ANAのクレジットカードを作りたいけれども、どのカードを作れば良いか迷っていませんか。
ANAのクレジットカードは全部で37種類あります。国際ブランドも5つあり、年会費やマイル移行手数料など条件が異なるため、どれが自分にとってベストなカードか簡単に判断しにくいです。
そこでこの記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、全37種類のANAのクレジットカードを比較して同じ支払いでも還元率を高くできるカードを以下の流れで紹介します。
基本的にANAのクレジットカードはANAマイルを貯めたいと考えている方は最低1枚以上持つべきで、陸マイラーの中には5枚以上持っている人も珍しくない必携のアイテムです。
この記事を読むことで、どのANAカードを使えば、最も効率よくANAのマイルを貯めることができるのかがわかるようになります。
また、マイルを貯める際に使う方によってはANAカードよりもお得になるカードもあるので、それらのカードも3章にて紹介します。
1. ANAのクレジットカード7大メリット
ANAのクレジットカードは他のクレジットカードにはない、以下のような7つのメリットがあります。
- 入会・継続時に1,000〜10,000ボーナスマイルがプレゼントされる
- 飛行機に搭乗した際に+10%〜50%の「搭乗ボーナスマイル」がもらえる
- クレジットカードの利用で貯まったポイントを高レートで制限なくマイルに交換できる
- ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと100円または200円(税込み)につき1マイルが別に貯まる
- 対象のANAカードから楽天EdyやANA Payへチャージするとマイルが貯まる
- ANAカード専用運賃やANAグループでの割引優待などの対象となる
- カード利用額によってステイタスを獲得しやすくなる
上記のような特徴を持つため、ANAのクレジットカードはマイルを効率良くたくさん貯めたい方、ANAグループで優待・特典・割引を受けたい方は最低1枚以上持つべき必須アイテムと言えます。
1-1. 入会・継続時に1,000〜10,000ボーナスマイルがプレゼントされる
ANAカードは入会時・継続時に、カードのランクに応じて1,000〜10,000ボーナスマイルがプレゼントされます。
対象カード | 入会時のボーナスマイル | 継続時のボーナスマイル (翌年以降毎年カード更新時のボーナス) |
一般 | 1,000マイル | 1,000マイル |
ゴールド | 2,000マイル | 2,000マイル |
プレミアム | 10,000マイル | 10,000マイル |
ANAカードのほとんどは年会費が必要ですが、一般クラスは割引特典を活用することで1,000円未満にできます。
1マイルは2円相当と計算されることが多いため、1,000円未満で1,000マイルもらえるのはマイル発生装置とも言えます。
ANAプレミアムメンバーならさらに2,000マイルの特別ボーナスも!
ANAの上級会員サービスであるプレミアムメンバーサービスのステイタス 「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」「ブロンズサービス」に該当し、対象カードを所持しているなら、2,000マイルの特別ボーナスマイルが追加でもらえます。
ANAカードを複数枚所持している場合、マイル口座の統合を忘れず行っておく
JALと異なり、ANAはANAカードなどを複数枚持つとその都度「お客様番号」が発行されます。
追加でANAカードを申し込む際は、申し込み画面に既存の「お客様番号」を入力するように求められるため、入力する事で自動的に統合されます。
ですが、何かしらの理由でこの統合ができていないと、各カードのマイル・プレミアムポイント・アップグレードポイントなどが分散してしまうため、現在のマイル口座状況を確認した上で必要に応じて統合手続きをしましょう。
引用:ANAマイレージクラブサービス マイル口座統合・パスワード変更
ゴールド以上のランクの高いカードやSFCなどを後から作り、そのカードを以下のサービスで利用するなら「メインカード」に変更してきましょう。
- 特典のお申し込み(一部を除く)
- 特典利用者登録
- 国際線予約(確認・変更なども含む)
- 海外ツアー予約
- アップグレードポイントの減算
新たなカードの申し込みなどにより自動設定される場合もあるので、そうした時は念のため一度統合済みカードのお客様番号一覧を確認しましょう。
1-2. 飛行機に搭乗した際に+10%〜50%の「搭乗ボーナスマイル」がもらえる
飛行機に搭乗して貯めるのが最も基本的なマイルの貯め方ですが、『ANAカード』を所持または支払いして乗ると「搭乗ボーナスマイル」がもらえるので、さらに多く貯めることができます。
下記で、飛行機に搭乗して貯められるマイルについてより詳しく説明します。
現金払いで飛行機に搭乗した際のマイルの貯まり方
現金払いで飛行機に搭乗した際に貯まるマイルの計算式は以下の通りです。
フライトマイル = 搭乗の区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率
搭乗の区間基本マイレージとは飛行機の移動距離を指し、例として以下のように定められています。
