「コンビニでお得なクレジットカードはどれなのか」「コンビニでクレジットカードを使うべきかどうか」について考えていませんか。
統計的にはコンビニでの現金払いの割合は8割以上、クレジットカード払いはわずか2割弱と非常に少ないですが、実はコンビニでこそクレジットカードを使うべきです。
この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、コンビニでのクレジットカード利用について以下の流れで紹介していきます。
この記事を読むことで、コンビニでクレジットカードを使うことがいかにお得かが分かり、それぞれのコンビニチェーンでの利用でお得なおすすめのクレジットカードもわかります。
1. コンビニでクレジットカードを利用することのメリット
私はクレジットカードのプロとしてコンビニでこそクレジットカードを利用することを強くおすすめします。
なぜなら、クレジットカードを利用すると1ポイント1円として利用できることが多いポイントなどの還元を受けられるからです。
そして、1回あたりのコンビニでの会計は少額であっても、大抵の方の累計額はかなりの額になっています。そのため、コンビニでの会計をクレジットカードにまとめることでかなりの還元が受けられます。
1-1. コンビニでクレジットカードを使うべき理由
コンビニでは基本数百円程度の小額決済が多いので、年間どのくらいの金額をコンビニで使っているか考える機会は少ないと思いますが、改めて自分の生活を見直すとかなりの金額をコンビニで使っていることがわかります。
例えば、以下のように1日にコンビニで1,000円ほどの買い物をする方は年間で365,000円の買い物をしていることになります。
- 【朝】:飲み物120円
- 【昼】:弁当500円、タバコ460円
365,000円の会計を還元率1.0%のクレジットカードで支払った場合、3,650ポイントも得ることができます。
上記はあくまで一例ですが、人によっては何気ない買い物なども合わせるとかなりの金額になると思います。
1-2. コンビニでのクレジットカード利用の現状
上記のようにコンビニでのカード利用は非常にお得なのですが、コンビニで買い物をする場合、以下のように現金払いの割合は8割以上、クレジットカード払いはわずか2割弱と非常に少ないです。
データ引用元:ポケットカード株式会社 ファミマTカードwebサイト
また、そのほかにもコンビニでクレジットカードを利用することにためらいがある方は全体の66.5%にもあたります。
コンビニでクレジットカードを利用するのにためらう理由としては以下のような理由が多いようです。
- 小額の支払いをクレジットカードでするのが恥ずかしい(64.8%)
- サインや暗証番号入力が面倒(31.2%)
- わざわざカードを出すのが面倒(19.2%)
最も多い「恥ずかしい」という理由に関しては各々の感情なので何も言えることはありませんが、他の2つに関しては以下を参考にしてください。
コンビニでのクレジットカード利用では面倒なサインも暗証番号も必要ない
通常クレジットカードを利用するとサインあるいは暗証番号入力が必要になりますが、コンビニでは基本的にサインや暗証番号入力なしで買い物ができます。
コンビニでは会計の際に店員にクレジットカードで支払うことを伝えて、店員にカードを渡すだけで決済が完了します。
最近は、コロナ感染防止も含めてタッチ決済や自分でカードリーダーに挿し込む、セルフレジでカード払いが簡単にできます。
ただし、1万円以上など大きい金額の決済になる場合はサインが必要になります(チェーンによっては4,000円以上ということもあります)
クレジットカード払いは非常に簡単
わざわざクレジットカードを出すのが面倒という回答が多かったようですが、個人的には小銭を出す方が面倒なのではと感じます。
実際にコンビニでカード利用をしている方の理由として「1位. ポイントを貯めたいから(82.1%)」「2位. 小銭を出すことが面倒だから(56.6%)」と2番目に多い理由となっており、クレジットカードでの会計が非常に簡単ということがわかります。
2. コンビニ別おすすめクレジットカード4選
上記のようにコンビニでのクレジットカード利用は非常にお得です。
また、この章を読めばきちんと分かりますが、下記のようにクレジットカードはほとんどのコンビニで利用可能です。
コンビニ名/おすすめクレジットカード | 利用可能なカードブランド | 【クレジットカード払いができない 商品・サービス 】 |
【セブン-イレブン】/ 『三菱UFJカード』3月〜『Oliveフレキシブルペイ 一般』 | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX/銀聯 | |
【ファミリーマート】/ 『ファミマTカード』 | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX/銀聯 | |
