500円 | 1% |
| ||
住信SBIネット銀行 | 無料 | 0.6% |
| |
GMOあおぞらネット銀行 | 無料 | 0.6%~1.2%※ |
| |
GMOあおぞらネット銀行 岡三BANK | 無料 | 0.3%~0.6%※ |
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『Revolut』スタンダード | Revolut*英国金融テクノロジー会社※※※ | 無料 | ー |
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『Revolut』プレミアム | Revolut*英国金融テクノロジー会社※※※ | 980円/月 or 9,800円/年 | ー |
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『Revolut』メタル | Revolut*英国金融テクノロジー会社※※※ | 1,980円/月 or 19,800円/年 | 1%※ |
|
※キャッシュバック
※※+1%のボーナスポイントは年間30,000ポイント、対象利用額上限年間300万円(税込)、海外利用分は対象外など条件があります。
※※※Revolutはネット銀行ではありませんが、記事の構成上この項目でご紹介しています。
店舗を持つ銀行に比べて人件費や地代などの経費を抑えられる分、デビットカードの中でも還元率が高めの傾向にあります。
さらに、一部はゴールド・プラチナ級クレジットカードの特典や優待を利用できるカードも発行されていて、非常にコストパフォーマンスに優れています。
英国金融テクノロジー会社
ネット銀行には当てはまりませんが、ネットで金融取引をスムーズに行うサービスを提供している『Revolut』は、ニューヨーク時間内で連続30日間に75万円未満なら手数料無料で23種類以上の外貨へ両替できます。
プレミアム・メタルにアップグレードすると、無制限に手数料無料で外貨へ両替できます。
地方銀行デビットカード全31枚
地方銀行の方がデビットカードに力を入れているところが多く、ゴールドカードを作れる事もあります。
地方銀行から発行されているデビットカードは全部で31枚あります。
カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
北陸銀行 | 無料〜550円 | 0.25%※ |
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北海道銀行 | 無料〜550円 | 0.3%※ |
| |
青森銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%※ |
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岩手銀行 | 無料〜1,100円 | 0.1%※ |
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足利銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%※ |
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群馬銀行 | 無料 | 0.25%※ |
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常陽銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%※ |
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千葉銀行 | 無料 | 0.5%〜1.5% |
| |
11,000円 | 1%〜3% |
| ||
110,000円 | 1%〜3% |
| ||
カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
あおぞら銀行 | 無料 | 0.25%〜1%※ |
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大光銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%〜0.4%※ |
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北國銀行 | 無料 | 0.5% |
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無料〜5,500円 | 1% |
| ||
福井銀行 | 永年無料 | 0.25%※ |
| |
静岡銀行 | 無料 | 0.25%※ |
| |
11,000円 | 0.5%※ |
| ||
愛知銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%※ |
| |
中京銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%※ |
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カード名 | 発行銀行 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 付帯保険・特典など |
『My Debit(山梨中銀Visa デビット)』 | 山梨中央銀行 | 無料〜1,100円 | 0.2%※ |
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滋賀銀行 | 無料〜1,375円 | 0.2%※ |
| |
関西みらい銀行 | 無料 | 0.5% |
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月会費700円(入会月無料) | 2% |
| ||
無料〜1,100円 | 0.5%(マイル) |
| ||
池田泉州銀行 | 無料〜1,100円 | 0.25%※ |
| |
みなと銀行 | 無料 | 0.25%※ |
| |
『HIROGIN Debit 一般』(VISA) | 広島銀行 | 無料〜1,375円 | 0.2%※ |
|
『四国銀行Visaデビット』 | 四国銀行 | 無料〜1,100円 | 0.25%※ |
|
『伊予銀行Visaデビット』 | 伊予銀行 | 無料 | 0.5%※ |
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西日本シティ銀行 | 無料〜1,100円 | 0.25%※ |
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琉球銀行 | 無料〜550円 | 0.2%※ |
