クレジットカードで家賃を払う3つのメリットと2つの注意事項

クレジットカード 家賃のアイキャッチ

「家賃をクレジットカードで支払えれば良いのに」そんなことを思っていませんか?

結論から言うと、今では家賃をクレジットカード払い対応にしている物件は増えつつあります。しかし、それでも家賃のクレジットカード払いを対応可能にしている物件はまだまだ限られています。

この記事では大手カード会社3社で勤務した経験のある私が、クレジットカードの家賃払いについて以下の流れで紹介します。

  1. 家賃をクレジットカードで支払う3つのメリット
  2. 家賃のクレジットカード払い対応の不動産会社
  3. 家賃払いにおすすめのクレジットカード
  4. 家賃のクレジットカード払いにおける2つの注意事項

この記事を読むことで、今では家賃のクレジットカード決済ができる物件が増えている理由やそのメリット、どの不動産がクレジットカード払いできるのかまでがわかります。

1. 家賃をクレジットカードで支払う3つのメリット

今までは家賃をクレジットカードで支払うことはほとんど出来ませんでした。

また、クレジットカード払いに対応している物件でも家賃が割高になっていたり、クレジットカードを指定されたりと不便な点が多かったです。

しかし、今ではそういったデメリットもなく家賃をクレジットカードで支払える物件が増えつつあります。

この章では家賃のクレジットカード決済ができる物件が増えている理由とそのメリットについて、以下の流れで説明します。

  • 家賃クレジットカード決済の3つのメリット
  • 家賃クレジットカード決済ができるようになった理由

この章で詳しく説明しますが、家賃をクレジットカード払いできるのは非常にお得だということがわかります。

1-1. 家賃クレジットカード決済の3つのメリット

今では家賃をクレジットカード決済できる物件が増えましたが、家賃をカード決済できるようになって、物件を借りる方は以下のようなメリットが出来ました。

  • 家賃の支払いでクレジットカードのポイントなどが貯められる
  • 毎月、銀行への振込の手間がなくなる
  • 急な転勤、転居の際にお金のやりくりを調整しやすくなる

家賃の支払いでクレジットカードのポイントなどが貯められる

賃貸で暮らす方にとって、家賃は毎月の出費の中でも比較的大きな割合を占めています。これをクレジットカードで支払えるのは非常にお得です。

なぜなら、クレジットカードは使った金額に対して決められた割合でポイントやマイルがもらえるからです。

クレジットカードの平均的なポイント還元率は0.5%〜1%です。例えば、還元率1%のクレジットカードで家賃8万円を1年間払い続けると以下のようになります。

家賃8万円×1%=1ヶ月あたり800ポイント

800ポイント×12ヶ月=9,600ポイント

家賃をクレジットカード払いにしておくだけで、年間1万円分近いポイントがもらうことができます。

ちなみにクレジットカード決済ができる物件が増える前にも、一部ではクレジットカード決済ができる物件もあります。

しかし、クレジットカードのポイントがつかないなどの制約がありました。

毎月、銀行への振込の手間がなくなる

物件によっては家賃を銀行振り込みでしか対応していない物件もあります。

銀行で自動的に引き落としができれば、毎月いちいち振り込まなくて良いのですが不可能なケースもあります。

しかし、カードで支払うことができる物件を選べば、こうした面倒もなく支払い忘れなどのリスクもなくなります。

急な転勤、転居の際にお金のやりくりを調整しやすくなる

急な転勤、転居の際は多くのお金が必要になります。

これをクレジットカードで支払うことができれば、支払いを一時的に遅らせることができ、お金のやりくりを調整しやすくなります。

また、家賃はクレジットカードでの支払いに対応していなくても、初期費用のみはクレジットカード払いに対応している物件も最近では増えてきました。

1-2. 家賃クレジットカード決済ができるようになった理由

上記のように、家賃のクレジットカード決済は物件を借りる側にとっては非常に大きいメリットがあるにも関わらず、今まで家賃のクレジットカード決済ができなかった理由として貸主側である大家さんの負担があまりにも大きかったからです。

