今さら聞けないANAアップグレードポイント|お得な使い方を伝授!

ANA アップグレードポイントのアイキャッチ

「ANAアップグレードポイントってもらったけど、マイルと違ってどう使って良いかわからない」と困っていませんか。

ANAアップグレードポイントはプレミアムメンバー(ANAの上級会員)にプレゼントされる特別なポイントであるため、初めてブロンスステイタス以上になった方やSFC会員になった方には馴染みがなく、よくわからないまま何となくANA SKY コインに換えてメリットを十分に受けられない事が多いです。

この記事ではANAアップグレードポイントの使い方に困っている方向けに、以下の流れでご紹介します。

  1. ANAアップグレードポイント3つの使い方
  2. 座席クラスのアップグレード
  3. ラウンジのご利用
  4. ANA SKY コインへの交換
  5. アップグレードポイントとは

ANAアップグレードポイントは3つの使い方がありますが、内容をしっかり理解していると1ポイントの価値を数千円〜数万円相当にまで高めることができます。

そこで、1章で使い方別にお得度と使いやすさを筆者が独自に評価しました。ただし、高い価値で使うためには制限もあるため、それぞれの使い道の詳細について2章以降の内容をしっかりと読んでください。

また、ANAアップグレードポイントの入手方法や有効期限など、ANAアップグレードポイントについて情報をまとめて解説しているので、復習を兼ねつつより少ない負担でSFC分のポイントを獲得したい方はチェックしてください。

1. ANAアップグレードポイント3つの使い方

ANAアップグレードポイントは3つの使い方があります。

その使い方を筆者がお得度と使いやすさで評価したのが次の表です。

お得度使いやすさ
座席クラスのアップグレード◎(特大)△(早い物勝ちや対象予約クラスなど制限あり)
ラウンジのご利用△(あまり良くない)◎(ほぼ間違いなく使える)
ANA SKY コインへの交換◯(基本はこれ)◎(確実に交換できる)

価値を高めたいなら、座席クラスのアップグレードに使うのが最も有効で、数万円近くなる事もあります。

ただし、使いやすさはかなり悪いため、仕組みをよく知った上で飛行機に乗る機会が多くなければなかなかその恩恵に預かれません。

ラウンジは限られた場面でしかおすすめできず、ANA SKY コインへの交換は基本的と言えますが、それぞれ章に分けて、解説します。

知りたい内容の項目をクリックすると、詳細に解説している章へ移動します。

2. 座席クラスのアップグレード

1章で述べた通り、アップグレードポイントを最も高い価値で使えるのが、この「座席クラスのアップグレード」です。

その価値は概算で次の通りです。

  • 国内線での価値:750円〜3,750円
  • 国際線での価値:数千円〜数万円

1マイルが1円〜10円相当程度と言われているので、その価値の高さが実感できます。

実際にどのように使えば、このような数字になるのかをご紹介します。

国内線での利用

ANAウェブサイトやアプリから、予約済みの航空券でアップグレードをしたい区間を選択してください。

ANA アップグレードポイントの使い方 国内線航空券

引用:ANA 搭乗2日前 アップグレード

アップグレード可能な場合は右下のアップグレードに「手続き可能」と表示され、下に[手続きへ]ボタンが表示されます。プレミアムクラスが既に満席などの場合はこのボタンが表示されません。

アップグレードに必要な金額やポイント数が表示されるので、希望する区間がアップグレードになっていることを確認して[変更確定・支払い手続きへ]ボタンを押します。

ANA アップグレードポイントの使い方 国内線航空券1

支払い情報を入力する画面になるので、「アップグレードポイント」のタブを選択して[次へ]ボタンを押します。

ANA アップグレードポイントの使い方 国内線航空券2

下図のような確認画面が表示されるので、内容を確認して[閉じる]ボタンを押します。

ANA アップグレードポイントの使い方 国内線航空券3

支払い情報で利用されるアップグレードポイント数を確認し、内容を確認しましたの左側にチェックをして、[確定する]ボタンを押すとプレミアムクラスの座席に変更できます。