【ローソン】/ 『三菱UFJカード』 3月〜『Oliveフレキシブルペイ 一般』 | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX/銀聯 | |
【ミニストップ】/ 『リクルートカード』などの高還元率カード ※〜10月15日:『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』などJCBオリジナルシリーズ対象カード | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX/銀聯 | |
【デイリーヤマザキ】/ 『リクルートカード』などの高還元率カード ※〜10月15日:『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』などJCBオリジナルシリーズ対象カード | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX | |
【NewDays】/ 『リクルートカード』などの高還元率カード | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX | 収納代行、カード類など |
【セイコーマート】/『三井住友カード(NL)』 3月〜『Oliveフレキシブルペイ 一般』 | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX/銀聯(一部店舗のみ) | |
【ポプラ】/『三井住友カード(NL)』 3月〜『Oliveフレキシブルペイ 一般』 | VISA/JCB/Mastercard/Diners/AMEX |
※DISCOVERなど他国のブランドに対応しているコンビニもありますが、普通の日本人では作れないブランドは除外しています。
各コンビニで特別な還元率になるクレジットカードは下表の通りです。
『Oliveフレキシブルペイ 一般』などOliveフレキシブルペイ | 『三菱UFJカード』 | 『JQ CARDセゾンGOLD』 | JCBオリジナルシリーズ対象カード | |
還元率 | 5%〜18% | 5.5%〜10.5% | 2.5%〜3.5% | 1.5% ※〜10月15日 |
セブン-イレブン | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
ファミリーマート | ー | ー | ◎ | ◯ |
ローソン | ◎ | ◯ | ◯ | ー |
ミニストップ | ー | ー | ー | ◎ |
デイリーヤマザキ | ー | ー | ー | ◎ |
NewDays | ー | ー | ー | ー |
セイコーマート | ◎ | ー | ー | ◯ |
ポプラ | ◎ | ー | ー | ◯ |
◎は現時点でそのコンビニで最大の還元率を得られることを示しています。
一部この章で詳しく紹介していないカードも含みますが、還元率重視ですとこのようになります。
この後、各コンビニごとにおすすめなクレジットカードの解説もしますが、カードで支払うよりも電子マネーで支払った方がお得になることが多いです。
コンビニでよりお得に支払いをしたい方は「3.コンビニでよりお得になる電子マネーとクレジットカードの組み合わせ7選」で紹介している、電子マネーとクレジットカードの組み合わせも参考にしてください。
2-1.『三菱UFJカード』:セブン-イレブン・ローソンでお得
『三菱UFJカード』は2022年7月1日より全国のセブン-イレブン・ローソンで利用するとポイントが5.5%相当還元されます。
出典:三菱UFJカード
ポイントの加算は利用金額1,000円につき1ポイント付与する通常ポイントに加え、利用金額1,000円につき5%相当をスペシャルポイントとして付与されます。
注意点としては店頭でのクレジットカードの利用(IC取引)、タッチ決済を利用した場合と対象のクレジットカードを設定したApple Payで利用いただいた場合では集計の計算が異なり、損をしやすくなります。
そのため、カードでの支払いかApple Payでの支払いかどちらかに決めて支払いをするようにしましょう。
やや内容が分かりにくいため、必ず下記公式ページで最新情報を確認しましょう。
『三菱UFJカード』公式ページ:
2-2. 『三井住友カード(NL)』:セブン-イレブン・ローソン・セイコーマート・ポプラでお得
『三井住友カード(NL)』は全国のセブン-イレブン・ローソン・セイコーマート・ポプラのコンビニ5社でVisaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスを利用するとポイントが最大5%還元されます。
出典:三井住友カード
ポイントの加算は利用金額200円につき1ポイント付与する通常ポイントに加え、2023年7月1日の利用分より利用金額200円につき+2~6.5%ポイントを加算ポイントとして付与されます。
引用:三井住友カード
