タクシーでクレジットカードの利用ができるかどうか気になっていませんか。
基本的に都市圏のタクシーであればクレジットカードによる支払いは可能な場合が多いです。しかし、タクシーの運転手によってはクレジットカードによる支払いを断るケースがあります。
この記事では、タクシーでクレジットカードを利用しようと考えている方に知っておいていただきたいことを以下の流れで紹介します。
この記事を読んでいただければ、タクシーに乗る際に不要なトラブルを起こさず、スムーズに乗車することができます。
また、タクシーを利用する際におすすめのカードから、タクシーでクレジットカードを利用する際に知っておくべきことまですべてわかります。
1. タクシーの運転手がクレジットカード払いを断る2つの理由
冒頭でも述べた通り、基本的に多くのタクシーがクレジットカード払いに対応しています。
また、クレジットカード払いの可能なタクシーの乗車用ドアには以下のような国際ブランドのロゴが貼り付けられています。
このロゴとカードの国際ブランドが一致していれば、そのタクシーではクレジットカードが利用可能です。
しかし、それでもカードの利用を断られてしまうケースがあり、その理由は主に次の2つです。
- クレジットカード決済手数料が運転手負担
- 運転手が決済端末の使い方を知らない
断われる理由について以下で詳しく説明します。
1-1. クレジットカード決済手数料が運転手負担
タクシーの運転手がクレジットカード払いを断る理由として、最も多いのがクレジットカード決済手数料が運転手負担である場合です。
クレジットカード決済手数料が運転手負担の場合、初乗りや短距離でのタクシー利用では運転手の取り分は少なくなってしまいます。そのため、カード払いを断る運転手もいるのです。
クレジットカード決済の仕組みは以下の図のようになっています。
あなたがクレジットカードを利用するためには、運転手がクレジットカード会社にカード決済導入の手数料を代金の5%ほど支払わなければいけません。
通常、こういった手数料は運転手でなく会社側が負担すべきだと思うのですが、タクシー会社の中にはこの手数料を会社負担でなく、運転手負担にしている会社があります。
ただ、以前はドライバーの負担にしていた会社も労働組合からの訴えで撤廃され、今は会社負担になるケースが増えています。
筆者がタクシーに乗る時に、運転手へ手数料の事を確認することもありますが、最近はほぼ会社負担という回答が多いです。
タクシー配車アプリで事前にクレジットカードを登録しておくことで、降車時に直接支払いをしないケースも増えてきており、今ではあまり当てはまらない理由になりつつあります。
1-2. 運転手が決済端末の使い方を知らない
次にタクシー運転手がカード払いを断る理由として多いのが、クレジットカードや電子マネー支払いができる決済端末の使い方を知らないからということです。
タクシーをよく利用する方はご存知かと思いますが、タクシーの運転手は高齢の方が多いです。
高齢のドライバーの中にはタクシーがクレジットカードに対応していて、手数料も会社負担であるのに決済端末の使い方を知らないためにカード払いを断る運転手もいます。
2. タクシーに乗る前に唯一気をつけること
前章で紹介した理由が主にタクシーでクレジットカード利用を断られる理由です。
クレジットカードで支払いをするつもりでタクシーに乗り、支払いの時になってからクレジットカード利用を断られてしまった際に現金の持ち合わせがなければ非常に困ります。
そのため、クレジットカードで支払いをするつもりでタクシーに乗る場合、乗る前に運転手にクレジットカード払いが可能かどうか確認してから乗るように心がけましょう。
3. タクシー利用におすすめのクレジットカード10選
タクシーを利用する際にお得にポイントを貯めたいのであれば、電子マネーのチャージや利用でもポイントがつくカードを利用することをおすすめします。
なぜなら、大手のタクシー会社では電子マネーを導入していることが多く、電子マネーの利用ならばカードの決済手数料に比べて手数料の負担が少ないことが多いからです。そのため、運転手から嫌な顔をされることもありません。
また、専用の端末にかざすだけで支払いが完了するので、支払い手続きが簡単で済むのが利用者・運転手共に便利であることもメリットです。
3-1. Suicaの利用でお得なクレジットカード
主に電車に乗る際に使うことが多い「Suica」ですが、タクシーの支払いにも使えます。
Suicaの利用時にお得なクレジットカードは『ビックカメラSuicaカード』です。
『ビックカメラSuicaカード』
『ビックカメラSuicaカード』は、前年にたった1回カードを利用するだけで年会費を無料にできるので、実質無料で使えるビューカードの1つです。
