キャッシングってどうやって返すのか解りにくいですよね。
実は、返済方法で気をつけないと何倍もの利息を支払うことになる恐れがあります。
本記事では、過去に複数のクレジットカードでキャッシングをし、様々な方法での返済を経験してきた筆者が、キャッシングの返済方法に関する知識を以下の流れで紹介します。
本記事を読んでいただくことで、あなたの使っているカード別の返済方法や、利息を少しでも安くするためのポイントまで、キャッシングの返済方法に関して知っておくべきことを全てご理解いただけます。
1. キャッシングの返済方法3つのパターン
キャッシングの返済方法には一括払いとリボ払いの3つの種類があります。
多くの場合で、キャッシング時にどちらで返すのか選択することが多いですが、ご利用のカードや契約内容によっては予め決められているものがあるので、キャッシング時は必ず返済方法を確認しましょう。
1-1. 一括払いのケース
借りたお金を一度に全額、クレジットカードの支払いタイミングで返すものです。一般的にカードの請求書の中にキャッシングが記載され、ショッピング利用分と一緒に支払います。
多くの場合で口座引き落としです。
当月借りた金額をいつ返すのかはカードによってもバラバラなのでタイミングの確認は必要ですが、1~2ヶ月後のケースが多く、利子もその期間の分だけです。
そのため、リボ払いと比較しても金利が高くなりにくく、お財布に余裕があるのであれば筆者は一括での返済をオススメします。
1-2. リボ払い(分割払い)のケース
キャッシングで借りたお金を分割で毎月支払います。
クレジットカードのキャッシングの場合、毎月の返済額が請求書に記載されて、ショッピング利用分と一緒に支払います。こちらも多くの場合で口座引き落としです。
完済までの期間が長いので、利息は大きくなりがちです。
下図では、5万円を18%の金利で借り、一括返済した場合と月に1万円ずつ返済した場合を比較しました。
リボ払いの方が、短期間でも利息は3倍以上になっています。
そのため、リボ払いは一見返しやすい仕組みですが、非常に恐ろしいものです。後ほど臨時での返済方法を紹介していくので、余裕があるのであれば、全額返済してしまうことをオススメします。
ちなみに、リボ払いでのキャッシングの返済には、主に以下の4つのパターンがあります。
先ほどのイラストの例はその月の返済が元金(返済に充てるお金)と利子を合わせて一定額になるように考える、『元利定額リボビリング』ですが、毎月決めた額に利息をプラスして返済する方法や、額ではなく残りの借入額に対して○○%と比率で計算する方法など様々です。
返済方式 | 毎月の返済額の考え方 |
元利定額リボビリング | 契約時に決めた金額 |
元金定額リボビリング | 契約時に決めた金額+利息 |
元利定率リボビリング | 残高+利息に対して契約時に決められた割合(%) |
元金定率リボビリング | 残高に対して契約時に決められた割合(%)+利息 |
あなたご利用のキャッシングはどれくらいの返済額なのかと、利率が同じなら毎月の返済額が安い方が返済までに支払う利息は高くなるということは必ず頭に入れておきましょう。
消費者金融のキャッシングでは「残高スライド」が使われる
消費者金融のキャッシング(一部クレジットカード)では、分割での支払いが多いですが残高スライドと呼ばれる支払い残高に応じて借入残高の何%を返済するかが変動するという考え方をするところもあります。消費者金融での借入は高額になるケースが多い為、借入額によって調整しないと、返済期間が長くなりすぎたり、1回の返済額が高くなりすぎてしまう傾向にあるからです。
1-3. 臨時での返済
返済中に、決められた支払日以外のタイミングで銀行のATMなどから返済をすることも可能です。
早めに返済することで、利息は少なくなるので積極的に臨時返済をしていくことをお勧めします。
ただし、クレジットカードなどによって、臨時での返済方法は大きく変わってくるので、次章でカード別の返済方法を紹介します。
2. クレジットカード・消費者金融|臨時での返済方法
実はご利用のクレジットカードの種類によって、返済の方法は大きく変わります。
そこで本章では、あなたのご利用のクレジットカードや、キャッシング別に臨時に返済したい時どうすればいいのかを紹介していきます。
2-1. 人気のクレジットカード別|キャッシングの返済方法
人気のクレジットカード別に臨時での返済方法と、使える主なATMをまとめました。
もし、あなたがリボ払いでキャッシングをした場合、以下の方法で臨時での返済が可能なので、積極的に返済を行いましょう。
クレジットカード名 | 臨時の返済方法 | 主な提携ATM |
ライフカード | 指定口座への振り込み | – |
三井住友カード | 提携ATMで可能 | メガバンク・セブン銀行・イオン銀行等 |
