どのクレジットカードの海外旅行保険の条件が良いかわからなくて困っていませんか。
クレジットカードは9,000枚近くもあり条件も様々なため、あなたのライフスタイルに合った海外旅行保険が付くカードを見つけるのは非常に難しいです。
このページでは、大手カード会社に3社勤務した経験のある筆者が9,000枚のクレジットカードの海外旅行保険の条件や補償金額を徹底調査してわかった、本当に使える海外旅行保険のついたクレジットカードついて以下の流れでご紹介します。
この記事では条件や補償金額の良いクレジットカードを年会費無料カードとゴールドカードに分けて紹介します。
また、海外旅行保険がなぜ必要なのか、クレジットカードの付帯保険と保険会社の海外旅行保険との違いについても説明するので、この記事を読むことで海外旅行保険についてよく分かり安心して旅行に行けるようになります。
1. 海外旅行保険で重要な4つのこと
クレジットカードの中には海外旅行保険が付帯しているカードがあります。
年会費のかかるカードであれば海外旅行保険はほとんどのカードに付帯しており、年会費のかからないカードでも枚数は少ないものの付帯しているカードもあります。
また、ゴールドカード以上になれば充実した内容の海外旅行保険が付帯する事が多いです。そこで、この章では海外での旅行保険の重要性と海外旅行保険のついたカードの利便性について以下の流れで紹介します。
- 海外旅行保険の重要性
- クレジットカードの海外旅行保険
- クレジットカードと保険会社の海外旅行保険の違い
- 保険会社の海外旅行保険の加入をおすすめする3つの状況
この章を読むことで、海外に行く際に海外旅行保険の付帯しているクレジットカードを持って行くことの重要性がわかります。
1-1. 海外旅行保険の重要性
海外に行く際に海外旅行保険に入っていなければ非常に危険です。
なぜなら、海外で治療を受けると非常に高額の治療費を請求されるからです。
以下に海外で盲腸になった際の治療費の一例を載せておきます。
都市 | 総費用(円) | 入院日数 |
ホノルル | 2,560,000円 | 2日 |
ロサンゼルス | 1,624,400円~2,165,800円 | 2日 |
ロンドン | 1,302,800~1,737,100 円 | 2〜3日 |
シンガポール | 154,800~773,800円 | 1~2日 |
保険に入っていればこれらの費用の全部または一部を補償してもらえますが、入っていなければ全てが自己負担となります。
1-2. クレジットカードの海外旅行保険
上記のように日本での治療では考えられないような治療費がかかってしまいますが、海外旅行保険に加入しておくことでその一部、または全部を補償してくれます。
そして、クレジットカードにはこの海外旅行保険が付帯しているものがあり、以下のような補償をしてくれます。
傷害死亡・後遺障害 | 旅行中の事故による死亡や後遺障害について補償 |
傷害治療費用 | 旅行中のケガの治療代を補償 |
疾病治療費用 | 旅行中の病気の治療代を補償 |
賠償責任(免責なし) | 相手にケガを負わせたり万一死亡させてしまった時の賠償責任額を補償 |
救援者費用 | 緊急時に旅行先に家族が渡航する旅費や捜索費を補償 |
携行品損害(免責3,000円) | デジカメなど携行品の盗難や破損を補償 |
クレジットカードの保険条件の紹介にはよく「最大5,000万円補償」と大きく表示・広告されていることが多いですが、この補償金額はほとんど使う機会のない事故による死亡や後遺障害についてです。
海外では病気や怪我で通院や入院をすると非常に高額の治療費がかかる可能性が高く利用する機会も多いため、海外旅行保険で最も重要な保険は傷害・疾病保険です。
そのため、海外旅行保険目的でクレジットカードを持つのであれば、傷害・疾病保険の補償金額が高いカードを選びましょう。
1-3. クレジットカードと保険会社の海外旅行保険の違い
先ほど紹介したように海外で治療を受けると高額の請求になりがちです。そのため、海外旅行に行く際にはできるだけ高額な傷害・疾病保険が付帯したクレジットカードを持っていると非常に安心できます。
しかし、実際に海外旅行に行ったことのある方ならばわかると思いますが、海外旅行保険に行く際には保険会社の保険に入るかどうかを選択することになります。
そこでクレジットカードの海外旅行保険と保険会社の海外旅行保険の違いについて表で比べてみました。
クレジットカード | 保険会社 | |||
