「ビジネスカード」とは何かについて気になっていませんか。
「ビジネスカード」とは企業のための決済カード(クレジットカード)で、会社の経費の支払いに利用することができ、「法人カード」「コーポレートカード」など呼び方は様々です。多くの場合、「法人カード」と呼ばれています。
この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、「ビジネスカード(法人カード)」について以下の流れで紹介をしていきます。
- 「ビジネスカード」とは?「法人カード」「コーポレートカード」との違い
- 「ビジネスカード」と個人カードとの5つの違い
- 「ビジネスカード」のメリットとデメリット
- 73枚のビジネスカードから選ぶおすすめカード11選
この記事を読むことで「ビジネスカード」について全てのことを知ることができます。「ビジネスカード」を導入するメリット、デメリットがきちんとわかります。
また、導入するメリットの方が大きいと感じた方のためにおすすめの「ビジネスカード」も紹介しています(この記事ではビジネスカード=法人カードとして説明をします)
1. 「ビジネスカード」とは?「法人カード」「コーポレートカード」との違い
「ビジネスカード」は企業のための決済カード(クレジットカード)で、会社の経費の支払いに利用することができ、「法人カード」「コーポレートカード」など呼び方は様々です。多くの場合、「法人カード」と呼ばれています。
発行会社ごとにサービスや呼び名が違う場合もありますが、基本的には業務上発生した支払いを経費扱いで支払えるクレジットカードのことをまとめて「法人カード」と呼んでいます。
ただ、細かく分類すると以下のように区分されていることが多いです。
- 「コーポレートカード」:大企業向け法人カード
- 「ビジネスカード」:中小企業向け法人カード
ただし、「コーポレートカード」「ビジネスカード」の使い分けは発行会社ごとに異なり、JCBのような例外もあるので気をつけましょう。
例外:JCBの区分方法
JCBでは『JCB法人カード』の他に大企業向けカードとして「コーポレートカード」「ビジネスカード」があります。
カード名 | 支払い者 | 引き落とし口座 |
![]() | 法人 | 原則法人用口座 |
![]() | 各社員 | 個人口座 |
『JCBコーポレートカード』
大規模企業向け一括振込型法人カードと言われており、毎月のカード利用代金を指定の支払日に一括で振り込むことができる法人カードです。
そのため、各社員は現金の取り扱いが不要となり、業務効率化・コスト削減が可能です。
ただ、このカードは引き落としが法人口座である会社決済型のコーポレートカードにもかかわらず、個人利用できてしまうので個人の不正利用や誤使用などのリスクがあります。
『JCBビジネスカード』
大規模企業向け使用者支払型法人カードと言われており、カード利用代金がカードを利用した社員の個人口座から自動振替され、経費分は後日企業の方から振り込まれます。
簡単に言えば、年会費を会社が負担してくれる個人カードです。そのため、私的な利用も可能です。ただし、このカードは個人決済型の法人カードなので発行の際に個人の審査を要します。
また、海外旅行時の空港でのラウンジサービスも付帯しています。
「ビジネスカード」「法人カード」「コーポレートカード」の違いまとめ
「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」は発行会社ごとにサービスや呼び名が違う場合もありますが、基本的にはまとめて「法人カード」と呼んでいます。
なぜなら、カードごとに呼び方とサービス内容が一致しておらず、名前が意味を持っていないからです。
また、最近では法人カードは法人経営者だけではなく、個人事業主の方も利用できるクレジットカードを発行する会社もあり、発行会社ごとの違いは複雑になってきています。
ただ、細かく分類すると以下のように区分されていることが多いです。
- 「コーポレートカード」:大企業向け法人カード
- 「ビジネスカード」:中小企業向け法人カード
ただし、「コーポレートカード」「ビジネスカード」の使い分けは発行会社ごとに異なり、以下のような例外もあるので気をつけましょう。
後ほど、おすすめの法人カードの詳細を紹介するのでしっかり読んで自分の企業にあったカードを選びましょう。
次章ではビジネスカードの機能について紹介していきます。
2.「ビジネスカード」と個人カードとの5つの違い
「ビジネスカード」とは、企業のための決済カード(クレジットカード)で、会社の経費の支払いに利用することができます。
そのため、個人が所有していますが、名義は以下のように「法人に所属する個人」になります。
この章では、ビジネスカードと個人用クレジットカードとの5つの違いを紹介します。
- 支払い口座の違い
- 審査の違い
- 利用限度額の違い
- キャッシング制度の違い
- 追加カードの違い
この章を読むことでビジネスカードの特徴を知ることができます。
2-1. 支払い口座の違い
ビジネスカードで支払った金額は基本的に法人用口座から引き落とされます。
そのため、会社で利用する経費の支払いなどをカード支払いすることで、経費を一本化することができ、経費の処理や管理を簡単にすることができます。