- 東京-大阪:280
- 東京-ホノルル:3,831
長距離路線になればなるほど区間基本マイレージは増えます。
運賃種別ごとの積算率とはどのような航空券を利用したかで決まります。
例として以下のように定められています。
- ファーストクラス:150%
- ビジネスクラス:125%
運賃が高ければ高い航空券ほど運賃種別ごとの積算率は条件が良くなります。
このような計算式になっているので、例えば東京からホノルルに行って帰ってくるだけで10,000マイルほど貯めることもできます。
ANAのクレジットカードを所持・または支払いで飛行機に搭乗した際のマイルの貯まり方
ANAのクレジットカードを所持または支払いで飛行機に搭乗した際のマイルの貯まり方は以下のようになっていて、最後に付く10%〜50%を「搭乗ボーナスマイル」と言います。
- 一般カードの場合: 搭乗の区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率 × 10%
- ワイドカード・ワイドゴールドカードの場合: 搭乗の区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率 × 25%
- プレミアムカードの場合: 搭乗の区間基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率 × 50%
現金払いで10,000マイルもらえていた場合に比べて、プレミアムカードを所持または支払いすればさらに5,000マイル多くもらえます。
上級会員は最大130%ボーナスマイルが貯まる!
ANAの航空便を原則有料でたくさん利用しているとなれる上級会員では、会員ステイタスに応じてフライトボーナスがさらに増えます。
カード\会員ステイタス | ブロンズ | プラチナ | ダイヤモンド | |||
ステイタス1年目 | ステイタス継続2年以上 | ステイタス1年目 | ステイタス継続2年以上 | ステイタス1年目 | ステイタス継続2年以上 | |
ゴールド・プレミアムを所持(SFC含む) | 45%※ | 55% | 95% | 105% | 120% | 130% |
上記カード未所持 | 40% | 50% | 90% | 100% | 115% | 125% |
※ANAカード プレミアムを持っている場合は50%が適用
また、「プラチナステイタス」「ダイヤモンドステイタス」メンバーになると申し込みができる『スーパーフライヤーズカード』(以下SFCと略することがあります)はカードのグレードによって次のフライトボーナスマイルとなります。
- 一般カード:35%
- ゴールドカード:40%
- プレミアムカード:50%
SFCを持っていて会員ステイタスが「ブロンズ」以上の場合、積算率の高い方のみが適用され重複や合算はされません。
ダイヤモンド会員を2年以上継続していてゴールド以上のカード、またはSFCを持っていると130%という驚異的なボーナスマイルが貯まります。
ANAカードのメリットは、前年のフライトの回数が少なく会員ステイタスがなくてもSFCを持っていれば一定のフライトボーナスマイルが積算されることです(プレミアムは同じ)
1-3. クレジットカードの利用で貯まったポイントを高レートで制限なくマイルに交換できる
ANAのクレジットカードは「カード利用で貯まったポイント」を他のクレジットカードに比べて、高レートで制限なくマイルに交換できます。
ANAのクレジットカード(ANAカード)以外のクレジットカードの中には、カード利用で貯めたポイントをANAマイルに交換できるカードもありますが、次のような制限が含まれる事が多いです。
- 交換率が低い:0.3〜0.5%がほとんど
- カード年会費が高かったり、別途手数料が必要:1%を超える交換率にできるカードは年会費が1万円以上で、ANAマイルに移行するために数千円の手数料を求められることがある
- 移行ポイント・マイル数などに制限がある:アメックスやダイナースでは年40,000マイルまでなど何かしらの制限がある
ただし、ANAのクレジットカードでもポイントの貯まり方や交換比率などが異なるので、どのカードを選ぶべきかの判断は非常に重要です。
どんなANAのクレジットカードを使うか、決める際に選ぶ基準としては以下の3つです。
- マイル還元率が高い
- ポイントが貯まる機会が多い
- カードの維持費が自分に合っている
次章でANAのクレジットカードについて紹介をするので、上記の基準を参考にしてあなたに合ったカードを見つけましょう。
マイル還元率が高い
グレードの低いANAのクレジットカードは使った額に対する基本的なマイルの還元率は0.5%です。
しかし、より還元率が高くなる10マイルコースを選択することで還元率を1%にできますが、別にマイル移行手数料が必要になります(『ANA JCBカード(学生用)』は除く)
マイル移行手数料は下記のようにブランドによって異なります。
- JCB:5,500円(税込)
- VISA・Mastercard:6,600円(税込)
また、『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』のように年会費などの負担が比較的少ないのにマイル還元率が約1.56%と高還元率になるカードもあるので、年会費やマイル移行手数料の負担も考えてできるだけ高い還元率のカードを選ぶとマイルが多く貯まりやすいです。