Suicaへのオートチャージにも対応しており、モバイルSuicaへのチャージとオートチャージ時はポイント還元率が1.5%になります。
そのため、タクシーの支払いの際に『ビックカメラSuicaカード』で1.5%還元でチャージしたSuicaを利用するとお得です。
『ビックカメラSuicaカード』公式ページ:
https://www.jreast.co.jp/card/first/bic/
JALマイルを貯めたい方は『JALカードSuica』がおすすめです
3-2. 「QUICPay」「iD」の利用でお得なクレジットカード6選
「QUICPay」「iD」は端末にクレジットカードやスマートフォンなどをかざすだけで支払いが完了する「簡単・おトク」な後払い式の電子マネーで、これらに対応しているタクシー会社も増えています。
どちらも後払い式(ポストペイ)の電子マネーなため、カード請求時にまとめて支払うのでいちいちチャージをしなくても済むのが便利です。
それぞれの電子マネーで、お得に使えるカードを3枚ずつご紹介します。
電子マネー名 | カード名 | ポイント/マイル還元率 |
QUICPay | 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』 | 2%*(年30万円に達する引落月まで) |
『JCB CARD W/JCB CARD W plusL』 | 1% | |
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』 | 0.5〜1% | |
iD | 『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD』 | 1.5% |
『dカード』 | 1% | |
『ANA VISA 一般カード』 | 0.5〜1% |
『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』
『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』は初年度年会費が無料で、2年目以降も前年に1年以上のカード利用をしていれば無料になるので、実質年会費無料で使えるカードです。
特典内容がリニューアルされ、電子マネーの一つであるQUICPayでの支払いで永久不滅ポイント2%*(マイル還元率JAL1%以上、ANA1.2%以上)という高還元率カードになりました。
*年30万円に達する引落月までが対象
クレジットカードでの支払いほどの万能性はさすがにありませんが、QUICPayは全国205万ヵ所以上(2022年9月末時点)の場所で利用でき、日本交通・東京無線タクシー・チェッカーキャブ・国際自動車など多くのタクシー会社で使えるため、新しく作る価値は十分にあります。
『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』公式ページ:
『JCB CARD W/JCB CARD W plusL』
『JCB CARD W/JCB CARD W plusL』は39歳以下の人が作れるJCBが直接発行している年会費永年無料でポイント還元率1.0%〜10.5%のクレジットカードです。
QUICPayでの利用分も1%となりお得に使えるだけでなく、JCBオリジナルシリーズ優待店に指定されている下記のような店舗では最高10.5%のポイントが還元されます。
- スターバックス(Starbucks eGift)の購入分:10.5%
- セブン-イレブン:2%
- Amazon:2%
また、QUICPayはJCBが深く関わっている電子マネーなので、JCB独自のキャンペーンを行っていて他社よりもお得に使えることがあるので、タクシー以外でもQUICPay使う機会が多い人におすすめです。
※『JCB CARD W plus L』は女性向けサービスが豊富なカードです。
『JCB CARD W/JCB CARD W plusL』公式ページ:
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はPASMOオートチャージやクレジットカードの決済でJCBのOkiDokiポイントが、PASMOを利用すればメトポの2つのポイントがたまるANAカードです。
QUICPayでの利用分は0.5%となりますが、ANAカードマイルプラス加盟店に下記のタクシー会社が含まれるので、ポイントの他にマイルが0.5〜1%分たまりお得です
- グリーンキャブ
- 石川交通
また、東京メトロの利用でメトポが別に加算され、100メトポを90ANAマイルという高い還元率で交換ができるので、最高で1.54%のマイル還元率にできるカードです。
