「VISAのおすすめなクレジットカードが知りたい」と考えていませんか。
VISAは世界中で最も利用できる店舗や機会が多く、最も多くの方に利用されているクレジットカードの国際ブランドです。VISAブランドが付くクレジットカードは国内でも1,000枚を超えるため、どのカードを選べば良いかが非常にわかりにくいです。
そこで、この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、おすすめの「VISAのクレジットカード」を以下の流れで紹介をします。
- 年会費無料のおすすめVISAカード
- ポイント還元率の高いおすすめVISAカード
- 好条件な海外旅行保険が付くVISAカード
- 審査が不安な方におすすめのVISAカード
- 条件別におすすめのクレジットカード3選
- VISAの国際ブランドのメリットとデメリット
この記事では5つのパターンごとにおすすめのVISAのクレジットカードを紹介します。
この記事を読むことで、あなたのライフスタイルに合ったVISAのクレジットカードが見つかります。
1. 年会費無料のおすすめVISAカード
この章では年会費無料で最もおすすめなVISAのクレジットカードを紹介します。
年会費無料のカードを利用している限り、クレジットカードを作っても損をすることがないのでおすすめです。
以下の3つのポイントに優れたVISAのカードを10枚をおすすめとして厳選しました。
- ポイント還元率
- 海外旅行保険
- 審査難易度
カード名 | ポイント還元率 | 海外旅行保険 | 審査難易度 |
『エポスカード』 | △ | ○ | ◎ |
『ライフカード』 | ○ | × | ◎ |
『SAISON CARD Digital』 | △ | × | ○ |
『イオンカード』 | △ | × | ○ |
『P-one Wiz』 | ○ | × | ○ |
『PayPayカード』 | ○ | × | ◎ |
『P-oneカード<Standard>』 | ○* | × | ○ |
『リクルートカード』 | ◎ | ○ | ○ |
『イオンSuicaカード』 | △ | △ | ○ |
『dカード』 | ○〜◎ | × | ○ |
*請求時に割引
この中で最もおすすめなのは全ての項目に優れている『リクルートカード』です。
また、次章以降で特に優れているおすすめのVISAを紹介します。
『リクルートカード』
『リクルートカード』は全ての年会費無料カードの中で1.2%という最高クラスのポイント還元率です。
さらに、下記のようなリクルートグループではより多くのポイントをもらえます。
- 4.2%:ポンパレモール
- 3.2%:じゃらんnet・Hot Pepper Beauty・ホットペッパーグルメ(ホットペッパーお食事券)
たまったポイントはリクルートグループのサービス利用時に1ポイント=1円から使うこともできますし、Pontaポイント・dポイントに交換でき、ローソンなどPonta・dポイント提携店舗での利用やJALマイルに交換できるため、使い勝手が良いです※2024年3月21日よりAmazon.co.jpで1ポイント1円で利用可能
おすすめの使い方はPontaポイントならau PAYマーケット限定ポイントに交換して「au PAY ふるさと納税」での支払いに使う、dポイントならSMBC日興証券の「日興フロッギー」で株・ETFなどに投資を行うのが高い価値で使える方法と言えます。
カードに付いている海外旅行保険は旅行代金の一部をクレジットカードで支払うことで、傷害・疾病治療費用が100万円と年会費無料カードの中ではトップクラスに良い条件なので海外でも役に立ちます。
『リクルートカード』公式ページ:
2. ポイント還元率の高いおすすめVISAカード
2020年6月下旬まで発行されていた『REX CARD』はVISAとMastercardの発行でポイント還元率が高いクレジットカードでしたが、現在は上記の『リクルートカード』がおすすめカードです。
通常クレジットカードのポイント還元率は0.5%〜1%程度です。
例えば、年間100万円の買い物をした際に以下のようになります。
- 0.5%の還元率:5,000ポイント
- 1%の還元率:10,000ポイント
ポイントが高還元率であればあるほど、クレジットカードを使うお得感を実感できるはずです。
ここでは『リクルートカード』以外で、多くの人が利用している交通系電子マネーSuicaをより高還元率で使えるVISAカードをご紹介します。
『ビックカメラSuicaカード』
『ビックカメラSuicaカード』は初年度年会費無料、2年目以降も前年に1回以上のカード利用があれば無料になる実質年会費無料のカードで基本的なポイント還元率は0.5%です。
