「カードローンの限度額を上げたい!」「限度額が下がってしまった。どうしよう。」などとカードローンの限度額に関してお困りではありませんか?
実はカードローンの限度額を上げるためには注意点があり、むやみに増額を申し込んでしまうと反対に限度額を下げられてしまう恐れがあります。
本ページでは、過去に銀行のカードローンの審査担当として、増額の審査も経験してきた筆者がカードローンの限度額について以下の流れで紹介していきます。
- カードローンの限度額を決める4つのポイント
- カードローンの限度額を上げる2つの方法
- カードローン増額審査の3つのポイントと注意点
- カードローンの限度額が下がってしまうケース
- 増額よりも他社に申し込むべき3つのケース
- 増額出来ない時に申し込むべきカードローン4選
本ページを読めば、あなたの希望する限度額が実現できる可能性が高まります。
1. カードローンの限度額を決める4つのポイント
広告などでカードローン各社が「限度額1000万円」などとアピールしていますが、実は、「限度額1000万円」で借りられる方は滅多にいません。
最高500万円とアピールしていたカードローンに申し込んだところ、10万円しか借りれなかったケースもあります。
カードローンにおける実際の限度額は以下のような4つの観点で変わってきます。
1-1. 商品スペック
カードローンは商品ごとに限度額が定められており、その限度額以上は借りることができません。
ただし、筆者は基本的に商品ごとの限度額はあまり気にしなくていいと考えております。なぜなら、年収1000万円ないと300万円以上借りることは厳しいため、300万円の限度額でも1000万円の限度額でもあまり変わらないからです。
ただし、200万円未満の限度額だと年収によっては不便になる方もいると思うので、200万円以下のカードローンにだけは注意しておきましょう。
限度額200万円以下のカードローン(抜粋)
カードローン | 限度額 |
りそなクイックカードローン | 200万円 |
セブン銀行カードローン | 50万円 |
第四銀行カードローン D-スタイル | 200万円 |
清水銀行しみずスピードカードローン | 100万円 |
名古屋銀行カードローン「ご用達くん」 | 50万円 |
名古屋銀行カードローン 新ミニマム | 200万円 |
愛知銀行愛銀ポケットローン「ユー」 | 200万円 |
近畿大阪銀行クイックカードローン | 200万円 |
島根銀行しまぎんカードローン | 50万円 |
西京銀行サンクスカードローン | 50万円 |
佐賀共栄銀行きょうぎんカードローン えびす | 200万円 |
大分銀行カードローン スピーディ | 90万円 |
1-2. あなたの返済能力
あなたの返済能力によって、大きく限度額は変わります。返済能力を左右するポイントとしては、「属性スコアリング」と呼ばれる仕組みが使われます。
属性スコアリングとはあなたの申し込み内容をコンピューターが点数化してスコア化してあなたの信用度を測る仕組みで、このスコアが高いとより高い限度額が設定されやすくなります。
特に限度額を決める大切な要素が「年収」です。
年収に関しては返済能力に直結するため、年収が低いと限度額は抑えられます。一般的に他社の借り入れと合わせた総額が年収の1/3以下が目安となることが多いです。
1-3. 他社からの借り入れ状況
カードローンの審査の際は、現在他社からどれくらい借りているのか、また過去にトラブルがなかったか?もみられます。
金融機関や消費者金融会社の間ではあなたの借入状況などが「信用情報」として共有されており、限度額にも影響します。
そして特に限度額に影響するのが、「他社からの借入状況」です。なぜなら、他社から借り入れを行なっているということは、そこに返済しなければならない分、その会社への返済ができなくなる恐れもあるからです。
1-4. 取引状況
カードローンの限度額を決める上で最も重要なポイントの一つが「取引状況」です。
つまり、「このお客様は、きちんと返済してくれる良いお客様」だと認識されれば、限度額は高くなっていきます。
しかし反対に、初回契約時はあなたがどれだけ借りて、どれだけ真面目に返してくれる人なのかが全くわからない状態なので、限度額は低めになりやすいです。どんなに職業や年収が良くても100万円を超えることは滅多にありません。
そのため、最初は高い限度額で申し込むことは諦めて、しっかりと借りて・返すを積み重ねて限度額を上げていきましょう。
2. カードローンの限度額を上げる2つの方法
申し込み時に低めの限度額であっても、ある条件を満たせば、限度額は上げることができます。