ポイントが貯まる機会が多い
ポイントを貯めるためには基本的に買い物などでANAのクレジットカードを利用する必要があります。
しかし、ANAのクレジットカードの中には以下のように、買い物以外のカード利用でもポイントを貯められるカードがあります。
- 『ANA VISA Suicaカード』:Suicaのチャージや利用でポイントが貯められる
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:東京メトロを中心としたPASMOの利用やオートチャージでポイントが貯められる
- 『ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード』:東急グループを中心としたPASMOの利用やオートチャージでポイントが貯められる
- 『ANA VISA nimocaカード』:西鉄グループを中心としたnimocaの利用やオートチャージでポイントが貯められる
これらの交通系電子マネーはクレジットカードのポイントの他に、その電子マネーを提示や利用することで独自のポイントを貯められます。
独自のポイントはマイルに交換できるので、状況によってはカードを使うよりも電子マネーを利用した方がよりマイルを貯めやすくなります。
上記のように、自分の生活環境に合ったマイルの貯まる機会が多いANAのクレジットカードを選ぶことが大事です。
カードの維持費が自分に合っている
ANAのクレジットカードにはランクがあり、ランクが高くなればなるほどマイルも貯まりやすくなりますが、年会費も高くなります。
最もランクの低い一般カードでは基本的に2,200円(税込)の年会費に5,500円〜6,600円(税込)のマイル移行手数料が必要ですが、最もランクの高い『ANAダイナースプレミアムカード』は年会費は170,500円(税込)です(マイル移行手数料は無料)
マイル移行手数料は年に1回払うことになっており、マイル交換をしない年は設定を変えることで払わなくて済みますが、基本的にANAのクレジットカード年会費とマイル移行手数料はセットで考える必要があります。
次章以降ANAカードの説明をするので、あなたに合った『ANAカード』を選びましょう。
1-4. ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと100円または200円(税込み)につき1マイルが別に貯まる
ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと、カード会社のポイントとは別に100円または200円(税込み)につき1マイルが別に貯まります。
ANA公式ページでの航空券の購入だけでなく、セブン-イレブン、マツモトキヨシ、大丸・松坂屋、高島屋などの百貨店、IHGホテルズ&リゾーツなどの提携ホテル、ANAのふるさと納税など幅広いお店・サービスが対象になっています。
あなたが日常でよく利用するお店・サービスが多いなら、ANAカードでの支払いでマイルをザクザク貯められます。
1-5. 対象のANAカードから楽天EdyやANA Payへチャージするとマイルが貯まる
対象のANAカードから楽天EdyやANA Payへチャージすると、マイルが貯まります。
通常時はANAカードで支払いをした方がカード会社のポイントの取りこぼしが少なかったり、ANAカードマイルプラス加盟店での対象になるため、結果としてマイルを多く貯めやすいです。
ただし、キャンペーンが行われている時は楽天EdyやANA Payでの支払いの方がマイルが貯まりやすくなることもあるため、上手に使い分けましょう。
楽天Edy
楽天Edyは次の対象カードからチャージすると200円につき1マイルが貯まります。
ANA Pay
ANA Pay(タッチ払い)は『ANAカード』*からチャージした場合、次の割合でマイルが貯まります。
*ゴールドカード以外の法人カード・海外カードは対象外
カードのランク | 1,000円チャージにつき |
一般 | 1マイル |
ゴールド | 6マイル |
プレミアム | 11マイル |
ANA Pay(タッチ払い)は『ANAカード』以外のクレジットカードやApple Payからもチャージできます。
そのため、手持ちのカードや複数のプリペイドなどを経由すると、『ANAカード』よりもANAマイルを間接的にたくさん貯められます。
1-6. ANAカード専用運賃やANAグループでの割引優待などの対象となる
ANAカード会員限定で使えるサービスを利用できます。
数が多いため、代表的なサービスに絞って要点をまとめて一覧表でご紹介します。
サービス\カードランク | 一般 | ワイド | ゴールド | プレミアム | |
予約・フライト | ANAカード専用運賃「ビジネスきっぷ」 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ANA国際線ビジネスクラスカウンターでのチェックイン | ◯ | ◯ | ◯ | ||
国内線ANA LOUNGEの利用 | ◯ | ||||
会員ご優待割引 | 空港内免税店での割引 | 5% | 10% | ||
国内線・国際線の機内販売割引 | 10% | ||||
空港内店舗「ANA FESTA」での割引 | 5% | ||||