Apple Pay/ Google Payでのタッチ決済(Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス)なら最大7%の還元となります。
上記でご紹介した店舗の利用頻度や金額が多いのであれば、『三井住友カード(NL)』を持つと良いでしょう。
『三井住友カード(NL)』公式ページ:
『Oliveフレキシブルペイ 一般』は対象のコンビニ・飲食店での利用で最大+5%のVポイント還元:2023年2月9日追記
3月より『Oliveフレキシブルペイ 一般』が発行されました。
下表で比較した通り、『三井住友カード(NL)』に比べてメリットが多くなりVポイントアッププログラム(対象のコンビニ・飲食店での利用時)で最大18%のVポイント還元になります。
『Olive 一般』 | 『三井住友カード(NL)』 | |
家族カード | なし | あり |
引き落とし口座 | 三井住友銀行のみ | 他の銀行も可能 |
Vポイントアッププログラム(対象のコンビニ・飲食店での利用時) | 最大+6%のVポイント | ー |
Oliveアカウントの選べる特典 | 給与・年金受取200Pなど1〜2個選択 | ー |
電子マネーiD支払い | デビットカードのみ ポイント優遇対象外 | クレジットカード ポイント優遇あり |
支払い日 | 26日のみ | 10日または26日 |
Vポイントアッププログラムのサービス詳細は下表の通りです。
対象サービス | 還元率 | 達成条件 |
Oliveアカウントの選べる特典 | +1% | Oliveアカウントの選べる特典で「Vポイントアッププログラム+1%」を選択 |
Oliveアカウントの契約&アプリログイン | +1% | Oliveアカウントに契約の上、三井住友銀行アプリもしくはVpassアプリへ月1回以上ログイン |
住宅ローンのご契約 | +1% | Oliveアカウントに契約の上、住宅ローンの契約があること |
SBI証券 | +0.5% | 当月の投資信託の買付が1回以上あること※1 |
+0.5% | 当月の国内株式または米国株式の取引が1回以上あること※1 | |
+1% | 当月末のNISA/つみたてNISA口座の保有資産評価額が30万円以上あること※1※2※3 | |
SMBCモビット | 最大+1% | OliveアカウントおよびSMBCモビットを契約のうえ、Oliveアカウント契約口座を支払い方法に登録し、利用残高が1万円以上あること |
※1本条件は、SMBC IDの登録以外に別途SBI証券Vポイントサービスの登録が必要です。
※2 2023年12月31日(日)のカード利用分までが対象となります。
※3 三井住友カード・今後登録予定の三井住友銀行仲介口座以外はポイント付与されません。
住宅ローンの契約やSBI証券でのNISA口座は人によって達成しにくいですが、+2%は簡単な条件です。
この他にもOliveのランクに応じて毎月下記の特典を1〜2個選択できます。
- 給与または年金の受取で毎月200P
- コンビニ ATM 利用手数料月1回無料
- Vポイントアッププログラム+1%
- 月末残高1万円以上で毎月100P
そのため、こちらのカードを申し込みをした方が、面倒なく多くのコンビニ利用での還元率をより高められるでしょう。
2-3. 『ファミマTカード』:ファミリーマートでお得
『ファミマTカード』は全国のファミリーマートで利用するとTポイントが最大2%還元されます。
また、他の一般クレジットカードでは支払いができない商品やサービスの支払いにも利用できます。
対象商品・サービス | 支払可否 | |
『ファミマTカード』 | 一般クレジットカード | |
切手・はがき・印紙 | ○ | × |
公共料金・各種お支払い(電気代・ガス代・水道料金) | ○ | × |
カード類(QUOカード) | ○ | × |
カード類(POSAカード・テレフォンカード) | ○ | × |
ゴミ処理券(粗大ゴミ券・事業ゴミ券) | ○ | × |
ギフト券(ハーゲンダッツ等) | ○ | × |
さらに、ファミリーマートでの支払いでクーポンや還元を得られるファミペイへ月100万円までチャージできるため、キャンペーン時の特典をフルで受けやすいです。
『ファミマTカード』公式ページ:
https://ftcard.pocketcard.co.jp/
ポイント還元率だけにこだわるのであれば、『JQ CARDセゾンGOLD』だと最大3.5%になります。
2-4. 『リクルートカード』:ミニストップでお得
『リクルートカード』は年会費無料のクレジットカードの中で、最高クラスの1.2%のポイント還元率でお得に使えるカードです。
基本的にはこの『リクルートカード』のような高還元率のクレジットカードでの支払いがお得です。
