投資信託を積立購入できるクレジットカード全9社【2022年最新版】

最近、資産運用の1つとしてクレジットカードで投資信託を積立購入できるって話を聞くけど、どれが良いのか分からなくて困っていませんか?

大々的に広告や宣伝を行っているクレジットカード・証券会社の組み合わせがありますが、あなたが居住している場所やよく利用しているサービス、既に保有しているクレカなどによって優先順位は変わり、得られるポイントが最大50倍も違うことがあるため、選び方には注意が必要です。

この記事では、2022年現在日本国内で行われている投資信託を積立購入できるクレジットカード全9社についてご紹介します。

  1. エポスカード
  2. 楽天カード
  3. セゾンカード/UCカード
  4. タカシマヤカード
  5. 三井住友カード
  6. マネックスカード
  7. au PAYカード
  8. 東急カード
  9. アプラスカード

検索しても表示されにくい情報なども分かりますので、クレジットカードで投資信託を購入したい方は是非参照してください。

0. 投資信託を積立購入できるクレジットカード全9社

2022年現在、投資信託を積立購入できるクレジットカードは下表の9社です。数字は全て執筆時点。

クレジットカード名ポイント還元率投資信託種類保有ポイントボーナス
エポスカード0.1〜0.5%5
楽天カード0.2〜1%2,645
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』などセゾンカードが発行するカード(UCカード発行カードも含む)約0.1〜0.5%(+0.5%)2
タカシマヤカード0.1〜0.3%2,4900.05〜0.25%
三井住友カード(NL)など三井住友カードが発行するカード0.5〜2%2,4900.05〜0.25%
マネックスカード1.1%1,1910〜0.08%
au PAYカード1%1,4000.005〜0.24%
TOKYU CARD ClubQ JMB』(東急カード)0.25〜4%2,4900.05〜0.25%
新生アプラスゴールドカード0.5〜1%2,490表記なし

※厳密にはセゾンとUCは別会社ですが、ここでは1社のカードと判断します

順番はサービス提供を開始した年月日が早い順です。

筆者個人のおすすめ順は以下の通りです。カード後ろの表記は筆者の保有状況と投資歴の有無です。

  1. マネックスカード』|保有・投資中
  2. 三井住友カード(NL)』|保有・投資中
  3. エポスカード
  4. au PAYカード
  5. セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード|保有・投資歴有
  6. 新生アプラスゴールドカード
  7. タカシマヤカード
  8. TOKYU CARD ClubQ JMB』(東急カード)
  9. 楽天カード

ただし、冒頭で述べた通りあなたの状況によってこの順番は当然変わります。

例えばau・UQ mobileを契約されている方は『au PAYカード』が1位になりますし、東急沿線にお住まいでTOKYU ROYAL CLUBメンバーステージが高い方は『TOKYU CARD ClubQ JMB』などの東急カードが1位になります。

詳細については、それぞれのクレジットカードで解説しますので、読んだ上で判断してください。

解説順は表の通りにします。

禁断のワザ⁉︎

お金があり、クレジットカードの保有枚数を増やすことに抵抗がない方は上記全てのクレカを持ち、積立後即売って現金化してしまうという手段も使えなくはありません。

現時点では各カード会社・証券会社で即売りに対してのペナルティは出されていないので、クレカで購入分ポイントを目当てにすることもできなくはないです。

ただ、この件と関係しているとは言えませんが、楽天カード・楽天証券では改悪が予定されていますし、他社も追随する可能性は十分にあります。

個人的には2〜3社に絞って、資産形成を目的に純粋な積立をされた方が良いと判断します。

投資信託の積立購入にクレジットカード払いをするメリット

念のため、メリットについて説明しますと下記の通りです。

  1. クレジットカードなどのポイントがもらえる|現金で投信積立しても還元なし
  2. カードによっては年間利用額や利用ボーナスポイントの対象となる
  3. 優良なクレジットヒストリーを作れる

1番がダントツのメリットかと思います。

預金金利0.001%の時代に、0.1〜5%(期間限定含む)分のポイントをもらえるため、1ヶ月の投資分でもランチ1食分相当の価値になることもあります。

もらえるポイントの種類によっては、さらにそのポイントを運用や投資に回せるので資産を増やしやすくなります。

1. エポスカード

厳密には後述する補足情報で紹介する『インヴァストカード』がおそらく業界初ですが、一般的にはこの『エポスカード』とtsumiki証券の組み合わせがクレカ投信積立の元祖と判断されることが多いです。