ビジネスカードを利用していない場合、経費なども一旦社員が立て替えて、後で企業が支払いを行っている場合が多く、金銭トラブルなども起きやすいですが、ビジネスカードを利用していればそういったトラブルも防げます。
2-2. 審査の違い
ビジネスカードと個人カードは審査基準が以下のように違います。
- ビジネスカード:「企業」と「代表者個人」の信用力など
- 個人カード:申し込む方の年収、利用実績、職業など
ビジネスカードの審査では「会社」と「代表者個人」が審査対象になります。
「企業」の審査ポイント
企業の審査基準としては一般的に「設立年数3年以上で2期連続黒字決算」であることが求められています。
ただ、この条件はあくまでも目安でしかなく、申し込む企業や発行するカード会社によっては企業1年目から発行されたという事例も多くあるので、申し込むカードの審査条件を確認しあなたの状況に合ったものを選びましょう。
審査時に必要なもの
ビジネスカードを作る際に、必要になる書類は以下の4つです。
- 法人名義の銀行口座
- 履歴事項全部証明書
- 印鑑登録証明書
- 本人確認書類(免許証など)
2-3. 利用限度額の違い
ビジネスカードは会社の経費で使うことが主な目的なので、毎月の支払いがきちんとされていれば基本的に限度額は上がっていきます。
個人カードの場合、一般カードの限度額は多くても300万円程度ですが、ビジネスカードの場合は一般カードでも500万円以上の限度額になるカードもあります。
ただ、カード会社によっては限度額を定めているカード会社もあるので、カード申し込みの際は気をつけましょう。
2-4. キャッシング制度の違い
ビジネスカードではキャッシング機能が付いていない事が多いです。
なぜなら、キャッシング利用はいわば借金なので会社倒産のリスクを高めるからです。
カードによっては付けられる事もできますが、2期連続で黒字であるなど優良な経営状態であるなど、普通にビジネスカードを作るよりも高いハードルを要求されるので、使えないと考えておいた方が良いでしょう。
2-5. 追加カードの違い
個人カードの場合は家族カードの発行に制限がありますが、ビジネスカードの追加カードは基本的に発行に制限がない場合が多いです。
制限があっては多くの社員が利用することができないからです。
3. 「ビジネスカード」のメリットとデメリット
この章ではビジネスカードのメリットとデメリットについて紹介していきます。
ビジネスカードには様々なメリットやデメリットがあるので、特徴を知っただけではわからない内容も多くあります。
3-1. ビジネスカードの4つのメリット
ビジネスカードには以下のように4つのメリットがあります。
- 経理事務の簡略化
- キャッシュフローが良くなる
- ポイントやマイルの優遇がある
- カードの付帯サービスを使える
経理事務の簡略化
法人経費はビジネスカードを利用することで法人用口座から引き落とされるようになるので、個人利用との区分が明確になります。また、立替金の清算などの処理がなくなるため、経理の仕事が効率的になります。
さらに、明細で経費の内訳を簡単に確認できるようになるので、経費の計上漏れがなくなります。
キャッシュフローが良くなる
企業経営をしているとどうしてもキャッシュフローが滞ってしまうことがあると思いますが、ビジネスカードでの支払いは最大90日間の猶予があります。
そのため、法人用口座にある資金が増え、キャッシュフローが良くなります。
ポイントやマイルの優遇がある
カード会社によってはポイントやマイル還元のあるカードを発行しています。
特にビジネスカードでは大きい金額の決済をすることも多く、想定以上にポイントやマイルが貯まります。
カードの付帯サービスを使える
ビジネスカードには空港ラウンジが無料で使えるなどの付帯サービスがあるカードもあり、このサービスをカードの保有者全員が利用することができます。
3-2. ビジネスカードの2つのデメリット
ビジネスカードには以下のように2つのデメリットがあります。
- 社員が不正をしてしまう可能性がある
- 年会費がかかる
社員が不正をしてしまう可能性がある
ビジネスカードは基本的に各社員が普段から持っており、その利用は社員の倫理観に委ねられています。
社員が不正に利用したり、誤って利用してしまった場合でも法人口座から引き落とされてしまい、最悪の場合は横領とみなされる場合もあります。
もし誤って利用してしまった場合はきちんと報告するように伝えておく必要があります。
パーチェシングカードの導入で不正はある程度回避可能
業種・業態によりますが、特定の加盟店での取引しか利用できない「パーチェシングカード」を導入することで、社員の不正利用を回避できます。
物理カードが発行されず、部署名義でも発行可能、請求取りまとめによる支払先の一本化など規模の大きい企業には特にメリットが多い法人カードです。
年会費がかかる
ビジネスカードは個人カードのように年会費無料のカードがほとんどなく、基本的に1,000円〜30,000円ほどの年会費がかかります。
ただ、年会費は経費として計上することができます。
4. 73枚の「ビジネスカード」から選ぶおすすめカード11選
先ほども紹介した通り、「法人カード」「コーポレートカード」「ビジネスカード」は発行会社ごとにサービスや呼び名が違います。