カードの年会費のみ | ◎ | 保険料 | × | 旅行に行くたびに必要 (人数・年齢・行き先・期間・補償内容などで金額が変わる) |
不要 (自動で付くことが多い) | ◎ | 加入手続き | × | 旅行ごとに加入手続きが必要 |
1枚では不十分 ※複数枚のクレジットカードを持つことで合算できる | △ | 補償金額 | ◎ | 必要なだけ増やせる |
疾病死亡・緊急歯科治療費用が付かない | △ | 補償内容 | ◯ | 全て付けられる |
最長90日 (留学や駐在は適用外) | △ | 補償期間 | ◎ | 最長5年 留学や駐在など長期の滞在にも対応できる |
年齢制限がない (高齢者でも適用) | ◎ | 年齢制限 | △ | 70歳以上だと加入できないことがある |
それぞれに長所と短所があることがわかります。
下記でそれぞれの違いについてご説明していきます。
保険料の違い
いつ旅行に行ってもカードの年会費の負担だけで保険を受けられ、家族も特約対象者であれば何人でも補償対象になるのがクレジットカードの大きなメリットです。
それに対して、保険会社の場合は旅行に行くたびに保険料を支払わなくてはなりません。
ちなみに、保険をかける時には以下5つの要素で金額が大きく変わってしまいます。
- 人数
- 年齢
- 行き先
- 期間
- 補償内容
そのため、何度も旅行に行く人は毎回の旅行保険料だけで数万円かかることになるので、クレジットカードの方が保険料を節約できてお得です。
最近はコロナ禍の影響でカード会社が指定する旅行に関する支払いをしないと保険の対象にならない利用付帯の条件が増えてきていますが、空港や駅までのバス代や電車代など少額の支払いでも適用される事が多いです。
カード会社によってはタクシー代の支払いでもOKになっているため、旅費の支払いを複数のカードに分散させて保険を手厚くすることで、保険会社に保険料を支払うよりは安く済ませられます。
加入手続きの違い
クレジットカードに付いている保険はカードを持っているだけや、カードで旅費を払うだけで適用されるため、いちいち保険会社に加入の手続きをしなくて済みます。
保険会社の場合は旅行に行くたびに手続きが必要なため、その手間がかかり非常に面倒です。
旅行回数や家族の人数が多い人はクレジットカードだと保険加入手続きの手間を減らせます。
補償金額の違い
クレジットカードに付いている保険の補償金額では、高額な医療費などを払いきれない可能性が高く1枚では安心できません。
ただし、傷害死亡・後遺障害以外の補償内容は合算できるので、複数枚のクレジットカードを持つことで金額を増やせます。
ちなみに、保険会社の保険は申し込む時にあなたが必要なだけ金額を増やすことができます。
特にアメリカは治療によって医療費が高額になるので、傷害・疾病治療を無制限にできる保険会社の保険に加入しておくことをおすすめします。
補償内容の違い
クレジットカードの保険には以下2つの保険が付きません。
- 疾病死亡: 保険期間中にかかった感染症や病気で死亡した場合に受けられる補償
- 緊急歯科治療費用 : 保険期間中に歯の治療を受けた場合の補償
ちなみに、保険会社の旅行保険は全て付けられるので、旅行時の心配をできるだけ減らすことができます。
また、クレジットカードの補償金額で足りない分や、付いていない補償内容を追加で申し込むことができます。
そのため、同行する人や行き先・期間などによって必要な分だけ加入することで保険料を節約できます。
補償期間の違い
保険会社の旅行保険は旅行の目的により最長5年まで対応していて、留学や駐在向けプランもあるので長期でも安心です。
それに対して、クレジットカードに付いている保険は通常最長90日で、旅行以外の留学や駐在などは補償外となることがほとんどです。
年齢制限の違い
クレジットカードに付く旅行保険は本会員はもちろん、家族特約の対象者でも保険を受けるのに年齢制限がありません。
それに対して、保険会社の旅行保険では会社やプランによっては70歳以上は加入できないなど年齢制限があります。
また、70歳以上になると保険料が非常に高額になり、加入できるプランや期間も限定されます。
1-4. 保険会社の旅行保険の加入をおすすめする3つの状況
基本的に海外旅行に行く際には例外を除いてクレジットカードの付帯保険で十分です。
例外は次のどれかに当てはまる場合で、保険会社の旅行保険プラン(治療・救援費用の保険金額が無制限)にも加入しておくことを強くおすすめします。
