楽天カードでANAマイルを貯める全情報|徹底比較でわかる!

楽天ANAマイレージクラブカード Mastercardブランドの券面(2019年3月版)

「楽天カードでマイルが貯まるって本当?」と考えていませんか。

楽天カード』はANAのマイルを貯めるのにも適したカードです。しかも、一般的にANAのマイルを貯めるにはANAカードを利用することが最も有効的と言われていますが、利用する方によっては『楽天カード』の方がお得さを実感できます。

この記事では大手カード会社3社に勤務した私が、『楽天カード』でANAマイルを貯める際のメリットやデメリットについてANAカードとの比較をしながら以下の流れで紹介していきます。

  1. ANAマイルがザクザク貯まる楽天カード
  2. 『楽天カード』とANAカードの比較

先ほども説明した通り、ANAマイルをクレジットカードの利用で貯めようとする際、『楽天カード』が良いのかANAカードが良いのかは利用する方によって変わります。

この記事では『楽天カード』とANAマイルの関係性だけでなく、『楽天カード』とANAカードの比較もするのでどちらが自分に合っているのかきちんと読んで判断しましょう。

JALマイルも考え方は同じ

2022年5月11日より、楽天ポイントはJALマイルにも交換できるようになりました。

下記で紹介する内容の多くはJALマイルを貯めたい方にも共通します。

1. ANAマイルがザクザク貯まる『楽天カード』

楽天カード』でも楽天ポイントを交換することでANAのマイルを間接的に貯められます。

しかも、一般的にANAのマイルを貯めるにはANAカードを利用することが最も有効的と言われていますが、利用する方によっては『楽天カード』の方がお得さを実感できます。

この章では以下の流れでANAのマイルが貯まる『楽天カード』と『楽天ANAマイレージクラブカード』について紹介します。

ANAのマイルを貯める際に多くの方が利用するANAカードは基本的なマイル還元率は0.5%で年会費がかかり、マイル還元率を1.0%にするためにはさらにマイル移行手数料もかかってしまいます。

それに対して『楽天カード』『楽天ANAマイレージクラブカード』はマイル還元率は0.5%ですが、年会費がかかりません。

その他にも違いはありますが、大きな違いは以上のようになっています。そのことに意識して『楽天カード』が良いのかANAカードが良いのかを判断しましょう。

ANAカードが気になる方は『ANAのクレジットカード全37種を比較!おすすめカード4選』にてマイルの貯まりやすいカードを紹介しているので、こちらを参考にしてください。

1-1. 『楽天カード』でANAマイルを貯める

楽天カードVISA ナンバーレスの券面画像

楽天カード』は年会費無料、どこで使ってもポイント還元率1%で楽天市場で最大3%のポイント還元で楽天ポイントを得ることができて非常にお得です。

また、街中の加盟店舗で利用した場合は2%のポイント還元を受けることができます。

カードを利用して貯まった楽天ポイントは、以下のようにANAマイルと相互に交換し合うことができます。

楽天ポイントはANAマイルと相互に交換できる

出典:楽天カード

楽天カード』は還元率1.0パーセントで貯めたポイントが、2ポイント=1マイルで交換することができるのでマイル還元率は0.5%になります。

楽天カード基本情報

年会費無料
入会年齢年齢18歳以上(除く高校生)で電話連絡可能な方

※未成年者が申込者の場合は、親権者の方の同意が必要となります。

ポイント還元率1.0%
公式ページhttps://www.rakuten-card.co.jp/
注意!『楽天プレミアムカード』で最大7%還元されるポイントは大半がANAマイルに交換できない

楽天プレミアムカード』は楽天の上級ゴールドカードで、楽天市場での利用は還元率最大7%になるなど『楽天カード』よりもさらにお得にポイントが貯まります。

貯まった楽天ポイントは以下のように『楽天カード』と同様に2ポイント=1マイルで交換することができます。

ただし、最大7%還元される楽天ポイントの大半は期間限定ポイントでANAマイルに交換ができません。

ポイント内訳還元率種類
楽天市場買い物通常ポイント1%通常ポイント
楽天カード共通楽天カード利用通常ポイント1%
楽天カード利用特典ポイント1%期間限定ポイント
楽天プレミアムカード楽天プレミアムカード利用特典ポイント2%
選べるコースで楽天市場コース時1%
お誕生月サービス1%
合計7%

ANAマイルを貯める目的では特にメリットがないため、年会費無料の『楽天カード』で十分でしょう。

1-2. 『楽天ANAマイレージクラブカード』でANAマイルを貯める

楽天ANAマイレージクラブカード Mastercardの券面(2019年3月版)

楽天ANAマイレージクラブカード』は基本的な性能は『楽天カード』と同じです。

以下のようにANAマイレージクラブに『楽天カード』の機能が加わっており、楽天カードでマイルを貯める場合最もおすすめのカードです。

楽天ANAマイレージクラブカードは4つの機能(2019年版)