しかし、下記の利用では1.5%のポイントがもらえます。
- 交通系電子マネー「Suica」へのチャージ
- viewマークのあるJR東日本みどりの窓口・びゅうプラザ・指定席券売機で、きっぷや定期券、びゅう国内旅行商品の買い求め
オートチャージができる改札がある鉄道や地下鉄がない地域にお住まいの方でも、モバイルSuicaから気軽にいつでもどこでもチャージして高還元率を得られるので、便利なSuicaを使う機会の多い人には最適な1枚です。
『ビックカメラSuicaカード』公式ページ:
【参考情報】『P-oneカード<Standard>』ポイントの交換が面倒な人におすすめ
『P-oneカード<Standard>』はコンビニのファミリーマートでの利用がお得になる『ファミマTカード』やレンタルショップTSUTAYAの『Tカード プラス』を発行しているポケットカードから出ているクレジットカードです。
無条件で年会費がずっと無料で使えるだけでなく、他のクレジットカードと異なりカード請求時に自動で1%OFFとなる特長があります。
ポイントの有効期限や交換先を気にせずに、光熱費などの公共料金や税金・国民年金でも1%OFFになるので、クレジットカードのポイント交換などの仕組みが面倒な人におすすめです。
『P-oneカード<Standard>』公式ページ:
3. 好条件な海外旅行保険が付くVISAカード
この章では付帯している海外旅行保険の条件が良いVISAカードを紹介します。
通常、年会費無料の一般カードで良い条件の海外旅行保険が付帯しているクレジットカードは数えるほどしかありませんが、『エポスカード』はその中でも最も条件の良いカードです。
クレジットカードの保険条件の紹介にはよく「最大5,000万円補償」と大きく表示・広告されていることが多いですが、この補償金額はほとんど使う機会のない事故による死亡や後遺障害についてです。
海外では病気や怪我で通院や入院をすると非常に高額の治療費がかかる可能性が高く利用する機会も多いため、海外旅行保険で最も重要な保険は傷害・疾病保険です。
そのため、海外旅行保険目的でクレジットカードを持つのであれば、傷害・疾病保険の補償金額が高いカードを選びましょう。
『エポスカード』
『エポスカード』は年会費無料クレジットカードの中で最高額の疾病治療費が付く最もおすすめする1枚です。
※2023年10月1日より適用条件が利用付帯へ変更されましたが、賠償責任が3,000万円に上がります。疾病治療保険額が最高なのも変わらないため、引き続きおすすめです。
補償内容は以下のようになっており、このカードでカード会社の指定する旅費を支払うだけで、海外旅行時に補償の対象となります。
傷害死亡・後遺障害 | 最高3,000万円 |
傷害治療費用 (1事故の限度額) | 200万円 |
疾病治療費用 (1疾病の限度額) | 270万円 |
賠償責任 (1事故の限度額) | 3,000万円 |
携行品損害[自己負担:1事故3,000円] (1旅行中かつ1年間の限度額) | 20万円 |
救援者費用 (1年間の限度額) | 100万円 |
海外で実際に利用することの多い項目が手厚い金額になっていて、キャッシュレス診療サービスにも対応しています。
救援者費用の金額が他のクレジットカードに比べてやや低いのが欠点ですが、緊急医療アシスタンスサービスが24時間いつでも日本語で対応してくれます。
『エポスカード』公式ページ:
4. 審査が不安な方におすすめのVISAカード
この章では過去に返済を滞納してしまった方や他社の審査に落ちてしまい、クレジットカードの審査に不安な方におすすめなVISAカードを紹介します。
『ライフカード』
『ライフカード』は消費者金融アイフルの子会社であるライフカード株式会社が発行しているクレジットカードです。
このカードはブラックリスト入りしている方でも作れたという口コミが多数あります。なぜなら、親会社であるアイフルの審査や使われたお金の回収方法をライフカードにも応用していると考えられるためです。
過去に支払いの遅れがあったりクレジットヒストリーが無くても、現在安定した収入があれば審査に通る可能性が他社のクレジットカードに比べて高いです。
『ライフカード』公式ページ:
※有料ですが、作りやすさを重視するのであればマスターカードブランドの『Nexus Card』だとかなりの確率で作れます。
参考:デビットカード
デビットカードは原則審査なしで作ることができるので、年齢などの条件さえ問題なければ誰でも作ることができます。
デビットカードとはクレジットカードと同様にVISAなどの支払い機能を兼ね備えたカードで、ネット決済やお店での決済が可能です。
しかし、以下のようにクレジットカードは利用した際に翌月以降に請求がきますが、デビットカードはクレジットカードと違って利用すると即座に利用金額が銀行口座から引き落とされる即時決済です。
