「アコムの金利はいくらになるんだろう」「どうやったら金利は下がるのか」などアコムの金利って複雑でわかりにくいですよね。
実は、アコムは2016年夏に金利を見直し、現在3.0%~18.0%としていますが、多くの方の金利は18.0%になってしまいます。
本記事ではアコム・プロミス・アイフルで金利を引き下げることに延べ5回成功している筆者が、少し解りにくいアコムの金利に関して、以下の流れで解説していきます。
本記事を読んでいただければ、アコムの金利のからくりから、金利を下げるためのコツまで、アコムの金利に関して知っておきたい全てのポイントを解説していきます。
また、他のサイトでは金利が見直し前の情報となっているものもあるため、当記事にて最新の情報を得ていただければと思います。
1. 実は高いアコムの金利|結局いくら?
アコムのホームページで、金利は以下のように紹介されています。もともと4.7~18.0%でしたが、2016年夏に金利が見直され3.0~18.0%になりました。
しかし、初めから3.0%で融資を受けられる方はほぼいません。ほとんどの方が最高金利の18.0%になることを覚悟しておいてください。
また、あなたが金利を下げて欲しいと依頼をすることも不可能ではありませんが、原則アコム側が金利を決定させます。
では、本章ではそんなアコムの金利が何で決まっているのかを解説していきます。
1-1. アコムの金利のからくり
アコムだけでなく、多くのキャッシングの金利は利率に幅をもたせています。
これは、たくさん借りられる人=信用の高い人には低い金利で囲い込み、たくさん借りてもらいたいという各社の思惑があります。
3.0%で借りれる人はいない
アコムに関しては、多くのユーザーにヒアリングを行ってきましたが、3.0%で借りている方はいませんでした。
反対に多くの方が、18.0%での利用となっています。
3.0%で借りるためには、最高限度額である800万円近くを借りられるレベルの信用度の高さが必要です。
また、アコムは年収の1/3以上のお金を貸してはいけないという総量規制対象なので、800万円借りるためには最低でも2400万円の収入が必要になります。
つまり、3.0%で借りることを考えるのではなく、少しでも低くする方法を探しましょう。
1-2. 実は法律で決められている金利の壁
実は法律によって、最高金利が決められており、アコムもその範囲内で金利が設定されます。
それは、2010年に貸金業法が改定され、「利息制限法」というルールが導入されたことが背景にあります。
利息制限法とは、借入額によって利息に上限を設定するものです。
- 借入額が10万円未満・・・20%
- 借入額が10万円以上100万円未満・・・18%
- 借入額100万円以上・・・15%
これ以上の利息を設定することは法律で禁じられています。
以上のような法律があるため、10~100万円のキャッシング時はどのキャッシングも18%以下にしなければならず、それを元に多くのキャッシングが最高金利を18%と設定しています。
アコムの上限金利は、法律で決められたギリギリの水準になっています。
そして、限度額が100万円を超えると、法律として15%以下にしないといけないため、借入額が100万円を超えるタイミングは金利を下げる大きなチャンスと言えます。
1-3. アコムは「契約の翌日」から金利が30日間ゼロ!
アコムは、「契約の翌日」から金利が30日間かかりません。
しかし、この「契約の翌日」には注意が必要です。
なぜなら仮に契約日に借入をせずに、後日借入を行うことになった場合、無利息期間を使い切れません。
その結果、以下の図のように「初回利用の翌日」から無利息期間がスタートするキャッシングと比較して利息を余分に支払う必要があるためです。
もし、契約してから時間を置いて借入をする予定の方がいらっしゃったら、「初回利用の翌日」から無利息期間がスタートする『プロミス』をお勧めします。
2. アコムで金利を下げる3つの方法
アコムで金利を下げるには以下の3つが考えられます。
- 今のままの状態でアコムに金利を下げてもらう
- 金利が安い他のキャッシングに借り換える
- 限度額を引き上げる中で金利を下げる
では、本章ではどうすれば金利を下げられるのかを解説していきたいと思います。
2-1. 手段①今のままの状態でアコムに金利を下げてもらう
アコムにとって金利を下げることは利益を削ることなので、闇雲に依頼してもなかなか受け入れてはくれません。
そのため、これからご紹介するポイントを意識していただければと思います。
まずは「取引実績」をつけることが大前提
金利を下げたいのであればまずは定期的に借りて、きちんと返済することを心がけましょう。
金利を下げてもらうためには、金利を下げても囲い込みたい、他社に取られたくないと思わせるくらい、アコムにとっていいお客様である必要があります。
いいお客様とは、もともとの返済能力が高く、定期的に利用し、延滞なくきちんと返す方です。
そのため、「登録はしたけど全く使っていない」「延滞を何度かしたことがある」といった方は、金利を下げてもらうことは正直厳しいです。
最高のタイミングは、「限度額アップの時」に申し出る
では、アコムがあなたを「いいお客様」と判断するのはいつのタイミングでしょうか。
実は、アコムがそのサインを出すタイミングが存在します。それは、「限度額アップ」の案内の際です。アコムでは、長期間契約している方を対象に増額の案内をメール等で送ります。
つまり、延滞をしていないなどアコムにとってもっとお金を借りて欲しい「いいお客様」を対象に行われるので、その連絡が来た場合はあなたが「いいお客様」と認識されたということになります。
その連絡のタイミングでアコムに金利を引き下げる交渉をすることがベストです。
しかし、アコムの場合、増額の案内が来ても増額の落ちることがあります。その場合は金利の引き下げも難しいですが、増額の案内を一つのきっかけとして電話をしてみる価値は十分にあります。
メールで増額の案内が来た時は、増額の申し込みをし、審査に通ったことを確認した上でアコムの公式ダイヤル(0120-07-1000)に電話をすることをおすすめします。
なぜなら、メールでの案内は自動的に多数の方に送っているものだからです。
きちんと理由を考えておくこと
ただ闇雲に金利を下げて欲しいと伝えても、なかなか説得は難しいです。
そのため、金利を下げる依頼をする際は必ず金利を下げて欲しい理由を伝えましょう。
「金利が高くて返済が厳しい」というものだと、あなたの返済能力が疑われてしまうので、あなたの信用は維持できるような理由にしましょう。
例えば、筆者が金利を引き下げた際に使ったのは以下のような理由です。
銀行系のカードローンで利率が低いものを見つけて、乗り換えも考えているんですが、できれば今までお世話になったアコムを使い続けたいと思っています。金利を少し下げていただくことは難しいですか?