|
※キャッシュバック
銀行によっては公式ページで詳細な情報が公開されていないため、直接店舗などで確認してから申し込むようにしてください。
以上が個人向けVISAデビットカード60枚の比較です。基本的にはソニー銀行などのネットバンクが発行しているカードの条件が良いです。
また、デビットカードは口座を作れなければ利用できないので、近くに店舗がない地方銀行のデビットカードは原則作れません。
身近にある地方銀行であなたのライフスタイルに合うカードをまずは探してみて、何かしらの不満があれば住んでる場所に限らず作れるネット銀行のデビットカードをおすすめします。
お得な海外旅行向けVISAデビットカード3選
比較の結果、以下の3枚のカードをお得なカードとして紹介します。
- 『Sony Bank WALLET(Visaデビット付キャッシュカード)』
- 『Revolut』
- 『ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード』
『Sony Bank WALLET(Visaデビット付キャッシュカード)』
『Sony Bank WALLET(Visaデビット付キャッシュカード)』は以下のような特徴を持つカードです。
- 年会費:永年無料
- 還元率:預金残高やソニー銀行との証券取引残高に応じて0.5〜2.0%がキャッシュバック
- 付帯保険:ネットバンク発行のカードでは珍しくショッピング保険、不正利用補償がしっかりと付帯
また、米ドルなど対象10通貨の外貨普通預金口座を開設していると、海外事務手数料無料でショッピングができます。
さらに10通貨の外貨預金は海外ATMで現地通貨として引き出すことも可能で、手数料も1.79%とデビットカードの中では最安級です。
15歳以上なら作れるため、海外で非常に便利に使える1枚です。
『Sony Bank WALLET(Visaデビット付キャッシュカード)』公式ホームページ:
シンガポールドル・中国人民元・タイバーツ・トルコリラ・メキシコペソ・ノルウェークローネ・デンマーククローネを利用する方は『GLOBAL PASS』がおすすめです。
『Revolut』
『Revolut』は英国金融テクノロジー会社が発行するVisaブランドが付いた多通貨対応のデビットカードです(Google PayやVisaのタッチ決済もできます)
日本での利用はクレジットカード※や銀行口座からのチャージが必要なプリペイドカードに近く、ニューヨーク時間内で連続30日間に75万円未満なら手数料無料で23種類以上の外貨へ両替できるため、海外旅行だけでなく海外など外貨決済のネット通販をよく利用される方にはかなりのメリットがあります。
※2024年6月11日よりMastercardブランドのクレジットカード及びデビットカードからのチャージは手数料無料
ポイント還元などはありませんが、不定期にカードの利用額に応じてキャッシュバックキャンペーンが行われていたり、アプリ内にあるクーポンの利用でネットショッピングがお得な条件でできます。
『Revolut』公式ページ:
https://www.revolut.com/ja-JP/
『IDARE』が海外事務手数料0円で使えるようです。三井住友銀行をはじめとする大手金融機関が出資をしている日本のFinTech企業であるため、信頼性も高いです。
ただし、Visaの決済レートが思ったほど良くないという口コミもあるため、少額の利用で試してみて納得できればメインとして使いましょう。
『Revolut』(Metal:メタルプラン)
『Revolut』(Metal:メタルプラン)は2022年1月20日より日本でもサービス開始になり、スタンダードプランに加えて次のようなメリットがあります。
- 1%キャッシュバック(上限5,000円/月)
- 無制限に手数料無料で外貨へ両替
- 国内外での無料ATM引き出し限度額が100,000円/月までアップ
- 18gの強化スチールメタルカード(ブラック・ゴールド・スペースグレー・ローズゴールド・ラベンダー)
- フライト1時間遅れで空港ラウンジパス無料
- 空港ラウンジサービス「LoungeKey」
チャージするMastercardクレジットカード※のポイントを確実にもらえるため、キャッシュバック分還元を増やせてMIXI M(旧6gram)などのサービスに代わって納税などの支払いをお得にできます。
※2024年6月11日よりMastercardブランドのクレジットカード及びデビットカードからのチャージは手数料無料になるため、メリットが復活します。
高額利用者や個人事業主・法人代表者などの方は、1日でも早く作成した方が利用額1,980円/月または19,800円/年以上に得をしやすくなります。
『Revolut』(Metal:メタルプラン)公式ページ:
https://www.revolut.com/ja-JP/
『IDARE』が海外事務手数料0円で使えるようです。三井住友銀行をはじめとする大手金融機関が出資をしている日本のFinTech企業であるため、信頼性も高いです。
ただし、Visaの決済レートが思ったほど良くないという口コミもあるため、少額の利用で試してみて納得できればメインとして使いましょう。
『ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード』
『ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード』はANAとスルガ銀行が提携して発行している年会費無料のデビットカードで、主にスルガ銀行との取引でANAマイルを直接貯められます。
最大のメリットは、年会費無料デビットカードで唯一海外旅行保険が自動付帯(持っているだけで適用される)の条件で付くことです。
補償項目 | 補償金額 |
傷害:死亡後遺傷害 | 500万円 |
傷害:治療費用 | 150万円 |
疾病:治療費用 | 150万円 |
携行品 | 10万円 |
賠償責任 | 1,000万円 |
救援者費用 | 150万円 |
航空機遅延費用 | 1万円 |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 2万円 |
一般クラスのクレジットカードでもこのような好条件の海外旅行保険は付かない事が多く、航空機遅延費用や航空機寄託手荷物遅延等費用はゴールドカード並の条件と言っても過言ではありません。
そのため、年に1回以上海外へ行く方はANAをメインに使っていない方でも是非持っておきたい1枚です。
『ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード』公式ホームページ:
https://www.ana.co.jp/amc/reference/financialpass_visa_debit/
Mastercardブランドのデビットカードは『Wiseデビットカード』がおすすめ!