成田空港でのパーキング割引 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
「ANAショッピング A-style」での割引 | 5% | ||||
ホテル・レンタカー | IHG・ANA・ホテルズグループジャパン宿泊割引サービス | ベストフレキシブル料金より5%割引 | |||
IHG・ANA・ホテルズグループジャパン朝食無料&ウェルカムドリンクサービス | ◯ | ◯ | ◯ | ||
レンタカー割引サービス | 国内:5%割引 海外:5~20%割引 | ||||
その他 | ANA SKY コインへの交換優遇レート | 最高1.5倍 | 最高1.6倍 |
それぞれ適用条件や注意事項があるため、詳細はANAカード公式ページで最新情報を必ず確認してください。
ANAカードファミリーマイル
ANAカードファミリーマイルは、家族がそれぞれ貯めたマイルを特典に交換する際に、必要なマイル数を合算して利用できるANAカード会員限定のサービスです。
登録資格・条件は日本在住のANAカード本会員およびその家族で生計を同一にし、同居する配偶者・同性パートナーおよび一親等以内の家族が対象で、最大10名のマイルを合算して利用できます。
18歳以上の家族会員(子会員)はANAカード本会員またはANAカード家族会員でなければならないため、カード年会費が少なからず必要になることが多いので、条件をよく確認して得になるかどうかを判断してから登録しましょう。
1-7. カード利用額によってステイタスを獲得しやすくなる
2020年より開始された「ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件」というプレミアムメンバーステイタス(上級会員)の獲得条件の1つにANAカード利用額があります。
ANAカード・ANA Pay決済額の総額が年300万円〜600万円以上になると、ステイタスごとの達成条件の1つを満たせるようになります。
引用:ANAマイレージクラブ ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件
複数のANAカードの利用金額も合算できるようになったため、用途によって使い分けている方でも条件を達成しやすくなっています。
2. おすすめANAカード4選
冒頭でも述べたように、ANAのクレジットカードは全部で37種類あります。
国際ブランドも5つあり、年会費やマイル移行手数料など条件が異なるため、どれが自分にとってベストなカードか簡単に判断しにくいです。
この章ではそうした方のために全ANAカード37種を以下のように比較し、高い還元率でマイルを貯められるカードのみを紹介します。
ANAカード一覧
-スマホの方はスクロールできます-
カード種類 ()内はフライトボーナスマイル数 | カード名 | 年会費(税込) | マイル移行手数料(税込) | マイル還元率 |
学生カード (+10%) | 『ANA学生カード VISA』 | 在学中無料 | 6,600円 | 0.5〜1% |
『ANA学生カード マスター』 | ||||
『ANA JCBカード(学生用)』 | 無料 | 1〜1.36% | ||
一般カード (+10%) | 『ANA JCBカード ZERO』 | 無料(5年間) | 無料 | 0.5%〜0.86% |
『ANA VISA 一般カード』 | 1,127円〜2,200円(初年度無料) | 6,600円 | 0.5〜1% | |
『ANAマスター一般カード』 | ||||
『ANA VISA Suicaカード』 | 826円〜2,200円(初年度無料) | 0.5〜1%*+α(※1) | ||
『ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード』 | ||||
『ANA VISA nimocaカード』 | ||||
『ANA JCB一般カード』 | 825円〜2,200円(初年度無料) | 5,500円 | 0.5〜1.36% | |
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』 | 0.5〜1.54%(※1) | |||
『ANAアメリカン・エキスプレス・カード』 | 7,700円 | 6,600円 | 1〜1.5% | |
ワイドカード (+25%) | 『ANA VISAワイドカード』 | 6,902円〜7,975円 | 6,600円 | 0.5〜1% |
『ANA マスターワイドカード』 | ||||
『ANA JCB ワイドカード』 | 6,600円〜7,975円 | 5,500円 | 0.5〜1.36% | |
一般カード (+35%) ※3 | 『ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)VISA』 | 10,202円〜11,275円 | 6,600円 | 0.5〜1% |
『ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)Mastercard』 | ||||
『ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)JCB』 | 9,900円〜11,275円 | 5,500円 | 0.5〜1.36% | |