ANA アップグレードポイントの使い方 国内線航空券4

お金で支払う時のアップグレード料金は搭乗区間・受付日によって金額が異なり、長距離になるほど値段が高くなります。

ANA アップグレード料金表(2022年3月27日~2022年10月29日ご搭乗分)

引用:ANA アップグレード料金表

今回の東京(羽田)ー沖縄(那覇)では14,000円、搭乗日当日では15,000円必要なので、1アップグレードポイントの価値は3,500円or3,750円になります。

低く見積もった実質価値でも3,000円を超えており、2日前のチケット価格は64,510円と表示されるため、さらに価値が上がっています。

ANA アップグレードポイントの使い方 国内線航空券5

国際線での利用

あらかじめ特典を利用する全区間の購入済み航空券の用意が必要です。

そして、アップグレードを申し込みできるのは、下表の対象予約クラスの場合に限られます。

ANA国際線 アップグレード対象予約クラスの表

引用:ANA国際線ご利用条件

アルファベットの表示を見てもピンと来ない人は多いでしょう。

ざっくり分かりやすく説明すると、スーパーバリューやバリューなど安い運賃で予約すると対象外になりやすいと覚えておいてください。

傾向としては空席が多い、搭乗までの日時が長いほど対象外の予約クラスが表示されやすいので、アップグレード狙いの場合はすぐに席を予約せずに数日後に確認し直して、対象の予約クラスになるのを待ちましょう。

必要なアップグレードポイント数

国内線と異なり、搭乗する区間の長さや席のグレードによって必要となるアップグレードポイント数が異なります。

欧米・ロシア一部路線

イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、オーストリア、イタリア※1、スウェーデン※1、トルコ※1、モスクワ※1、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ

リゾート・東南アジア・南アジア路線

ホノルル、シンガポール、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、カンボジア

東アジア・ロシア一部路線

中国大陸、香港、台湾、韓国、ウラジオストク

オセアニア路線

オーストラリア

エコノミークラス → プレミアムエコノミー

エコノミークラス
→プレミアムエコノミー

545
エコノミークラス → ビジネスクラス

エコノミークラス → ビジネスクラス

108610
プレミアムエコノミー → ビジネスクラス

プレミアムエコノミー → ビジネスクラス

10810
ビジネスクラス → ファーストクラス

ビジネスクラス → ファーストクラス

2016

出典:ANAマイレージクラブ プレミアムメンバーサービス 座席クラスのアップグレード 国際線

1アップグレードポイントの価値を高くしやすいのは、欧米など長距離路線で(プレミアム)エコノミーからビジネスクラス、もしくはビジネスクラスからファーストクラスで、数万円相当になることも珍しくありません。

また、「ダイヤモンドサービス」メンバー本人に限り、下記の条件を満たせばアップグレードの対象とならない予約クラスで購入していても、2倍のアップグレードポイント利用によって、アップグレードができます。

  • 当日空席がある
  • アップグレードの要件(上位クラスの座席、食事など)が整った場合
  • 必ず搭乗前日までに、「ダイヤモンドサービス」メンバー専用デスクまで電話にて申し込む(ANAウェブサイトは申込不可)

旅行開始エリアが日本となる旅程のHクラスのみ、通常の必要ポイント数でアップグレードが可能です。

ただし、Hクラスの予約・購入期限が下図のように出発に近い日にちでなければ対象にならず、正規運賃に近い価格になりやすいため、よほど旅慣れた方か休暇など時間の調整をしやすい方でなければメリットを感じにくいでしょう。