出典:楽天クレジットカード

『楽天カード』との大きな違いは以下の3点です。

  • ANAマイルコースと楽天ポイントコースから選べる
  • 年会費が条件付き無料になっている
  • ANAのスキップサービスが利用可能

ANAマイルコースと楽天ポイントコースから選べる

『楽天ANAマイレージクラブカード』はポイントの貯め方を以下の2つのコースから選ぶことができます。

カード入会後も変更はいつでも可能です。

ANAマイルコースと楽天ポイントコース

楽天ポイントコースは通常の『楽天カード』と同じようにポイントが貯まります。

ANAマイルコースは200円の利用につき1ポイント貯まるのでマイル還元率0.5%です。『楽天カード』のマイル交換の手間がなくなっています。

また、楽天ポイントコースでは楽天市場で最大3%のポイント還元、街中の加盟店舗で利用した場合は2%のポイント還元ですが、ANAマイルコースでは以下のようになっています。

  • 楽天市場:0.5%のマイルと最大2%の楽天ポイント(期間限定)が付く
  • 街中の加盟店舗:0.5%のマイルと最大1%の楽天ポイント(期間限定)が付く

以上のように、どちらのコースでもポイントの貯まり方は変わらないのですが、ANAマイルコースにしてしまうとANAのマイルが直接貯まってしまい、有効期限が3年間しかありません。

そのため、楽天ポイントコースで楽天ポイントにして自分でマイルに交換することで有効期限を伸ばすことができます。

ただし、ANAマイルに交換可能な楽天ポイント数の上限は月に20,000ポイントまでになります。

年会費が条件付き無料になっている

楽天カード』は年会費が完全無料のカードです。

しかし、『楽天ANAマイレージクラブカード』は年会費が初年度無料、次年度以降550円(税込)かかります。

しかし、年間1回以上のカード利用で次年度以降も年会費が無料になります。条件が非常に易しいので実質無料ではあります。

ANAのスキップサービスが利用可能

『楽天ANAマイレージクラブカード』はANAの国内線利用時に空港で搭乗手続きを必要としないスキップサービスを利用できます。

搭乗手続きを必要としないため、手荷物を預けないのであれば、直接保安検査場に進めます。

楽天ANAマイレージクラブカード基本情報

年会費(税込)初年度無料

2年目以降前年1回以上の利用で無料(未使用の場合550円)

入会年齢年齢18歳以上(除く高校生)で電話連絡可能な方

※未成年者が申込者の場合は、親権者の方の同意が必要となります。

ポイント還元率1.0%
公式ページhttps://www.rakuten-card.co.jp/card/rakuten-amc-card/

2. 『楽天ANAマイレージクラブカード』とANAカードの比較

前章でも述べた通り『楽天カード』『楽天ANAマイレージクラブカード』はマイル還元率は0.5%ですが、年会費がかかりません。

しかし、一般的にマイルを貯めるならば「ANAカード」が最も適していると言われています。

この章では楽天カードでマイルを貯めるのに最も適した『楽天ANAマイレージクラブカード』と「ANAカード」の比較を以下の流れで行います。

  • ANAカードについて
  • 『楽天ANAマイレージクラブカード』と「ANAカード」の比較
  • 比較まとめ

この章を読んでどちらのカードがあなたに合っているのかを確かめましょう。

2-1. 「ANAカード」について

一般的にANAのマイルを貯めるには「ANAカード」を利用することが最も有効的と言われています。

なぜなら、年会費の他にマイル移行手数料がかかりますが、マイル還元率は1%以上になったり、以下のようにマイルがもらえる・貯まりやすいからです。

  • 入会・継続時に1,000〜10,000ボーナスマイルがプレゼントされる
  • 飛行機に搭乗した際に+10%〜50%の搭乗ボーナスマイルがもらえる
  • ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと100円または200円(税込み)につき1マイルが別に貯まる
  • 対象のANAカードから楽天Edyへチャージすると200円につき1マイルが貯まる
  • ANA JCBカードでANA Payへチャージした場合、1,000円あたり1〜11マイル貯まる

ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』は年会費とマイル移行手数料の合計金額が安いだけでなく、メトポの交換を利用して間接的にマイルの有効期限を延長できるため、全てのANAユーザーにおすすめです。

学生の方は『ANA JCBカード(学生用)』が現金負担0円でマイル還元率1%※以上にできます。

※10マイルコースを選択し、スマリボでOkiDokiポイント2倍をもらい、スターメンバーズでスターαで20%のボーナスポイントをもらい、ボーナスポイントをANAマイルに交換した場合

『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』

ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)の券面(2019年3月版)

ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』PASMOオートチャージやクレジットカードの決済でJCBのOki Dokiポイントが貯まり、PASMOを東京メトロなどで利用すればメトポがもらえて、2つのポイントがたまるクレジットカードです。

貯めたOki Dokiポイントを10マイルのレートで交換するためには年間5,500円(税込)の移行手数料がかかりますが、他ブランドのANA一般カードが6,600円(税込)かかるので少ない負担でマイル還元率を上げられるのがメリットです(移行手数料無料でも0.5%の還元率)

また、メトポは下記のような利用でたまり、100メトポは90マイルに交換できます。

  • 乗車ポイント(東京メトロ線含む):平日5ポイント、土休日15ポイント
  • 電子マネーポイント(To Me CARD会員限定ポイントサービス加盟店):自販機100円につき1ポイント、店舗200円につき1ポイント※税込