- 医療費の高いアメリカ合衆国へ行く
- 医療水準が低い国へ行く
- 65歳以上の人がいる
いずれも高額の医療費を支払う状況になった時に、クレジットカードに付いている補償金額では十分ではないことが予想されるからです。
- 2017年度は治療・救援費用保険金支払額1,000万円以上の高額医療費用事故が8件発生
- 「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円以上の高額医療費用事故は高どまり傾向にあり、2017年度の発生件数は68件
- シニア層(65歳以上)の高額医療費用事故発生率は65歳未満の約4倍
実は、多くのカードで保険会社の旅行保険を組み合わせることができ、必要な時に必要なだけ追加で加入すれば医療費の負担を減らすことができます。
保険会社の旅行保険には旅行申し込み時や飛行機の予約時に誰でも申し込むことができます。
海外旅行保険はこのようにさまざまな補償を受けられます。
クレジットカードの保険のみで良いのか、保険会社の保険も加入しておくのが良いのか、あなたが旅行中に重視したい補償を増やしておきましょう。
2. 条件の良い海外旅行保険が付くクレジットカードおすすめ8選
この章では、9,000枚の中から条件の良い海外旅行保険が付くクレジットカードを以下の流れで紹介していきます。
- 海外旅行保険の選定基準
- 条件の良い海外旅行保険が付く年会費無料クレジットカードおすすめ2選
- 条件の良い海外飛行機保険が付くクレジットカード
- 条件の良い海外旅行保険が付くゴールドカードおすすめ5選
年会費無料のクレジットカードで条件の良い海外旅行保険が付いているカードは数えるほどしかありませんが、その中で特に優れているカードを3枚ご紹介します。
また、わずかな年会費負担でプラチナカード級の海外飛行機保険が付くクレジットカードをご紹介します。
充実した海外旅行保険が付帯したクレジットカードが欲しい場合は、ゴールドカードなど年会費が必要なグレードの高いカードを選択するようにしましょう。
2-1. 海外旅行保険の選定基準
クレジットカードの保険条件にはよく「最大5,000万円補償」などと記載されていますが、この補償内容はあくまで事故による死亡や後遺障害についての補償であることが多く、ほとんど利用する機会がありません。
そのため、いざという時に本当に大事な保険が使えないという事がないように、以下3つの保険項目をしっかりとチェックしましょう。
- 傷害疾病治療:旅行中のケガや病気の治療代を補償
- 救援者費用:緊急時に旅行先に家族が渡航する旅費や捜索費を補償
- 携行品損害:デジカメなど携行品の盗難や破損を補償
またゴールドカード以上のカードを選ぶ場合は以下の項目も確認しておきましょう。
- 航空機遅延保険
上記の4項目が重要な理由としては海外旅行で実際に使われる保険の割合が以下のようになっているからです。
日本最大の旅行会社であるJTBのグループ会社であるジェイアイ傷害火災保険株式会社の2018年度のトラブルデータでは次のような結果になっています。
- 1位:治療・救援費用(46.4%)
- 2位:携行品損害(26.9%)
- 3位:旅行事故緊急費用(23.0%)
この上位3項目だけで、海外旅行の事故の96.3%を占めています。
海外旅行事故の補償項目がクレジットカードに付いている保険のどれに当たるのか下表で示しました。
項目 | カード保険 | 事故件数割合 |
治療・救援費用 | 傷害疾病治療・救援者費用 | 46.4% |
携行品損害 | 携行品損害 | 26.9% |
旅行事故緊急費用 | 航空機遅延保険 | 23.0% |
旅行中断・キャンセル | キャンセルを補償してくれる保険 | 1.8% |
個人賠償責任 | 賠償責任 | 1.0% |
その他 | 傷害死亡・後遺障害 | 0.9% |
※ジェイアイ傷害火災保険株式会社のトラブルデータを引用し、カード保険を追記
事故が起こる確率=あなたがその保険項目を使う確率になるので、上記の4つの補償金額を特に重視する必要があります。
確率は低いですが、物の価値がわかりにくい海外で他人の物を壊した時に高額な請求が来ても大丈夫なように賠償責任も気にしておくべきです。
特に、アメリカなど高額な医療費を請求してくる国に行く場合は傷害疾病治療・救援者費用の補償金額がかなり重要になります。
海外旅行中に約28人に1人が事故にあっている
実際に海外で事故に遭ってしまった人の確率は、下記のようなデータがあります。