家賃のクレジットカード払いを可能にするためには、その物件の持ち主が以下のようにクレジットカードの手数料をクレジットカード会社に支払わなければいけません。

家賃のクレジットカード決済の流れ

しかし、大家にとってはこの手数料を払うと自分の利益が減ってしまい、メリットがありません。

このため、不動産業界では家賃のクレジットカード決済を導入しないことが常識となっていました。

不動産業界大手「大東建託」のクレジットカード決済導入

上記のように、不動産業界では家賃のクレジットカード決済はできないのが定説でした。

しかし、2013年から「いい部屋ネット」で知られる不動産大手の「大東建託」が自社物件での入居時費用の支払いのみ、クレジットカードでの決済を可能にしました。

さらに、2014年11月からは毎月の家賃の支払いも今まであった下記のようなデメリット無しでクレジットカードでの決済が可能になりました。

  • 現金での支払いに比べて家賃が割高(手数料分を上乗せ)
  • クレジットカードのポイントやマイルが貯まらない

これは、昔に比べて家賃未払い者の割合が増えて、家賃を回収できなくなる損失やリスクよりもクレジットカードの手数料の方が安いと考えられるケースが増えたからです。

大家にとっては数%の手数料を払うことでカード会社から確実に入金されるという間接的な保証会社と見なせます。

逆にカード会社は取り扱い高は増えるものの、クレジットカードを利用している人から入金されないというリスクも負うことになります。

また、入出金の管理や明細作成など会計上の手間が大企業ほどコストがかかります。

ですが、カード払いを認めることでカード会社からある程度まとまった形でお金が振り込まれ、事務作業のコスト削減にも繋がるというメリットもあります。

普及する家賃のクレジットカード決済

不動産大手の「大東建託」が、賃貸を借りる側にとって非常にお得な家賃のクレジットカード決済を導入したことによって、他の不動産会社も家賃のクレジットカード決済を導入せざるを得なくなりました。

ただ、一部の大手の不動産会社を経由した時しかクレジットカードを使うことはできません。

そこで次章では家賃のクレジットカード決済を導入している不動産会社を紹介します。

2. 家賃のクレジットカード払い対応の不動産会社

この章では家賃のクレジットカード決済を導入している会社を紹介します。

基本的には前章で紹介した「いい部屋ネット」で知られる不動産大手の「大東建託」がおすすめです。

なぜなら、「大東建託」といえば、全国で80万戸以上の賃貸住宅を管理運営する業界ナンバーワンの会社なので好みの物件も見つけやすく、クレジットカード決済に対応している物件も多いからです。

「大東建託」のクレジットカード決済のできる物件が気になる方はこちらのページで物件を探すことができます。

2023年夏頃から、『エポスゴールドカード』などゴールド以上のエポスカードの選べるポイントアップショップで「大東建託(月払家賃)」を設定することで、例月家賃支払いでポイント3倍が適用されます。

2-1. 大東建託以外の家賃クレジットカード払い対応の不動産会社

先ほども述べたように、現在では以下のように「大東建託」以外にも多くの大手不動産会社で家賃のクレジットカード決済ができるようになっています。

2-2. 初期費用のみクレジットカード払い対応の不動産会社

さらに家賃のクレジットカード決済はできなくとも、「エイブル・CHINTAI」では初期費用のみはクレジットカードで決済可能です。

2-3. 特定のクレジットカードならば決済可能な不動産会社

他にも、以下のように特定のクレジットカードでならば決済可能な不動産会社もあります。

エイブルの対象物件では『エポスゴールドカード』などゴールド以上のエポスカードの選べるポイントアップショップで「エイブル(月払家賃)」を設定することで、例月家賃支払いでポイント3倍が適用されます。