三菱UFJニコス VIASOカード | 提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・セブン銀行・イオン銀行等 |
Yahoo! JAPANカード | 指定口座への振り込みまたはリボ残高まとめ払いで次の返済日にまとめて支払い可能 | – |
オリコカード | 指定口座への振り込み(リボ払い専用クレジットカードUPtyまたはカードローンCRESTのみ、提携ATMで臨時返済が可能) | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・セブン銀行・イオン銀行等 |
楽天カード | 指定口座への振り込みまたはリボ残高まとめ払いで次の返済日にまとめて支払い可能 | – |
NTTグループカード | クレジットカード会社へ要確認 | – |
イオンカード | 提携ATMで可能 | メガバンク・イオン銀行・ローソンATM・Enet等 |
エポスカード | 提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・イオン銀行・ローソンATM・Enet・エポスATM等 |
アメリカン・エキスプレス・カード | クレジットカード会社へ要確認 | – |
JCBカード | 提携ATMで可能 | メガバンク・ゆうちょ・イオン銀行・ローソンATM・Enet等 |
dカード | 提携ATMで可能 | メガバンク・セブン銀行・イオン銀行等 |
ビックカメラSuicaカード | 駅のATM「VIEW ALTTE」でのみ可能 | – |
リーダーズカード | 提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・イオン銀行・ローソンATM・Enet・エポスATM等 |
au PAY カード | 提携ATMで可能 | メガバンク・ゆうちょ・イオン銀行・ローソンATM・Enet等 |
リクルートカードプラス | 提携ATMで可能 | 三菱UFJニコスの場合・・三菱UFJ銀行・三井住友銀行・セブン銀行・イオン銀行等
JCBの場合・・・メガバンク・ゆうちょ・イオン銀行・ローソンATM・Enet等 |
ファミマTカード | 提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・ゆうちょ・Enet・@BANK等 |
また、ATMで返済するときは以下のような手順で返済ができます。
ATMでの返済4つのステップ
- 多くのATMでメニュー内に「クレジットカード」が表示される(ない場合は「預け入れ」)ので、そこから「ご返済」を選択
- クレジットカードを入れる
- 暗証番号を入力(クレジットカードの暗証番号です)
- 返済額を入力し、入金
2-2. 人気の消費者金融別|キャッシングの返済方法
続いて、消費者金融別に消費者金融のキャッシングの臨時返済方法を解説していきます。
クレジットカード名 | 臨時の返済方法 | 主な提携ATM |
アイフル | 指定口座への振り込み・ アイフルのATMや窓口に加え、提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・セブン銀行・イオン銀行・Enet等 |
アコム | アコムのATMや窓口、インターネットに加え、提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・セブン銀行・イオン銀行・Enet等 |
プロミス | 指定口座への振り込み・ コンビニ振り込み・プロミスのATMや窓口、インターネットバンキングに加え、提携ATMで可能 | 三井住友銀行・セブン銀行・ゆうちょ・Enet・ローソンATM等 |
レイク | 指定口座への振り込み・ レイクのATM、インターネットバンキングに加え、提携ATMで可能 | セブン銀行・Enet・ローソンATM・イオン銀行等 |
SMBCモビット | 提携ATMで可能 | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・セブン銀行・イオン銀行・Enet等 |
以上のように、消費者金融系のキャッシングは、クレジットカードのキャッシングより柔軟に臨時返済がしやすいです。
これは、クレジットカードは本来お金を借りるためのものではないのに対して、消費者金融系のキャッシングはお金を借りたい人向けのサービスなので、借入と返済が柔軟に
3. リボでキャッシングを返済する時の3つの注意事項
1度の返済額が少なくて済むリボ払いのキャッシングですが、ご利用の際は注意が必要です。
本章では、リボ払いの際の注意事項を実際に失敗してしまった方の声も合わせて紹介をしていきます。
3-1. 利息が高いことに注意!
