法人カードの審査に通る5つの条件と不安な方のためのカード4選

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法人カードを作りたいけれどもその審査内容が気になっていますね。

結論から述べると、法人カードの審査基準は一般的に「設立3年以上、且つ、黒字決算2期連続」といわれています。しかし、中には起業後すぐに発行可能なカードもあります。

この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、法人カードの審査について以下の流れで紹介していきます。

  1. 法人カードの審査に通る5つの条件
  2. 起業後1年未満でも作りやすい法人カード4選
  3. 法人カードについてよくある4つの質問

この記事を読むことで法人カードの審査について全てを知ることができ、さらに審査の柔軟なカードも紹介するので、審査に不安な方でも法人カードが作りやすくなります。

1. 法人カードの審査に通る5つの条件

法人カードの審査基準は一般的に「設立3年以上、且つ、黒字決算2期連続」といわれています。

ただし、法人カードには明確な審査基準はなく、上記の審査基準はあくまで目安です。

また、上記の審査基準以外にも審査を有利にする項目があります。この章では以下の流れで法人カードの審査について全てを紹介していきます。

  1. 法人カード2つの審査基準
  2. 法人カードの審査を有利に進める3つの条件

この章を読むことで法人カードの審査について全てを知ることができます。

1-1. 法人カード2つの審査基準

先ほども述べたように法人カードには2つの審査基準があります。

  • 設立年数:設立3年以上
  • 財務状況:黒字決算2期連続

上記はあくまで目安ですが、なぜこのような審査基準があるのかについて説明していきます。

設立年数:設立3年以上

法人カードの審査で一般的に設立年数3年以上と言われているのは、カード会社がカード利用金額を回収できないリスクを減らすためです。

設立後3年未満の企業では、これから先きちんと経営していけるのかがわからず、もし倒産などしてしまった場合には貸したお金が回収できないからです。

ただし、これはあくまで目安なので設立後3年未満でも代表者の方の個人用カードでの利用実積が良好であれば審査に通ることもあり、逆に設立後3年以上で合っても経営が心配ならば審査には通りません。

財務状況:黒字決算2期連続

先ほども述べたように、カード会社が最も恐れていることは貸したお金の未回収です。そのため、経営が危うい企業の場合はカードの審査に通りにくいです。

しかし、申込書には売上高や最終利益を記入する欄がありますが、最近ではカードの申し込み時に決算書や財務諸表、確定申告書の提出を求める事も減りました。

つまり、法人カードの審査に関しては黒字決算2期連続はあくまで目安です。また財務状況以外にも以下のような点が審査の対象となっています。

  • 過去の業績
  • 従業員数
  • 株主構成
  • 業歴
  • 借入状況
  • 取引先情報
  • 帝国データの評点
  • 事業内容

上記の審査内容が一部悪いからといって審査に落ちるわけではありませんが、このような点も見られていることは覚えておきましょう。

特に事業内容に関しては、事業内容が明確であれば、事業内容がわかりにくい企業よりもカード会社として安心してカード発行できます。

1-2. 法人カードの審査を有利に進める3つの条件

上記のように「設立3年以上、且つ、黒字決算2期連続」というのはあくまで審査の目安です。

そのほかにも以下のように法人カードの審査を有利にする条件があります。

  • 代表者の個人用カード利用実績が良好
  • 固定電話を置いている
  • 企業HPがある

ここで紹介している条件を満たすことで法人カードの審査を確実に有利に進めることができます。審査に不安な方はしっかりと読みましょう。

代表者の個人用カード利用実績が良好

法人カードを申し込む際に法人名義で申し込みをしていたとしても、個人事業主名義で申し込みをしていたとしても、契約者は代表者本人なので法人カードの審査においては、代表者個人についても審査対象になります。

そのため、以下のような代表者のこれまでの個人用のクレジットカードでの利用実績が返済の遅延や滞納を繰り返していた場合は審査に悪影響になります。

  • 直近24カ月の返済履歴
  • 他社借入件数
  • 年収に対する他社借入額の割合
  • 過去の返済事故

逆に、これまでの個人用のクレジットカードでの利用実績がきちんと返済期日を守っていたり、毎月の利用額が大きい場合は法人カードの審査に有利に働きます。

固定電話を置いている

固定電話置いていることによって、申込書の代表電話番号の欄に固定電話の番号を書くことができます。

固定電話があるということは常駐する社員がいると思ってもらえることや電話加入権を得ているという点がカードの審査に有利に働きます。

実際にカード審査の際に申込書の代表電話番号記入欄に携帯電話の番号が記入してある場合など、審査の最中に一度電話をして、固定電話の有無を確認してから審査をすることも多いです。