東京以外の方でも、マイルを一度メトポに交換すると1割減にはなりますが、有効期限を4年以上に延長できるため、ANAをよく利用する方なら持っておきたい1枚です。
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』公式ページ:
『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD』
『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD』はポイント還元率が1%の格安ゴールドカードです。
さらに電子マネー「QUICPay」「iD」の利用では0.5%のポイントが加算されるので、通常利用ではQUICPayやiDを最もお得に利用できるクレジットカードです。
ただし、年会費が1,986円(税込)発生してしまうので、年39万円未満しかQUICPayやiD、ネットショッピングをしないなら、上記で紹介した『JCB CARD W/JCB CARD W plusL』や年会費無料の『Orico Card THE POINT』がお得に使えます。
『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD』公式ページ:
『dカード』
『dカード』は2019年9月16日入会以降年会費は永年無料で、ポイント還元率1%のカードです。
iDでの利用分も1%となり、dカード特約店に下記のタクシー会社が含まれ、iDで支払いをしてもポイントが+1%たまるのでお得です(合計2%の還元率)
- 東京無線タクシー
- チェッカーキャブ
- さわやか無線センター
ドコモユーザーが得をしやすいのはもちろんですが、ノジマでは最大5%お得に買い物ができるなどdカード特約店の利用が多い人はドコモユーザー以外でも便利に使えるカードです。
『dカード』公式ページ:
https://dcard.docomo.ne.jp/st/dcard_dcard/index.html
ドコモの利用料金が月に10,000円を超える人は『dカード GOLD』が年会費以上にお得になるので、興味のある方は「世界一わかりやすい『dカード GOLD』解説」の記事も参考にしてください。
『ANA VISA 一般カード』
『ANA VISA 一般カード』はカードにiDが付いていて、年会費が初年度は無料で2年目以降も1,127円(税込)まで割引して持てるANAカードです。
iDでの利用分は0.5%ですが、ANAカードマイルプラス加盟店に下記のタクシー会社が含まれるので、ポイントの他にマイルが0.5〜1%分たまりお得です
- グリーンキャブ
- 石川交通
また、iDは三井住友カードが深く関わっている電子マネーなので、三井住友カード独自のキャンペーンを行っていて他社よりもお得に使えることがあるので、タクシー以外でもiD使う機会が多い人におすすめです。
『ANA VISA 一般カード』公式ページ:
3-3. 「得タク」利用でお得なクレジットカード3選
「得タク」に加盟しているタクシー会社では、特定のクレジットカードで支払いをすると、優待ボーナスポイントがもらえるクレジットカードがあります。
ここでは、還元率が高い代表的なカードを3枚ご紹介します。
カード名 | 得タクで受けられる優待 | 通常ポイント還元率 | 合計最大還元率 |
『ローソンPontaプラス』 | +100円につき1ポイント | 1% | 3%/200円(税込)ごと |
『イオンカード』 | ×3倍 | 0.5% | 1.5%/200円(税込)ごと |
『MICARD+』 | ×3倍 | 0.5% | 1.5%/200円(税込)ごと |
『ローソンPontaプラス』
『ローソンPontaプラス』は2019年1月15日からローソン銀行より発行開始になったPontaポイントが貯まるクレジットカードです。
このカードのようなクレジット機能の付いたPontaカードでは、得タクでの支払いで+100円につき1ポイントもらえるため、還元率を最大3%にできます。
また、ローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソンでの利用で、1度の買い物で200円(税抜)ごとに利用する時間によって最大4Pontaポイント貯まり、条件を満たすとローソンでは最高6%の還元率となります。
『ローソンPontaプラス』公式ページ:
『イオンカード』
『イオンカード』は年会費無料、ポイント還元率は0.5%のクレジットカードです。
イオンカードのマークが付いたカードでは、得タクでの支払いでポイントが3倍になるため、還元率を最大1.5%にできます。