- 保険に入っている人で27人に1人(出典:ジェイアイ傷害火災保険株式会社)
- 保険に入っていたか不明ですが29人に1人(出典:エイチ・エス損害保険株式会社)
あくまで確率論でしかありませんが、約28人に1人はトラブルに遭うので、備えをしっかりしておきましょう。
2-2. 条件の良い海外旅行保険が付く年会費無料クレジットカードおすすめ2選
上記の条件を元に年会費無料で作れるクレジットカードで海外旅行保険の条件が良いものを12枚紹介します。
特に重要な傷害疾病治療の金額が高い順に年会費無料のクレジットカードをまとめました。
この中で特におすすめの2枚を詳しく紹介します。なお、文中に出てくる付帯条件は以下の2通りになります。
- 利用付帯:旅費や飛行機代などカード会社が指定する旅費をそのカードで支払うことで補償が受けられる
- 自動付帯:そのカードを持っているだけで補償が受けられる
カード名 | 傷害疾病治療 | 救援者費用 | 携行品損害 | 賠償責任 | 付帯条件 |
『エポスカード』 | 疾病 270万円 傷害 200万円 | 100万円 | 20万円 | 3,000万円 | 利用 |
200万円 | 200万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 | |
『ホークスfunカード』【新規募集終了】 | 200万円 | 200万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 |
『Excite MasterCard』 | 200万円 | 200万円 | 20万円 | 2,000万円 | 自動 |
『学生専用ライフカード』 | 200万円 | 200万円 | 20万円 | 2,000万円 | 自動(在学中のみ適用) |
『プラスハッピーUCカード』 | 150万円 | 100万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 |
『dカード』(29歳以下) | 200万円 | 200万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 |
『三菱UFJカード VIASOカード』 | 100万円 | 100万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 |
『楽天カード』 | 200万円 | 200万円 | ー | 3,000万円 | 利用 |
『Likeme by saison card』 | 100万円 | 100万円 | 30万円 | 2,000万円 | 利用 |
『JCB CARD W』 『JCB CARD W plusL』(女性向け) | 100万円 | 100万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 |
『リクルートカード』 | 100万円 | 100万円 | 20万円 | 2,000万円 | 利用 |
*携行品損害は3,000円の自己負担がかかります。
ここでは、上記の中でカード本会員の補償金額や条件が良いおすすめのクレジットカード2枚をご紹介します。
- 『エポスカード』
- 『Delight JACCS CARD』
これらのカードは先ほどの2つの項目が特に優れているクレジットカードです。
- 傷害疾病治療:旅行中のケガや病気の治療代を補償
- 救援者費用:緊急時に旅行先に家族が渡航する旅費や捜索費を補償
- 携行品損害:デジカメなど携行品の盗難や破損を補償
クレジットカードの旅行保険は合算できるため、あなたが必要な補償項目の金額を増やせるクレジットカードを追加で作成すると良いでしょう。
1位: 『エポスカード』
『エポスカード』は年会費無料クレジットカードの中で最高額の疾病治療費が付く最もおすすめする1枚です。
海外で実際に利用することの多い項目が手厚い金額になっていて、キャッシュレス診療サービスにも対応しています。
救援者費用の金額が他のおすすめカードに比べてやや低いのが欠点ですが、緊急医療アシスタンスサービスが24時間いつでも日本語で対応してくれます。
保険適用条件 | 利用付帯 | ||
傷害疾病治療 | 疾病270万円 傷害200万円 | 救援者費用 | 100万円 |
携行品損害 | 20万円 | 賠償責任 | 3,000万円 |
年会費 | 永年無料 | ||