そのため、カード会社ごとにそれぞれ発行している全ての法人向けカードを比較していかなければ、どのカードが自分の会社に合っているのかをきちんと把握することができません。
この章ではプロの私が以下の5つのパターンごとにおすすめのビジネスカードを紹介します。
ビジネスカードを選ぶ際に気をつけなければいけないのは、追加カードの発行可能枚数です。
この点に気をつけなければ、カードを申し込んでも社員の方に渡せなかったりなど想定していた利用ができない可能性があります。
4-1. 全ての方におすすめできるビジネスカード2選
ここでは大企業経営者、中小企業経営者、個人事業主の方など全ての方におすすめできるビジネスカードを2枚紹介します。
- 『JCB法人カード』
- 『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』
最もおすすめなのはポイント還元や海外旅行保険など様々なサービスが付帯しており、人気も高い『JCB法人カード』です。
ただ、年会費などのコストをかけたくない方には『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』がおすすめです。
『JCB法人カード』
『JCB法人カード』は初年度無料、次年度以降1,375円(税込)の年会費がかかる法人カードです。追加カードも審査次第にはなりますが何枚でも持つことができ、年会費も同じです。
このカードが最もおすすめな理由としては0.5%のポイント還元と最高3,000万円の海外旅行保険が付帯しており、ETCカードも審査次第では何枚でも無料で持つことができルナど、様々な面でお得だからです。
また、以下のような場合には同じJCBの中でもおすすめカードが変わります。
- 高い限度額、より充実した海外旅行保険、空港ラウンジの利用がしたい:『JCB法人カード/ゴールドカード』
- ポイント還元でなくキャッシュバックされたい:『JCBビジネスプラス法人カード』『JCBビジネスプラスゴールド法人カード』
基本的にJCBのカードがサービスや年会費の面から見て、最もおすすめできます。
『JCB法人カード』公式ページ:
『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』
『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』は年会費無料、追加カードの発行も無制限で年会費無料、ETCカードの発行も無制限で年会費無料の維持費用が全くかからないカードです。
このカードは維持費用がかからない分ポイント還元はありませんが、リボ払いなど、様々な支払い方法に対応しており、利用限度額も最大500万円まで利用することができます。さらに最長過去15ヶ月分の請求書・領収書の管理が可能となっています。
また、審査に関しても限度額100万円以下であれば以下のようになっており、簡素化されています。
- 法人の場合:登記事項証明書と代表者様の本人資料のみ
- 個人事業主の場合:事業主様の本人確認資料のみ
限度額100万円以下ならば決算書や確定申告書の提出が省なく、審査も比較的柔軟に審査が行われています。
そのため、起業して1年目の方でも、代表者が過去に個人での利用実績に問題が無ければ、作れる可能性は高いです。
『ライフカードビジネス(法人カード)/一般カード』公式ページ:
4-2. 発行予定枚数5枚以下の方におすすめできるカード3選:個人事業主、中小企業向け
ここでは中小企業経営者、個人事業主の方などにおすすめできるビジネスカードを3枚紹介します。
このような方々は追加発行枚数を気にしなくても良いのでカード選択の幅が広がります。
- 『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』
- 『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード』
- 『Mastercard Titanium Card』
最もおすすめなのは、『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』です。
貯まるポイントが永久不滅ポイントなので、決済金額が少なくても有効期限を気にせず貯められて、ビジネスカードでは数の少ないJAL・ANA両方のマイルに交換できるなどポイントの使い勝手が非常に良いカードです。
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』は2019年12月24日より募集を開始した個人事業主や中小企業代表者などを対象にした新しい法人カードで年会費1,100円(税込)です。
公式ページに「個人事業主・フリーランス・スタートアップを支援」「登記簿謄本・決算書不要」などと書かれており、作りやすいと考えられます。
引用:セゾンカード
ポイント還元率は0.5%と決して高くはありませんが、有効期限のない「永久不滅ポイント」が貯まり、ビジネスカードでは数の少ないJAL・ANA両方のマイルに交換をすることができるというメリットがあります。
『セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレスカード』公式ページ:
https://www.saisoncard.co.jp/amextop/cobalt-cy/