そして、カードローンの限度額を上げるためには、主に以下の2つの方法があります。
2-1. あなたから申し込みを行う
あなたから申し込みを行うことで限度額を上げてもらえるケースは意外に多くあります。
一例ですが各社以下のようにインターネットの会員ページや電話などから申し込みが可能です。
カードローン | 申し込み方法 |
三井住友銀行カードローン | 電話(0120-923-923)・ローン契約機で |
みずほ銀行カードローン | パソコン・スマートフォン・電話(0120-324-555)・店舗で |
じぶん銀行カードローン | 電話(0120-926-222)で |
楽天銀行カードローン | インターネット上の会員ページ・電話(0120-730-115)で |
プロミス | インターネット上の会員ページ・電話(0120-24-0365)で |
アコム | インターネット上の会員ページ・電話(0120-629-215)で |
申し込み後、審査が実施され審査に通れば限度額の引き上げを見込めます。また、あなたの申し込み状況や借入状況によっては「収入証明書類」の提出を求められる可能性があります。
また、限度額50万円までは10万円ほどの増額しかしてもらえないケースが多いですが、50万円を超えると30万円・50万円単位で増額を見込めます。
2-2. カードローン会社から案内がある
あなたがきちんとカードローンを利用し、返済も行っていれば、あるタイミングで業者から限度額を引き上げないか?という連絡が入ります。
カードローンもきちんと返してくれる方にたくさん貸したほうが利益になるので、あなたが信用できると判断すれば連絡をしてきます。
時期としては契約後半年程経過したタイミングが多く、上がり幅は20~50万円上がるケースが多いです。
ちなみに、カードローン業者から案内があった場合も申し込みをして審査に通らなければ増額することはできません。
3. カードローン増額審査の3つのポイントと注意点
増額の審査に通るためには、以下のポイントに注意しましょう。
以上のポイントを守らないと、増額どころか反対に限度額を下げられてしまう恐れがあるため注意が必要です。
3-1. 半年以上使っているか確認すること
多くのカードローンで、増額に通るためには3か月~半年以上使って、延滞などをしていないことが求められます。
使っている期間が少ないと、業者側も増額をしても返ってくるかの判断ができず通りにくくなってしまいます。
反対に延滞を繰り返している方は審査に通らないどころか、限度額を下げられるおそれもあるため注意が必要です。
3-2. 年収などの変化は不利になっていないか確認すること
以前申し込んだ時から、あなたの年収や他社からの借入状況に変化がないかを確認しましょう。
ちなみに、長期間きちんと使っていても、年収が減っていたり、他社からの借入状況が増えていると審査に落ちたり、減額されてしまう恐れがあります。
3-3. オペレーターには誠実に
もし、電話で申し込みをされる際は、オペレーターの方への言葉使いも意識しましょう。焦っていても、必ず敬語で丁寧に会話することを意識しましょう。
それは、オペレーターの方に不信感を覚えられてしまったら審査に通っていたはずなのに、落ちてしまうことが起こりうるからです。
あなたはカードローンのお客様ですが、今回に限っては物事をお願いする立場であることを忘れないでください。
注意点:申し込みのせいで限度額が下がる可能性もある!
カードローンの限度額の増額を依頼することは、ある意味業者が「あなたにいくらまで貸せるのか」を考えなおすきっかけにもなります。
つまり、あなたが返済を滞らせていたり、他社からの借金が増えていると「この人はあまり良いお客様でない」と業者が判断し、増額が見込めないだけでなく今の限度額を下げられてしまう恐れがあります。
そのため、増額の申し込みをする前に、自分はきちんと返していたか、(他社の借金が増えたり、収入が落ちたなどで)返済能力は落ちていないかを考え、自信がなければ増額の申し込みは避けましょう。
後ほど説明しますが、増額するのではなく、思い切って他社に新規で申し込みをしたほうがいいケースもあります。
4. カードローンの限度額が下がってしまうケース
反対に、カードローンの限度額を下げられることもあります。あなたが増額を申し込んだタイミング以外でも、「カードローン業社にとっていいお客様ではなくなる」時に限度額を引き下げられてしまうケースがあります。
一般的にカードローン会社は「いいお客様」と判断すると限度額を上げたり、利息を引き下げてくれます。
反対に以下のようなケースで「いいお客様」でなくなってしまうと減額される可能性があります。
- 延滞を繰り返す
