「黒いカードってすごいのか」「お金持ちに見える黒いカードが欲しい」と黒いカードが気になりますよね。
元々黒いカードは『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』というプラチナカードよりも上の現在最上級のカード(ブラックカード)に使われている色が黒であったため、「黒いクレジットカード=すごい・金持ち」という認識が広まりました。
しかし、年会費無料の一般カードでも黒色が使われている事が多いため、カードに詳しくない人にはどのカードが本当にすごいのか分かりにくくなっています。
この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、ブラックカードの魅力と作り方を以下の流れで紹介していきたいと思います。
ブラックカードが欲しい方は基本的には招待制なので、作るまでに必要な手順を踏む必要があります。この記事ではその手順についてしっかりと紹介していきます。
基本的にブラックカードを作れる人は限られた極一部の人だけですが、誰でも作れてブラックカードと見間違えてしまいそうな黒い券面のカードも3章にて紹介します。
本ページを読めば、あなたの求めている黒いカードが必ず見つかるはずです。
6月29日更新
『REX CARD』が新規入会受付終了したため削除し、最新情報に更新しました。
1. 名実伴うブラックカード2選
ブラックカードとはクレジットカードのグレードの中で最上位に位置するカードと言われており、カード会社から厳選された一部の方しか持つことができません。
しかし、サービスの豊富さやステータス性の高さも最上級であるため、それらが欲しい方にとっては喉から手が出るほど欲しいカードと言えます。
この章ではブラックカードにはどんなカードがあるのかを紹介していきたいと思います。
1-1. そもそもブラックカードとはなんなのか
ブラックカードという名前はよく聞くけれども、実際にブラックカードがどんなカードなのかわかってる方は少ないんじゃないでしょうか。
ブラックカードとは一般的に主に以下の3つの条件を満たすカードを指します。
- 限度額が実質無制限
- 券面がブラック(※一部提携カードでは黒色以外)
- その国際ブランドで最上位のカード
このような定義づけはあるものの、一部のカードはブラックカードという人とプラチナカードだという人で見解が分かれることもあります。
1-2. 日本で名実伴うブラックカード2選
ブラックカードと言われるカードはいくつかありますが、人によって評価が分かれるカードが多いです。
しかし、以下の2枚は日本ではブラックカードとほとんどの場合や人から認められています。
- 『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
- 『ダイナースクラブ プレミアムカード』
これらのカードは作ることが非常に困難なカードで、実際に持つことができればあなたのステータスはかなり高いと社会的に証明できます。
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』は世界で初めて作られたブラックカードでどんな希望も叶えられるクレジットカードだと言われています。
年会費が350,000円(税抜)と非常に高く、日本で保有しているのは8,000人程度だと言われています。
また、完全に招待制となっており招待の基準も明確にはされていません。一説では『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』を年間1,000万円以上の利用で招待が来た方もいれば、1億円以上利用しても来なかった方もいるようです。
『ダイナースクラブ プレミアムカード』
『ダイナースクラブ プレミアムカード』は2大ブラックカードの1つと言われています。
年会費は130,000円(税抜)ですが、限度額に制限がなく戦車も買えるクレジットカードと評されています。
また、カードの利用1件100円につき2ポイントたまり、1,000ポイントが1,000マイルに交換できるのでカードの利用で得をしやすい条件となっています。
最近マイルへの交換制限が下記のように厳しくなりメリットが少なくなってきました。
ANAマイルへの交換:年40,000マイルまで(2018年12月21日から)
ミッレミリア・大韓航空・ユナイテッド航空・デルタ航空へのマイル移行レート半減(2,000ポイント=1,000マイル)と交換年120,000マイルor140,000マイルまで(2020年2月1日から)
入会方法は基本的にインビテーション(招待)ですが、自分から電話をして入会することもできます。しかし、入会するためにはダイナースクラブで多額の利用実績が必要です。
1-3. ブラックカードと判断される事もあるカード
先ほど紹介した2枚は名実共にブラックカードと認められますが、次のカードは人によって意見が分かれる事の多いブラックカードを紹介したいと思います。
『JCBザ・クラス』
『JCBザ・クラス』はJCBブランド最高峰のブラックカードです。入会するには招待が必要となっており、選ばれた方のみ所有する事ができるカードです。
年会費は5万円(税抜)なので他社のブラックカードに比べて安いのですが、サービス内容は以下のようになっており申し分ないです。
- 24時間対応のコンシェルジュサービス
- 年1回、ディズニーチケットなどの2万円相当以上の商品が貰えるメンバーズ・セレクション