ANA国際線 予約クラスH アメリカ・カナダ

引用:ANA国際線 予約クラス 運賃規則 アメリカ・カナダ

アップグレードポイントの前借りも可能【裏技】

翌年度に付与予定のアップグレードポイントがあり、対象予約クラスで購入済みの航空券がある場合、国際線はアップグレードポイントの前借りをして、座席クラスのアップグレードができます。

ANAデスクに電話での申込のみ可能で、ネット上からはできません。

4月1日以降の予約便に限り、「アップグレードポイントの前借りで座席のアップグレードをしたい」と伝える必要があります。

ユナイテッド航空運航便でもアップグレード可能

ANAと同様に、対象になる予約クラス(O/A/Y/B/M/E/C/D)での全区間の予約済み航空券では、アップグレードが可能です。

必要ポイント数は片道(1区間)あたりの区間基本マイレージに応じて、1区間(片道)4アップグレードポイントより申し込みできます。

ユナイテッド航空運航便の必要なアップグレードポイント数の図表

引用:ANA スター アライアンスアップグレード特典 必要マイル・ポイントチャート

こちらは上級者向けの使い道で、よほど飛行機に詳しくない限りはそういう使い方もあると流してください。

同じ航空連合(アライアンス)の航空会社でも、自社のマイレージ会員に比べて提携先の特典航空券に割り当てる席の数はかなり絞られています。

特典で取得できる航空券の日時に合わせて旅程を組めるくらいの柔軟性がないと、希望する日時で思うようなアップグレードはまずできないと考えておいた方が良いでしょう。

座席クラスのアップグレードでのアップグレードポイント利用の注意点

このように、国内線の利用でも高い価値がありますが、当然注意点も存在します。

  • 国内線:搭乗2日前の0時から争奪戦になる
  • 国際線:アップグレードが可能な対象予約クラスの航空券が必要(運賃が高め)、高コスパの路線は争奪戦になる

国内線にしても国際線にしても、価値を高くできる人気の路線は争奪戦になります。

国内線においては、搭乗2日前の0時から空席があればアップグレードできるため、0時を過ぎたらすぐに手続きをしないとあっという間に空席待ちになります。

羽田ー那覇のような人気路線ではそもそもアップグレードできない事が多いです。

また、フライトマイルやプレミアムポイントは元々購入した航空券の運賃を対象として積算されるため、プラス50%は対象外となります(流石に二重で恩恵を受けられるような美味い話はありません)

アップグレードポイントでプレミアムクラスを利用の場合は、マイル・プレミアムポイントはプラス50%は対象外

引用:ANA よくある問い合わせ

国際線は「ダイヤモンドサービス」メンバーの割合が多く、欧米など価値を高くできる路線は早々にアップグレード割当分が満席になりやすいです。

特にGW・お盆・年末年始など祝日や休日が重なる日は多くの方が利用するので、一層取りにくくなります。

可能であれば、別の日時にずらすか利用する路線を別にするなどの対策をし、それでも難しければ後述するANA SKY コインへ交換をするしかありません。

3. ラウンジのご利用

ANA LOUNGEやANA SUITE LOUNGEは、通常「プラチナサービス」以上のメンバーかスーパーフライヤーズ会員、ミリオンマイラーでなければ無料で利用できません。

羽田空港 ANA LOUNGE(本館南)

引用:ANA 羽田空港 国内線ラウンジ ANA LOUNGE(本館南)

しかし、アップグレードポイントを使うと、「ブロンズサービス」メンバーや同行者もこれらのラウンジに入室できます。

ただし、国際線でなければラウンジの利用でアップグレードポイントの使用はメリットを感じにくいので、家族や同行者と快適に過ごしたいなど、限られた事情以外ではあまりおすすめしません。

国内線の利用基準

ANAグループ運航便・コードシェア便※にANA便名で搭乗の場合、各空港にあるANA SUITE LOUNGE、ANA LOUNGE、ANA ARRIVAL LOUNGEに入室時、係員に以下の内容を伝えると使えます。

