「経費でANAマイルを貯めたい」「法人カードでANAマイルは貯まるの?」と考えていませんか?
結論から言うと、普段のカード利用でANAマイルを貯められる法人カードは数える程しかありません。また、ANA法人カードであってもカード利用でマイルがたまらないものもあるので注意が必要です。
この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を活かして、おすすめのANAマイルが貯められる法人カードを以下の流れで紹介をしていきます。
この記事を読むことで、ANAマイルの貯まる法人カードについて全てを知ることができ、どの法人カードを選べば良いかがわかります。
1. ANAマイルの貯まる法人カード
法人カードは利用する金額も大きく、利用する機会も多いのでマイルやポイントを貯めるのに非常に適しています。
ただ、ANAマイルを貯める場合注意しなければいけないのは、普段のカード利用でマイルを貯められるカードは個人向けカードに比べて少ないです。
1-1. マイルが貯まるANA法人カード全4枚
2024年現在、マイルが貯まるANAの法人カードは以下の4枚しかありません。
- 『ANA JCB法人カード』 ⭐︎おすすめ!
- 『ANA JCB法人カード/ワイドカード』
- 『ANA JCB法人カード ワイドゴールド』
- 『ANAダイナースクラブコーポレートカード』 ⭐︎おすすめ!
※『ANA VISA/マスター<法人用>カード』の利用でたまるポイントはマイルに移行できません。
ANAカードなので、カードの利用だけでなく飛行機の搭乗時でもマイルが貯まるのが特徴です。
出張などでANAの飛行機に搭乗する事が多く、マイルを効率良く貯めたい方におすすめです。
1-2. ANAのマイルに交換できるANA以外の法人カード全35枚
2024年現在、ANAマイルに交換できるANA以外の法人カードは以下の35枚です。
- 『三井住友ビジネスカード for Owners/クラシック(一般)カード』
- 『三井住友ビジネスカード for Owners/ゴールドカード』
- 『三井住友ビジネスカード for Owners/プラチナカード』
- 『三井住友カード ビジネスオーナーズ』
- 『三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド』
- 『freee VISAゴールドカード』
- 『マネーフォワードビジネスVISAカード(クラシック)』
- 『マネーフォワードビジネスVISAカード(ゴールド)』
- 『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』⭐︎おすすめ!
- 『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®️
・カード』 - 『freeeセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®️
・カード』 - 『apollostation PLATINUM BUSINESS』
- 『タカシマヤカード《ビジネスプラチナ》アメリカン・エキスプレス』
- 『UC法人カード/一般カード』
- 『UC法人カード/ゴールドカード』
- 『UCプラチナカード』
- 『UPty for Biz M(アプティ フォービズ エム)』
- 『EX Gold for Biz M』
- 『Tech Biz(テックビズ)カード』
- 『NTTファイナンスBizカード レギュラー』
- 『NTTファイナンスBizカード ゴールド』
- 『楽天ビジネスカード(楽天プレミアムカード)』
- 『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード』⭐︎おすすめ!
- 『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード』
- 『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード』
- 『ダイナースクラブビジネス カード』
- 『ダイナースクラブコーポレートカード』
- 『Mastercard Titanium Card』
- 『Mastercard Black Card』
- 『Mastercard Gold Card』
- 『JCB CARD Biz一般』
- 『JCB CARD Bizゴールド』
- 『JCB CARD Bizプラチナ』
- 『JCB Biz ONE 一般』⭐︎おすすめ!
- 『JCB Biz ONE ゴールド』⭐︎おすすめ!