企業HPがある

企業HPがあれば審査を有利にできます。なぜなら、企業HPがあることでその企業の実態を知ることができるからです。

そのため、企業HPは簡単なものでも大丈夫なので少なくとも以下の点は記しておきましょう。

  • 仕事の実績
  • 会社概要
  • お問い合わせフォーム

上記の中でも特に重要なのが「仕事の実績」です。

  • 飲食店などであれば、店舗画像やメニュー画像など
  • 製造業なら製造物の写真など

上記のように実際に活動している証明となるような写真がきちんとあると審査に有利です。

1-3. 法人カードの審査まとめ

上記が法人カードの審査の内容になります。上記の内容をまとめると、法人カードでは法人の状態と代表者個人のクレジットカードの利用実績が見られます。

法人の審査内容

法人は以下のような点が審査対象です。

  • 設立年数:設立3年以上
  • 財務状況:黒字決算2期連続
  • 過去の業績
  • 従業員数
  • 株主構成
  • 業歴
  • 借入状況
  • 取引先情報
  • 帝国データの評点
  • 事業内容
  • 固定電話の有無
  • 企業HPの有無

代表者個人の審査内容

代表者個人の審査内容は以下の通りです。

  • 直近24カ月の返済履歴
  • 他社借入件数
  • 年収に対する他社借入額の割合
  • 過去の返済事故

上記の項目がきちんとしていれば、法人カードで契約者が最も多い『JCB法人カード』などでも問題なく作ることができます。

ただ、起業して間もない企業などは上記の法人の審査内容を満たすのが難しい場合が多いと思います。

そこで次章では、代表者個人が主な審査対象となるような起業後1年未満でも審査に通過できるカードを紹介していきます。

『JCB法人カード』:審査に自信のある方におすすめ

JCB法人カード』は初年度無料、次年度以降1,350円の年会費がかかる法人カードで限度額も最大100万円まで増やせます。追加カードも審査次第にはなりますが何枚でも持つことができ、年会費も同じです。

このカードが最もおすすめな理由としては0.5%のポイント還元と最高3,000万円の海外旅行保険が付帯しており、ETCカードも審査次第では何枚でも無料で持つことができるなど、様々な面でお得だからです。

また、以下のような場合には同じJCBの中でもおすすめカードが変わります。

基本的にJCBのカードがサービスや年会費の面から見て、最もおすすめできます。その中でも最もバランスのとれたカードがこのカードと言えます。

『JCB法人カード』公式ページ:

http://www.jcb.co.jp/ordercard/houjin

※JCB法人カードの公式ページは複数ありますが、上記URLが一番わかりやすいページでした。

2. 起業後1年未満でも作りやすい法人カード4選

この章では起業後1年未満でも作成可能なカードを4枚紹介します。

この4枚は起業後1年未満でも問題なく審査ができる貴重なカードで、実際に起業後1年未満でも審査に淘汰という声を多く聞くカードです。

-スマホの方はスクロールできます-

法人カード名 年会費 追加カード年会費 追加カード発行枚数制限 ETCカード年会費 ショッピング限度額上限 ポイント還元率

セゾンプラチナ・ビジネス・
アメリカン・エキスプレス・カード

21,600円  3,240円 4枚 無料 一律の制限なし 0.5%

アメリカン・エキスプレス・
ビジネス・ゴールド・カード

33,480円  12,960円 5枚 500円 一律の制限なし 1.0%

ビジネクスト・
法人クレジットカード

無料  無料 50枚 無料 300万円 0.25%

ライフカードビジネス
(法人カード)/一般カード

無料 無料 無制限 無料 500万円 0.00%

『セゾン プラチナ ビジネス アメリカン エキスプレス』:個人事業主、中小企業の方向け

セゾン プラチナ ビジネス アメリカン エキスプレス』はプラチナカードなのに年会費21,600円と安く、年間200万以上の利用で、年会費10,800円の半額になります。ただし、追加カードは4枚までです。