しかし、JALマイルを貯めている方は3章でご紹介する『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA:CLUB-Aなど他の3つのグレードも含む)と電子マネー「JMB WAON」の組み合わせで支払う事で高還元率にもできます。
『リクルートカード』公式ページ:
2-5. 『リクルートカード』:デイリーヤマザキ・NewDays
『リクルートカード』は年会費無料のクレジットカードの中で、最高クラスの1.2%のポイント還元率でお得に使えるカードです。
デイリーヤマザキ・NewDays・セイコーマート・ポプラではポイント還元率の高いクレジットカードに、それぞれのポイントカードを提示して支払いをした方がお得です。
- デイリーヤマザキ:「楽天ポイントカード」:100円(税抜)で1ポイントたまる
- NewDays:なし
『リクルートカード』公式ページ:
【期間限定】ミニストップ・デイリーヤマザキなど対象コンビニでポイント3倍
『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』などJCBが直接発行しているJCBオリジナルシリーズ対象カードでは、期間限定でJCBオリジナルシリーズ優待店ボーナスとして、Oki Dokiポイントが3倍もらえます。
対象となるコンビニは次の通りです。
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
- セブン-イレブン
- ローソン
- セイコーマート
- ポプラ
現在はミニストップ・デイリーヤマザキだと1.5%還元率とTOPクラスに高いです。
こうした優待店ボーナスは繰り返し行われているため、対象となるコンビニを利用する機会や金額の多い方は、持っておくと損をしないでしょう。
『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/w/
年齢が40歳以上の方は『JCB一般カード』などを選びましょう。
『エポスゴールドカード』などゴールド以上のエポスカード
『エポスゴールドカード』『JQ CARDエポスゴールド』『エポスプラチナカード』などゴールド以上のエポスカードは選べるポイントアップショップで3つのコンビニの還元率を1.5%以上にできます。
選べるポイントアップショップの対象となるコンビニは下記の通りです。
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
- デイリーヤマザキ
さらに、下表のようなボーナスポイントももらえるため、最大4.2%の還元率にできます。
ゴールド | プラチナ | |
年間ボーナスポイント | 最大10,000P(+1%) | 20,000P(+2%)〜100,000P(+0.67%) |
ファミリーボーナスポイント | 最大3,000P(+0.1%) | 最大6,000P(+0.2%) |
お誕生月ポイント2倍 | ー | +0.5%:カードご利用1契約200円(税込) |
合計最大還元率 | 2.6% | 4.2% |
特にミニストップ、デイリーヤマザキは、他のカードにはない高還元率です。
これらコンビニの利用金額が多い方は選べるポイントアップショップに設定するとお得です。
参考:クレジットカードを利用したくない方におすすめのカード
クレジットカードを利用したいけれども審査に通らない方やクレジットカード払いが好きでないという方には「プリペイドカード」や「デビットカード」がおすすめです。
プリペイドカード
プリペイドカードは先にカードに入金(チャージ)をして使えるカードのことで、最近はJCB・VISA・Mastercardといった国際ブランドが付いたものが多いので、コンビニはもちろん世界中の加盟店で利用できます。
コンビニでお得に利用できる代表的なプリペイドカードは下記の2枚です。
- 「dカード プリペイド」:1.5%。ローソンで非常にお得※2020年11月30日で3%割引は終了
- 「ANA JCBプリペイドカード」:0.5%+α。ローソン以外
デビットカード
デビットカードとは審査なしで作れて、クレジットカードと同じように利用することができ、ポイントも貯まります。
クレジットカードとの大きな違いは、クレジットカードは利用しても口座からお金が引き落とされるのは翌月ですが、デビットカードはカードを利用した瞬間に口座からお金が引き落とされます。
『あおぞらキャッシュカード・プラス(Visaデビット機能つき)』
『あおぞらキャッシュカード・プラス(Visaデビット機能つき)』はあおぞら銀行が発行する年会費、発行手数料が無料でキャッシュバック還元率が0.25%〜1%のカードです。
定期的に、コンビニなど特定加盟店での利用で最大6%還元などのキャンペーンを行っています。
引用:あおぞら銀行
10月31日まで特定加盟店である下記のコンビニで利用すると、月毎に集計しその5%分(上限1,000円/月)がプレゼントされます
- セブン-イレブン
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