どれもカードの利用で貯まったポイントをマイルに交換する形になります。
飛行機の搭乗で追加のボーナスマイルはもらえませんが、カードによってはANA法人カードよりも豊富なサービスや特典を利用できます。
ポイントをマイル交換する以外の使い道を考えつつ、普段の業務や日常で得られるサービスを重視したい方におすすめです。
次章以降、それぞれについて紹介していきます。
2. ANAマイルが貯まる4枚のANA法人カード徹底比較
前章でも述べた通り、ANAマイルを本気で貯めたい方はANA法人カードが飛行機の搭乗などでもマイルが貯まるのでおすすめです。
ANA法人カードは全部で10枚ありますが、その中でも普段のカード利用でマイルを貯めることができるのはJCBとダイナースなど以下の4枚のカードだけです。
それ以外のカードでは普段のカード利用でマイルを貯めることができず、基本的には飛行機に乗った際に貯まるフライトマイルなどしか貯まりません。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | マイル還元率 | マイル移行手数料(税込) |
『ANA JCB法人カード』 | 2,475円(初年度無料) | 825円/枚(初年度無料) 複数枚発行可能 | 無料 | 公式サイト参照 | 1%〜1.06% | 5,500円 |
12,925円 | 825円/枚 複数枚発行可能 | 無料 | 公式サイト参照 | 1%〜1.06% | 5,500円 | |
20,900円 | 4,400円/枚 複数枚発行可能 | 無料 | 公式サイト参照 | 1%〜1.075% | 無料 | |
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』 | 22,000円 | 無料 複数枚発行可能 | 無料 | 一律の制限なし | 1% | 無料 |
以上が普段のカード利用でもマイルの貯まる4枚のカードです。
年会費を抑えて、手軽にANAマイルを貯めたい方には『ANA JCB法人カード』がおすすめですが、本格的にANAマイルを貯めたい方には『ANAダイナースクラブコーポレートカード』がおすすめです。
この章では上記のカードを紹介する前にANA法人カードでANAマイルを貯める際の手順について紹介したいと思います。
2-1. ANA法人カードでANAマイルを貯める際の手順
ANAマイルを貯める場合、まずは「ANAマイレージクラブカード」の会員になる必要があります。
ANAカードやANA法人カードと「ANAマイレージクラブカード」は異なるもので、基本的にはANAカードやANA法人カードがなくても、飛行機の搭乗などでANAマイルを貯めることはできます。
ただ、ANAカードやANA法人カードを持つことで普段の買い物での利用でマイルを貯めたり、飛行機に搭乗した際のマイルがさらにお得に貯まります。
ANA法人カードでマイルが貯まる4つのパターン
ANA法人カードの利用でマイルが貯まるのは基本的に以下の4つのパターンです。
パターン1.フライトボーナスマイル
フライトマイルとは飛行機に搭乗することで飛行距離に応じて貯まるマイルです。
このフライトマイルがANAカードを持っている方は、さらにボーナスとして加算されます。ANA法人カードを持っていない場合は基本のフライトマイルしか貯まりません。
パターン2. ANAマイレージクラブの提携店で使うとマイルが貯まる
伊勢丹や小田急百貨店などのANAマイレージクラブの提携店で買い物をすることでANAマイルが貯まります。
ただ、このマイルはANA法人カードを持っていない方でもANAマイレージクラブカード会員ならば付与されます。
パターン3. クレジットカードの利用で貯めたポイントをマイルに移行する
先ほども紹介しましたが、法人カードの場合はJCBとダイナースのカードならば普段のカード利用でもマイルが貯まります。
ただ、貯めたポイントは以下のように以降する必要があり、カードによっては手数料がかかります。
- ダイナースの場合はカード利用100円=1ダイナースクラブ リワードポイントとなり、1ポイントを1マイルとして交換可能です。
- JCBの場合は1,000円の利用で1Oki Dokiポイントが貯まり、1Oki Dokiポイントを10マイルに移行することができるので実質マイル還元率1%です。
ちなみに、『ANA JCB法人カード』『ANA JCB法人カード/ワイドカード』はマイル移行するためには年間5,500円(税込)を支払う必要があります。
パターン4. ANAカードマイルプラスで貯める
『ANA JCB法人カード ワイドゴールド』『ANAダイナースクラブコーポレートカード』はANAカードマイルプラスでさらにお得にマイルが貯まります。
ANAカードマイルプラスとはANAカードマイルプラス対象店舗で買い物をした際に通常のポイント還元とは別に、マイル還元率0.5%〜1%でマイルが貯まる仕組みのことです。
例えば、ANA対象店舗でANAの航空券を10,000円購入すれば、通常100マイル相当のポイントが貯まりますが、それとは別にさらに100マイルが貯まります。
そのほかにもセブン-イレブンやイトーヨーカドーもANAカードマイルプラス対象店舗で200円=1マイルでマイルが貯まります。
2-2. おすすめANA法人カード2選
手軽にANAマイルを貯めたい方には『ANA JCB法人カード』がおすすめですが、本格的にANAマイルを貯めたい方には『ANAダイナースクラブコーポレートカード』がおすすめです。