上記のように、デビットカードで利用するのは自分の口座の中のお金で、基本的にお金を借りるような状態になることがありません。
そのため、どうしてもクレジットカードが作れないという方にはデビットカードもおすすめです。
以下のカードは最もおすすめのVISAのデビットカードですが、もっと詳しくデビットカードについて知りたい方は「シーン別おすすめデビットカード13選」にておすすめのカードを紹介しているので参考にしてください。
『Sony Bank Wallet(Visa)』
『Sony Bank WALLET(Visa)』はソニー銀行が発行する以下のような特長を持つカードで、全163枚のデビットカードの中で最もおすすめの1枚です。
- 年会費:永年無料
- 還元率:預金残高やソニー銀行との証券取引残高に応じて0.5〜2.0%がキャッシュバック
- 付帯保険:ネットバンク発行のカードでは珍しくショッピング保険、不正利用補償がしっかりと付帯
また、米ドルなど対象10通貨の外貨普通預金口座を開設していると、海外事務手数料無料でショッピングができます。
さらに10通貨の外貨預金は海外ATMで現地通貨として引き出すことも可能で、手数料も1.79%とデビットカードの中では最安級です。
そのため、全デビットカードの中で最もおすすめのカードとなっています。
『Sony Bank Wallet(Visa)』公式ページ:
5. 条件別におすすめのクレジットカード3選
これまで紹介しきれなかった分も含めて、VISAの条件別におすすめできるクレジットカードをご紹介します。
ほとんどが前年1回以上カード利用することで年会費が無料になるなどほとんど負担なく持て、年会費が必要でもライフスタイルに合えば還元率が3%を超えるため簡単に元を取れます。
条件別におすすめのクレジットカードは下記の通りです。
- PayPay・Yahoo!ショッピングのヘビーユーザー『PayPayカード』
- ガソリン代が月1万円未満・無料ロードサービス『ENEOSカード S』
- モバイルSuicaやJR東日本の電車・新幹線のヘビーユーザー『「ビュー・スイカ」 カード』
PayPay・Yahoo!ショッピングのヘビーユーザー『PayPayカード』:VISA
『PayPayカード』は年会費永年無料、PayPayポイントの還元率が利用金額200円につき1%のクレジットカードです。
Yahoo!ショッピングとLOHACOでクレジット設定をして買い物をすると、下記のように還元率最大5%になります。
- PayPayポイント:1%(※1※3)
- PayPayポイント(Yahoo!ショッピングとLOHACOの利用で※2):3%(※1)
- PayPayポイント(ストアポイント):1%(※1)
(※1)出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。
(※2)開催期間:2022年10月12日(水)~終了日未定。
(※3)2023年7月1日(土)より、ご利用金額200円(税込)ごとの付与。
また、2025年1月(予定)以降は、『PayPayカード』(ゴールド含む)以外でのクレジットカードを利用した決済ができなくなるため、カード利用でPayPayポイントを貯めたい方は是非所持すべき1枚です。
『PayPayカード』公式ページ:
ガソリン代が月1万円未満・無料ロードサービス『ENEOSカード S』:VISA
『ENEOSカード S』は前年にカードを1回以上利用すると年会費無料で使えて、ガソリン代が月に1万円未満の人におすすめのクレジットカードです。
このように、ENEOS(エネオス)カード価格(2〜6円安い)で安く給油できます(下図はスタンドの価格表示例)
それだけでなく、ガソリン・軽油代が請求時にさらに2円/L引きされるため、ガソリン専用カードとして使っても十分お得になります。
ガソリン・軽油価格(抜粋) | 『ENEOSカード S』価格 | 還元率 |
100円 | 98円 | 2% |
120円 | 118円 | 1.7% |
140円 | 138円 | 1.4% |
上記のように、ガソリン価格が低くなればなるほど還元率が上がります。
月のガソリン代が1万円未満の人でも、会員価格と請求時の2円引きでしっかりとガソリン代を安くすることができます。
『ENEOSカード S』公式ページ:
モバイルSuicaやJR東日本の電車・新幹線のヘビーユーザー『「ビュー・スイカ」 カード』:VISA
『「ビュー・スイカ」 カード』はJR東日本の子会社ビューカードが発行している鉄道をお得に利用できるクレジットカードです。
年会費524円(税込)必要ですが、最安級の年会費負担で定期券機能付きビューカードを使えます。
