FXで大損する理由と失敗しないための3つのポイント

FXで大損する理由と失敗しないための3つのポイント

FXが儲かるという話がネットなどでよく出ているので、気になっているけど、同時に大損した等の話もあり“FXで大損するってどういうことなの?”“どういう人が大損するの”と、疑問を抱いていませんか?

事実、儲かっている人もたくさんいるのがFXの世界ですが、なんとなくで適当にFXを始めてしまって「一気に資本の50万円がなくなってしまった」などという人も同時に多く見てきました。

このページでは、私自身の10年以上のFXトレードの経験と、これまでに出会ってきた数十人のFXで大損してしまった人の証言をもとに、「FXで大損する理由と大損しないためのポイント」について、以下の流れに沿ってご紹介します。

  1. FXで大損する理由
  2. FXで大損する人の5つの特徴と典型的な失敗事例
  3. FXで大損しないための3つのポイント

すべて読めば、FXで大損しないために必要なことが全てわかり、今日から大損しないFXトレーダーになることができるでしょう。

1. FXで大損する理由

結論からいうと、FXで大損する理由は「レバレッジをかけたトレードで、自分で損切りができず、強制ロスカットが作動してしまうから」です。

「レバレッジ」とは、トレーダーがFX会社の口座に預けた資金を担保に、FX会社からその何十倍もの資金を借りて大きな金額のトレードができるという制度です。日本のFX会社の場合には金融庁からの規制がありますが、個人口座でも最大25倍までの取引が可能になっています。

また、「強制ロスカット」とは、トレーダーが取引する中で発生する損失が口座に預けた資金(証拠金)の額を超えることがないように、含み損があらかじめ決められた証拠金の割合(証拠金維持率)以上に膨らんだ場合に、システムが自動で強制的に損切り決済するという仕組みで、トレーダーの保護とFX会社の損失を防ぐことを目的とした仕組みです。

FXにはこの「強制ロスカット」というシステムが存在してるため、レバレッジをかけたトレードをしても元金以上の損失がでないように守られていますが、その場合には、自分で小さく損切りをして大きな損がでないように管理をしないと、元金の大半を失ってしまうような大損をしてしまうということがあり得るのです。

レバレッジ25倍でトレードした場合

1-1. 強制ロスカットを作動させてしまう2つの要因

FXで大損したという人の話を分析すると、FXで強制ロスカットを作動させてしまい大損をする要因の代表的なものには大きく以下の2つがあります。

  • 天災やリーマンショックのような経済不安等の要因で起こる「相場の急変」に備えなかった
  • 損失を確定できないという「人間の心理的弱さ」

一つ目は、FXでは平日は24時間世界のどこかの国でマーケットが開いているため、「寝ている間にアメリカで思わぬニュースが発表され相場が急変してしまう」というようなリスクも存在し、そいういったリスクに備え損切りの逆指値注文を入れておくことが大切ですが、これを怠ったが為に強制ロスカットが作動し大損してしまうというパターンです。

二つ目は、「損切りをする=自分の負けを認めて身を切る」ということであり、負けを認めることへの抵抗感やお金を失うことへの恐怖心等から自分で損切りができず、ズルズルと損失が膨らんでいった結果、強制ロスカットが作動し大損するというパターンで、大損する人の大半はこのパターンです。

2. FXで大損する人の5つの特徴と典型的な失敗事例

前項で「FXで大損する理由とその要因」についてご紹介しましたが、これまでの私自身の大損経験や、私が出会ってきた「数十人のFXで元金の大半を失った人」の話をもとに分析すると、FXで大損する人には多くの共通点があり、特に以下の5つの特徴があります。

  • 毎日稼ごうとする
  • 損切りしない(できない)
  • レバレッジが高い
  • 自分のトレードを検証しない
  • 負けを取り返そうとしてより大きなトレードをする

※既にFXを始めていて、上記5つの特徴に一つでも当てはまる人は今後大損する可能性が高いため直ぐに改めるべきです。

2-1. 毎日稼ごうとする

FXを始めると、大体の人が夜の空き時間等を使って毎日稼ごうとする傾向があります。

それは、「デイトレーダー」という言葉の意味を間違って解釈しており、「有名デイトレーダーは毎日トレードして稼いでいるから自分も上手くやれば稼げるはず」という勘違いをしているからです。