※割安な年会費でプラチナカードのサービスを利用したい方は『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード』がおすすめです。
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード』
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード』は個人事業主や株式会社など法人格がある法人代表者が作れるビジネスカードで、初年度は年会費無料で持てます。
『アメックス ゴールド』のサービスや特典に加えて、下記のようなビジネスカード限定のサービスを利用できます。
また、創業して間もない新設の個人事業主や法人でも作れたという口コミが多く、他の法人カードに比べて審査が厳しくない印象があります。
また、他社の法人カードと異なり利用可能額に一律の制限がないため、不定期に多額の支払いが発生する業態の方でも事前に電話連絡をして承認を得ると、事前入金により数百万円の支払いも可能になるのが大きなメリットと言えます。
『アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/gold-business-corp-card/
『Mastercard Titanium Card』
『Mastercard Titanium Card』は年会費が55,000円(税込)とかなり高めですが、最上級のサービスを受けたい個人事業主、中小企業の方向けに最適な1枚です。
外食や宿、飛行機のチケットの手配など秘書のように使えるコンシェルジュサービスがカード業界でも最高と評判が非常に良く、メールで回答をしてもらえるのが大きなメリットです(※2018年12月1日より初回の問い合わせは電話からしかできなくなり、利便性がやや下がりました)
Mastercardの最上位クラスの「WORLD ELITE」が付き、下記のような特典も利用できるので、普段使いにもメリットが大きいです。
- 還元率1%:納税(手数料0.836%)でもポイントが同じ還元率で付くなど得をしやすい
- 事前入金サービス:事前に振込むことで最大9,999万円のカードショッピングが可能
『Mastercard Titanium Card』公式ページ:
4-3. 発行予定枚数が多い方におすすめのカード3選:中小企業、大企業向け
ここでは大企業経営者、中小企業経営者の方などにおすすめできるビジネスカードを3枚紹介します。
最もおすすめなのは年会費永年無料のビジネスカードでポイント還元も0.25%ある『ビジネクスト・法人クレジットカード』です。
『ビジネクスト・法人クレジットカード』
『ビジネクスト・法人クレジットカード』は年会費永年無料のビジネスカードで、従業員向けの追加カードも無料で50枚まで発行可能です。
ポイント還元率は0.25%と低いですが、年会費無料のビジネスカードでポイントも貯まるのはこのカードだけです。
最大300万円までの限度額設定、法人ETCカードも無料、審査の際も限度額100万円以下なら財務書類の提出不要で起業直後、赤字(申告・決算)でも発行可能など様々な方が便利に利用できます。
『ビジネクスト・法人クレジットカード』公式ページ:
『ダイナースクラブ ビジネスカード』
『ダイナースクラブ ビジネスカード』は年会費29,700円(税込)かかりますが、追加カードの発行が無料で無制限に行うことができます。
このカードは海外旅行傷害保険が最高1億円、ショッピング保険やゴルファー保険など保険が充実、空港ラウンジが無料で利用できるなど非常にお得です。
また、ビジネス特典として以下のような特典もあります。
- 会計ソフト「freee(フリー)」:カードの利用デ-タをクラブ・オンラインから取りこむことができます
- ダイナースクラブ プライベートアドバイザーサービス:ビジネスオーナーの経営上の様ざまな悩みを解決する専門アドバイザーを活用可能。
- ダイナースクラブ ビジネス・ラウンジ:ダイヤモンド経営者倶楽部の活動拠点として、「銀座サロン」の利用が可能。
さらに、ダイナースグローバルマイレージ年間参加料6,600円(税込)を払うことで、5つの提携航空会社のマイルに移行できます。
『ダイナースクラブ ビジネスカード』公式ページ:
『JCBビジネスカード』
『JCBビジネスカード』は大規模企業向け使用者支払型法人カードと言われており、通常のビジネスカードと違い、カード利用代金がカードを利用した社員の方の個人口座から自動振替されます。
企業年会費が33,000円(税込)で個人の年会費は無料です。ショッピング限度額上限も個別に設定でき、付帯サービスの空港ラウンジや海外旅行保険も利用できます。
ビジネスカードのメリットである経費の簡略化の効果は薄くなりますが、デメリットである社員の不正利用などは防ぐことができます。また、社内の福利厚生などとして利用しているケースも多いです。
『JCBビジネスカード』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/corp//businesscard.html
4-4. ガソリン給油カードが欲しい方におすすめのカード
ここでは大企業経営者、中小企業経営者、個人事業主の方など全ての方におすすめできるビジネスガソリン給油カードを紹介します。