- 年収が大きく下がる
- 他者からの借り入れが増える
この中でもい、延滞はカードローン会社側にすぐにバレてしまいます。特に返済が厳しい場合には電話などで返済期日の前に伝えておきましょう。
5. 増額よりも他社に申し込むべき3つのケース
増額ではなく、他社に新たに申し込みをしてしまうことも一つの手段です。
しかし、筆者はできれば増額を選ぶべきだと考えており、以下の3つのケースに当てはまらなければ、今のカードローンでの増額を目指しましょう。
- 今のカードローンを半年使っていない
- 今のカードローンの返済に遅れが出たことがある
- 増額の審査に落ちた
参考までに、「増額」と「新規」のメリットを比較していきます。
5-1. ご利用中のカードローンを増額させる3つのメリット
ご利用中のカードローンを増額させることは、別のカードローンに申し込むケースと比較して以下の2点のメリットがあります。
- きちんと使っていれば審査へはほぼ通る
- 後からまた違うカードローンに申し込むときにマイナスになりにくい
- 今後条件が良くなる
ではそれぞれを解説していきます。
きちんと使っていれば審査へはほぼ通る
きちんとそのカードローンを利用してきた方は、通過率は高いです。ただし、契約をしてから半年間以上遅延なく返済していた場合です。
そのため、それだけの取引実績を積めていない方は、新規での申し込みの方が通りやすいと思われます。
今後の審査にマイナスになりにくい
今回、新規の申し込みでなく限度額の向上で乗り越えておくと、将来的なメリットがあります。
なぜなら、カードローンなどの審査において「借入社数」は一つの大きなポイントだからです。3社を超えると新規申し込みの審査に本当に通りにくくなります。
つまり、借入数を増やさなければ、将来本当に新規申し込みが必要になった時に審査に通る可能性が高まります。
また、今後増額の審査を受ける時も、借入先を増やさなことは大きなメリットです。
今後条件が良くなる
1つのカードローンを増額させながら使い続けていると、金利などの条件が良くなる可能性があります。
一般的に限度額が高くなると利息が低くなるケースが多く、例えばオリックス銀行だと以下のように限度額に応じて細かく金利が決まっています。
そのため、1社と深く付き合うことで、金利などを減らすこともできます。
5-2. 別のカードローンに申し込む2つのメリット
反対に、別のカードローン申し込むことには以下の2点のメリットがあります。
- 落ちた時にマイナスになりにくい
- 今の取引状況を考慮されにくい
では解説していきます。
落ちた時にマイナスになりにくい
増額の審査に落ちると、最悪のケース限度額が引き下げられてしまう可能性があります。
しかし、別のカードローンへの申し込みであれば審査に落ちたとしても今の限度額が減るというマイナスにはならないことは一つのメリットと言えます。
今の取引状況を考慮されにくい
今ご利用のカードローンでは「返済を1回忘れてしまった」でしたり、「契約から2か月しか経っていない」など、きちんとした取引実績を積めていない場合は増額は見込めません。
しかし、新規のカードローンであればそういった「今ご利用のキャッシングとの取引状況」は考慮されにくいです。
5-3. 結論「きちんと使っていなければ新規で申し込むべき」
以上のことから、きちんと半年以上使っていた方は「増額」を、以下のケースに当てはまる方は「新規」で別のカードローンに申し込みましょう。
- 半年使っていない
- 返済に遅れが出た
- 増額の審査に落ちた
6. 増額出来ない時に申し込むべきカードローン4選
限度額をあげられない時におすすめしたいカードローンを紹介していきます。
ちなみに、限度額が上がらない状況ということは、銀行などの審査が厳しいカードローンは新規の申し込みが難しい可能性が高いです。
特に2017年5月から銀行のカードローンは全体的にますます審査が厳しくなったので、他から借り入れがある人が新しく申し込むのは少し難しいです。
参考:日本経済新聞電子版『銀行、カードローン抑制 多重債務問題に対応』
そこで、審査の柔軟性がワンランク高い所がおすすめです。しかし、柔軟性が上がると一般的に条件が悪くなってしまいます。
なぜなら、いい条件で借りられる会社には申込者が多く、カードローンはその中で返済能力の高い人を選んでお金を貸すことができるからです。
反対に、柔軟性を意識するなら条件が多少悪くなってしまうことを覚悟しなければなりません。以上の「柔軟性」と「条件」の関係をまとめると以下のようになります。
そして、筆者のおすすめは以下の4社です。
6-1. プロミス | 大手消費者金融で条件No.1。増額出来なければ最初に申し込むべき。 |