その結果、トレードチャンスでもないタイミングに闇雲にトレードを行ってしまい、小さな損失を繰り返したり、一回の大きな損失で元金の大半を失ってしまうのです。

「デイトレーダー」とは「一日の中でトレードチャンスを探すトレーダー」のことで、チャンスがない場合には何もせずに終わる日も多々あるのが普通です。

“FXで安定的に勝つためには、「いかにリスクを取らず安全なタイミングでトレードするか」が大切であり、そういった安全なタイミング(=トレードチャンス)はそんなに頻繁にあるものではない”という正しい認識を持つことが大切です。

2-2. 大損する人の特徴②|損切りしない(できない)

勝ち続けている人は必ずできているのに、勝てない人が必ずと言っていいほどできないのが「損切り」です。

前述の通り、FXで大損しないためには「強制ロスカットを作動させてしまうような事態」を避けることが肝心です。

そのためには、含み損が出てしまった場合(自分の読みが間違った場合)には強制ロスカットが作動してしまう前に自分で小さく損切りすることが必要です。

しかしながら、大損する人の特徴として、「含み損が出ても“レートは一方向に進むことはなく、必ずある程度のところで反転して戻って来るはずだ”といったような希望的観測から損切りせず、損が膨らむと今度はその損を確定させてお金を失ってしまうことが怖くて損切りできなくなり、ついには強制ロスカットが作動して大損してしまう」のです。

「損切り」は自らお金を失うことを確定させる作業であり、人間の心理的に簡単にはできないのが自然ですが、FXで勝ち続けるためには必ず必要なリスクヘッジ策であることを認識し、「機械的に損切りができるように、自分なりの絶対的なトレードルールを持つこと」が大切です。

2-3. 大損する人の特徴③|レバレッジが高い

FXの魅力は、少ない元金でも高いレバレッジを掛けることで大きなリターンが狙えるという一攫千金的な仕組みがあることですが、レバレッジが高いと少しレートがマイナスに動いただけで大きな損失を被ってしまいます。

最初はこの事実を意識してトレードをするのですが、何度か勝っているうちに気持ちが大きくなり“思ったよりもリスクは大きくないのでは”と、どんどんと高いレバレッジをかけていってしまうというのもFXで大損する人に多い特徴です。

その結果、勝率は高いのに一回の大損でこれまでの利益と元金の大半を失ってしまうのです。

トレードスタイルや損切り幅によりますが、安定的に勝ち続けている人のレバレッジは通常2〜3倍程度で、チャンスの時でも最大10倍程度です。

初心者のうちは必ずレバレッジは低め(2〜3倍程度)でトレードするようにしましょう。

2-4. 大損する人の特徴④|自分のトレードを検証しない

大損する人は大抵自分のトレードルールを持たず、毎回感覚的にトレードを行うという特徴があり、トレードルールを持っていないため、自分のトレードを検証することはほとんどありません。

そのため、トレード経験を重ねても「自分はどういう場合に勝ちやすく、どういう場合に負けやすいか」といった自分のトレード情報が蓄積されず、当然にルールが磨かれることもトレードスキルが上達することもありません。

その結果、勝率も安定せず、相場の状態次第で、小さな損失を繰り返したり、一回の大きな損失で元金の大半を失ってしまうのです。

FXで安定して勝ち続けるためには、どんな相場でも的確な判断ができるようになるために、感覚的にやっているトレードをルール化(言語化)して検証できるようにし、トレード毎にそのルールの有効性について検証・修正していくことが大切です。

2-5. 大損する人の特徴⑤|負けを取り返そうとしてより大きなトレードをする

こちらはFXをやっている人であれば、ほぼすべての人が一度や二度は経験があることだと思いますが、FXで大損する人の典型的なパターンであり、何度も繰り返してしまうという常習性のある特徴です。

FXで負けると、その精神的ショックや焦り・苛立ち等から感情的になり、全く合理的ではないにも関わらず負けを取り返そうとより大きなトレードを行い、どんどんと大きな損失を繰り返してしまうのです。

普段は冷静な人でも、自分の大切なお金が掛かっていると大体の人がこのような感情的なトレードを行ってしまう傾向があり、人間の心理的に避けられないすべての人が注意すべき特徴です。