- デイリーヤマザキ
- NewDays
月20,000円までが対象となり、月毎の集計金額に対しての還元なので、クレジットカードと異なり、切り捨てが少なく確実にキャッシュバックを得やすいです。
「Visaデビット キャッシュバックプログラム」の1%を合計して6%分となり、同様のキャンペーンが過去にも繰り返し行われているため、作っておくと得しかない1枚です。
『あおぞらキャッシュカード・プラス(Visaデビット機能つき)』公式ホームページ:
3. コンビニでよりお得になる電子マネーとクレジットカードの組み合わせ6選
普段からコンビニでクレジットカードを利用することがお得だと紹介してきましたが、コンビニでのカード利用はさらにお得にする方法があります。
それは、クレジットカードと組み合わせて支払いをする電子マネーでの支払いです。
電子マネーでは下記のようなメリットがあります。
- チャージ時にクレジットカードのポイントがマイルがたまる
- 利用時にクレジットカードのポイントやマイルがたまる
- 利用時に電子マネー独自のポイントがたまる
- 支払いのスピードがクレジットカードに比べて早くスムーズ(サインレスで端末にかざすだけ)
- クレジットカードでは支払えない商品やサービスの支払いができる(公共料金や税金の収納代行など)
ここでは、コンビニの支払いで得をする電子マネーとクレジットカードの組み合わせをご紹介します(コンビニ名がない場合は、2章で紹介したクレジットカードでの支払いが最もお得です)
コンビニ名 | カード名 | 電子マネー名 | ポイント/マイル還元率 | 備考 |
セブン-イレブン | 『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』 | QUICPay(nanaco) | 2.5% | 39歳以下の方 ※ |
『セディナカードJiyu!da!』 | QUICPay(nanaco) | 2〜2.15% | 40歳以上の方 カードのポイント1.5〜1.65%+nanacoポイント0.5% ※ | |
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』 | ANA QUICPay+nanaco | 1.18~1.83% | カードのポイントはメトロポイントを経由してANAマイルに交換した還元率 ※ | |
『ANA JCBカード(学生用)』 | ANA QUICPay+nanaco | 1.73%~1.83% | 学生ならこのカードが最もお得 ※ | |
『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』 | QUICPay | 2%〜3% | カードのポイント2%+nanacoポイント1% | |
ファミリーマート | 『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA) | JMB WAON | 1% | Tカード(ポイントカード)・dポイントカード・楽天ポイントカードの提示で+0.5% |
ミニストップ | 『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA) | JMB WAON | 1%〜1.5% | 5の付く日の支払いではさらに+0.5% |
デイリーヤマザキ | 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』 | QUICPay | 2% | 楽天ポイントカードの提示で+1% |
NewDays | ー | |||
セイコーマート | クラブカードの提示で+0.5% | |||
ポプラ | 楽天ポイントカードの提示で+1% |
※ nanacoボーナスポイント対象商品の購入でさらにポイントがもらえる
大まかに「QUICPay(nanaco)」、「JMB WAON」、「Suica」といった電子マネーを利用するとコンビニではカードでの支払いよりもお得になります。
表からセブン-イレブンが少し複雑そうに見えますが、年齢や学生であるかどうかでお得なカードが異なるだけです。
それぞれのカードと電子マネーについてどうお得になるのか、もう少し詳しくご説明します。
3-1. 『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』:セブン-イレブンでお得
『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』は39歳以下の人が作れるJCBが直接発行しているカード(プロパーカードと言います)で、年会費無料でポイント還元率1%です。
JCBオリジナルシリーズ優待店ボーナスで、カードでの支払いでも2%と十分にお得と言える高いポイント還元率ですが、電子マネーの「QUICPay(nanaco)」という電子マネーを使うとセブン-イレブンでの支払いでは200円(税抜)に1nanacoポイントが付くので、合計で2.5%の還元率となります。