※AIRDO、IBEX エアラインズ、オリエンタルエアブリッジ、ソラシドエア、スターフライヤー、Peach、日本エアコミューター、天草エアラインによる運航便

<伝える内容>

  • マイルまたはアップグレードポイント(下表内UGP表記)利用の旨
  • プレミアムメンバー本人のANAマイレージクラブお客様番号(10桁)
  • プレミアムメンバー本人様の名前
  • 搭乗する人の名前

ステイタスと利用条件の関係は下表の通りです。

ANA 「ブロンズサービス」メンバーのロゴ

ブロンズ

ANA 「プラチナサービス」メンバーのロゴ

プラチナ・SFC会員

ANA 「ダイヤモンドサービス」メンバーのロゴ

ダイヤモンド

本人カード提示+2UGPカード提示カード提示
同行者1人2UGPカード提示カード提示
同行者2〜4人目

特典利用登録済みの方

2UGP2UGP2UGP
ANA SUITE LOUNGE2UGP

※カード提示=デジタルカードまたはステイタスカード提示

出典:ANAマイレージクラブ プレミアムメンバーサービス ラウンジのご利用

ブロンズステイタスでは本人であっても、2アップグレードポイント(または1,000マイル)を使用しなければラウンジに入室できません。

ANA SUITE LOUNGEはダイヤモンドステイタスでなければ、アップグレードポイントがあっても入室できません。

羽田空港 ANA SUITE LOUNGE

引用:ANA 羽田空港 ANA SUITE LOUNGE

プレミアムクラス搭乗者であっても、入室できるのはANA LOUNGEまでです。

国際線の利用基準

ANAグループ運航便・スター アライアンス加盟航空会社運航便に搭乗の場合、各空港にあるANA SUITE LOUNGE、ANA LOUNGE、ANA ARRIVAL LOUNGEに入室時、係員に以下の内容を伝えると使えます。

<伝える内容>

  • マイルまたはアップグレードポイント(下表内UGP表記)利用の旨
  • プレミアムメンバー本人のANAマイレージクラブお客様番号(10桁)
  • プレミアムメンバー本人様の名前
  • 搭乗する人の名前

ステイタスと利用条件の関係は下表の通りです。

<日本発・海外発の場合>

ANA 「ブロンズサービス」メンバーのロゴ

ブロンズ

ANA 「プラチナサービス」メンバーのロゴ

プラチナ・SFC会員

ANA 「ダイヤモンドサービス」メンバーのロゴ

ダイヤモンド

本人カード提示+3UGPカード提示カード提示
同行者1人3UGPカード提示カード提示
同行者2〜4人目3UGP

(SFC会員は不可)

3UGP
ANA SUITE LOUNGE4UGP

※カード提示=デジタルカードまたはステイタスカード提示

出典:ANAマイレージクラブ プレミアムメンバーサービス ラウンジのご利用

ブロンズステイタスでは本人であっても、3アップグレードポイント(または4,000マイル)を使用しなければラウンジに入室できません。

ANA SUITE LOUNGEはダイヤモンドステイタス(またはファーストクラス利用者)でなければ、アップグレードポイントがあっても入室できません。

羽田 ANA SUITE LOUNGE

引用:ANA 羽田 ANA SUITE LOUNGE

ANAグループ運航便の日本着、スター アライアンスに加盟していない提携航空会社が運航するANAとのコードシェア便・スター アライアンス コネクティングパートナーに搭乗の場合、アップグレードポイントがあっても入室できません。

国際線は混雑状況や利用する航空会社・空港によってラウンジが使えないことがあるなど、ルールが複雑です。自信のない方は公式ページで最新情報を確認したり、ANAに事前に問い合わせをしましょう。