キャッシングは借金なので、長く借りたら借りた分だけ高い利息がつきます。
先ほどの例で解説しましょう。
この例では、先ほど申し上げた通り、リボ払いによって半年返す時期が遅くなっただけで3倍もの利息を支払っています。
借入額が大きくなったり、毎月の返済額が減ってくるともっと差がついていきます。
そのため、一括返済よりも高くなりがちな利息は、リボ払いでのキャッシングの一つの大きなデメリットと言えます。
3-2. いくら借りたのか自覚を持つこと
この、借金に対する自覚や抵抗感がなくなってしまうことが、キャッシングの最も恐ろしいポイントの一つです。
いくら借りても毎月ほぼ同じ額の返済しかしなくても良いので、お金が足りなくなるとすぐに追加のキャッシングをしてしまったり、この例の女性のように自分の借金がいくら残っているのかまでわからなくなってしまう恐れがあります。
リボ払いをせざるを得ない時も、必ず今の残高はいくらで、利息はどれくらい付いているのかを意識することが大切です。
3-3. 枠が埋まることに注意
リボ払いでキャッシングをすることのデメリットのひとつが、カードの限度額を長期にわたって埋めてしまうということです。
キャッシングの返済が長期になればなるほど、本来ショッピングなどに使いたいクレジットカードの枠はキャッシングに取られたままです。
キャッシングの際は忘れがちですが、多くのクレジットカードに関しては、キャッシングをすると以下のようにショッピング枠が削られます。
そのため、利用に制限が出たり、例の男性のようにいざという時にクレジットカードが使えないという事態に陥ってしまいます。
4. 利息を安くする返済方法4つのポイント
本章では、利息を少しでも安く抑えられる返済のポイントを紹介していきます。
少しのことですが、以下の4点を意識するだけで、将来的に支払う利息は大きく削減できます。
4-1. 「一括返済」を選択することを意識する
キャッシングする際に多くのクレジットカードでは「一括」で返済するか「リボ」で返済するかを選択することができます。
先ほどの例でもリボを選ぶことによって3倍の利率を支払うことになりました。
そのため、リボでないと本当に生活ができない時以外は、「一括返済」を選びましょう。
4-2. 毎月の返済額をできるだけ大きくする
リボ払いをすでにしてしまっている方は毎月の返済額をできるだけ大きくすることを意識しましょう。
多くのクレジットカードで、リボ払いにおける毎月の返済額をあなたが設定できるようになっています。
例えば「三井住友VISAカード」では会員ページから設定可能です。
もし、あなたがご利用中のクレジットカードでリボ払い額が変更可能でしたら、毎月支払える高めの金額に設定しましょう。
もし、毎月の返済額を倍にしたら、返済スピードは倍になります。そうなれば借りる期間も短くなり、利息の大幅な削減を見込めます。
ただし、ご注意いただきたいのが、無理のない額に設定することです。返済で生活が圧迫されてまたキャッシングをするという事態に陥らないようにしましょう。
4-3. 臨時収入を返済に充てる
先ほど紹介した通り、多くのクレジットカードで、リボでの返済中に臨時の返済をすることが可能です。
ボーナスが入ったり、ギャンブルで大勝したなど、臨時収入が入った場合は返済に充てましょう。
先ほどの例において、途中で2万円の臨時返済をした場合、どれだけ利息が減るのかを計算しました。
この例で返済回数は2回、利息は約1/3減ることがご理解いただけるかと思います。
そのため、返せる余裕のある時に臨時で返済をしておくと、利息が減り、返済回数も減るため後々非常に楽になります。
4-4. クレジットカードで長期のキャッシングはしない
クレジットカードでキャッシングをしている人は注意が必要です。
なぜなら、クレジットカードでのキャッシングはカードローンなどと比較しても借入条件が悪く、長い期間借りていると非常に大きな差がついてしまうからです。
利率と無利息期間に関してクレジットカードとカードローンを比較しました。
クレジットカード | カードローン | |
金利 | 15%〜18%が一般的 | 1%台〜18% |
無利息キャンペーン | エポスカードのみ30日間無料 | 複数のカードローンで無利息キャンペーンを実施 |
以上のように、クレジットカードでにキャッシングは金利が高く、無利息の期間もほとんどありません。
そのため、これからゆっくり返していこうとお考えの方は、カードローンに乗り換えた方が金利が少なくて済む可能性が高いです。
初めてカードローンを作られるなら、お持ちの銀行のカードローンもオススメですが、審査などの難易度や、無利息期間を考えると『プロミス』がオススメです。
『プロミス』はSMBCグループのローン会社で、初めての契約の場合利用日の翌日から30日間利息がかかりません。
また、銀行系のカードローンほど審査が厳しくないので、多くの方にとってオススメのキャッシングです。
初めてのカードローンで不安という方は「300の口コミ・評判でわかるキャッシング『プロミス』完全ガイド」を参考にしてください。プロミスを利用したことのある300人のユーザーの声をまとめました。
5. さいごに
クレジットカードを中心にキャッシングの返済方法を紹介してきましたが、いかがでしたか。
キャッシングは返済方法を誤ると、将来の利息が非常に大きくなってしまうため注意が必要です。
ぜひ、以下のポイントを再度意識していただければと思います。
- できれば一括で、もしくは臨時で返済してしまう
- リボなら毎月の支払いをなるべく多く
- 上記2点が難しければ利息が安めのカードローンで借り換える
これらのポイントを意識し、計画的に返済していただければと思います。
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