「QUICPay(nanaco)」は名前や見た目が分かりにくいですが、nanacoカードにQUICPayという電子マネーの機能が付いているものです。
レジでの支払いの時は「QUICPayで払います」と言って、店員さんが操作をしてからカードをかざしてください。スムーズに支払いをするためにはギリギリまでカードを見せない方が良いです(nanacoでの支払いと勘違いされることがよくあるからです)
※『JCB CARD W plus L』は女性向けサービスが豊富なカードです。
『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/w/
※年齢が40歳以上の方は『セディナカードJiyu!da!』でも電子マネーの「QUICPay(nanaco)」が使えて、カードのポイント還元率は最高1.65%+0.5%分のnanacoポイントがもらえます。
3-2.『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:セブン-イレブンでお得(ANAマイルを貯めたい人向け)
ANAマイルを貯めたい人(学生は除く)は『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』が最もマイル還元率を高くできるのでおすすめです。
なぜなら、JCBが発行しているANAカードでしか作ることのできない電子マネーの「ANA QUICPay+nanaco」で支払いをすると1.18%~1.83%のマイル還元率にできるからです(レジでは「QUICPayで払います」と言ってください)
ちなみにマイル還元率の内訳は以下の通りです。
項目 | マイル還元率 | 備考 |
基本ポイント還元率 | 0.45〜1% | OkiDokiポイントをメトロポイントに交換してからマイルに交換します(0.45%マイル還元率) 有料オプションの10マイルコース選択時はマイル還元率が1%になります |
ANAカードマイルプラス加盟店ボーナス | 0.5% | 200円(税込)につき1マイル追加でたまります |
nanacoポイント | 0.23% | 220円(税込)につき1nanacoポイントがたまり、2nanacoポイントは1マイルに交換できます |
Oki Dokiボーナスアップ(※前年の利用金額が50万円未満の時は加算なし) | 0.045%〜0.1% | JCBスターメンバーズで前年利用額によって上がったポイントをマイルに交換。 有料オプションの10マイルコース選択時はマイル還元率が最高で+0.1%になります |
合計 | 1.18〜1.83% |
マイル還元率1.83%は非常に魅力的な数値ですが、10マイルコースを選択するとマイル移行手数料(年間税込5,500円)が必要となり、負担する手数料のせいでコスパが下がってしまいます。
マイル移行手数料が無料の5マイルコースでも1.18~1.27%と高めのマイル還元率ですし、Oki Dokiポイントの有効期限は2年あるので、2年に1回10マイルコースを選択すると手数料の負担を抑えつつ高還元率にできます。
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/promotion/jcb_anacard/
※学生の方は、在学中年会費無料で10マイルコースも無料という非常に良い条件の『ANA JCBカード(学生用)』を作った方が、1.73~1.83%のマイル還元率にできてよりお得です。
3-3. 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』:セブン-イレブンで最もお得
セブン-イレブンをよく利用する方は『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』でQUICPayの支払いなら合計で3%還元にできます。
ポイント還元率 | |
ショッピング1,000円で1永久不滅ポイント(=0.5円相当) | 0.5% |
セゾンパールQUICPay決済特典 | 1.5%(年30万を超える引落月まで) |
nanacoポイントが貯まるサービス | 1% |
合計 | 3% |
セゾンパールの利用で貯まる永久不滅ポイントはその名の通り有効期限がないため、自分のペースでポイントをたくさん増やしたい方には最適な1枚です。
先にご紹介した『JCB CARD W』や『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はポイントやマイルの有効期限があるため、ライフスタイルに合わなければ失効してしまう可能性があります。
永久不滅ポイントなら「永久不滅ポイント運用サービス」でポイントのまま投資ができて、税の仕組みから非課税で増やしやすいため、ポイントを運用で増やして好きな時にマイルなどに換えられるメリットがあります。