ビューカードはSuicaへのオートチャージができる唯一のカードで、以下のような切符や定期券の購入で最大5%のポイントが貯まります。
- えきねっとできっぷの予約決済時:5%
- モバイルSuicaでグリーン券を購入:5%
- モバイルSuicaでグリーン券を購入:5%
- モバイルSuicaのチャージ・オートチャージ:1.5%
『「ビュー・スイカ」 カード』公式ページ:
6. VISAの国際ブランドのメリットとデメリット
最後にそもそもVISAとはどういった国際ブランドなのかを紹介します。
国際ブランドとはお店やオンラインショップで買い物をする際に、決済を24時間世界中どこでも利用可能にするシステムを提供している会社を指します。
一般的に以下のようなロゴがカードの右下にあります。これらを7大国際ブランドと言います。
各ブランドの規模が一目で分かる徹底比較表は次の通りです。
ロゴ | 会員数 | 加盟店舗数 | シェア率 | ポイント | 代表的なカード | |
VISA | ◎ | 国内◎
国外◎ | 1位 | 世界各地で高確率で使用可能・大半のカード会社でApple Payの利用に制限あり | 『三井住友カード』 | |
Mastercard | ◎ | 国内◎
国外◎ | 2位 | 海外利用時の為替手数料が最安値になりやすい | 『UCカード(一般カード)』 | |
JCB | ○ | 国内◎
国外△ | 5位 | 国内加盟店数トップクラス | 『JCBカード S』 | |
AMERICAN EXPRESS | ○ | 国内◎
国外○ | 4位 | ステータスの高い国際ブランド | 『アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード』 | |
DinersClub | 不明 | 国内◎
国外○ | 6位 | 「食」関連のサービス充実 | 『ダイナースクラブカード』 | |
銀聯(UnionPay) | ◎ | 国内△
国外○ | 3位 | 中国でのシェアNo.1 | 単独での発行は不可 | |
DISCOVER | △ | 国内◎
国外○ | 7位 | アメリカ中心のブランドで、日本国内では作れない | 日本で発行できるカードなし |
このように世界で一番使えるお店・サービスが多いブランドです。
クレジットカードが利用可能なお店・サービスならば、ほとんどのお店で使うことができるので不便なく使いたい方におすすめです。
VISAのメリット
加盟店舗数・国際決済業務・シェア率が世界No.1で、国内外問わずクレジットカードが使える・サービスならばほぼ使えます。
また世界中で下記のマークがあるATMでキャッシングすることもできるので、お金を自由に引き出せます。
VISAのデメリット
Apple Payを使う時に一部制限を受けることです。
VISAのクレジットカードでもQUICPay・iDでの買い物や、iOSの「Suica」アプリ内でのSuicaチャージは可能です。
しかし、Apple PayのWalletアプリのSuicaチャージ、アプリやインターネットのApple Pay対応店での決済などでは使えません。
ネット・アプリは不要という方も多いと思いますが、アプリからスムーズにチャージができないことはデメリットと言えます。
Apple Payをスムーズに使いたい方はこの記事で紹介している『リクルートカード』などはVISAだけでなく、Apple Payの機能を最大限利用できるJCBやMastercardも作ることができます。
7. まとめ
おすすめのVISAカードをいろいろな条件でご紹介しました。
この記事でご紹介したおすすめのVISAカードは以下の通りです。
年会費無料のおすすめVISAカード
- 『リクルートカード』
ポイント還元率の高いおすすめVISAカード
*ポイント交換が面倒な方は『P-oneカード<Standard>』
海外旅行保険の充実したVISAカード
- 『エポスカード』
審査が不安な方におすすめのVISAカード
- 『ライフカード』
※作りやすさを重視『Nexus Card』:マスターカード
条件別におすすめのクレジットカード3選
- PayPay・Yahoo!ショッピングのヘビーユーザー『PayPayカード』
- ガソリン代が月1万円未満・無料ロードサービス『ENEOSカード S』
- モバイルSuicaやJR東日本の電車・新幹線のヘビーユーザー『「ビュー・スイカ」 カード』
参考:デビットカード
デビットカードは原則審査なしで作ることができます。
そのため、年齢などの条件さえ問題なければ誰でも作ることができます。
どうしてもクレジットカードが作れないという方にはデビットカードもおすすめです。
あなたのライフスタイルに合ったVISAのクレジットカードが見つかることを祈っています。