『ANA JCB法人カード/ワイドカード』は年会費とマイル移行手数料がかかります。
そのため、マイル移行手数料のかからない『ANA JCB法人カード ワイドゴールド』『ANAダイナースクラブコーポレートカード』と年間のコストがあまり変わりません。
しかし、『ANA JCB法人カード/ワイドカード』は空港ラウンジの利用や旅行保険の補償内容が劣っているのでおすすめできません。
『ANA JCB法人カード』
『ANA JCB法人カード』は初年度年会費無料、次年度以降は2,475円(税込)の法人カードで、ショッピング利用によるマイル還元率は1%です。
マイル移行手数料は年間5,500円(税込)かかりますが、法人カードで最も年間のコストがかからずお得にマイルを貯められるカードです。
ANAカードマイルプラスは、ANA Bizにて予約・購入・発券した航空券のみ対象ですので注意してください。
『ANA JCB法人カード』公式ページ:
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』は年会費22,000円(税込)、追加発行年会費無料のカードです。
このカードはポイント還元率1%のカードで、リワードポイント1ポイントを1ANAマイルに移行できます。
さらに1,000リワードポイントで、1,200ANA SKY コインに移行できます。
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』公式ページ:
https://www.diners.co.jp/ja/corporate/ccs/anadinerscorporate
参考情報
個人事業主や少人数の法人オーナー本人に限られますが、『ANAダイナースカード』でビジネス・アカウントカードを作り、法人口座を支払い口座に指定することで実質法人カードとして使う事も可能です。
上記で紹介したコーポレートカードに比べて年会費が高くなる・法人サービスが利用できない・追加カードを発行できないというデメリットはありますが、代表者個人の信用力で法人カードが作れるというメリットがあります。
法人カードは会社の信用力も審査の対象となるため、起業して年月が短かったり十分な利益を上げていないなど不安要素がある方は、ビジネス・アカウントカードの方が作れる可能性は高いでしょう。
3. ANAマイルに交換できるANA法人カード以外のカード35選
100枚以上ある法人カードの中で、ANA法人カード以外で普段のカード利用でANAマイルに交換できるポイントを貯められるカードは下記で紹介する35枚の法人カードだけです。
ANA法人カードではないので飛行機の搭乗時にマイルを貯めることはできませんが、充実したサービスが付帯しており、マイルを貯める以外のサービスも重視したい方におすすめです。
ANAマイルに交換できる法人カードは以下の35枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 (マイル還元率) |
永年無料 | 永年無料 | 無制限 | 550円 無料:初年度、前年1回以上利用 | 500万円 | 0.5%〜1.5%
(0.25%〜0.75%) | |
1,375円(初年度無料) | 440円(初年度無料) | 無制限 | 550円 無料:初年度、前年1回以上利用 | 80万円 | 0.5%
(0.25%) | |
5,500円(年100万利用で永年無料) | 永年無料 | 無制限 | 550円 無料:初年度、前年1回以上利用 | 500万円 | 0.5%〜1.5%
(0.25%〜0.75%) | |
11,000円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) | 無制限 | 550円 無料:初年度、前年1回以上利用 | 200万円 | 0.5%
(0.25%) | |
55,000円 | 5,500円 | 無制限 | 無料 | 500万円 | 0.5%
(0.25%) | |
| 2,200円 | 999枚 |
| 200万円 | 0.5%
(0.25%) | |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 (マイル還元率) |
1,375円(初年度無料) | 440円(初年度無料) | 無制限 |
| 80万円 | 0.5%
(0.25%) | |
11,000円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) | 無制限 |
| 200万円 | 0.5%
(0.25%) | |
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』 ⭐︎おすすめ! | 無料 | 無料 | 9枚 | 無料 | 500万円 | 0.5%〜2%
(0.3%〜1.2%) |
22,000円 | 無料 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 0.5%〜1%
(0.3%〜0.6%) | |
22,000円 | 無料 | 4枚 | 無料 | 30万円~1,000万円 | 0.5%
(0.3%) | |
22,000円(前年300万円以上の利用で次年度無料) | 3,300円(初年度無料) | 9枚 | 無料 | 個別設定 | 0.8%〜1%
(0.4%〜0.5%) | |