入会資格 | 18歳以上の方(高校生を除く) | ||
ポイント還元率 | 0.5% |
『エポスカード』公式ページ:
2位:『Delight JACCS CARD』
『Delight JACCS CARD』はジャックスが出しているクレジットカードで、年会費無料でありながら、航空便遅延費用付保険がある希少な1枚です。
※2023年10月1日より適用条件が利用付帯へ変更されましたが、航空便遅延費用付帯保険が2〜4万円付きます。1枚も航空便遅延費用付帯保険付きクレジットカードを持っていないのであれば、引き続きおすすめです。
キャッシュレス診療サービスにも対応しており、『エポスカード』よりも救援者費用の金額が高く、安全を重視して利用したいならこちらを選ぶと良いでしょう。
保険適用条件 | 利用付帯 | ||
航空便遅延費用 | 最高4万円 | ||
傷害疾病治療 | 200万円 | 救援者費用 | 200万円 |
携行品損害 | 20万円 | 賠償責任 | 2,000万円 |
年会費 | 無料 | ||
入会資格 | 年齢18歳以上(除く高校生)で電話連絡可能な方 | ||
ポイント還元率 | 1% |
『Delight JACCS CARD』公式ページ:
2-3. 条件の良い海外飛行機保険が付くクレジットカード
わずかな年会費は必要ですが、掛け捨ての保険と比べて極めてコストパフォーマンスに優れたプラチナカード級の海外飛行機保険が付くカードがあります。
提携する航空会社を全く利用しない人でも、年1回以上国際線を利用するなら保険目当てで加入する価値が十分にあるでしょう。
『Air China Orico Mastercard』
『Air China Orico Mastercard』は2019年9月29日より中国国際航空(Air China)とオリコが提携して発行するクレジットカードです。
初年度年会費無料、次年度以降2,200円(税込)という安さで、次のようなプラチナカード級の飛行機に関する保険が付きます。
- 乗継遅延費用(最高3万円)
- 出航遅延、欠航、搭乗不能費用(最高3万円)
- 受託手荷物遅延:(最高3万円)
- 受託手荷物紛失:(最高10万円)
年に1回以上飛行機に乗る方で、現在手持ちにこのような海外の飛行機遅延に関する保険が付いたクレジットカードを持っていない方は保険代わりに是非持っておくべく1枚です。
掛け捨ての保険に比べても非常にコストパフォーマンスが高く、Mastercardのコンタクトレス決済もできるので、マイルを貯めていない人でも利便性が極めて高い1枚です。
『Air China Orico Mastercard』公式ページ:
2-4. 条件の良い海外旅行保険が付くゴールドカードおすすめ4選
先ほど述べた条件を元に、調べた576枚のゴールドカードの中から重視すべき保険項目の金額や条件の良いゴールドカードを4枚詳しく紹介します。
ゴールドカードの保険ではキャッシュレス診療に対応していることがほとんどで、カード会社で必要な分だけ追加で保険会社の旅行保険に加入できることが多いです。
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カード名 | 年会費(税込) | 傷害疾病治療 | 救援者費用 | 携行品損害 | 航空機遅延保険 | 賠償責任 | 旅行中断・キャンセル | 付帯条件 |
『セディナゴールドカード』【新規募集終了】 | 6,600円 | 300万円 | 500万円 | 50万円 | − | 5,000万円 | − | 自動 |
『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』 | 初年度無料 次年度以降11,000円 | 300万円 | 200万円 | 30万円 | ◎ | 3,000万円 | − | 利用 |
17,600円 | 300万円 | 400万円 | 50万円 | ◯ | 1億円 | − | 自動 | |
39,600円 | 300万円 | 400万円 | 50万円 | ◯ | 4,000万円 | キャンセルプロテクション | 利用 |
*携行品損害は3,000円の自己負担がかかります。
上記のカードで補償金額や条件の良いゴールドカードをランキング形式にして4枚を紹介します。
1位:『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』
補償金額
航空機遅延保険がゴールドカードNo.1
補償条件