上記のような理由をきちんと考えて、交渉することをお勧めします。
2-2. 手段②金利が安い他のキャッシングに借り換える
アコムよりも金利の低いキャッシングの乗り換えることで金利を下げることも一つの手段です。
大手キャッシングの金利を比較すると以下のようになります。
消費者金融のキャッシングの金利(抜粋)
サービス名 | 実質年率 |
アイフル | 4.5%~18.0% |
アコム | 3.0%~18.0% |
プロミス | 4.5%~17.8% |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
レイク | 4.5%~18.0% |
注目いただきたいのが、最高金利です。なぜなら多くの方が契約時には最高金利での申し込みとなるためです。
つまり、アコムで18.0%で借りている方が最も手軽に金利を下げる手段は最高金利の低い、『プロミス』に借り換えを行うことです。
ただし、アコムに申し込んだばかりの方は申し込み履歴が残っており、プロミスの審査でいい印象を与えません。
申し込み記録は6ヶ月間各社で共有されるため、アコムに申し込んでから6ヶ月以上経ってからの申し込みをお勧めします。
おまとめ系のキャッシングもオススメ!
実は同じ大手キャッシングの『アイフル』には他社からも借入のある方が、他社の借入をアイフルにまとめることのできる『おまとめMAX』という商品があります。
『おまとめMAX』の金利は3.0~17.5%でわずかですが状況次第で金利を下げることができます。
そのため、アコムや他社に借入のある方は、申し込みをしてみるのも一つの手です。
ただし、他社で借りていた分も合わせて返済できることをアイフルに認めてもらう必要があるため、審査は厳しくなります。
2-3. 手段③限度額を上げる中で金利を引き下げる
実は、あなたから金利に関して行動を起こさなくても金利を下げてもらえるタイミングが存在します。
それは、限度額が100万円を超える時です。
先ほども紹介しましたが、貸金業法の中に「利息制限法」というルールがあります。
利息制限法とは、借入額によって利息に上限を設定するものです。
- 借入額が10万円未満・・・20%
- 借入額が10万円以上100万円未満・・・18%
- 借入額100万円以上・・・15%
これ以上の利息を設定することは法律で禁じられています。
つまり、借入額(限度額 )が100万円以上になれば、法律に縛られて15%以下の金利にしなければなりません。
アコムの申し込み時の金利の多くが18.0%になることを考えると、ほとんどの場合で金利を下げられるかと思います。
ただし、この手段には2つ注意点があります。
注意点①総量規制に注意
総量規制とは年収の1/3以上の借金をしてはいけない、貸してはいけないという法律です。
アコムは、この総量規制の対象です。つまり、100万円借りるためには少なくとも300万円の年収が必要です。
注意点②限度額100万円は非常に高いハードル
アコムだけでなく、多くのキャッシングで限度額100万円は非常に高いハードルになっています。
アコムの口コミなどを見ると50万円を超えたあたりから限度額を上げることが著しく困難になるようです。
そして、そのあたりからはアコムから限度額アップの案内をしてくることは滅多に無いため、あなたから申し込む必要があります。
さらに返せるだけの属性(年収・職業など)だけでなく、大きい額のお金を定期的に借りてきちんと返済することが求められます。
この100万円を超える限度額が通るような方であれば、金利を下げる交渉をした方が簡単なので、金利を下げるために限度額を上げることは考えずに、まずは金利を下げる交渉をすることをお勧めします。
3. アコムの利息を簡単に計算する方法
では、金利がわかったところでアコムの利息(実際に利子として支払う金額)はどうやって計算するのでしょうか。
本章では、そんなアコムの利息の計算方法を解説していきます。
3-1. 利息の計算式を覚えることが肝心!
アコムの利息は多くのキャッシングと同様の考え方で、以下のような計算式に当てはめられます。
出典:アコム
よくある○%という金利は1年間借りた時のものなので、それを日割りするというイメージです。
3-2. アコムのHPでシミュレーションが可能!
利息の支払いは少し面倒なので、アコムのホームページ上にあるシミュレーターを積極的に活用しましょう。
『こちら』からアコムのホームページ内のシミュレーションのページへ飛びます。返済回数か毎月の返済額のどちらかを決めて、2つのシミュレーターのうちでいずれかを使います。
そしてその中の各項目に、あなたの借入額と、利率を入力します。
すると、「一回あたりの返済額」と「返済回数」がわかり支払い総額が算出でき、あなたの借入れた額との差を利息と考えることができます。
4. さいごに
『アコム』の金利に関して考え方や下げ方を紹介してきましたが、いかがでしたか。
アコムに申し込んだ時は最高金利になりやすいことをご理解いただければと思います。また金利を下げるためには様々なパターンがあるので、あなたに合った手段を選んでいただければと思います。
あなたが、最高の形でお金を借りられることを心から祈っています。