2019年4月1日より住信SBIネット銀行から日本初のMastercardブランドのデビットカードが2種類発行開始されました。
どちらもデビットカードの平均よりも高いポイント還元率で、米ドルでの支払いも可能です。
さらに、Mastercardのプラチナカードクラスのサービスをわずか11,000円(税込)の年会費で利用できる『プラチナデビットカード(Mastercard)』は非常にコスパが良いです。
年に3回以上海外旅行に行く方は傷害治療1,000万円・疾病保険700万円など旅行保険の補償額が非常に高いので、掛け捨ての旅行保険の代わりにこちらを持った方が費用や手間を少なくできるでしょう。
外貨手数料を最安級にしたい、54通貨の保有・両替など多通貨対応のデビットカードが欲しい方はこれ!
『Wiseデビットカード』はグローバル海外送金サービスのWise(旧:TransferWise)が発行するMastercardブランドが付いた多通貨対応のデビットカードです(コンタクトレス決済もできます)
ポイント還元などはありませんが、通貨両替時や利用時の「隠れコスト」が全サービスの中でも最安級なので、海外旅行だけでなく海外のネット通販をよく利用される方にはかなりのメリットがあります。
また、通常取得が難しいとされているイギリスやアメリカなど10ヵ国の現地銀行口座情報を取得できるので、留学や海外赴任される方はもちろん、外国の通貨を持ってリスクヘッジしたい人にも最適な1枚です。
『Wiseデビットカード』公式ページ:
3. まとめ
海外でのデビットカードで知っておきたい4つのポイントと海外で便利なデビットカードをご紹介しました。
デビットカードとはクレジットカードと同様に国際ブランド(VISA、Mastercard、JCBなど)の支払い機能を兼ね備えたカードで、ネット決済やお店での決済が可能です。
海外でデビットカードを利用するメリットとデメリットは以下の通りです(タブを押すと切り替えて見れます)
- 審査が無い
- 海外のATMにて現地通貨を引き出せる
- 使いすぎる恐れがない
- ポイント還元があり、現金払いよりお得
- 現金を引き出したり持ち歩く必要がなくなるので便利
- 15歳から持てる
- ショッピング保険付きで、不正利用も補償される
- 一部ハイランクカードの特典も利用できる
- 分割払いやリボ払いなどができない
- 国際ブランド搭載でも利用できない場合がある
- 盗難や紛失時の不正利用に対する補償額の上限が低い
- クレジットヒストリーが作れない
- ポイント還元率はクレジットカードより低くなりやすい
- 時間帯によっては利用できないデビットカードもある
海外でデビットカードを利用する際の注意事項は以下の通りです。
- デポジットに注意
- ATMでのトラブルに注意
- 出金しかできないことに注意
- カードによっては利用可能設定が必要なことに注意
- 海外の銀行によっては余計に手数料を取られる可能性があることに注意
- 銀行やATMによっては余計に手数料がかかることに注意
海外でのおすすめデビットカードは以下の4枚です。
この記事で紹介した内容が、海外でデビットカードを便利に活用できる役に立つことを願っています。