キャンセル保険がない以外は完璧
安心度
家族もキャッシュレス診療を受けられ評判が非常に良い
おすすめ度
ゴールドカードの中で最も良い海外旅行保険で最強の1枚
『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』はトータルのバランスを考えると海外旅行保険では最高の1枚と言えるほど優れています。
なぜなら、他のカード会社の遅延保険ではカバーしきれないような長時間の遅延にも対応しています。また、最高の家族特約条件が付く1枚で「本会員と受けられる保険の条件が同じ」です。
欠点を強いてあげれば、キャンセル保険が付かず補償金額がやや低い項目があることくらいです。
ちなみに、キャンセル保険も欲しい方には『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』をおすすめします。
保険適用条件 | 利用付帯 | ||
傷害疾病治療 | 300万円 | 救援者費用 | 200万円 |
携行品損害 | 30万円 | 航空機遅延保険 | 遅延3万円・手荷物10万円 |
賠償責任 | 3,000万円 | 旅行中断・キャンセル | − |
年会費(税込) | 下記のリンクからの申し込みで初年度無料(次年度以降11,000円) | ||
入会資格 | 18歳以上(高校生は除く)の電話連絡が可能な方 | ||
ポイント還元率 | 0.75%(海外1%) |
『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』公式ページ:
https://www.saisoncard.co.jp/amex/gold/
『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』について、より詳しいメリット(特典詳細など)を知りたい人は「世界一わかりやすい『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』解説」を参照してください。
2位:『JALカード JCB CLUB-Aゴールド』『JALカード OPクレジット CLUB-Aゴールド』
補償金額
全ての項目が平均以上の高さ
補償条件
キャンセル保険がないだけで海外航空便遅延お見舞金制度もあり手厚い
安心度
家族はキャッシュレス診療を受けられないのが残念
おすすめ度
JALのゴールドカードの中で最も良い海外旅行保険条件の1枚
『JALカード JCB CLUB-Aゴールド』『JALカード OPクレジット CLUB-Aゴールド』は利用者数300万人を超えるJALカードが提携して出しているゴールドカードです。
どのJALカードもマイルがたまりやすいのは同じですが、JALのゴールドカードの中で最も保険の条件が良く、他のJALのゴールドカードにはない「国内・海外航空機遅延保険」がつきます。
欠点をあげると、キャンセル保険が付かず家族はキャッシュレス診療を受けられません。
それでも賠償責任補償額1億円と、さらに基本となる付帯保険の条件が優れているのでこの1枚があれば安心して旅行を楽しむことができるでしょう。
保険適用条件 | 自動付帯 | ||
傷害疾病治療 | 300万円 | 救援者費用 | 400万円 |
携行品損害 | 50万円 | 航空機遅延保険 | 遅延2万円+2万円・手荷物2〜4万円 |
賠償責任 | 1億円 | 旅行中断・キャンセル | − |
年会費(税込) | 17,600円 |
入会資格 | 20歳以上、ご本人に安定継続収入のある方 |
マイル還元率 | 1% |
『JALカード CLUB-Aゴールド』公式ページ:
3位:『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』
補償金額
ゴールドカードの中でも最高クラス
補償条件
海外旅行のトラブルをほぼカバーできる
安心度
家族はキャッシュレス診療を受けられないのが残念
おすすめ度
年会費は高いが1枚で幅広い海外旅行保険の補償が得られる
『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』はアメリカンエキスプレスが発行している元祖ゴールドカードで、特に2つのとても便利な海外旅行保険やサポートがあります。
- キャンセルプロテクション:急な出張や病気による旅行やコンサートのキャンセル費用などの損害を補償する画期的なサービス
