副業の始め方|確認・設定すべき6つの項目

副業始め方のアイキャッチ

「副業を始めたいと思っているけど、始め方が分からなくて困っている」「副業の始め方で調べてみたけど、あまり自分に合った情報が見つからず悩んでいる」などの状況になっていませんか。

副業の始め方を知りたいと考えたり思っている時点で最初の1歩は踏み出せていますので、後はこの記事で紹介する確認・設定すべき6つの項目を順番にこなしましょう。

  1. 勤務先の就業規則を確認する
  2. 副業を始める目的・目標を設定する
  3. どんな副業を始めるかを選んで決める
  4. 何を辞めて・捨てて時間を作るか決める
  5. 家族がいる方は家族の理解・納得・協力を得られるか確認する
  6. 確定申告や税金のことなどについてざっくり確認しておく

いきなり◯◯を副業にして稼ぐ!ですぐに行動することは大変良いですが、6つの確認・設定すべき項目を実行するとより安全で明確な状態で副業を始められるので、是非参考にしてください。

副業の始め方|確認・設定すべき6つの項目

副業の始め方について色々な情報が出回っていますが、次の<確認・設定すべき6つの項目>を順番にこなすことをおすすめします。

  1. 勤務先の就業規則を確認する
  2. 副業を始める目的・目標を設定する
  3. どんな副業を始めるかを選んで決める
  4. 何を辞めて・捨てて時間を作るか決める
  5. 家族がいる方は家族の理解・納得・協力を得られるか確認する
  6. 確定申告や税金のことなどについてざっくり確認しておく

本業がある方は、勤務先の就業規則違反にならないかどうか確認するのはもちろんですが、何を・どこを副業の「目的=ゴール」にするを決めましょう。

終わりが見えない・分からないと、長時間走り続けられません。一部の突出した天才を除いて副業は長距離・長時間のマラソンになり、時には道に迷ったり転んだり(失敗)することもあります。

ギチギチに計画を練る必要はありませんが、ある程度方針を定めてから始めましょう。もちろん途中でいくらでも修正や変更は可能です。

項目1. 勤務先の就業規則を確認する

主に正社員など本業と言われる仕事をされている方は、勤務先の就業規則を調べて副業可能か確認しましょう。

2018年(平成30年)1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、2020年(令和2年)9月に改訂されるなど国が副業・兼業の普及促進を図っていますが、まだまだ副業を禁止している会社・企業は多いです。

原則として就業先で副業が禁止されている場合はしない方が無難ですが、中には色んな理由で副業をしたい方もいるでしょう。そのような方は「副業禁止の就業規則に当てはまりにくい副業15選」の記事を参照してください。

項目2. 副業を始める目的・目標を設定する

あなたがなぜ副業を始めたいと思ったのか、その目的・目標を設定しましょう。

ちなみに目的と目標の違いは下記の通りです。

  • 目的:ゴール。最終的にどのような状態になりたいのか。
  • 目標:目的を達成するための具体的な手段・方法・数値など

多くのメディアでは目的を勝手に「副業で大金を稼げるようになって会社を辞めよう!」みたいな決めつけが目立ちますが、今の本業や仕事が好きで片手間に月数万円を細々と長く稼げれば良いという方もいるでしょう。

もちろん、副業でFIRE(Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期退職)を目指すのも十分ありかと思いますが、まずは明確な目的を決めた上でどのような道筋でそれを達成するのか目標へ落とし込んだ方が良いでしょう。

言葉や表現が硬く感じられるかもしれませんが、大ざっぱで良いのでどういう自分や未来になりたいのかを決めて、そのためには何をするのかを設定した方が自分の気持ちや考えをスッキリまとめられて、前へ進みやすくなります。

項目3. どんな副業を始めるかを選んで決める

どんな副業を始めるかはあなたの自由ですが、一般的に今の本業に関する知識や技術・経験を活かす内容は就業規則で副業が認められていたとしても「間接的に本業の会社に損害を与える可能性がある(主に同業他社での勤務など競合関係になる場合)」ため、かなり上手に立ち回らないとバレた時の懲罰が重くなりやすいです。

一方で全く未知の領域の場合、最初は単価や時給がかなり低くなるためよほど好きか将来それを軸にして食べていくくらいの強い気持ちがないと続けにくいです。

よく見聞きする“好きな事・楽しい事を副業にする”も要注意

好きな事・楽しい事を副業にしましょうという表現もよく目にしますが、あなたの「目的」に合うか考えてから選びましょう。

少なからず【業】として行う以上、大なり小なり金銭的報酬が目当てで取り組むと思いますが、趣味や娯楽レベルでやっていたら好きで楽しかった事も、お金が対価になる仕事になると苦痛やストレスに変わったり、最悪その内容が嫌いになってしまう可能性もあります。