カード種類 ()内はフライトボーナスマイル数 | カード名 | 年会費(税込) | マイル移行手数料(税込) | マイル還元率 |
ワイドゴールド (+25%) | 『ANA VISAワイドゴールドカード』 | 11,550円〜15,400円 | 無料 | 1% |
『ANA マスターワイドゴールドカード』 | ||||
『ANA JCB ワイドゴールドカード』 | 10,400円〜15,400円 | 1〜1.375% | ||
『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』 | 10,400円〜15,400円 | 1〜1.56%(※1) | ||
ゴールド (+40%) ※3 | 『ANAスーパーフライヤーズカードゴールドカード VISA』 | 12,650円〜16,500円 | 1% | |
『ANAスーパーフライヤーズカードゴールドカード Mastercard』 | ||||
『ANAスーパーフライヤーズカードゴールドカード JCB』 | 11,500円〜16,500円 | 1〜1.375% | ||
ゴールド (+25%) | 『ANAダイナースカード』 | 29,700円 | 無料 | 1% |
『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』 | 34,100円 | 1〜2% | ||
ゴールド (+40%) ※3 | 『ANAダイナース スーパーフライヤーズカード』 | 30,800円 | 1% | |
『ANAアメリカン・エキスプレス・スーパーフライヤーズ・ゴールド・カード』 | 34,100円 | 1〜2% | ||
プレミア (+50%) ※2 ※3 | 『ANA JCBカード プレミアム』 | 77,000円 | 無料 | 1.3%〜1.675% |
『ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム』 | ||||
『ANA VISAプラチナ プレミアムカード』 | 88,000円 | 1.5% | ||
『ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード』 | ||||
『ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』 | 165,000円 | 1〜2.5% | ||
『ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・プレミアム・カード』 | ||||
『ANAダイナース プレミアムカード』(招待制) | 170,500円 | 1.5〜2.5% | ||
『ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアムカード』(招待制) |
※1 提携している電子マネーや鉄道などの利用でもらえるポイントをマイルに換えるともっと上がります。
※2 ANA航空券などANAカードマイルプラスでの利用では100円につき2マイル(ゴールド以下では1マイル)が積算されます。
※3『スーパーフライヤーズカード』(SFC)は「プラチナサービス」メンバー以上の人が申し込めるクレジットカードです。
以上が全ANAカード37種の比較となります。
- カードを利用した時に貯まるマイルのレートが高い
- マイルが貯まる機会が多い
- カードの維持費が自分に合っている
先ほど紹介した上記3つの基準で37枚を比較した結果、以下の4枚がおすすめです。
- 『ANA ToMe CARD PASMO JCB (ソラチカカード)』:実質年会費無料でANAカードが持てて、メトポへの交換で高マイル還元率やマイル有効期限を延長しやすい
- 『ANA マスターワイドゴールドカード』:電子マネーへのチャージなどでマイル還元率を高くしやすい
- 『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』:ANA航空券の購入でマイル還元率3%!今からSFC修行するならコレが1番
- 『ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』:ANAグループでの利用で最高のマイル還元率4.5%とアメックスプラチナカードのサービスを受けられる
中でも『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』は年会費とマイル移行手数料の合計金額が安いだけでなく、持っているだけで毎年1,000マイルがもらえるので1マイル2円の価値とした場合、実質年会費無料でANAカードを持てます。
また、メトポを100:90という高いレートで交換できるので、ボーナスでもらえるOki Dokiポイントやポイントサイトを利用して他のポイントをメトポに交換すると、マイル還元率を0.3%から0.45%に上げられるので、全てのANAユーザーにおすすめできます。
出典:Tokyo Metro To Me CARD
有効期限が近くマイルを使いきれない場合も、一度メトポに交換することで間接的に有効期限を延長できるのもメリットです(1割減にはなりますが)
