ポイント高還元クレジットカード4選|プロが徹底比較!

クレジットカードのポイントを比較することでどのカードを持つべきか決めたいと考えていませんか。

ポイントを比較する際に注意しなければいけないことは年会費を考慮した際に本当にお得に使えているのかということです。人によってはもらうポイントよりも払っている年会費の方が高く損をしている方もいます。

そこで、この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、クレジットカードのポイント比較に関して以下の流れで紹介します。

  1. 本当のポイント高還元クレジットカードTOP4比較表
  2. 実質ポイント高還元クレジットカードTOP4の詳細
  3. 一部の利用先・曜日でポイント高還元率になるクレジットカード3選

他のサイトでは見た目のポイント還元率を元に紹介していることがほとんどですが、この記事ではカードの年会費も含めた「実質還元率」に注目して本当にお得なクレジットカードを紹介します。

1. 本当のポイント高還元クレジットカードTOP4比較表

通常、多くの一般カードの還元率はカード利用金額の0.5%〜1%程度です。

しかし、中にはそれ以上の高い還元率を持つクレジットカードが存在します。

例えば、年間100万円の買い物をした際に以下のようになります。

  • 0.5%の還元率:5,000ポイント
  • 1%の還元率:10,000ポイント
  • 1.5%の還元率:15,000ポイント

年間カードを100万円利用する方にとって還元率が1%違うと1万ポイントも還元される数値が変わることがお分かりいただけるかと思います。

基本的にはポイントが高還元であればあるほど、カードを使うお得感を実感できるはずです。

この章では、より高いポイント還元のクレジットカードを求める方のために、以下の流れでポイント高還元クレジットカードTOP4比較表を使って本当にお得なカードを紹介します。

  1. ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表
  2. おすすめのポイント高還元カード

1-1. 実質ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表

よくあるクレジットカードの比較では高還元率と言っておきながら広告のために操作されたものもあります。しかし、この比較表では客観的にクレジットカードの還元率を比較して優れているものだけを紹介しています。

また、この記事では冒頭でも述べた通り、還元されたポイントから年会費を差し引いた上で本当にお得かどうかを判断します。

そのため、以下の比較表でも年間の利用額に対してもらえるポイントは《還元されたポイント−年会費》で記載してあります。

-スマホの方はスクロールできます-

カード名ポイント還元率年間10万円利用年間30万円利用年間50万円利用補足
JCB CARD R2%2,000ポイント6,000ポイント10,000ポイント
  • 年会費無料
  • リボ手数料の支払いが発生しない場合、還元率1%(リボ払い専用)
DCカード Jizile(ジザイル)1.5%1,500ポイント4,500ポイント7,500ポイント
  • 年会費無料
  • リボ払い専用
リクルートカード1.2%1,200ポイント3,600ポイント6,000ポイント
  • 年会費永年無料
  • リクルートグループの支払いでは最大還元率4.2%
R-styleカード1.05%1,025ポイント3,125ポイント5,225ポイント
  • 次年度以降年会費1,375円(税込)
  • 前年度に1回以上カード利用がある場合、次年度年会費実質無料
  • リボ払い専用

以上が実質ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表となっています。

ちなみに、上記のカードは全て初年度の年会費は無料です。

カードの詳細な情報に関しては次章で紹介します。

※リボ払いに注意

ご覧のように高還元カードは多くのカードがリボ払い専用となっています。

リボ払いとは買い付けた商品の分割分を払うのではなく、毎月支払う金額を決めて支払う方法のことです。

例えば、1万円の買い物をしても10万円の買い物をしても支払いの設定金額が5,000円であれば毎月の支払い金額は5,000円となります。

リボ払いの仕組み説明図

この時、返済してない分のお金は借金をしている状態なので、当然金利がかかります。そして、リボ払いはカード会社の設定上毎月の返済金額が低くなってしまう傾向にあります。

そのため、毎月の返済金額から利息分が引かれると元金として充当される額が少なくなってしまうのでなかなか返済が終わりません。

以上から、リボ払い専用カードはどんなに還元率が高くても利用には注意が必要です(当ページではカード上級者以外には原則おすすめしません)

1-2. おすすめのポイント高還元カード

先ほどの比較表の中でおすすめのカードをプロの私が選ぶとするならば、以下の2つの観点を重視します。

  • リボ払い専用のカードでないこと
  • 年会費無料であること

この2つの観点で先ほどの比較表の中からカードを選ぶと『リクルートカード』が最もおすすめなカードになります。

『リクルートカード』

リクルートカードの券面(Mastercard、VISA、JCB) アイキャッチ

ポイント還元率じゃらんnet・Hot Pepper Beauty利用時ポンパレモール時
1.2%3.2%4.2%

『リクルートカード』公式ページ

https://recruit-card.jp/

高還元率クレジットカードで圧倒的におすすめなのはこの1枚なのですが、他のカードの詳細も気になる方は次章を確認してください。

2. 実質ポイント高還元クレジットカードTOP4の詳細

この章では先ほどの実質ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表で紹介したカードの詳細について説明します。