他のクレジットカードでもガソリンの給油はできますが、以下のカードはクレジットカード機能付きのカードとガソリン専用カードを分けることができます。
『シェルビジネスカード』
『シェルビジネスカード』は初年度無料、次年度以降1,375円(税込)の年会費がかかるカードです。
このカードの主なメリットは「代表者の方はクレジット機能付き、営業車をよく利用する従業員の方はガソリン専用カード」のように、利用にあわせて使い分けることができることです。
また、利用合計金額に応じて、交通費・出張旅費が年間最大180,000円キャッシュバックしてもらうことができます。
『シェルビジネスカード』公式ページ:
4-5. マイルを貯めたい方におすすめのカード2選
ここでは大企業経営者、中小企業経営者、個人事業主の方など全ての方におすすめできるマイルのたまるカードを紹介します。
- JALマイルのたまるおすすめカード:『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード』
- ANAマイルのたまるおすすめカード:『ANAダイナースクラブコーポレートカード』
一般的にマイルをためるならば『JAL法人カード 普通カード』『ANA JCB法人カード/一般カード』と言われていますが、上記のカードのマイル還元率はこの2枚のカードよりも圧倒的に高いです。
『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード』
『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード』はプラチナカードなのに年会費22,000円(税込)と安く、前年200万円以上の利用で半額の11,000円(税込)に優待されます。
このカードは「SAISON MILE CLUB」に登録することで、下表のようにJALマイル還元率最高1.375%にできます。
マイル還元率 | |
ショッピング1,000円=10マイル | 1% |
2,000円で1永久不滅ポイント | 0.125% |
2,000円で2永久不滅ポイント(セゾンクラッセ☆6クラス特典) | 0.25% |
合計 | 1.375% |
追加カードは4枚までしか発行できませんが、法人カードでJALマイルを効率よく貯めるならばこのカードが最もおすすめです。
『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード』公式ページ:
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』は年会費22,000円(税込)、追加発行年会費無料のカードです。
このカードはポイント還元率1.0%のカードでリワードポイント1ポイントを1マイルに換算し、ANAマイレージに移行できます。
さらにダイナースグローバルマイレージ年間参加料6,600円(税込)を払うことで5つの提携航空会社のマイルに移行できます。
『ANAダイナースクラブコーポレートカード』公式ページ:
https://www.diners.co.jp/ja/corporate/ccs/anadinerscorporate
参考:「ビジネスカード」主要73枚比較
以下に100枚近くあるビジネスカードの中から特におすすめのビジネスカードを73枚選出し、比較した一覧表を載せておきます。
枚数が多くなり見にくくなったため、カード会社や種類別に分けてご紹介します。
- JCB
- 三井住友カード
- MUFG(三菱UFJニコス)
- セゾン・UCカード
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナース
- ラグジュアリーカード
- ライフカード
- オリコなどその他カード
- ガソリン系カード
- 航空系(JAL・ANA)カード
気になるカード会社や種類をクリックすると、そのカードを紹介している場所へジャンプします。
JCB
JCBが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の10枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 1,375円(初年度無料) | 1,375円(初年度無料) | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5% |
![]() |
| 無料 | 無制限 | 無料 | 個別設定 | - |
![]() |
| 無料 | 無制限 | 無料 | 個別設定 | - |
![]() | 1,375円(初年度無料) | 1,375円(初年度無料) | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 最大3.0% |
![]() | 11,000円(初年度無料) | 3,300円(初年度無料) | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5% |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 11,000円(初年度無料) | 3,300円(初年度無料) | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 最大3.0% |