副業を始める動機としては優れたキッカケの1つですが、お金を稼ぐ手段として“それ”を選んで良いかは頭に置いておきましょう。また、始めてみて「これでお金をもらうのは違うな」と思ったら早めに諦めてあなたの『好き』や『楽しい』が無くならないようにしましょう。

同様にお金になりやすいから、稼ぎやすいからという理由だけで下記のようなおすすめされている副業をするのも考えものです。

  • プログラミング
  • ブログ
  • Youtube
  • アフィリエイト

Web関連は始めるための初期投資が他の事業に比べて少なく、利益率が高いのであなたがかけた時間や労力などに対しての収益が多い傾向にあり「コスパが良い」のは紛れもない事実です。

しかし、全く興味・関心もなく好きになれそうにないことをお金のために長時間続けるのは仕事や労働をしているのと変わりません。

上記のボックスの内容と矛盾していると言われるかもしれませんが、お金になりやすい副業と好き・嫌いのバランスを考えて副業を選んでから始めた方が長続きしやすいでしょう。

次の3つの鉄則はできるだけ守る!

何を選んで副業を始めようと決めても良いですが、次の3つの鉄則はできるだけ守りましょう。

  1. 自分のできそうな事から始める:とにかく最初の1歩を踏み出すのが大事
  2. 小さく始める:時間・労力・金銭的負担が少ないものを選ぶ
  3. いのち(体)だいじに:副業が忙しすぎて本業が疎かになったり、睡眠などの休息が不足しないようにする

とにかくできそうな事をとにかく始めましょう。行動しない人は成功しません。ネットや本などで情報収集をしてノウハウコレクターになったり、計画などを緻密に立てすぎて動かない人が本当に多いです。

ある程度の事前学習は確かに大事ですが、日々周りの環境や状況は変化するので実際にやりながら学んだ方が学習効率が高いです。失敗しても「良い経験や学習ができた」くらいの気持ちで恐れずとにかく始めましょう。

また、最初は小さく簡単な内容から始めましょう。上手くいかなくても別の内容にすぐに乗り換えられるからです。大掛かりな準備をしてたくさんのお金や時間を費やしたけど収益化できないと、大抵の人にはかなりのダメージとなって実生活にも悪影響が残ってしまうので要注意です。

登録料・情報料・教材費などの名目で金銭(数千円から50万円前後まで!)を要求するのは副業ではなく「ほぼ詐欺」です。パソコンが必要でも今は中古のノートPCなら1万円台から手に入ります。

副業からの収入が入ってきて、物足りなさを感じる部分から少しずつお金を使いましょう(処理速度の速いPCに買い替える、その副業がより円滑に進められる道具を購入するなど)

そして、基本的には健康第一にしてください。上手く軌道に乗り始めた時などめちゃくちゃ頑張らなければならない時期を迎えることもありますが、全力疾走できる時間は限られます。

通常はあなたの日常生活に大きな負担にならないよう休息や睡眠をしっかり取りましょう。

項目4. 何を辞めて・捨てて時間を作るか決める

副業を始めるに当たって、目的・目標に加えて何を辞めて・捨てて時間を作るかも決めましょう。

何を始めるとしても少なからずそのための時間を作らなくてはならないからです。

社会人で家族がいると時間を作るのは難しいでしょうが、次のような時間は削りやすいです。

  • スマホ・PCでの不必要なネットサーフィン
  • TV・Youtubeなどの動画視聴
  • 完全な余暇に当てはまる趣味など

完全に娯楽や趣味の時間を削ってしまうと、精神的なストレスがたまって悪影響になりますが、一方である程度は辞めたり捨てたり諦めないと副業に当てられる時間は作れません。

もし、中長期的な目的として経済的自立があるなら、それを達成またはある程度の目標に届いた時点でまた余暇に当てられる時間を作れますし、そうでなくても稼げるようになれば始めた時に比べれば少ない時間で効率よく作業や処理ができるようになっているでしょう。

始める最初の1歩だけでなく、継続し続けるのが辛く感じる方もいますが、目的を達成するためには最低でも時間(と正当な努力・労力)という対価は払いましょう。

項目5. 家族がいる方は家族の理解・納得・協力を得られるか確認する

家族がいて主に家計を支えていたり家事を行なっている方は、上記の空き時間を作り出すのが難しくなります。

特にお子さんの年齢が低ければ低いほど目や手を離せる機会・時間は少なくなりますし、ある程度の年齢になっても家族サービスやコミュニケーションを取る時間が少なくなる可能性もあります。

こういう意図や目的を持って新しく副業を始めたいという意志を示すと共に、目的を達成したら家族にとってどんな良い影響やメリットがあるのかを予め理解・納得・協力が得られるよう説明などをしておいた方が家族関係を円満に保ちやすいです。

子供にとって+の影響も?