念のため補足しておきますと、エポスカードが発行している以下のクレジットカードであれば全て対象です。

カード会社と証券会社にとって持続可能で負担が少ない設計になっており、表で示した通り利用者にとっては還元率が低く、投資できる種類も少なく優先順位は低めです。

他の媒体で紹介されているように、ゴールドカード以上になればボーナスポイントをもらえる年間利用金額にカウントされる事が数少ないメリットの1つです。

推奨はしませんが、信託報酬などのコストと値動きの低さから【まるごとひふみ15】を即売りしてポイントとボーナスポイントの利用金額を稼げます。

ただし、エポスゴールドカードに関しては「選べるポイントアップショップ:通称選3」で1.5%の還元率にできます。

mixi(現MIXI M 旧6gram)やモバイルSuicaへのチャージなど、人によっては選3だけで年間利用額が100万円前後になります。

あなたの利用状況によっては、無理にtsumiki証券で利用額を増やさなくても良いでしょう。

『エポスゴールドカード』のままでもポイントの使い勝手は十分に良いですが、『JQ CARD エポスゴールド』で貯まるJRキューポは全ポイントサービスの中でも屈指の使い勝手を誇ります。

九州にあるアミュプラザへ切り替え手続きをしに行かなくても、ゴールドカードのインビテーションが届いたら『JQ CARDエポス』に切り替えをし、それからゴールドにアップグレードすると簡単に作れます。

2. 楽天カード

ニュースなどでも大きな話題になっており、ご存じの方も多い『楽天カード』と楽天証券の組み合わせでも投信積立が可能です。

ただし、2022年9月よりカード決済でのポイントが1%→0.2%に改悪されることが発表されています。

投信積立における楽天カードクレジット決済のポイント還元率の改悪

引用:楽天証券

また、これまでは保有している投資信託の残高に応じてもらえていた投資信託資産形成ポイントも、2022年4月からは最初に指定する金額に到達した場合のみに改悪されました。

楽天証券【投資信託資産形成ポイント】ポイント進呈条件の改悪

引用:楽天証券

純粋な資産運用を目的としてクレジットカードで投資信託の積立をするなら、優先順位は限りなく最下位近くにせざるを得ません。

楽天経済圏に深く取り込まれていて、ポイントなどの管理を楽天のサービスで統一したい方は楽天キャッシュなどと組み合わせて活用してください。

3. セゾンカード/UCカード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』などセゾンカードが発行するカードやUCカードが発行するクレジットカードとセゾンポケットの組み合わせで可能な投信積立です。

ただし、次のように制限などデメリットが多く、資産形成の手段にするのには有利とは言えません。

  • 選べる投資信託が2種類
  • 信託報酬などの間接的手数料が高め
  • カード利用額のポイントやマイルが付かない
  • 永久不滅ポイント以外のポイントやマイル、キャッシュバックカードではポイントプログラム(5,000円につき1ポイント付与)の対象外
  • SAISON MILE CLUBに登録しているとポイント対象外

強いて挙げるなら130種類ほどの株やETFが積立できます。

銘柄指定があるとは言え、クレジットカードで株・ETFを買えるのはセゾン/UCのみですが、別途購入手数料が0.55%(税込)必要で、指定金額以下の株数しか購入できないため、メリットを感じにくいです。

セゾンカード/UCカード1本で集中的にポイントや資産などを管理したい方以外は、楽天カード同様優先順位は限りなく最下位に近いです。

ただし、永久不滅ポイント運用サービスはTOPクラスに素晴らしいので、永久不滅ポイントを貯める価値はかなり高いです。

最大0.5%相当のポイント還元が始まったけど……

2022年8月つみたて分から月平均つみたて額からボーナスポイントを決定するルールに変更され、月50,000円なら0.5%相当のポイント還元に変わりました。

セゾンポケットの新しいポイントプログラム

ただ、実質セゾンクラッセの特典分がスライドしただけで、重なる時期だけは約1%還元にできますが、つみたて期間中に売却するとポイント付与率が下がるなど、他社サービスと比較して大きなメリットがあるとは言えません。