22,000円(前年200万円以上の利用で11,000円) | 無料 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1%〜3% 推定(0.25%〜1.2%) | |
1,375円 | 1,375円 | 無制限 | 無料 | 300万円 | 0.5%
(0.3%) | |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 (マイル還元率) |
11,000円 | 2,200円 | 無制限 | 無料 | 500万円 | 0.5%
(0.3%) | |
16,500円 | 3,300円 | 無制限 | 無料 | 500万円 | 1%
(0.6%) | |
2,200円(初年度無料) | 無料 | 3枚 | 無料 | 200万円 | 0.5%
(0.3%) | |
3,300円(初年度無料) | 無料 | 3枚 | 無料 | 300万円 | 0.6%〜1.1%
(0.36%〜0.66%) | |
2,200円(初年度無料) | 無料 | 3枚 | 無料 | 300万円 | 0.6%〜1.1%
(0.36%〜0.66%) | |
『NTTファイナンスBizカード レギュラー』 | 無料 | 無料 | 無制限 | 500円 | 審査による | 1%
(0.4%〜0.5%※) |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 (マイル還元率) |
『NTTファイナンスBizカード ゴールド』 | 11,000円 | 2,000円 | 無制限 | 無料 | 審査による | 1%
(0.4%〜0.5%※) |
2,200円(+11,000円) | ー(本会員カードのみ) | ー | 1枚無料 2枚目以降550円/枚 | 300万円(プレミアムカードとの合算) | 1%
(0.5%) | |
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード』 | 13,200円 | 6,600円 | 上 | 無料 | 一律の制限なし | 0.33%〜1%
(0.5%〜1%) |
36,300円 | 13,200円 | 上 | 無料 | 一律の制限なし | 0.33%〜1%
(0.5%〜1%) | |
165,000円 | 無料/4枚まで
13,200円/5枚目以降 | ー | 無料 | 一律の制限なし | 0.33%〜3%
(0.5%〜3%) | |
27,500円 | 無料 | 2枚まで | 無料 | 一律の制限なし | 0.4〜1%
(1%) | |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 (マイル還元率) |
13,200円 | 13,200円 | 無制限 | 無料 | 一律の制限なし | 0.4〜1%
(1%) | |
55,000円 | 16,500円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1%
(0.6%) | |
110,000円 | 27,500円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1.25%
(0.75%) | |
220,000円 | 55,000円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1.5%
(0.9%) | |
永年無料 | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 1%
(0.6%) | |
5,500円(初年度無料) 年間100万円以上利用で翌年度も無料 | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 1%
(0.6%) | |
1,375円(初年度無料) | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5%〜0.75%
(0.3%〜0.45%) | |
11,000円(初年度無料) | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5%〜0.75%
(0.3%〜0.45%) | |
33,000円 | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5%〜0.75%
(0.3%〜0.45%) |
※ポイントを直接マイルに交換すると0.4%ですが、Vポイントに移行してからマイルにすると0.5%にできます。
アメックスやダイナースのカードで貯めたポイントをマイルに移行するためには、それぞれ以下の手続きを踏む必要があります。
- アメックス:年間3,300円(税込)の「メンバーシップ・リワード・プラス」に入会することで通常最大3年間のポイントの有効期限が無期限になり、年間5,500円(税込)の「メンバーシップ・リワード ANAコース」に登録することで、年間8万マイルまでですがANAマイルに「1ポイント=1マイル」換算で交換可能です
- ダイナース:年間6,600円(税込)の「ダイナースグローバルマイレージ」に申し込むことで、年間8万マイルまでですがANAマイルに「1ポイント=1マイル」換算で交換可能です(コーポレートカードの場合、別途年間参加料が必要になります)
上記のように追加の年会費はかかってしまいますが、アメックスもダイナースもマイル還元率1%でマイルが貯まります。