メトポはOki Dokiポイントからも交換できるので、0.3%とマイル還元率が低いOki Dokiボーナスポイントをメトポに交換してからマイルにすることでマイル還元率0.45%に上げることができます。

東京メトロを利用しない方でもANAマイルをメトポに一度交換して、再びANAマイルに交換することで有効期限を延長する「メトロ返し」が使えるメリットがあります。

さらに、持っているだけで毎年年会費相当分の1,000ボーナスマイルがもらえるので、実質年会費無料でANAカードが持てます(※1マイル=2円として計算した場合)

年会費(税込)825円〜2,200円(初年度無料)
入会年齢18歳以上でご本人または配偶者に安定継続収入のある方。 または高校生を除く18歳以上で学生の方

※未成年者が申込者の場合は、親権者の方の同意が必要となります。

マイル還元率0.5〜1.54%

※最大還元率は10マイルコースを選択し、スマリボでOkiDokiポイント2倍をもらい、スターメンバーズでスターαで20%のボーナスポイントをもらい、ボーナスポイントをメトポ→ANAマイルの順で交換した場合

『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』公式ページ:

https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/ana_tome.html

2-2. 『楽天ANAマイレージクラブカード』とANAカードの比較

『楽天ANAマイレージクラブカード』とANAカードで最もおすすめの『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』について以下の4点を比較します。

  • 年会費
  • カード利用時マイル還元率
  • 電子マネーへのチャージ
  • マイルの貯まりやすさ

この4点を比較することでどちらがあなたに合っているかがわかります。

『楽天ANAマイレージクラブカード』『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』
年会費
カード利用時マイル還元率
電子マネーへのチャージ
マイルの貯まりやすさ×

上表から、年会費がかかってもマイルをお得に貯めたい方には『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』です。

また、年会費をかけずにマイルを貯めたい方には『楽天ANAマイレージクラブカード』がおすすめです。

それぞれの比較項目については以下で詳細に説明します。

年会費

『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』は年会費2,200円(税込)かかり、マイル還元率1.0%でマイルを使えるようにするためにはマイル移行手数料が年間5,500円(税込)かかるので合計コストは7,700円(税込)です。

それに対して『楽天ANAマイレージクラブカード』の年会費は実質無料です。

年会費は『楽天ANAマイレージクラブカード』の方がお得です。

カード利用時マイル還元率

『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はマイル移行手数料を払うことでマイル還元率1.0%になります。カードの利用金額が多かったりメトポを貯められる人なら、さらに高くできます。

それに対して『楽天ANAマイレージクラブカード』のマイル還元率は0.5%です。

マイル還元率は『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』の方がお得です。

電子マネーへのチャージ

『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はPASMOオートチャージやクレジットカードの決済でもポイントが貯まり、PASMOを利用すればメトポがたまります。

それに対して『楽天ANAマイレージクラブカード』は、下記のチャージでポイントがたまります。

  • 楽天Edyチャージ
  • 楽天キャッシュ
  • 楽天ペイのSuica

マイル還元率を重視するのであれば『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』が有利です。

ただ、利用できる場所や使いやすさを考えると『楽天ANAマイレージクラブカード』の方が貯まる機会は多いです。

ライフスタイルや居住地域などによって使い分けや選択肢が変わってきます。

マイルの貯まりやすさ

『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はANAカードの1種なので、以下のようにマイルがもらえる・貯まりやすいです。

  • 入会・継続時に1,000ボーナスマイルがプレゼントされる
  • 飛行機に搭乗した際に+10%の搭乗ボーナスマイルがもらえる
  • ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと100円または200円(税込み)につき1マイルが別に貯まる
  • ANA Payへチャージした場合、1,000円あたり1マイル貯まる

それに対して『楽天ANAマイレージクラブカード』は基本的にボーナスマイルがもらえません。

ANAグループ便に搭乗やANAカードマイルプラス加盟店で支払いする機会が多い方は『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』の方がマイルを貯めやすいです。

3. まとめ

楽天カード』『楽天ANAマイレージクラブカード』はANAのマイルを貯めるのに適したカードです。

しかも、一般的にANAのマイルを貯めるにはANAカードを利用することが最も有効的と言われていますが、利用する方によっては『楽天カード』の方がお得さを実感できます。

なぜなら、ほとんどのANAカードで年会費やマイル移行手数料が必要ですが、『楽天カード』なら現金の負担が0だからです。

ただし、下記に当てはまる方はANAカードを1枚以上持つことをおすすめします。

  • ANAグループ便の搭乗が多い
  • ANAカードマイルプラス加盟店での支払いが多い
  • カードの所持・利用でマイルをざくざく貯めたい
  • 上級会員資格付きANAカード(スーパーフライヤーズカード:SFC)を持ちたい

ライフスタイルなどによってあなたにとってベストなANAカードは異なりますが、全ての人におすすめできるANAカードは『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』です(学生の方は『ANA JCBカード(学生用)』)

あなたが『楽天カード』を使って、ANAマイルをたくさん得られるようになることを祈っています。