  1. 『JCB CARD R』
  2. 『DCカード Jizile(ジザイル)』
  3. 『リクルートカード』
  4. 『R-styleカード』

2-1. 『JCB CARD R』

JCB CARD Rの券面画像

JCB CARD R』は2018年9月3日から募集開始となった最大ポイント還元率が2%の年会費が無料なJCBプロパーカード(JCBが直接発行しているカード)です。

リボ払い専用カードで、リボ手数料の支払いがあると還元率が2%となります(あまり現実的ではありませんが、月1万円以下の利用で手数料の支払いがないと1%の還元率です)

繰り上げ返済の日付や方法を熟知して、リボ手数料を最小にできるカード上級者以外でなければお得に使いこなすのはかなり難しいカードです。

『JCB CARD R』公式ページ:

https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/r

2-2. 『DCカード Jizile(ジザイル)』

DCカード Jizile(ジザイル)の券面画像

DCカード Jizile(ジザイル)』はポイント還元率1.5%、年会費永年無料のクレジットカードになります。

ただし、このカードはリボ払い専用カードなので、リボ手数料を払わずにお得に使いこなすためには毎月電話やネットで支払い金額の変更をしなければいけないなど手間や知識が必要です。

そのため、カードの仕組みをしっかりと理解して毎月手続きができるカード上級者以外でなければお得に使いこなすのはかなり難しいカードです。

『DCカード Jizile(ジザイル)』公式ページ:

https://www.cr.mufg.jp

2-3. 『リクルートカード』

リクルートカードJCBの券面画像

リクルートカード』は全ての年会費無料カードの中で1.2%という最高クラスのポイント還元率です。

さらに、下記のようなリクルートグループではより多くのポイントをもらえます。

  • 4.2%:ポンパレモール
  • 3.2%:じゃらんnet・Hot Pepper Beauty・ホットペッパーグルメ(ホットペッパーお食事券)

たまったポイントはリクルートグループのサービス利用時に1ポイント=1円から使うこともできますし、Pontaポイント・dポイントに交換でき、ローソンなどPonta・dポイント提携店舗での利用やJALマイルに交換できるため、使い勝手が良いです※2024年3月21日よりAmazon.co.jpで1ポイント1円で利用可能

おすすめの使い方はPontaポイントならau PAYマーケット限定ポイントに交換して「au PAY ふるさと納税」での支払いに使う、dポイントならSMBC日興証券の「日興フロッギー」で株・ETFなどに投資を行うのが高い価値で使える方法と言えます。

『リクルートカード』公式ページ

https://recruit-card.jp/

2-4. 『R-styleカード』

R-styleカードの券面画像

R-styleカード』はポイント還元率1%(Jデポへの交換で1.05%相当)、初年度年会費無料、次年度以降年会費1,375円(税込)かかりますが、前年度1回以上の利用で無料になる実質年会費無料のカードです。

リボ払い専用カードですが、利用金額に応じてポイントアップ率が決まったり、12月はポイント5倍になったりと非常にお得なカードです。

ただし、必ずリボ手数料が発生する仕組みになっているので、リボ手数料を最小にできるカード上級者以外でなければもらえるポイントよりもお得になるのはかなり難しいカードです。

『R-styleカード』公式ページ:

https://www.jaccs.co.jp/service/card

3. 一部の利用先・曜日でポイント高還元率になるクレジットカード3選

この章では利用先や曜日が限定されますが、ポイント還元率が高くなるクレジットカードを3枚紹介します。

  • 『Oliveフレキシブルペイ 一般』:対象のコンビニ・飲食店で最大20%
  • 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』:QUICPayの支払いで2%(年30万円に達する引落月まで)
  • 『Vポイントカード Prime』:日曜日限定でポイント還元率1.5%

あなたがよく利用するお店が含まれていたり、日曜日に集中して支払いをするなら前章であげたカードよりも高い還元率でポイントをもらえるので、これらのカードをメインにした方がお得になります。

また、全てのカードが通常リボ払い以外の支払い方法となっているので、安心して使えます。

リボ払いキャンペーンに注意!