![]() | 33,000円 | 6,600円 | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5% |
![]() | 1,375円(初年度無料) | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5%〜0.75% |
![]() | 11,000円(初年度無料) | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5%〜0.75% |
![]() | 33,000円 | ー(本会員カードのみ) | ー | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5%〜0.75% |
三井住友カード
三井住友カードが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の10枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 1,375円 | 440円/会員(上限33,000円) | 無制限 | 無料 | 個別設定 | 0.5% |
![]() | 11,000円 〈個別決済方式の場合〉 1社あたり33,000円 | 2,200円(上限33,000円) 〈個別決済方式の場合〉 61名以上追加会員ごと550円 | 無制限 | 無料 | 個別設定 | 0.5% |
![]() | 1,375円 | 440円 | 20枚 |
| 100万円 | 0.5% |
![]() | 1,375円(初年度無料) | 440円(初年度無料) | 無制限 |
| 80万円 | 0.5% |
![]() | 11,000円 | 2,200円 | 20枚 |
| 300万円 | 0.5% |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 11,000円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) | 無制限 |
| 200万円 | 0.5% |
![]() | 55,000円 | 5,500円 | 20枚 |
| 500万円 | 0.5% |
![]() | 55,000円 | 5,500円 | 無制限 |
| 500万円 | 0.5% |
![]() | 1,375円(初年度無料) | 440円(初年度無料) | 無制限 |
| 80万円 | 0.5% |
![]() | 11,000円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) | 無制限 |
| 200万円 | 0.5% |
MUFG(三菱UFJニコス)
MUFG(三菱UFJニコス)が発行しているおすすめのビジネスカードは以下の7枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 1,375円 | 1,375円 | 無制限 | 1,100円 | 80万円 | 0.4%〜0.5% |
![]() | 1,375円 | 1,375円 | 無制限 | 1,100円 | 100万円 | 0.5% |
![]() | 2,095円 | 1,100円 | 無制限 | 無料 | 200万円 | 0.4%〜1% |
![]() | 11,000円 | 2,200円 | 無制限 | 1,100円 | 300万円 | 0.4%〜1% |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 11,000円 | 2,200円 | 無制限 | 1,100円 | 300万円 | 0.4%〜1% |
![]() | 11,000円 | 3,300円 | 無制限 | 1,100円 | 300万円 | 0.5% |
![]() | 22,000円 | 3,300円 | 無制限 | 1,100円 | 500万円 | 0.4%〜1% |
セゾン・UCカード
セゾン・UCカードが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の7枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費 | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 1,100円 | 無料 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 0.5%〜1% |
![]() | 22,000円(前年200万円以上の利用で11,000円) | 3,300円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 0.5%〜1% |
![]() | 1,375円 | 1,375円 | 無制限 | 無料 | 300万円 | 0.5% |
![]() | 11,000円 | 2,200円 | 無制限 | 無料 | 500万円 | 0.5% |