『アメリカン エキスプレス ビジネス ゴールドカード』同様、銀行系のクレジットカードよりも審査が緩く、プラチナカードですが、招待制でも無く、誰でも申し込めます。

限度額も最大500万円まで上がり、ビジネスカードなのにキャッシングも利用できます。さらにプラチナカード特有のコンシェルジュサービスもきちんと利用することができます。

『セゾン プラチナ ビジネス アメリカン エキスプレス』公式ページ

http://www.saisoncard.co.jp/amex/platinumbusiness/

※セゾン プラチナ ビジネス アメリカン エキスプレスの公式ページは複数ありますが、上記URLが一番わかりやすいページでした。

『アメリカン エキスプレス ビジネス ゴールドカード』:個人事業主、中小企業の方向け

アメリカン エキスプレス ビジネス ゴールドカード』は年会費33,480円と年会費が高額なカードです。

しかし、アメックスということで非常にステータスが高く、サービスも充実していますが、審査は営業年数を問わないなど、思っているよりも厳しくありません。ただし、追加発行は5枚までです。

確かに年会費は高いですが、クレジットカードの年会費は経費として落とせるので、利益が出ているのであればアメックスの最高級のサービスを期待して申し込むことをおすすめします。

『アメリカン エキスプレス ビジネス ゴールドカード』公式ページ

https://www.americanexpress.com/jp/

※アメリカン エキスプレス ビジネス ゴールドカードの公式ページは複数ありますが、上記URLが一番わかりやすいページでした。

『ビジネクスト・法人クレジットカード』:個人事業主、中小企業の方向け

ビジネクスト・法人クレジットカード』は年会費永年無料の法人カードで、従業員向けの追加カードも無料で50枚まで発行可能です。

ポイント還元率は0.25%と低いですが年会費無料の法人カードでポイントも貯まるのはこのカードだけです。

最大300万円までの限度額設定、法人ETCカードも無料、審査の際も限度額100万円以下なら財務書類の提出不要で起業直後、赤字(申告・決算)でも発行可能など様々な方が便利に利用できます。

『ビジネクスト・法人クレジットカード』公式ページ

http://www.businext.co.jp/products/business_card/

※ビジネクスト・法人クレジットカードの公式ページは複数ありますが、上記URLが一番わかりやすいページでした。

『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』:大企業の方向け

ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』は年会費無料、追加カードの発行も無制限で年会費無料、ETCカードの発行も無制限で年会費無料の維持費用が全くかからないカードです。

このカードは維持費用がかからない分、ポイント還元はありませんが、リボ払いなど、様々な支払い方法に対応しており、利用限度額も最大500万円まで利用することができます。さらに最長過去15ヶ月分の請求書・領収書の管理が可能となっています。

また、審査に関しても限度額100万円以下であれば以下のようになっており、簡素化されています。

  • 法人の場合:登記事項証明書と代表者様の本人資料のみ
  • 個人事業主の場合:事業主様の本人確認資料のみ

限度額100万円以下ならば決算書や確定申告書の提出もなく、審査も比較的柔軟に審査が行われています。

そのため、起業して1年目の方でも、代表者の方の過去の個人での利用実績にに問題が無ければ、作れる可能性は高いです。

『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』公式ページ:

http://www.lifecard.co.jp/partner/corp.html

※ライフカードビジネス(法人カード)/一般カードの公式ページは複数ありますが、上記URLが一番わかりやすいページでした。

3. 法人カードについてよくある4つの質問

この章では法人カードについてよくある質問を紹介したいと思います。

  • 法人カードと個人用カードの違いはありますか?
  • 「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」の違いはなんですか?
  • 法人カードを導入するメリットはなんですか?
  • 法人カードを導入するデメリットはなんですか?

この章を読むことで審査、メリット、デメリットなどのカード利用前に知っておかなければいけない情報がわかります

3-1. 法人カードと個人用カードの違いはありますか?

法人カードと個人カードは以下のように違います。基本的に法人が事業のために使うカードが「法人カード」と考えておけば大丈夫です。

法人カード 個人用カード
 支払い口座  法人口座 個人口座
 審査対象  「企業」と「代表者個人」のステータス  申し込む方の年収、利用実績、職業など
 利用限度額  上がりやすい 上がりにくい
 キャッシング制度  基本的にはない ある
 追加カード  追加発行に制限がないものが多い  家族カードの発行には制限がある

3-2. 「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」の違いはなんですか?