2-1. 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はPASMOオートチャージやクレジットカードの決済でJCBのOki Dokiポイントが貯まり、PASMOを東京メトロなどで利用すればメトポがもらえて、2つのポイントがたまるクレジットカードです。
貯めたOki Dokiポイントを10マイルのレートで交換するためには年間5,500円(税込)の移行手数料がかかりますが、他ブランドのANA一般カードが6,600円(税込)かかるので少ない負担でマイル還元率を上げられるのがメリットです(移行手数料無料でも0.5%の還元率)
また、メトポは下記のような利用でたまり、100メトポは90マイルに交換できます。
- 乗車ポイント(東京メトロ線含む):平日5ポイント、土休日15ポイント
- 電子マネーポイント(To Me CARD会員限定ポイントサービス加盟店):自販機100円につき1ポイント、店舗200円につき1ポイント※税込
メトポはOki Dokiポイントからも交換できるので、0.3%とマイル還元率が低いOki Dokiボーナスポイントをメトポに交換してからマイルにすることでマイル還元率0.45%に上げることができます。
東京メトロを利用しない方でもANAマイルをメトポに一度交換して、再びANAマイルに交換することで有効期限を延長する「メトロ返し」が使えるメリットがあります。
さらに、持っているだけで毎年年会費相当分の1,000ボーナスマイルがもらえるので、実質年会費無料でANAカードが持てます(※1マイル=2円として計算した場合)
年会費(税込) | 825円〜2,200円(初年度無料) |
入会年齢 | 18歳以上でご本人または配偶者に安定継続収入のある方。 または高校生を除く18歳以上で学生の方 ※未成年者が申込者の場合は、親権者の方の同意が必要となります。 |
マイル還元率 | 0.5〜1.54% ※最大還元率は10マイルコースを選択し、スマリボでOkiDokiポイント2倍をもらい、スターメンバーズでスターαで20%のボーナスポイントをもらい、ボーナスポイントをメトポ→ANAマイルの順で交換した場合 |
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』公式ページ:
4-2. 『ANA マスター ワイドゴールドカード』
『ANA マスター ワイドゴールドカード』はANAと三井住友カードが提携して発行しているANAのゴールドカードです。
VISAよりもおすすめした理由は、チャージしてポイントの付く電子マネーなどの対象が広くて使い勝手が良いためです。
ただし、VISA限定でタッチ決済のキャンペーンが行われることが多いため、あなたのライフスタイルに合わせてお好きな方を選んでください。
年会費(税込) | 15,400円(最大11,550円まで割引可能) |
入会年齢 | 原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方。 ※ゴールドカード独自の審査基準により発行されます。 |
マイル還元率 | 1% |
『ANA マスター ワイドゴールドカード』公式ページ:
2-3. 『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』
『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』はANAと『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』の両方のほとんどのサービスを1枚で利用できる、非常に便利なカードです。
また、下記のようにANAの航空券の購入ではマイル還元率3%となるので、SFC修行などでANAの航空券の支払いが多い方におすすめなカードです。
- 1%:基本ポイント還元率
- 2%:ANAグループでの利用(ANAの航空券や機内販売など)
- 3%:ANA航空券(上記に加えてANAカードマイルプラス提携店のボーナスマイルが100円に1マイル付く)
さらに、ポイントの有効期限がなくマイル交換数の制限もないので、自分のペースでポイントをたくさん貯めてからマイルに交換することでファーストクラスに乗ることもできます。
年会費(税込) | 34,100円 |
マイル還元率 | 1%〜3% |
『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/ana-gold-card/
より詳しいメリット(特典詳細など)を知りたい人は「世界一わかりやすい『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』解説」を参照してください。
2-4. 『ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』
『ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』はANAと『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』の両方のほとんどのサービスを1枚で利用でき、年会費は165,000円(税込)と日本で発行されているカードの中で五指に入るほど高いです。