『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』公式ページ:
3-4.『JALカード』:ファミリーマートでお得(JALマイルを貯めたい人向け)
ファミリーマートはJALカード特約店となっているため、『JALカード』やJALマイルのたまる電子マネー「JMB WAON」を利用するとよりお得に買い物ができます。
「JMB WAON」は使ってもマイルがたまりますが、『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA:CLUB-Aなど他の3つのグレードも含む)では「JMB WAON」へのチャージ金額100〜200円につき1マイルためられるので、2重にお得になります。
出典:JALマイレージバンク
選択するグレードによっては有料オプションとなっている「ショッピングマイル・プレミアム(以下SMP)4,950円(税込)」の加入状況によって次の支払いをすると最も多くマイルをためられます。
- SMPに加入:『JALカード』での支払い(50円以上の支払いは切り上げで1マイルとなり無駄が少ないため)
- SMPに未加入:チャージした「JMB WAON」での支払い(チャージ分0.5%+WAONマイル特約店1%で1.5%になるため)
『JALカード』や「JMB WAON」での支払いでもらえるJALマイルに加えて、Tカード(ポイントカード)・dポイントカード・楽天ポイントカードの提示で+0.5%の各社ポイントももらえます。
『JALカード』公式ページ:
https://www.jal.co.jp/jalcard/
※TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISAのいずれかでないと「JMB WAON」へのチャージでマイルがもらえないので注意してください
3-5.『JALカード』:ミニストップでお得(JALマイルを貯めたい人向け)
ミニストップは電子マネー「WAON」での利用で得をしやすく、特に「JMB WAON」の利用でマイルがたまりやすいので、JALマイルをためたい人には最適な支払い方法です。
「JMB WAON」は使ってもマイルがたまりますが、『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA:CLUB-Aなど他の3つのグレードも含む)では「JMB WAON」へのチャージ金額100〜200円につき1マイルためられ、2重にお得になります。
出典:JALマイレージバンク
選択するグレードによっては有料オプションとなっている「ショッピングマイル・プレミアム(以下SMP)4,950円(税込)」の加入状況によって、1〜1.5%のマイル還元率となります。
さらに毎月5日・15日・25日に「JMB WAON」で支払いをすると最高還元率2%(200円につき4マイル)にできます。
なぜなら、「JMB WAON(モバイル含む)」での支払いの場合はマイルが2倍になるからです。
内訳は次の通りです。
項目 | 付くマイル |
ショッピングマイルプレミアムに登録してある 『JALカード』から「JMB WAON」へのチャージ | 200円につき2マイル |
ミニストップでの支払い | 200円につき1マイル |
5の付く日お客さまわくわくデーボーナス | 200円につき1マイル |
合計 | 200円につき4マイル |
上記のように通常の買い物でお得に支払いをしたい人には『JALカード』と「JMB WAON」の組み合わせは最適です。
2019年10月4日追記:
これまでWAONで公共料金や税金など収納代行の支払いも可能でしたが、11月17日で終了となりました。
2021年2月3日追記:
2020年8月10日より、公共料金などWAONで一部の収納代行サービスでの支払いが再開しています。
『JALカード』公式ページ:
https://www.jal.co.jp/jalcard/
※TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISAのいずれかでないと「JMB WAON」へのチャージでマイルがもらえないので注意してください
JALのマイルをためていない、他のポイントを貯めたい人は次にご紹介するカードを使うと良いでしょう。
3-6. 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』:上記以外のカードでコンビニでお得
デイリーヤマザキ・NewDays・セイコーマート・ポプラをよく利用する方は『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』でQUICPayの支払いなら最高で2%還元※にできます。
※年30万を超える引落月まで
セゾンパールの利用で貯まる永久不滅ポイントはその名の通り有効期限がないため、自分のペースでポイントをたくさん増やしたい方には最適な1枚です。