こちらも、自分の性格に合わせて「負けた直後の30分間は絶対にトレードしない」等の自戒のためのルールを決め、厳格に守るようにするべきです。

それでも繰り返してしまうような人は、今後も大損を繰り返す可能性が非常に高いため、自分はFXや投資には向いていないと自覚し、やめてしまう方が安全です。

『典型的な大損する人』の失敗事例

口コミ・評判

30代サラリーマントレーダーのKさん
「FXを始めてわずか1ヶ月で元金300万が400万になったものの、その後一転して大損を繰り返し3ヶ月後には200万まで元金を減らしてFXをやめてしまう」
友人からの“儲かる”という勧めでFXを始めたKさん。
昼間はサラリーマンをしていてトレードができないため、専ら帰宅後寝る前の9時〜12時の間で短期トレードを行っていた。
特に真剣な勉強もせず、友人からの“今はアベノミクスで円安の流れだがら、ドル円が下がったと思ったら買って、上がった時に売ればいい”という言葉だけを信じて、ひたすらドル円を買っては売るトレードを毎日行っていた。
始めた当初の元金は30万だったが、友人の言うとおり、簡単に勝てたためすぐに追加入金して自分の財産の大半である300万をつぎ込んだ。その後も円安がどんどん進みわずか1ヶ月で元金の300万が400万に。
調子に乗ったKさんは、特に勉強もせず、たとえ含み損を抱えたとしても“待っていれば結局は上がって利益になるから大丈夫”という甘い考えで損切りや資金管理等のリスク管理をすることなく高レバレッジでトレードを続けた。
そんなある日、突然ドル円が暴落。。。原因は中国で発表された経済指標の結果が悪く、もともと懸念されていた中国経済への不安が一気に表出したためだった。
Kさんは高レバレッジでトレードしていたため、わずか数時間で強制ロスカットが作動し、これまで稼いだ利益をすべて飛ばしてしまう。
非常にショックを受けたKさんだったが、“まだ元金の300万は減っていないし、ここまでレートが落ちれば必ず今度は大きく上がって元に戻るはずだ”と考え、チャンスとばかりにこれまで以上に高レバレッジでドル円を買う。
翌日、Kさんの思惑とは反し、ドル円は下がる一方。
まったく勉強をしていないKさんにはなぜドル円が下がり続けるのか理由がわからなかったが、市場では、「世界でも圧倒的に規模の大きな中国経済が停滞すると、それまで期待されていたアメリカで好景気を背景とした政策金利の利上げが遠のき、利上げを期待してドルを買っていた投資家が一斉にドルを売りだしていたため」だった。
ドル円のトレンドは完全に買いから売りに変わっており、Kさんは今度は元金を失うような大きな含み損を抱えたまま、恐怖心から損切りできず、結果、わずか数日の間に2度目の強制ロスカットを経験し、元金が200万まで減ってしまう。
FXを始めてわずか3ヶ月だったが、100万もの損失をだして、結局FXをやめてしまった。

少し長くなってしまいましたが、最近起こった非常にリアルな事例で、初心者に起こる典型的な事例です。

Kさんは、上記の「FXで大損する人の5つの特徴」すべてに当てはまっており、遅かれ早かれ同じような結果になっていたであろうことが予想できます。

しかしながら、これは、KさんがFXに対して間違った取り組みをしているために起こった事例であり、しっかりと大損しないためのポイントを抑え、勉強をしながら真面目にトレードを行えば、大損することなく安定的に勝ち続けることも可能なのです。

3. FXで大損しないための3つのポイント

FXで必ず勝てる方法など存在しませんが、ある一定の期間で安定的に勝ち続けている人は多く存在しており、そういった勝ち組トレーダーが勝ち続けられる理由は、結局のところ、「リスク管理を徹底することで、損の回数を減らし、一回の損の大きさを極力小さくしているから」といえます。

勝ち組トレーダーが絶対に大損しないためにやっているリスク管理のポイントは以下の3つです。

  • 安全なときだけトレードする
  • 資金管理を徹底する
  • あらかじめトレードルールを決め、トレード後に必ず検証する

3-1. 安全なときだけトレードする

勝ち組トレーダーに共通する絶対的な特徴として、「極力リスクをとらない」ということが挙げられます。

普通は、「リスクをとることで大きなリターンが狙える」というのが投資におけるセオリーだと考えてしまいますが、勝ち組トレーダーがトレードをするかどうかは「リスクが低いかどうか」ということを最も重要視しており、リスクが低い時にしかトレードをしません。