以下のような特典があるため、イオングループで普段から買い物をする方におすすめな1枚です。
- イオンでの利用でポイント還元率が毎日2倍の1%。10日はどこでも2倍の1%。
- 20日・30日(55歳以上は15日も)はイオン系列の店舗で会計から5%OFF。
『イオンカード』公式ホームページ:
引き落とし口座がイオン銀行限定でも構わないという方には『イオンカードセレクト』がよりポイントを稼ぎやすかったり普通預金金利を上げやすくなるためおすすめです。
『MICARD+』
『MICARD+』は初年度年会費無料、通常ポイント還元率は0.5%で三越伊勢丹グループ百貨店では最大10%のポイントが貯まるクレジットカードです。
このカードのようなエムアイカードが発行するクレジットカードでは、得タクでの支払いでポイントが3倍になるため、還元率を最大1.5%にできます。
三越伊勢丹グループ以外でもお得に使える機会が多いため、あなたのライフスタイルに合わせてブランドを選択すると良いでしょう。
- AMEXブランド:不定期に開催されるキャッシュバックなどAMEXキャンペーンの対象になりやすい
- VISAブランド:世界中どこでも使える
『MICARD+』公式ページ:
三越伊勢丹グループ百貨店での利用金額が多い方は『MICARD+ GOLD』ですと、得タクでの支払いで還元率2%[100円(税込)で2ポイント]になります。
4. 最近はやりのタクシーアプリにも注目しよう!
クレジットカードをタクシーでもっと使いやすくするために、タクシーアプリにも注目しましょう。
タクシーアプリとはその名の通り、スマートフォンで簡単にタクシーの配車(呼び出し)を行えるアプリです。
最もおすすめのアプリは18都道府県に対応している「GO《ゴー》」です。
出典:GO《ゴー》
このアプリでは事前に支払い方法でクレジットカードを登録しておくことで、GO Payに対応しているタクシーなら乗っている間にアプリで事前決済ができて、降車時の支払いが不要になります。
タクシーの配車アプリという名称ですが、道で拾ったタクシーに乗った際もアプリを使えばクレジットカードで決済できるので、カード払いでポイントを貯めたい方は必須です。
5. まとめ
タクシーに乗る際に知っておきたいクレジットカードの情報についてご紹介しました。
現在では多くのタクシーがクレジットカードに対応してるものの、以下の理由でカード払いを断られる可能性があります。
- クレジットカード決済手数料が運転手負担
- 運転手が決済端末の使い方を知らない
そうならないためにも、タクシーに乗る前にカード利用が可能かどうか運転手に確認しておくことをおすすめします。
また、タクシーに乗る際は電子マネーも利用することができます。
以下のカードは電子マネーへのチャージや利用でお得にポイントを貯められます。
<Suica>
『ビックカメラSuicaカード』:モバイルSuicaへのチャージ時にはポイント還元率1.5%
※JALマイルを貯めたい方は『JALカードSuica』がおすすめ
<QUICPay>
- 『セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード』:タクシー以外でもQUICPayを利用する機会の多い人におすすめ
- 『JCB CARD W/JCB CARD W plusL』:39歳未満でQUICPayをお得に使いたい人におすすめ
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:グリーンキャブ・石川交通を良く利用する人におすすめ
<iD>
- 『Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD』:年39万円以上QUICPayやiD、ネットショッピングをする人におすすめ
- 『dカード』:特約店である東京無線タクシー・チェッカーキャブ・さわやか無線センターを良く利用する人におすすめ
- 『ANA VISA 一般カード』:グリーンキャブ・石川交通を良く利用する人におすすめ
「得タク」に加盟しているタクシーでは次の3枚のような優待のあるクレジットカードで支払うことで還元率を高くできます。
- 『ローソンPontaプラス』:最大3%/200円(税込)ごと
- 『イオンカード』:最大1.5%/200円(税込)ごと
- 『MICARD+』:最大1.5%/200円(税込)ごと
あなたがクレジットカードを活用することで、今よりお得にタクシーを利用できることを祈っています。
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