先にご紹介した『三井住友カード(NL)』はポイントの有効期限があるため、ライフスタイルに合わなければ失効してしまう可能性があります。
永久不滅ポイントなら「永久不滅ポイント運用サービス」でポイントのまま投資ができて、税の仕組みから非課税で増やしやすいため、ポイントを運用で増やして好きな時にマイルなどに換えられるメリットがあります。
『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』公式ページ:
参考情報
セブン-イレブンで電子マネーの「nanaco」を使って公共料金や税金など収納代行の支払いが25万円(5枚)までできるので、「nanaco」へのチャージでポイントが付くクレジットカードで間接的にカード払いができてお得です。
しかし、現在「nanaco」へのチャージでポイントが付くクレジットカードを新規で設定できるのは『セブンカード・プラス』だけになり、0.5%しかもらえなくなったので昔ほどお得ではなくなりました。
2022年12月1日から国税の支払いでAmazon Payが使えるようになり、スマホアプリ納付では手数料無料のため、クレジットカードなどを使ってAmazonギフト券にチャージした方が得になりました。
4. まとめ
コンビニでのクレジットカード利用についてご紹介しました。
コンビニで現金払いの割合は8割以上、クレジットカード払いはわずか2割弱と非常に少ないですが、実はコンビニでこそクレジットカードを使うべきです。
例えば、以下のように1日にコンビニで1,000円ほどの買い物をする方は年間で365,000円の買い物をしていることになります。
- 【朝】:飲み物120円
- 【昼】:弁当500円、タバコ460円
365,000円の会計を還元率1.0%のクレジットカードで支払った場合、3,650ポイントも得ることができます。
各コンビニごとにおすすめのクレジットカードは以下の通りです。
- セブン-イレブン・ローソン:『三菱UFJカード』※3月〜『Oliveフレキシブルペイ 一般』
- ファミリーマート:『ファミマTカード』
- セイコーマート・ポプラ:『三井住友カード(NL)』※3月〜『Oliveフレキシブルペイ 一般』
- ミニストップ・デイリーヤマザキ・NewDays:『リクルートカード』などの高還元率カード
※ミニストップ・デイリーヤマザキは10月15日までは『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』などJCBオリジナルシリーズ対象カードがお得
また、コンビニでは直接クレジットカードで支払うよりも組み合わせて使う電子マネーで払った方がより便利でお得になります。
さらに、クレジットカードの種類によってはポイントカードを提示してもポイントがもらえないことが多いですが、電子マネーではポイントカードのポイントももらえることが多いので、2重にためられるのもメリットです。
利用するコンビニとためたいポイントやマイルによっておすすめするクレジットカードと電子マネーの組み合わせは次の通りです。
<セブン-イレブン>:通常のポイント
- 『JCB CARD W/JCB CARD W plus L』+「QUICPay(nanaco)」:2.5%(39歳以下)
- 『セディナカードJiyu!da!』+「QUICPay(nanaco)」:2〜2.15%(40歳以上)
- 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』:2%〜3%
<セブン-イレブン>:ANAマイル
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』+「ANA QUICPay+nanaco」:1.18~1.83%(学生以外)
- 『ANA JCBカード(学生用)』+「ANA QUICPay+nanaco」:1.73%~1.83%(学生)
<ファミリーマート>:JALマイル
- 『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA)+「JMB WAON」:1%+0.5%のTポイント・dポイントカード・楽天ポイントカード
<ミニストップ>:JALマイル
- 『JALカード』(TOKYU POINT ClubQ・JCB・Mastercard・VISA)+「JMB WAON」:1%〜1.5%+5の付く日は+0.5%のJALマイル
<ミニストップ・デイリーヤマザキ・NewDays・セイコーマート・ポプラ>:通常のポイント
- 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード』:2%+提携ポイントカード0.5〜1%
コンビニの支払いにクレジットカードを利用することで、あなたが今よりももっとお得になったり節約できるようになることを祈っています。
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