4. ANA SKY コインへの交換

アップグレードポイントの使い道としては、最も柔軟性が高く価値も一定なので、迷ったらコレを選びましょう。

1アップグレードポイント=1,000ANA SKY コインへ交換できます。

3月など年度末になっても座席クラスのアップグレードをする予定がなく、有効期限が切れそうな場合でも、とりあえずANA SKY コインへ交換しておけば実質有効期限を1年延ばせます。

ANAウェブサイトで航空券やツアーなど旅行商品の支払いに現金と同じ扱いで使えるため、マイルと違ってプレミアムポイントも貯まり、ステイタス維持のフライトなどにも役立ちます。

5. アップグレードポイントとは

アップグレードポイントとは前年1月~12月のANAグループ運航便の利用で獲得したプレミアムポイント(PP)数に応じて、翌年度のプレミアムメンバーにプレゼントされる特別なポイントです。

「プレミアムメンバー」と書かれてある通り、ブロンズステイタス以上の上級会員資格を持っていないただのANAマイレージクラブ会員では、29,999プレミアムポイントあってもアップグレードポイントはもらません。

アップグレードポイント獲得数

プレミアムポイント数と付与されるアップグレードポイント数の関係は下図の通りです。

ANA プレミアムポイント数と付与アップグレードポイント数の対応図

出典:ANAマイレージクラブ プレミアムメンバーサービス アップグレードポイントとは

これに加えて、「ダイヤモンドサービス」メンバー、「プラチナサービス」メンバー、「ブロンズサービス」メンバーかつスーパーフライヤーズ本会員(家族会員は対象外)には、前年ANAグループ運航便を利用していると、さらに一律4ポイントがプレゼントされます。

SFCを持っているだけで4ポイントもらえるという嘘情報に騙されるな!

たまに、SFC(スーパーフライヤーズカード)を持っているだけで毎年4ポイントもらえるという嘘情報を発信している記事やツイートを見かけます。

SFCを取得してから、まともに飛行機に乗っておらずANAのプレミアムメンバーサービスについて理解していない人と思われるので、鵜呑みにしないでください。

上記したように、次の3つの条件を全て満たしていなければこの4ポイントはもらえません。

  1. ブロンズ以上のステイタスメンバーである
  2. 前年に1回以上ANAグループ運行便に搭乗し、プレミアムポイントを獲得している
  3. スーパーフライヤーズ本会員である

1と2が矛盾しているように感じますが、コロナウイルスの特別対応で前年ステイタスに応じてプレミアムポイントがもらえたため、前年1度も搭乗していなくてもブロンズになれたなどの特例があり、ステイタスメンバーでも4ポイントもらえないケースがあったからです。

この記事も含めて、公式外での情報は概要を把握するくらいの考えで読み、正確な情報は常にANA公式ページで最新の内容を確認するようにしましょう。

タイミングによっては翌年度にSFCに切り替えた方が良い事も……

ちなみに、『ANAゴールドカード』などを持っていて、同じブランドのSFCに切り替えをする場合、改めてSFCの年会費を請求されることがほとんどです。

ANA SFC スーパーフライヤーズカードへ切り替え時の年会費は請求される

引用:SFCカード切り替えの補足説明

ANAダイナースカード』の場合、ANAスーパーフライヤーズカード年会費との差額が請求されるとANA公式ページに書かれています(AMEXはサポートに問い合わせ)

ANA VISA/マスターカード ワイドゴールドカード』など三井住友カードが発行するANAカードでは差額の請求はなかったという口コミもありますが、現在も同じかどうかは分かりません。

コスパ重視・信用情報管理に自信のある方は翌年度にSFCを切り替えしても良い

多くの方はSFC修行を始める前にANAカードを作って、同じ年にSFCの申し込み基準を達成するためすぐに申し込みたくなります。

ですが、新たに請求されるカードの年会費の負担と4アップグレードポイントの価値が釣り合わない事もあります。

そのため、次に当てはまる方は翌年度にSFCへ切り替えしても良いでしょう。

  • カード年会費負担をできるだけ減らしたい・・・次年度のANAカード年会費が発生する直前にカード会社に確認の上、SFCに切り替える
  • 信用情報管理に自信がある・・・ANAカードを含め、持っているカードやローンなどの支払いを遅れる事なく払える