3. 家賃払いにおすすめのクレジットカード

この章では家賃の支払いにおすすめのクレジットカードを紹介します。

家賃を支払うために新たにクレジットカードを作る必要はありませんが、もし家賃の支払い用にクレジットカードを作るのであれば『リクルートカード』をおすすめします。

9,000枚のクレジットカードを調査しましたが、このカードは年会費無料にも関わらず、ポイント還元率が非常に高いので家賃の支払いでたくさんポイントがもらえます。

『リクルートカード』

リクルートカードの券面(Mastercard、VISA、JCB) アイキャッチ

リクルートカード』は全ての年会費無料クレジットカードの中で1.2%という最高クラスのポイント還元率です。

さらに、下記のようなリクルートグループではより多くのポイントをもらえます。

  • 4.2%:ポンパレモール
  • 3.2%:じゃらんnet・Hot Pepper Beauty・ホットペッパーグルメ(ホットペッパーお食事券)

たまったポイントはリクルートグループのサービス利用時に1ポイント=1円から使うこともできますし、Pontaポイント・dポイントに交換でき、ローソンなどPonta・dポイント提携店舗での利用やJALマイルに交換できるため、使い勝手が良いです※2024年3月21日よりAmazon.co.jpで1ポイント1円で利用可能

おすすめの使い方はPontaポイントなら「auカブコム証券」に口座を作って投資信託の購入、dポイントならSMBC日興証券の「日興フロッギー」で株・ETFなどに投資を行うのが高い価値で使える方法と言えます。

カードに付いている海外旅行保険は旅行代金の一部をクレジットカードで支払うことで、傷害・疾病治療費用が100万円と年会費無料カードの中ではトップクラスに良い条件なので海外でも役に立ちます。

『リクルートカード』公式ページ

https://recruit-card.jp/

【参考情報】『P-oneカード<Standard>』ポイントの交換が面倒な人におすすめ

P-oneカード<Standard>VISAブルー JCBピンク券面画像

P-oneカード<Standard>』はコンビニのファミリーマートでの利用がお得になる『ファミマTカード』やレンタルショップTSUTAYAの『Tカード プラス』を発行しているポケットカードから出ているクレジットカードです。

無条件で年会費がずっと無料で使えるだけでなく、他のクレジットカードと異なりカード請求時に自動で1%OFFとなる特長があります。

ポイントの有効期限や交換先を気にせずに、光熱費などの公共料金や税金・国民年金でも1%OFFになるので、クレジットカードのポイント交換などの仕組みが面倒な人におすすめです。

『P-oneカード<Standard>』公式ページ:

https://www.pocketcard.co.jp/

4. 家賃のクレジットカード払いにおける2つの注意事項

家賃のカード決済は非常にお得ですが、知っておかなければ注意事項が2つあります。

  • 支払い日と引き落とし日が違う
  • 入居時にしか支払い方法を選択できない

以上のことを知らなければ、余計に手数料を取られたり、クレジットカードによる家賃の支払いができなかったりする可能性があるので注意しましょう。

4-1. 支払い日と引き落とし日が違う

クレジットカードで家賃を支払うと、口座からの引き落とし日が翌月か翌々月になります。

そのため、口座振替に比べてカード利用額が増えやすく、銀行残高を多めにしておかないとカードの引き落としができずブラックリスト入りしやすいです。

4-2. 原則入居時にしか支払い方法を選択できない

家賃をクレジットカードで支払うためには、原則として入居時に選択しないとできません。

そのため、家賃のクレジットカード払いを考えている方は入居時に申し込むようにしましょう。

5. まとめ

クレジットカードによる家賃の支払いについてご紹介しました。

今では以下のように家賃の支払いをクレジットカードでできる不動産会社が増えてきました。

基本的には「いい部屋ネット」で知られる不動産大手の「大東建託」がおすすめです。

なぜなら、「大東建託」といえば、全国で80万戸以上の賃貸住宅を管理運営する業界ナンバーワンの会社なので好みの物件も見つけやすく、クレジットカード決済に対応している物件も多いからです。

また、家賃の支払いにおすすめのクレジットカードは基本還元率が最高クラスな1.2%の『リクルートカード』です。

ポイント交換が面倒な方は『P-oneカード<Standard>

あなたが家賃のクレジットカード払いでスムーズかつお得に家賃の支払いができることを祈っています。