ただし、『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード』は「メンバーシップ・リワード・プラス」「メンバーシップ・リワード ANAコース」共に年会費無料で登録できます。
Yahoo!ショッピング、オークション・ヨドバシカメラ・JAL公式ウェブサイト・一休.comなど対象加盟店では100円=3ポイント貯まり、マイル還元率3%とANAカードプレミアム(ANAカードのプラチナカード)級の高還元率にできます。
2019年2月7日追記:
アメックスもダイナースも2019年現在年4万マイルまでしか交換できなくなりました。
おすすめのANAマイルの貯まるANA法人カード以外のカード
上記で紹介したANAマイルの貯まる法人カードの中でおすすめの法人カードは下記の3枚です。
- 『JCB Biz ONE 一般』:国内での利用が多く、JCBのサービスを活用したい
- 『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』:利用金額や人数が少なく、コスパを重視したい
- 『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード』:利用金額が多く、アメックスのサービスも利用したい
ただ、ANAマイルを本気で貯めたい方や飛行機の利用が多い方には前章で紹介した、ANA法人カードの方が飛行機の搭乗などでもマイルが貯まるのでおすすめです。
しかし、普段の利用やサービスなどを含めて考えると、飛行機の搭乗などによるマイルはたまりませんが、このカードが最もおすすめです。
『JCB Biz ONE 一般』
『JCB Biz ONE 一般』は2024年9月24日より募集を開始した個人事業主や法人代表者などを対象にした新しい法人カードです。
公式ページに「法人の本人確認書類が不要なため、原本発行手続きなどの時間を節約できます。」と書かれており、これまで発行されたJCBの法人カードに比べて作りやすいと考えられます。
引用:JCB
カードの利用で1,000円につき2OkiDokiポイントがたまり、ポイント還元率としては1%相当ですが、ANAマイルは500ポイント以上で1ポイントを3マイルに交換できるのでマイル還元率が0.6%になります。
さらにカードの利用金額によって翌年のポイントが最高+0.25%(マイル還元率最高+0.15%)される「JCB STAR MEMBERS(スターメンバーズ)」も適用され、マイルが貯めやすいです。
apollostationなどのガソリンスタンドやAmazonなどのポイント優待店「JCBオリジナルシリーズパートナー」での利用はポイントがさらに多くもらえるため、マイル還元率を高めやすいです。
『JCB Biz ONE 一般』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/corp/bizone-h/
あなたの事業規模や使いたいサービスに合わせてゴールドを選ぶと良いでしょう。
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』は2019年12月24日より募集を開始した個人事業主や中小企業代表者などを対象にした新しい法人カードで、2022年1月26日より年会費無料になりました。
公式ページに「個人事業主・フリーランス・スタートアップを支援」「登記簿謄本・決算書不要」などと書かれており、作りやすいと考えられます。
引用:セゾンカード
カードの利用で1,000円につき1永久不滅ポイントがたまり、1ポイントはほぼ5円の価値なので、ポイント還元率としては0.5%相当ですが、ANAマイルは200ポイントで600マイルに交換できるのでマイル還元率が0.3%になります。
加えて、Amazon Web Service、Xサーバー、お名前.com、サクラインターネットなどビジネスに関連した10の特定加盟店での利用最大マイル還元率1.2%まで上げられます。
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』公式ページ:
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード』
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード』は年会費13,200円(税込)の法人カードです。
ANAマイルを貯める目的で入会する場合、下記の2つのプログラムに登録しないとマイル還元率を1%にできないので注意が必要です。
プログラム名 | 年間参加費(税込) | 内容 |
メンバーシップ・リワード・プラス | 3,300円 |
|
メンバーシップ・リワード ANAコース | 5,500円 |
|
また、海外旅行時には以下のようなお得なサービスがあります。
- 出発時・帰国時ともにカード会員1名につきスーツケース1個を無料配送
- 最大5,000万円の海外旅行保険が付帯
- 海外でのトラブル時も24時間日本語で対応:世界中のほとんどの国から日本語で24時間通話料無料にて連絡が可能
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/green-business-corp-card/
4. 法人カードについてよくある4つの質問
この章では法人カードについてよくある質問を紹介します。
- 法人カードと個人用カードの違いはありますか?