- オーバーシーズ・アシスト:海外旅行先で日本語のサポート受けられ、緊急時の病院の手配や宿泊先の確保などこれを目当てに持ち続けている人が多いほどサポートが良い
欠点は、カードで旅費を支払わないと保険の対象外になってしまうこととカード年会費の高さ、家族はキャッシュレス診療を受けられないことです。
人によっては、この1枚があれば海外旅行に関わるすべての状況を保証することができ安心して旅行を楽しむことができます。
保険適用条件 | 利用付帯 | ||
傷害疾病治療 | 300万円 | 救援者費用 | 400万円 |
携行品損害 | 50万円 | 航空機遅延保険 | 遅延2万円・手荷物2〜4万円 |
賠償責任 | 4,000万円 | 旅行中断・キャンセル | 最高10万円 |
年会費(税込) | 39,600円 |
ポイント還元率 | 0.5〜3% |
『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/gold-preferred-card/
『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』について、より詳しいメリット(特典詳細など)を知りたい人は「世界一わかりやすい『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』解説」を参照してください。
4位:『セディナゴールドカード』【新規募集終了】
補償金額
救援者費用保険がゴールドカードNo.1
補償条件
家族もキャッシュレス診療を受けられる
安心度
6親等以内の血族または3親等以内の姻族と対象が多い
おすすめ度
安めの年会費で補償の条件が良い1枚
『セディナゴールドカード』【新規募集終了】は家族特約対象者もキャッシュレス診療に対応している数少ないゴールドカードの1枚です。
補償金額が本会員に比べて1/3〜2/3となってしまいますが、それでもゴールドカードの平均的な金額を補償されます。
カードの年会費が安いのに保険の条件が非常に良く、海外キャッシングを最もお得にできる1枚でもあるので、家族と一緒に海外旅行へ年2回以上行く人には特におすすめです。
保険適用条件 | 自動付帯 | ||
傷害疾病治療 | 200万円 | 救援者費用 | 200万円 |
携行品損害 | 50万円 | 航空機遅延保険 | − |
賠償責任 | 2,000万円 | 旅行中断・キャンセル | − |
年会費(税込) | 6,600円 | ||
入会資格 | 高校生を除く18歳以上で電話連絡が可能な方 | ||
ポイント還元率 | 0.5% |
『セディナゴールドカード』公式ページ:
https://www.cedyna.co.jp/card/lineup/detail/cedyna_gold/
『セディナゴールドカード』について、より詳しいメリット(特典詳細など)を知りたい人は「世界一わかりやすい『セディナゴールドカード』解説」を参照してください。
ゴールドカードの海外旅行保険についてより詳しく知りたい方は「最高の海外旅行保険が付くゴールドカード4選」の記事も参照してください。
3. まとめ
クレジットカードに付く海外旅行保険についてご紹介しました。
年会費のかかるカードであれば海外旅行保険はほとんどのカードに付帯しており、年会費無料カードでも枚数は少ないものの良い条件が付いているカードもあります。
また、ゴールドカード以上になれば非常に充実した内容の海外旅行保険が付帯してきます。
年会費無料で良い条件の海外旅行保険が付くクレジットカードは以下の2枚です。
多少の年会費は必要ですが、年1回以上国際線を利用する方で良い条件の飛行機遅延保険が必要なら『Air China Orico Mastercard』がおすすめです。
また、ゴールドカードの中でも特に良い条件の海外旅行保険が付くのは以下の5枚です。
- 『セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード』
- 『JALカード JCB CLUB-Aゴールド』『JALカード OPクレジット CLUB-Aゴールド』
- 『アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード』
- 『セディナゴールドカード』【新規募集終了】
この記事の内容が、あなたの海外旅行に行く回数や条件に合った最高の海外旅行保険のついたクレジットカードを選ぶ役に立つことを願っています。