あくまでケースバイケースでそれぞれの家庭の教育論や事情にもよりますが、子育てや教育に対して+の影響を与えられる可能性があります。

大人である親が、帰宅後も副業のために勉強や作業している姿や背中を見せていれば、子供も学校などでの勉強をしっかりしようという気にさせやすくなります。

また、業種によりますが、Z世代と呼ばれる年齢層の子供はデジタルネイティブ(産まれた時からネットやスマホなどに触れている)などの強みがあるため、ネット関連の副業では助言をもらったり、時には子供のアイディアが優れていて新しいサービスや商品のネタにできるかもしれません。

居間など共通のスペースであなたは副業の作業を、子供は宿題や予習・復習などをしつつ、都度お互いに分からない事があれば質問したり相談することで家族のコミュニケーションも図りやすくなります。もちろんそれぞれが黙々と自分の事をしたり、時には部屋などで集中して取り組んだりしても良いでしょう。

項目6. 確定申告や税金のことなどについてざっくり確認しておく

副業を始めた年にいきなり20万円以上の「所得」を得られる人はそんなに多くないかと思いますが、もしこれまで1度も確定申告をした事がない人なら、大まかで良いので確定申告や副業で得た収入・所得にかかる税金についてざっくり確認しておきましょう。

よくある間違いなのですが、年20万円未満の所得なら確定申告をしなくても大丈夫だから、そんなに稼いでいない内は気にしなくて良いと考えがちですが、確定申告は不要でも居住する市区町村への住民税は別途発生する可能性が高いです。

最初は少額だから……となあなあにしたりいい加減な処理をしていると、数年後に税務署から指摘され追徴課税をされたり、会社に副業で収入があることが間接的に知られやすくなるので、確定申告や納税については意識して然るべき処理をしましょう。

最初はオンラインの会計ソフトでも良いけど、税理士への相談や確定申告作成依頼がおすすめ!

始めた年から最初の3年くらいまでで、副業に関するお金の出入り(収入・経費など)がさほど多く・大きくなければ初年度年会費無料で使えるやよいの青色申告オンライン」などオンラインの会計ソフトを使って自分で記録をして対応ができるでしょう。

しかし、入出金の頻度が多くなり金額が大きくなってくると、本業や自己啓発などで会計や税務に詳しい知識や処理経験がある人以外はかなり面倒になり、ふるさと納税や医療費控除など他の節税方法との組み合わせでどんな処理がベストなのかは判断しにくくなります。

税制や税に関する法律は毎年のように変わる事もあり、素人が100%把握・理解するのは実質不可能です。本業を持ちながらも副業をして稼いでいる人向けに会社にバレにくくする方法や適切な節税方法などを教えてもらえるので、素直に税理士に相談や申告書作成代理のお願いをしましょう(最初の相談は無料というところも多いです)

2. まとめ

副業の始め方について確認・設定すべき6つの項目をご紹介しました。

  1. 勤務先の就業規則を確認する
  2. 副業を始める目的・目標を設定する
  3. どんな副業を始めるかを選んで決める
  4. 何を辞めて・捨てて時間を作るか決める
  5. 家族がいる方は家族の理解・納得・協力を得られるか確認する
  6. 確定申告や税金のことなどについてざっくり確認しておく

どんな内容の副業を始めたとしても、金銭を得る事を目的に始めるのであれば自分でスモールビジネスを始める事と同じと言えます。

雇われの場合は既に労働を通じて対価を得るために様々な準備や舞台が整った上であなたがすべき事が提示されていますが、副業を始める場合は原則全てあなたの裁量で決めたり行動しなければなりません。

大変なように感じますが、一方で成果が出た分の収入が得られて、副業に関する支出なら経費にできるなどいわゆるサラリーマンにはほぼないお金のコントロールができるなどのメリットがあるため、あなたが副業を始めて今よりも人生を豊かに暮らせるようになることを願っています。

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