![]() | 発行条件等により、個別の年会費設定 | 発行条件等により、個別の年会費設定 | 無制限 | 無料 | 個別設定 | - |
![]() | 発行条件等により、個別の年会費設定 | 発行条件等により、個別の年会費設定 | 無制限 | 無料 | 個別設定 | - |
![]() | 22,000円(前年200万円以上の利用で11,000円 | 3,300円 | 4枚 | 無料 | 30万円~1,000万円 | 0.5%〜1% |
アメリカン・エキスプレス
アメリカン・エキスプレスが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の3枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 13,200円 | 6,600円 | 5枚 | 550円 | 一律の制限なし | 0.33%〜1% |
![]() | 34,100円(初年度無料) | 13,200円 | 5枚 | 550円 | 一律の制限なし | 0.33%〜1% |
![]() | 143,000円 | 無料 | 4枚 | 550円 | 一律の制限なし | 0.33%〜1% |
ダイナース
ダイナースが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の3枚です。
-スマホの方はスクロールできます-
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費 | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 13,200円 | 13,200円 | 無制限 | 無料 | 一律の制限なし | 0.4%〜1% |
![]() | 29,700円 | 無料 | 無制限 | 無料 | 一律の制限なし | 0.4%〜1% |
![]() | 13,200円 | 13,200円 | 無制限 | 無料 | 一律の制限なし | 0.4%〜2% |
ラグジュアリーカード
ラグジュアリーカードが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の3枚です。
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法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費 | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 55,000円 | 16,500円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1% |
![]() | 110,000円 | 27,500円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1.25% |
![]() | 220,000円 | 55,000円 | 4枚 | 無料 | 個別設定 | 1.5% |
ライフカード
ライフカードが発行しているおすすめのビジネスカードは以下の12枚です。
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法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 無料 | 無料 | 無制限 | 無料 | 500万円 | ー |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) | 無制限 | 無料 | 500万円 | 0.5% |
![]() | 無料 | 無料 | 3枚 | 無料 | 200万円 | ー |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 2,200円(初年度無料) | 3枚 | 無料 | 200万円 | 0.5% |
![]() |
| 440円 | 999枚 |
| 80万円 | - |
![]() | 無料 | 無料 | 50枚 | 無料 | 300万円 | - |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() |
| 2,200円 | 999枚 |
| 200万円 | 0.5% |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 無料 | 50枚 | 無料 | 500万円 | 0.5% |
![]() | 無料 | 無料 | 3枚 | 無料 | 200万円 | - |
![]() | 11,000円 | 無料 | 3枚 | 無料 | 200万円 | 0.6% |
![]() | 無料 | 無料 | 49枚 | 無料 | 500万円 | - |
![]() | 2,200円 | 2,200円 | 49枚 | 無料 | 500万円 | 0.6% |
オリコなどその他カード
オリコなどその他カードでおすすめのビジネスカードは以下の9枚です。