4. タカシマヤカード

検索して出てくるページではあまり情報がないのが、『タカシマヤカード』・SBI証券の組み合わせです。

SBI証券と組んでいるため、積立できる投資信託の数は業界最多クラスで、保有してもらえるポイントの条件も平均的です。

ただし、ポイント還元率が0.1%〜0.3%と低く、ポイントの使い道も実質高島屋での利用に限られるため、高島屋をメインに使っている方以外には恩恵が薄いでしょう。

タカシマヤカード≪ゴールド≫』なら、ANAマイルへ一度に10,000ポイント交換することでマイル還元率0.4%にできますが、あまり良い還元率とは言えません。

5. 三井住友カード

多くの方にとってTOP3へ入るほどおすすめ度・優先順位が高いのが『三井住友カード(NL)など三井住友カードが発行するクレジットカードとSBI証券の組み合わせです。

筆者もサービス開始時からずっと5万円/月を設定して、積み立てを続けてます。

三井住友カード×SBI証券 クレカ積立履歴

三井住友カード×SBI証券 クレカ積立分投資信託残高

保有しているクレジットカードのランクによって、最大2%ポイント還元率になるのは既存カード保有者にとっても大きなメリットです。

2%:プラチナカード

1%:ゴールドカード

ANAなどの提携カードでもランクが該当すれば1〜2%還元の対象となりますが、ポイントの種類は一律「通常ポイント」となりマイルへ交換するときは0.6%になるので注意してください。

三井住友カードつみたて投資ポイントアッププランの注意

引用:三井住友カード

三井住友カードにこだわってカード利用でのポイント還元率を上げたい方は、一度条件を達成したら年会費永年無料にできる『三井住友カード ゴールド(NL)』を作っても良いでしょう。

ただし、年100万円の利用金額にSBI投信積立金額や交通系およびその他一部の電子マネーへのチャージなどは対象外となるので注意してください。

キャンペーンが行われる回数が多いこともメリットの1つで、三井住友カード単体SBIグループ関連企業などで、実質還元率を上げやすいのは嬉しいです。

6. マネックスカード

2021年1月頃から話が出ていたマネックス証券での『マネックスカード』による投信積立は、2022年2月25日からようやく開始となりました。

年会費無料カードでの投信積立としては業界最高水準の1.1%と執筆時点では最高の還元率で、もっともおすすめ・優先順位の高い組み合わせです。

筆者もサービス開始時からずっと5万円/月を設定して、積み立てを続けてます。

マネックスカード×マネックス証券 クレジットカードつみたて履歴

マネックスカード×マネックス証券 クレジットカードつみたて分投資信託残高

あえて懸念点を挙げるとすると、下記があります。

  • 投資信託の種類がSBI証券・楽天証券の半分
  • 保有ポイントボーナスが少なめ
  • 『マネックスカード』の審査がやや辛め
  • 買い付け日が24日のため、つみたてNISAだと銘柄によっては年内枠の対象外になる

種類に関しては、積立目的で行うなら低コストのeMAXISSlim(イーマクシススリム)シリーズなどがメインになるため、デメリットに感じる方は極わずかでしょう。

保有ポイントボーナスもクレジットカードのポイントが1.1%なので、他社と比較した時に1%+保有が0.1%分と考えれば低コストの投資信託なら逆に有利とさえ考えられます。

7. au PAYカード

こちらも2021年6月にauカブコム証券の新社長へのインタビューで話が挙がっていたau、MUFGグループでのクレジットカードを使った投信積立が2022年3月1日に発表され、積立は28日より開始しました。

au PAYカード』・auカブコム証券の組み合わせで、12ヶ月間の期間限定かつauユーザーという条件付きですが、5%還元と業界最高の条件を出していました。

1%:『au PAYカード』

合計3%(+2%): UQ mobile(5G)契約者

合計5%(+4%): au回線(5G / 4G LTE)契約者

現在はこのauユーザーのボーナスは無くなってしまい通常の1%のみですが、au経済圏の方でPontaを貯めたい方は最優先で利用すべきです。

関連するauじぶん銀行を有利な条件で使える「じぶんプラス」でPontaポイントがたまるお取引やステージ判定方法の1つに口座振替があるため、『au PAYカード』を設定しておくと簡単に達成できるのもメリットの1つです。

他の銀行に比べて、意外とauじぶん銀行の口座振替に対応しているクレジットカード会社は少なく、変更するためには書面で手続きをさせられる可能性が高く面倒なため、『au PAYカード』を設定しておきましょう。