基本ポイント還元率こそ1%ですが、ANAの航空券などANAグループでの利用ならばポイントが2.5倍もらえます。ANA航空券を購入した場合はANAカードマイルプラス提携店のボーナスマイルも付くのでマイル還元率4.5%とANAでの利用では最高の還元率となります。
ほとんどのアメックスプラチナカードの特典を利用でき、招待不要で申し込みが可能でANA利用に関わる特典は下記のように豪華なので、ANAのヘビーユーザーには最適の1枚です。
- 入会時・毎年継続時に10,000マイルがもらえる
- 国内線ANAラウンジを無料で利用できる
- 世界1,400か所以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」を家族も作れる(最大8名無料で利用可能)
年会費(税込) | 165,000円 |
マイル還元率 | 1〜4.5% |
『ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/ana-premium-card/
3. ANAカード以外に唯一おすすめできるカード
前の章ではANAのマイルを貯めるにはANAのクレジットカードがおすすめと紹介しましたが、ANA以外のクレジットカードでも高還元率でマイルを貯められるカードが1枚あります。
それは『Oliveフレキシブルペイ』で、対象のコンビニ・飲食店での利用時に限られますがポイントが最大20%還元されます。
そのため、三井住友カードの発行するANAカードを所持していると1P=0.6ANAマイルのレートで交換できるので、人によってはANAのカードよりもマイルが貯まります。
3-1. 『Oliveフレキシブルペイ』
『Oliveフレキシブルペイ 一般』は三井住友銀行・三井住友カードが発行する年会費永年無料のポイント還元率0.5%のクレジットカードを含む1枚で3つの支払いができるカードです。
メリットは何と言っても全国のセブン-イレブン・ローソンなどの対象コンビニやマクドナルド・ガスト・すき家・ドトールなど対象飲食店でタッチ決済をすると最大20%のポイント還元を得られる事です。
ポイントは三井住友カードの発行するANAカードを所持していると1P=0.6ANAマイルのレートで交換できるため、最大マイル還元率12%にできます。
年間のカード利用金額や特約店の利用頻度、SBI証券での投資信託積立金額が多い方やLINE Payで税金などをたくさん支払う方はゴールドやプラチナを選ぶと良いでしょう。
『Oliveフレキシブルペイ』公式ページ:
4. まとめ
ANAのクレジットカードを比較し、おすすめをご紹介しました。
ANAのクレジットカードは通常のクレジットカードと違って、以下のようにANAのマイルを効率よくたくさん貯められたりANAグループで優待・特典・割引を受けられるため、最低1枚以上持つべきな必須アイテムです。
- 入会・継続時に1,000〜10,000ボーナスマイルがプレゼントされる
- 飛行機に搭乗した際に+10%〜50%の「搭乗ボーナスマイル」がもらえる
- クレジットカードの利用で貯まったポイントを高レートで制限なくマイルに交換できる
- ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードで支払うと100円または200円(税込み)につき1マイルが別に貯まる
- 対象のANAカードから楽天EdyやANA Payへチャージするとマイルが貯まる
- ANAカード専用運賃やANAグループでの割引優待などの対象となる
- カード利用額によってステイタスを獲得しやすくなる
全ANAカード37枚を比較した結果、以下の4枚が最もおすすめです。
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:実質年会費無料でANAカードが持てて、メトポへの交換で高マイル還元率やマイル有効期限を延長しやすい
- 『ANA マスター ワイドゴールドカード』:電子マネーへのチャージなどでマイル還元率を高くしやすい
- 『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』:ANA航空券の購入でマイル還元率3%!今からSFC修行するならコレが1番
- 『ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』:ANAグループでの利用でマイル還元率4.5%と最高の還元率とサービスを受けられる
中でも『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』は実質年会費無料でマイルがたまりやすい特典の付くANAカードを持てたり、メトポを100:90という高いレートで交換できるので、全てのANAユーザーにおすすめできます。
ANAのカード以外では『Oliveフレキシブルペイ』で、対象のコンビニ・飲食店での利用時に限られますがポイントが最大20%還元され、三井住友カードの発行するANAカードを所持していると1P=0.6ANAマイルのレートで交換できるので、人によってはANAのカードよりもマイルが貯まるためおすすめです。
あなたの状況に合ったANAのクレジットカードを利用することで、より効率良くマイルが貯められることを祈っています。
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