法人カードには「コーポレートカード」「ビジネスカード」など発行会社によって様々な呼び方があります。

発行会社ごとにサービスや呼び名が違う場合もありますが、基本的には業務上発生した支払いを経費扱いで支払えるカードのことをまとめて「法人カード」と呼んでいます。

ただ、細かく分類すると以下のように区分されていることが多いです。

  • 「コーポレートカード」:大企業向け法人カード
  • 「ビジネスカード」:中小企業向け法人カード

ただし、「コーポレートカード」「ビジネスカード」の使い分けは発行会社ごとに異なり、以下のような例外もあるので気をつけましょう。

例外:JCBの区分方法

JCBでは『JCB法人カード』の他に大企業向けカードとして「コーポレートカード」「ビジネスカード」があります。

  • 『JCBコーポレートカード』:大規模企業向け一括振込型法人カードで、毎月のカード利用代金を一括で振り込むことができる法人カード
  • 『JCBビジネスカード』:大規模企業向け使用者支払型法人カードと言われており、カード利用代金がカードを利用した社員の個人口座から自動振替

「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」の違いまとめ

「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」は発行会社ごとにサービスや呼び名が違う場合もありますが、基本的にはまとめて「法人カード」と呼んでいます。

また、最近では法人カードは法人経営者だけではなく、個人事業主の方も利用できるカードを発行する会社もあり、発行会社ごとの違いは複雑になってきています。

3-3. 法人カードを導入するメリットはなんですか?

法人カードには以下のように4つのメリットがあります。

  • 経理事務の簡略化
  • キャッシュフローが良くなる
  • ポイントやマイルの優遇がある
  • カードの付帯サービスを使える

経理事務の簡略化

法人経費は法人カードを利用することで法人カードから引き落とされるようになるので個人利用との区分が明確になります。また、立替金の清算などの処理がなくなるため、経理の仕事が効率的になります。

さらに明細で経費の内訳を簡単に確認できるようになるので経費の計上漏れがなくなります。

キャッシュフローが良くなる

企業経営をしているとどうしてもキャッシュフローが滞ってしまうことがあると思いますが、法人カードでの支払いは最大90日間の猶予があります。

そのため、法人口座にある資金が増え、キャッシュフローが良くなります。

ポイントやマイルの優遇がある

カード会社によってはポイントやマイル還元のあるカードを発行しています。

特に法人カードでは大きい金額の決済をすることも多く、想定以上にポイントやマイルが貯まります。

カードの付帯サービスを使える

法人カードには空港ラウンジが使えるサービスなどの付帯サービスがあるカードもあり、このサービスをカードの保有者全員が利用することができます。

3-4. 法人カードを導入するデメリットはなんですか?

法人カードには以下のように2つのデメリットがあります。

  • 社員が不正をしてしまう可能性がある
  • 年会費がかかる

社員が不正をしてしまう可能性がある

法人カードは基本的に各社員が普段から持っており、その利用は社員の倫理観に委ねられています。

社員が不正に利用したり、誤って利用してしまった場合でも法人口座から引き落とされてしまい、横領とみなされる場合もあります。

もし誤って利用してしまった場合はきちんと報告するように伝えておく必要があります。

年会費がかかる

法人カードは個人カードのように年会費無料のカードがほとんどなく、基本的に年会費がかかります。

ただ、年会費は経費として計上することができますし、中には無料のカードもあるので、お金をかけたくない経営者の方はそういったカードから選びましょう。

4. まとめ

以上が年会費無料の法人カードについてです。

法人カードは全部で100枚近くありますが、その中で年会費無料のカードは数えるほどしかありません。

さらに世間で言われているように多くの年会費無料の法人カードは利用が制限されていることが多いです。ただ、以下の3枚の年会費無料の法人カードはこれといったデメリットもなく、安心して導入できる法人カードです。

また、永年年会費無料ではないですが、初年度年会費無料の法人カードを紹介していきます。

しかし、初年度年会費無料の法人カードも非常に種類が少なく、きちんとおすすめできるのはこの2枚だけでした。

あなたに合った年会費無料の法人カードが見つかることを祈っています。

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