8. 東急カード

2022年2月2日に東急カード公式ページで「クレカつみたて」の情報が公表され、4月15日に東急カード・SBI証券の組み合わせの組み合わせでクレジットカード投信積立サービスが開始されました。

最大4%の数字が非常に大きく見えますが、加算条件がかなり厳しく高還元率となる対象者は実質東急沿線に住んでいるTOKYU ROYAL CLUBの高ステージメンバーに限られます。

東急カードクレジットカード投信積立サービス「クレカつみたて」のポイント加算率

引用:東急カード

クレカつみたての対象となる東急カードは基本年会費の発生する『TOKYU CARD ClubQ JMB』しかなく、+0.75%アップのためには年会費6,600円(税込)の『TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールド』を求められます。

保有者が多いと思われる『ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード』や『JALカード TOKYU POINT ClubQ』は対象外です。

また、TOKYU ROYAL CLUBのメンバーステージは東急沿線に在住・通勤などしていて、東急関連サービスを利用していないとカウント数を増やすのが困難です。

東急経済圏は極めて大きいですが、一方で関東の一部地域に限定されるのも事実で、対象となる人数を考えると、筆者は『タカシマヤカード』より優先順位が下と判断します。

9. アプラスカード

2022年8月9日に新生銀行公式ページで『新生アプラスゴールドカード』・SBI証券の組み合わせでアプラスカードを使った投信信託の積立ができる「SBI証券 クレカ積立」が9月9日より開始される事が発表されました。

新生銀行 SBI証券のクレカ積立

引用:新生銀行

ただし、積立に使えるアプラスカードは『新生アプラスゴールドカード』か『APLUS CARD with』に限られ、現段階で分かっている範囲では保有ポイントボーナスの表記がありません。

還元率に関しては他社に比べて優位性があるとは言いにくいですが、「アプラスサンクスプログラム」などカードの年間利用額やカード利用キャンペーンの対象に含まれるのであれば、メリットが増える可能性があります。

10. オリコカード:予定

2022年5月12日にオリコカード公式ページで「SBI証券と個人向け資産運用サービスにおける協業のお知らせ」の情報が公表されました。

投信積立サービスにおけるクレジットカード決済のサービス開始予定について記載されており、決済金額の0.5%分のポイント※1 が付与される予定です。

※1付与されるポイントはクレジットカードの種類により、「オリコポイント」、「暮らスマイル」、提携クレジットカードであれば提携先ポイントのいずれかが付与されます。

還元率に関しては他社に比べて優位性があるとは言いにくいですが、カードの年間利用額やボーナスポイントの加算に含まれるのであれば、メリットが増える可能性があります。

補足情報

他にクレジットカード利用で貯まるポイントを投資に回せるサービスが2つあるため、これらもご紹介します。

『インヴァストカード』

サービスとしては、多分日本で初めてクレジットカードで貯まるポイントで積立投資ができる先駆け的存在でジャックスカード・インヴァスト証券の組み合わせです。

ただ、改悪に定評のある(?)ジャックスから発行されており、当初1%還元だったのが0.5%に下げられています。ゴールドは1.5%→0.75%。

また、投資先が世界株ETFに限定されており、一定の条件を満たさないと他の商品(投資スタイル)を選べず、選べるようになってからも最大8種類のようです。

サービス開始当初だった2017年7月には良かったのかもしれませんが、競合他社が次々と魅力的な条件を打ち出している現在、このカードを選ぶ理由は正直ありません。

『MATSUI SECURITIES CARD』

こちらも比較的クレカ投信積立黎明期と言える2018年10月に発行開始されたカードで、ジャックスカード・松井証券の組み合わせです。

発行当初は1%還元を謳っていましたが、現在は0.5%に改悪。

投資先もわずか3つ。

  • ひふみプラス
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

0.5%のポイント還元を求めて、どうしても松井証券でクレジットカードを使って投資信託を購入したい方はどうぞ。

終わりに

2022年現在、投資信託を積立購入できるクレジットカード全9社をご紹介しました。

大半の方はここで紹介したクレジットカードと証券会社を数社組み合わせるだけで十分資産運用として役に立つでしょう。

この記事の内容がクレジットカードを使った投資信託積立による資産運用の一助となれば幸いです。