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法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費 | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 無料 | 無料 | 50枚 | 無料 | 300万円 | 0.25% |
![]() | 11,000円 | 11,000円 | 50枚 | 無料 | 300万円 | 0.5% |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 無料 | 3枚 | 無料 | 300万円 | 0.6%〜1.1% |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 無料 | 3枚 | 無料 | 300万円 | 0.6%〜1.1% |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 2,200円 | 20枚 | 無料 | 1000万円 | ー |
![]() | 2,200円(初年度無料) | 無料 | 5枚 | 無料 | 300万円 | 0.6% |
法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費(税込) | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 無料 | 無料 | 無制限 | 550円 | 審査による | 1% |
![]() | 11,000円 | 2,200円 | 無制限 | 無料 | 審査による | 1% |
![]() | 2,200円(+11,000円) | - | 発行不可 | 550円(1枚目無料) | 300万円 | 1% |
ガソリン系カード
ガソリン系カードでおすすめのビジネスカードは以下の4枚です。
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法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費 | ショッピング限度額上限 | ポイント還元率 |
![]() | 1,375円(初年度無料) | 1,375円 | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 最大3.0% |
![]() | 11,000円 | 3,300円 | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 最大3.0% |
![]() | 1,375円 | 1,375円 | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5% |
![]() | 11,000円 | 3,300円 | 複数枚 | 無料 | 公式サイト参照 | 0.5% |
航空系(JAL・ANA)カード
航空系(JAL・ANA)カードでおすすめのビジネスカードは以下の5枚です。
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法人カード名 | 年会費(税込) | 追加カード年会費(税込) | 追加カード発行枚数制限 | ETCカード年会費 | ショッピング限度額上限 | マイル還元率 |
![]() | 2,475円(初年度無料) | 825円(初年度無料) | 原則制限なし | 無料 | 公式サイト参照 | 1%〜1.06% |
![]() | 12,925円 | 825円 | 原則制限なし | 無料 | 公式サイト参照 | 1%〜1.06% |
![]() | 20,900円 | 4,400円 | 原則制限なし | 無料 | 公式サイト参照 | 1%〜1.075% |
![]() | 22,000円 | 無料 | 複数枚 | 無料 | 一律の制限なし | 1% |
![]() | 2,200円(+30,800円) | ー | ー | 無料 | 一律の制限なし | 1%〜2% |
5. まとめ
ビジネスカードとは何かについてご紹介しました。
ビジネスカードを選ぶ際に気をつけなければいけないのは、追加カードの発行可能枚数です。この点に気をつけなければ、カードを申し込んでも社員の方に渡せなかったりなど想定していた利用ができない可能性があります。
全ビジネスカードから、プロとして選出したおすすめできる73枚のビジネスカードを比較し、その中から追加カードの発行可能枚数や目的別にカードをまとめた結果以下のようになりました。
全ての方におすすめできるビジネスカード2選
発行予定枚数5枚以下の方におすすめできるカード3選:個人事業主、中小企業向け
発行予定枚数が多い方におすすめのカード3選:中小企業、大企業向け
おすすめガソリン給油カード
おすすめマイルカード2選
- JALマイルのたまるおすすめカード:『セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード』
- ANAマイルのたまるおすすめカード:『ANAダイナースクラブコーポレートカード』
あなたの事業規模に合ったビジネスカードを活用して、経費の支払い処理が今よりも簡単で便利になることを祈っています。