6-2. アコム | 大手消費者金融で通過率が高かったというデータあり。 |
6-3. フタバ | 中小消費者金融で条件No.1。大手消費者金融に落ちたら申し込むべき。 |
6-4. アロー | 中小消費者金融で柔軟性No.1。中小消費者金融に落ちたら申し込むべき。 |
私のおすすめとしては、まずは条件が一番いいプロミスから申し込んで行くことをおすすめします。
6-1. プロミス
『プロミス』はSMBCグループの株式会社SMBCコンシューマーファイナンスによって運営されるローンブランドです。
即日借りられるだけでなく、以下のポイントで大手消費者金融の中でも条件が最も良いと言えます。
- 多くの方が適用される「最高金利」が低い
- 初回利用から30日間利息ゼロ
- 利用でポイントがたまり無利息期間等と交換可能
- プリペイドへの申し込みで2000円分のチャージカードがもらえる(詳細はこちら)
消費者金融の中では審査が厳しいと言われていますが、条件がかなりいいので、増額審査に落ちた方は積極的にトライしてみましょう。
特に、初回利息が30日間かからないので、増額するよりもお得になるケースが多いです。
ちなみに、以下のような口コミがありました。
よりたくさんの方の声が気になる方は、「300の口コミ・評判でわかるキャッシング『プロミス』完全ガイド」に300人分の口コミをまとめましたので参考にしてみてください。
プロミス基本データ
6-2. アコム
『アコム』は、三菱UFJフィナンシャルグループのキャッシングサービスです。
注目すべきは大手の消費者金融の中で最も審査の通過率が高かったというデータがあることです。
大手消費者金融はIR情報などで審査の通過率などを公表しており、そのデータ上からは以下のようにアコムには他社よりもチャンスがあると言うことができます。
ただし誰でも通るわけではなく安定した収入は必須です。
ちなみに、審査に関しては以下のような口コミがありました。
よりたくさんの方の声が気になる方は、「300の口コミ・評判でわかるキャッシング『アコム』の真実」に300人分の口コミをまとめましたので参考にしてみてください。
アコム基本データ
6-3. フタバ
『フタバ』は東京都千代田区に本社を置く老舗の消費者金融で、以下の2つの観点で大手に対して遜色のない条件で借りることができます。
- 初回契約時から30日間金利無料
- 多くの方が適用される最高金利が19.50%と、大手よりも低水準
そのため、大手よりも審査に通過しやすく、条件がいいと評判の消費者金融です
そして条件に関しては、以下のような口コミがありました。
上記のように、大手に負けない条件の良さが好評でした。そのため、大手の消費者金融に落ちた方もフタヴバであれば大手並みの条件で融資を受けられる可能性があるためおすすめです。
また、より詳しい口コミは「100の口コミでわかる消費者金融『フタバ』の全て」にまとめましたので参考にしてみてください。
フタバの基本データ
6-4. アロー
『アロー』は愛知県名古屋市に本社を置く消費者金融で、最大の特徴がかなり柔軟な審査です。過去に任意整理や自己破産を経験したいわゆる「ブラック」の属性の方もきちんと審査をしてくれると言われています。
ちなみに、口コミにも以下のように「借りれないと思っていたけど助かった」という声が非常に多かったです。
上記のように、審査に自信がない方でもチャンスが十分にあるキャッシングです。より多くの方の口コミを見たい方は「100の口コミでわかる消費者金融『アロー』の全知識」に100名の方の口コミをまとめたので参考にしてみてください。
アローの基本データ
7. さいごに
カードローンの限度額に関して何で決まるのか、どうやって上げるのか、上がらない時はどうすべきかを解説してきましたがいかがでしたか。
カードローンの限度額を思い通りの水準に設定するためには、継続的に使い、延滞せずに返すことが大切です。
そのため、増額が難しそうであったり、増額の審査に落ちた場合は、以下のように比較的審査に通りやすく条件も悪くないカードローンに新規で申し込みを行ってしまうのも一つの手段です。
6-1. プロミス | 大手消費者金融で条件No.1。増額出来なければ最初に申し込むべき。 |
6-2. アコム | 大手消費者金融で通過率が高かったというデータあり。 |
6-3. フタバ | 中小消費者金融で条件No.1。大手消費者金融に落ちたら申し込むべき。 |
6-4. アロー | 中小消費者金融で柔軟性No.1。中小消費者金融に落ちたら申し込むべき。 |
以上を参考に、あなたがもっと良い条件でお金を借りられることを心から祈っています。