上記のカードでも入会時や入会後に「ボーナスポイントがもらえる」「キャンペーン応募の当選確率が上がる」などの言葉で、カード会社はリボ払いを勧めてきます。

しかし、そのカード会社のリボ払いの仕組みを詳しく知って毎月繰り上げ返済を行うなど、カード上級者でなければ支払うリボ手数料分損をすることが多いので注意してください。

3-1. 『Oliveフレキシブルペイ 一般』

Oliveフレキシブルペイ 一般の券面画像

Oliveフレキシブルペイ 一般』は三井住友銀行・三井住友カードが発行する年会費永年無料のポイント還元率0.5%のクレジットカードを含む1枚で3つの支払いができるVポイントが貯まるカードです。

メリットは何と言っても全国のセブン-イレブン・ローソンなどの対象コンビニやマクドナルド・ガスト・すき家・ドトールコーヒーショップなど対象飲食店でタッチ決済をすると最大20%のポイント還元を得られる事です。

※対象のサービスのご利用状況に応じて、対象のコンビニ・飲食店でのご利用時に、通常のポイント分を含んだ最大20%ポイントが還元されます。
※¹ 商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※² ポイント還元率の合算は、複数のVポイントアッププログラムの条件を達成した場合、20%を超える事がございますが、景品表示法の定めに基づき、実際にポイントアップされる還元率の上限は20%までとなります。

Olive 対象のコンビニ・飲食店で最大20%ポイント還元

対象のコンビニ・飲食店をあまり利用しない人でも、「選べる特典」で給与・年金受取特典を選択し、毎月3万円以上を振込で受け取ると毎月200ポイントがもらえます。

Olive毎月3万円振込受け取り200Vポイント

ポイントはカード利用の支払いに1ポイント=1円としてキャッシュバック(充当)できたり、VポイントPayアプリを使ってVisaもしくはiDが使えるお店で1ポイント=1円で買い物に利用できるなど使い勝手も非常に良いです。

『Oliveフレキシブルペイ 一般』公式ページ:

https://www.smbc.co.jp/kojin/olive/

3-2. 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード デジタルの券面画像(2022年版)

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』は初年度年会費が無料で、2年目以降も前年に1年以上のカード利用をしていれば無料になるので、実質年会費無料で使えるカードです。

特典内容がリニューアルされ、電子マネーの一つであるQUICPayでの支払いで永久不滅ポイント2%*(マイル還元率JAL1%以上、ANA1.2%以上)という高還元率カードになりました。

*年30万円に達する引落月までが対象

クレジットカードでの支払いほどの万能性はさすがにありませんが、QUICPayは全国205万ヵ所以上(2022年9月末時点)の場所で利用でき、日常生活でよく使うコンビニ・ガソリンスタンド・スーパー・ドラッグストアなど多くの場所で使えるため、新しく作る価値は十分にあります。

『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』公式ページ

https://www.saisoncard.co.jp/amex/pearl-cs02/

3-3. 『Vポイントカード Prime』

Vポイントカード Primeの券面画像

Vポイントカード Prime』は初年度年会費が無料で、2年目以降も前年に1年以上のカード利用をしていれば無料になるので、実質年会費無料で使えるカードです。

通常利用時でも1%と高めの還元率ですが、日曜日での利用は還元率1.5%還元(200円につき3ポイント)と高還元率カードにできます。

さらに、貯めたVポイントはVポイントPayアプリを使ってVisaもしくはiDが使えるお店で1ポイント=1円で買い物に利用できるなど使い勝手も非常に良いです。

『Vポイントカード Prime』公式ページ

https://www.jaccs.co.jp/tcardprime_lp1/

4. まとめ

ポイントが多くもらえるクレジットカードと、本当のポイント高還元クレジットカードTOP4比較表をご紹介しました。

このページで紹介したクレジットカードは以下のようになります。
-スマホの方はスクロールできます-

カード名ポイント還元率年間10万円利用年間30万円利用年間50万円利用補足
JCB CARD R2%2,000ポイント6,000ポイント10,000ポイント
  • 年会費無料
  • リボ手数料の支払いが発生しない場合、還元率1%(リボ払い専用)
DCカード Jizile(ジザイル)1.5%1,500ポイント4,500ポイント7,500ポイント
  • 年会費無料
  • リボ払い専用
リクルートカード1.2%1,200ポイント3,600ポイント6,000ポイント
  • 年会費永年無料
  • リクルートグループの支払いでは最大還元率4.2%
R-styleカード1.05%1,025ポイント3,125ポイント5,225ポイント
  • 次年度以降年会費1,375円(税込)
  • 前年度に1回以上カード利用がある場合、次年度年会費実質無料
  • リボ払い専用

2024年現在、高還元率クレジットカードの多くはリボ払い専用となっているため、カード上級者でなければもらえるポイント以上にリボ手数料を払うことになるので、高還元率のカードを選ぶ時は注意が必要です。

高還元率カードでリボ払い専用でない安心して使えるおすすめのクレジットカードは『リクルートカード』(1.2%)です。

また、利用先が限定されますが、あなたのライフスタイルに合えば下記の3枚のクレジットカードを使った方が上表でご紹介したカードよりも高い還元率でポイントが得られます。

このページでご紹介したポイント還元率の高いクレジットカードの比較表・情報を活用して、あなたが今よりも良い条件でクレジットカードを使えるようになることを祈っています。