多少お金の負担が増えても、できるだけ早くSFCに切り替えて安心したい方や、4アップグレードポイントを新しく負担するカード年会費以上の価値にできる方は、すぐにSFCに切り替えましょう。

このアップグレードポイント(下図内UGP表記)はSFC修行など狙うステイタスなどによって、次の4パターンのいずれかに当てはまる人が多いです。

ANA プレミアムポイント数とステイタス獲得条件と付与されるアップグレードポイント数の関係図

出典:ANAマイレージクラブ プレミアムメンバーサービス プレミアムポイントとはの図を一部改変

①20アップグレードポイント・・・SFC獲得に必要なプラチナステイタスを獲得するのに必要な50,000PPを稼いで搭乗を終わる方

②40アップグレードポイント・・・ANAグループ運行便だけで80,000PPを稼いで「ANA SUITE LOUNGE」ご利用券3枚を狙う方

③40アップグレードポイント・・・ダイヤモンドステイタスを獲得するのに必要な100,000PPを稼いで搭乗を終わる方

④60アップグレードポイント・・・「ダイヤモンドサービス」+Moreの獲得や限定特典ネームタグ・バゲージタグを入手するのに必要な150,000PPをANAグループ運行便だけで稼ぐ方

2章で解説したように、国際線のアップグレードにガンガン使うようなある程度お金に余裕のある方でなければ、1アップグレードポイントの価値は多くても数千円相当です。

そのため、仕事が関係する出張や旅行好きで飛行機に乗る機会が多い人でなければ、明確な目的や計算なしにアップグレードポイント目的でPPを稼ぐのはコスパが良くないので、考えて取得しましょう。

有効期限

各年度内、4月1日~翌年3月31日(日本時間) 搭乗・利用分までです。

コロナウイルスの特別対応で2020年度分に限り延長されましたが、例外的で2021年、2022年は延長が行われておらず、原則年度内が有効期限です。

搭乗便日付によって、使えるアップグレードポイントが異なるので、注意してください。

  • 搭乗便日付が2021年4月1日~2022年3月31日の場合:2021年度のアップグレードポイント利用可
  • 搭乗便日付が2022年4月1日~2023年3月31日の場合:2022年度のアップグレードポイント利用可

未使用のアップグレードポイントを翌年4月1日以降に持ち越すことはできません。

3月に入った段階で搭乗予定が立たない方は、最終週になったらANA SKY コインへ交換しておきましょう。

ANA SKY コインの有効期限を気にして31日ギリギリに交換しても良いですが、年度末で多忙になりやすく忘れがちになるため、覚えている内に交換しましょう(カレンダーにリマインド設定もおすすめです)

6. まとめ

ANAのアップグレードポイントについてご紹介しました。

ANAのアップグレードポイントの使い道・使い方は次の3つです。

お得度使いやすさ
座席クラスのアップグレード◎(特大)△(早い物勝ちや対象予約クラスなど制限あり)
ラウンジのご利用△(あまり良くない)◎(ほぼ間違いなく使える)
ANA SKY コインへの交換◯(基本はこれ)◎(確実に交換できる)

可能な限り、座席クラスのアップグレードを狙って、搭乗する機会が少ないなど場合に応じてラウンジの利用やANA SKY コインへの交換へ3月末までに忘れずに消化しましょう。

SFC修行ダイヤモンドステイタスを狙う方でも、多くの場合20〜60アップグレードポイントの獲得に留まり、アップグレードポイント目当てでプレミアムポイントを稼いで搭乗するのはコスパが悪くなりがちですので注意してください。

この記事の内容を参考にして、あなたがANAのアップグレードポイントを有効に使いこなせるようになることを願っています。

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