そのため、大きなトレンドが発生していない時などはトレードをせず、全く何もせずに終わる日も多々あります。

「勘」でギャンブル的にトレードするのではなく、「トレンドが発生しており自分の中で“絶対にこっちに動く”という自信がある時だけトレードする」ぐらいのリスク管理を徹底するようにしましょう。

3-2. 資金管理を徹底する

FXで大損しないためには、「損の回数を減らす」と共に「一回の損の大きさを極力小さくする」ことが大切ですが、「一回の損の大きさを極力小さくする」ために最も大切なのが「資金管理」です。

勝ち組トレーダーは、一回のトレードでとってもよいリスクの大きさをあらかじめ決めており、自分の軍資金から計算して、「ドル円のトレードなら一回のトレードでとっても良いポジションは10ロットまで」のように、リスクの大きさから逆算した資金管理を徹底し、負けた場合でも大きな損をしないようにしているのです。

資金管理の徹底は、FXで大損しないためにはもちろん、安定的に勝ち続けるためには絶対に必要です。

100冊以上のFX関連本を読んでわかった「資金管理手法」を学べるおすすめ本

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
−2007/10/17, カーティス・フェイス  (著), 飯尾博信+常盤洋二 (監修, 監修), 楡井浩一 (翻訳)

※素人をわずか2週間でトップトレーダーに育成したカリスマ・トレーダーのリチャード・デニスが、自らが率いる常勝トレーダー集団の「タートルズ」の中で用いていたトレード手法を、タートルズで最も高い収益を残した教え子であるカーティス・フェイス が公開した本。

世の中には様々な資金管理の手法が存在しますが、最も有名で私もおすすめなのが、伝説的なトレード成果を収めたトップトレーダー集団である「タートルズ」が行っていた「ユニット方式」という資金管理手法です。

タートル流ユニット方式では、一日のトレードでとってもよいリスク(負けた場合に失う資金の量)を元金の1%と決めており、各通貨ペアの一日の変動幅(ATR)をもとに各通貨ペア毎の一日でとってもよいポジションの大きさを計算し、それを「ユニット」と呼んで管理しています。

資金管理手法について詳しく学びたい人にとっては、非常に良い本です。

3-3. あらかじめトレードルールを決め、トレード後に必ず検証する

トップトレーダーを含む勝ち組トレーダーの中で、トレードルールを持たず適当にトレードしている人はまずいません。

確固とした自分なりのトレードルールを確立するために、為替や経済・金融投資等の様々な分野の勉強をしていて、幅広く深い知識を持っている人がほとんどです。

自分なりのトレードルールを持つことには以下の2つの大きなメリットがあります。

  • 感情に左右されずにシステマチックにトレードできる
  • 自分のトレード結果を検証できる

よく「FXで最も大切であり、最も難しいことは、自分の感情や心理をコントロールすることだ」というような話を耳にしますが、トレードルールを持つことでその課題を大きく改善することができます。

また、勝ち組トレーダーが安定して勝てるのは、「自分のトレードをしっかりと検証して、良い点・悪い点を理解し常に改善しているから」でもあり、その検証を可能にしているのはトレードルールということになります。

「自分なりのトレードルールを持っていないうちは、どうしても感覚的にトレードしているので、いつまで経っても上達せず、運任せのギャンブルのようなトレードになってしまう」というのが大きな差でしょう。

勝ち組トレーダーの行動習慣

上図の勝ち組トレーダーに共通する行動習慣を真似し、大損することなく安定的に勝ち続けられるトレーダーを目指しましょう。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。

これまで抱いていたFXに対する疑問や印象が大きく変わったのではないでしょうか。

自分の状況や興味と照らして、FXが向いていると思った人、向いていないと思った人、等様々だと思いますが、しっかりと勉強し努力できる人にとってはFXは時間の融通も利き比較的大きなリターンも狙える魅力的な投資だと思います。

本ページでご紹介した「大損しないためのポイント」をしっかりと抑えれば、大損するリスクは大きく減少し、あなたのトレード成績の向上にとって大きな一助となるでしょう。

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