- 「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」の違いはなんですか?
- 法人カードを導入するメリットはなんですか?
- 法人カードを導入するデメリットはなんですか?
この章を読むことで審査、メリット、デメリットなどのカード利用前に知っておかなければいけない情報がわかります。
4-1. 法人カードと個人用カードの違いはありますか?
法人カードと個人用カードは以下のように違います。
法人カード | 個人用カード | |
支払い口座 | 法人口座(個人事業主名義の口座) | 個人口座 |
審査対象 | 「企業」と「代表者個人」 | 申し込み者個人 |
初期利用限度額 | 高め(100万円〜1,000万円) | 低め(10万円〜300万円) |
キャッシング制度 | ないことが多い | ある |
利用目的 | 事業費の支払いのみ |
|
追加カード | 追加発行に制限がないものが多い | 家族カードの発行には制限がある |
支払い方法 | 原則1回払いのみ | 1回払い、分割払い、リボ払いなど |
ビジネス特典 | あり | なし |
※カード申込時に申請をし、カード会社が認める範囲で可能
ざっくり説明すると、法人の決済ツールとして利用や機能・制限が指定されています。
その性質上、高金利での短期借り入れ金になるキャッシング機能は原則使えず(銀行等の金融機関で融資を受けるのが普通です)、カード会社の貸し倒れリスクの高さから原則1回払いしかできません。
また、利用用途も交通費や仕入れ等の事業で使う費用にしか使えません。
クレジットカードの機能としてはVISAなど同じ国際ブランドのマークがあるお店やサービスで使えますが、個人の食料品購入等私用に使うと経理や会計の処理上望ましくなく、確定申告で税務署に提出する時に信頼性を失います。
場合によってカード会社の規約違反にもなり、利用停止や最悪強制退会となり今後そのカード会社ではクレジットカードを作れなくなるなどの可能性もあります。
その代わりに初期の利用限度額が高めで社員などに発行できる追加カードには制限がないものが多いです。
また、企業の業務を円滑にできるビジネス向けの優待やサービスが付き、個人用カードよりも特典が優れている傾向にあります。
4-2. 「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」の違いはなんですか?
法人カードには「コーポレートカード」「ビジネスカード」など発行会社によって様々な呼び方があります。
発行会社ごとにサービスや呼び名が違う場合もありますが、基本的には業務上発生した支払いを経費扱いで支払えるクレジットカードのことをまとめて「法人カード」と呼んでいます。
ただ、細かく分類すると以下のように区分されていることが多いです。
- 「コーポレートカード」:大企業向け法人カード
- 「ビジネスカード」:中小企業向け法人カード
ただし、「コーポレートカード」「ビジネスカード」の使い分けは発行会社ごとに異なり、以下のような例外もあるので気をつけましょう。
JCBの区分方法
JCBでは中小企業向けの『JCB法人カード』の他に大企業向けカードとして「コーポレートカード」「ビジネスカード」があります。
- 『JCBコーポレートカード』:大規模企業向け一括振込型法人カードで、毎月のカード利用代金を一括で振り込むことができる法人カード
- 『JCBビジネスカード』:大規模企業向け使用者支払型法人カードと言われており、カード利用代金がカードを利用した社員の個人口座から自動振替
楽天カードの区分方法
楽天カードにも『楽天ビジネスカード』と呼ばれる法人向けカードがありますが、このカードは中小企業向けの法人カードとされています。支払い者も引き落とし口座も法人です。
「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」の違いまとめ
「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」は発行会社ごとにサービスや呼び名が違う場合もありますが、基本的にはまとめて「法人カード」と呼んでいます。
なぜなら、JCBではビジネスカードは大企業向けカードの中の個人用カードという位置付けだったのに対し、楽天カードでは中小企業向けの法人カードという位置付けになっていることなどから名前が重要な意味を持っていないからです。
また、最近では法人カードは法人経営者だけではなく、個人事業主の方も利用できるクレジットカードを発行する会社もあり、発行会社ごとの違いは複雑になってきています。
4-3. 法人カードを導入するメリットはなんですか?