- 国内・海外旅行傷害保険最高1億円
- 東京ディズニリゾートのアトラクションが事前に予約することで待ち時間無しで乗れるVIP待遇
2019年3月6日追記:
2019年をもってディズニーランドの会員制レストラン「クラブ33」に入れる特典は終了しました(※口コミ情報に基づく)
このように普段はなかなか味わえないようなサービスがついています。
そのため、招待条件がJCBのプロパーカード(直接発行しているカード)で累計1,500万円以上の利用実績が必要と言われるなど困難ですが、それに見合ったサービスとなっています。
参考情報:『Mastercard Gold Card』
『Mastercard Gold Card』は2016年11月から募集開始した最も新しいブラックカードに分類されるカードです。
券面の色と名前から認識しにくいですが、年会費やカードの機能からブラックカード相当と判断できます。
年会費は20万円(税抜)でMastercardの最上位ランク「World Elite(ワールド エリート)」が付き、表面に24金がコーティングされ、裏面にカーボン素材が使われている金属製のカードで24時間年中無休で国内・海外で利用できるグローバルコンシェルジュなどが利用できます。
入会方法は下記のような下位のカードを利用してインビテーション(招待)が届くのを待つしかありません。
- 『Mastercard Black Card』:年会費10万円(税抜)
- 『Mastercard Titanium Card』:年会費5万円(税抜)
また、新生銀行で大きな金額の取引があると案内が届くこともあります。
2. ブラックカードを手にするためのステップまとめ
先ほどの章で3枚のブラックカードを紹介しました。ブラックカードはほとんどが招待制となっているため、ゴールドカードやプラチナカードで利用実績を作る必要があります。
この章では、先ほどの3枚のブラックカードの招待を得るためにどういった手順を踏まなければならないのかを紹介します。
- 『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
- 『ダイナースクラブ プレミアムカード』
- 『JCBザ・クラス』
いずれも招待を受けるのは非常に困難ですが、中でも『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』は日本で8,000人程度しか持っている方がいないと言われています。
2018年になり以前に比べて500人ほど保有者が増えているようですが、基本的には保有している方がダウングレードや退会などで減った場合にしか新しく招待を行わないため、招待を受けるのは現実的になかなか厳しいです。
2-1.『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』はアメリカンエキスプレスが発行するブラックカードで年会費も350,000円(税抜)と非常に高いですが世界最高級のステータスと世界最高級のサービスを兼ね備えた1枚です。
しかし、このカードを持てるのは一部上場企業のオーナーなど本当に限られた一部の方のみです。現実的にブラックカードが欲しい場合は『ダイナースクラブ プレミアムカード』や『JCBザ・クラス』をおすすめします。
それでもこのカードが欲しい方は以下のように『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』を手に入れ、年間1,000万円以上の利用実績を続ければ招待が来る可能性があります。
『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』
『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』はアメリカンエキスプレスが発行するプラチナカードで年会費が130,000円(税抜)します。正直、このカードでも十分すぎるほどのステータスと世界最高級のサービスが受けられます。
世界最高級のサービスというだけのことあって、「高級ホテルの上級会員特典」、「旅行保険の補償内容」、「超優秀なプラチナコンシェルジュ」などを筆頭に特典が多すぎてここでは明記することができません。
以前の取得方法は原則インビテーション(招待)のみでしたが、2019年4月5日以降公式ページより直接申し込みができるようになっています。
『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/platinum-card/
2-2. 『ダイナースクラブ プレミアムカード』
『ダイナースクラブ プレミアムカード』は2大ブラックカードの1つと言われており、年会費も13万円(税抜)のカードです。
また、『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』と違い、『ダイナースクラブカード』でそれなりの金額の利用実績があれば、持つことも夢ではないカードです。
このカードを取得するためには以下のような段階を踏む必要があります。
このように『ダイナースクラブカード』で年間100万円以上の利用を1年以上続けましょう。
『ダイナースクラブカード』
『ダイナースクラブカード』は券面がゴールドではありませんが、最もステータスの高い上級ゴールドカードと見なされることが多いです。