法人カードには以下のように4つのメリットがあります。
- 経理事務の簡略化
- キャッシュフローが良くなる
- ポイントやマイルの優遇がある
- カードの付帯サービスを使える
経理事務の簡略化
法人経費は法人カードを利用することで法人用口座から引き落とされるようになるので、個人利用との区分が明確になります。
また、立替金の清算などの処理がなくなるため、経理の仕事が効率的になります。
さらに、明細で経費の内訳を簡単に確認できるようになるので、経費の計上漏れがなくなります。
キャッシュフローが良くなる
企業経営をしているとどうしてもキャッシュフローが滞ってしまうことがあると思いますが、法人カードでの支払いは最大90日間の猶予があります。
そのため、法人用口座にある資金が増え、キャッシュフローが良くなります。
ポイントやマイルの優遇がある
カード会社によってはポイントやマイル還元のあるクレジットカードを発行しています。
特に法人カードでは大きい金額の決済をすることも多く、想定以上にポイントやマイルが貯まります。
カードの付帯サービスを使える
法人カードには空港ラウンジが無料で使えるなどの付帯サービスがあるカードもあり、このサービスをカードの保有者全員が利用することができます。
4-4. 法人カードを導入するデメリットはなんですか?
法人カードには以下のように2つのデメリットがあります。
- 社員が不正をしてしまう可能性がある
- 年会費がかかる
社員が不正をしてしまう可能性がある
法人カードは基本的に各社員が普段から持っており、その利用は社員の倫理観に委ねられています。
社員が不正に利用したり、誤って利用してしまった場合でも法人口座から引き落とされてしまい、横領されやすいです。
もしカードを使用する社員が誤って利用してしまった場合は、きちんと報告するように伝えておく必要があります。
パーチェシングカードの導入で不正はある程度回避可能
業種・業態によりますが、特定の加盟店での取引しか利用できない「パーチェシングカード」を導入することで、社員の不正利用を回避できます。
物理カードが発行されず、部署名義でも発行可能、請求取りまとめによる支払先の一本化など規模の大きい企業には特にメリットが多い法人カードです。
年会費がかかる
法人カードは個人カードのように年会費無料のカードがほとんどなく、基本的に年会費がかかります。
ただ、年会費は経費として計上することができますし、中には無料のカードもあるので、わずかでも定期的な出費が気になる方は「年会費無料の法人カードおすすめ3選」の記事を参考にして年会費無料の法人カードを選びましょう。
5. まとめ
ANAマイルの貯まる全37種の法人カードを比較し、おすすめをご紹介しました。
普段のカード利用でANAのマイルが貯まる法人カードは「ANA法人カード」で4枚、「ANA法人カード以外のカード」で33枚の計37枚あります。
それぞれ以下のようになっています。
ANAマイルの貯まるANA法人カード
ANAの法人カードであっても普段のカード利用でマイルを貯めることができるのはJCBとダイナースの4枚のカードだけです。
飛行機の搭乗時でもマイルが貯まるので本格的にマイルを貯めたい方には、下記の2枚がおすすめです。
それ以外のANA法人カードでは普段のカード利用でマイルを貯めることができず、基本的には飛行機に乗った際に貯まるフライトマイルなどしか貯まりません。
ANAマイルに交換できるポイントの貯まるANA法人カード以外のカード
ANA法人カード以外でANAマイルに交換できるポイントを貯められるカードは33枚の法人カードだけです。
飛行機の搭乗ではマイルが貯まらないですが、それ以外のサービスが充実しているのでマイルを貯めながら充実したサービスも受けたい方には下記の3枚がおすすめです。
あなたが法人カードで上手にANAマイルを貯められることを祈っています。
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