そのため、全ゴールドカード中作るのが最も難しいですが、その分使い勝手や特典が非常に豪華です。
将来、圧倒的なステータスを持つ『ダイナースクラブ プレミアムカード』を持つためにも是非とも持っておきたい一枚です。
『ダイナースクラブカード』公式ページ:
2-3. 『JCBザ・クラス』
『JCBザ・クラス』はJCBブランド最高峰のカードです。2017年10月より『JCBプラチナ』ができたため、名実共にブラックカードと呼べるようになったカードです。
年会費は50,000円(税抜)とブラックカードにしては割安ですが、サービスは他のカードにも引けを取らない内容になっています。
このカードを手に入れるためには以下のような手順を踏む必要があります。
以前までは『JCBザ・クラス』を作るためにはまず『JCBゴールド』を入手し、2年連続で100万円以上利用して『JCBゴールド ザ・プレミア』の招待を受け、そこからさらに利用実績を増やすことが唯一の方法でした。
2017年10月以降は『JCBプラチナ』ができたため、年収や社会的信用に自信のある方はこちらを入手し、累計1,000万円〜1,500万円を利用することでも『JCBザ・クラス』の招待が受けられるようになりました。
これまでに一度もJCBを利用したことがないなど『JCBゴールド』の審査が不安という方は、先に『JCB一般カード』を作って返済の遅滞などをせずに1〜2年の利用実績を積み、『JCBゴールド』へのアップグレードをすることをおすすめします。
『JCBゴールド』
『JCBゴールド』は初年度年会費無料で次年度以降は年会費10,000円(税抜)のカードです。また、このカードからいきなり入会することも可能になっています。
そしてこのカードはゴールドカードならではの充実した海外旅行傷害保険で最高1億円の補償が受けられるほか、空港ラウンジサービスやグルメ優待サービス等、サービスが充実した1枚です。
『JCBゴールド ザ・プレミア』の招待を受けるためにはこのカードを入手し、2年連続で年間100万円以上カードを利用しましょう。
『JCBゴールド』公式ページ:
『JCBゴールド ザ・プレミア』
『JCBゴールド ザ・プレミア』は『JCBゴールド ザ・プレミア』のサービス年会費が5,000円(税抜)と『JCBゴールド』のカード年会費が10,000円(税抜)がかかります。
世界約130の国や地域、約500の都市で1,300か所以上の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パスを利用できたりと、その他のプラチナカードにも見劣りしないサービスが受けられるので準プラチナカードとも言われています。
『JCBザ・クラス』の招待を受けるためには、このカードを含み累計1,000万円〜1,500万円の利用以上の優良な利用実績を作る必要があるとされています。
『JCBプラチナ』
『JCBプラチナ』は年会費25,000円(税抜)かかるJCBが直接発行している申し込みが可能なプラチナカードです。
下記のようなサービスをカードを作ってすぐに利用できます。
- プラチナ・コンシェルジュデスク:旅の手配・予約、チケット・レストランの案内などの相談を24時間365日利用可能
- グルメ・ベネフィット:有名レストランの所定のコースメニューが1名無料になる
- プライオリティ・パス:1,300か所以上の海外空港ラウンジを無料で利用できる
- 国内・海外での航空機の遅れに関する保険や最高1億円の旅行保険
また、『JCBザ・クラス』への招待を最短で受けられるカードであるため、累計1,000万円〜1,500万円を目指してたくさんを利用しましょう(当てはまらないことは少ないでしょうが、年間100万円以上の利用が継続的にある事も招待に有利な条件です)
『JCBプラチナ』公式ページ:
3. 誰でも持てる黒いクレジットカード
これまで紹介してきた通り、いわゆるブラックカードを手に入れるためにはそれなりの年収と長い年月と優良な利用実績を要します。
そのため、ブラックカードは本当に一部の方しか持つことのできないカードになっています。しかし、ブラックカードのように券面が黒の洗練されたデザインのカードが欲しいという方も多いんじゃないでしょうか。
この章では多くの方が作ることのできる一般カードで、ブラックカードと見間違えてしまいそうな『Orico Card THE POINT』を紹介します。
『Orico Card THE POINT』
『Orico Card THE POINT』は年会費無料、ポイント還元率1%のカードです。
全体が黒一色で統一されており、洗練されたデザインで非常にかっこいいのですが、ネットショッピングで利用すると1.5%のポイント還元になるなど、機能的にも非常に優秀な1枚です。
『Orico Card THE POINT』公式ページ:
4. まとめ
ブラックカードや券面が黒いクレジットカードをご紹介しました。
ブラックカードが欲しい場合、いずれも招待を受けるための利用実績を作る必要があります。
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード』:
『ダイナースクラブ プレミアムカード』
『JCBザ・クラス』
また、ブラックカードに似た黒い券面のおすすめ一般カードは『Orico Card THE POINT』です。
あなたが欲しい黒色のクレジットカードが作れることを祈っています。