クレジットカードのポイントを比較することでどのカードを持つべきか決めたいと考えていませんか。
ポイントを比較する際に注意しなければいけないことは年会費を考慮した際に本当にお得に使えているのかということです。人によってはもらうポイントよりも払っている年会費の方が高く損をしている方もいます。
そこで、この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、クレジットカードのポイント比較に関して以下の流れで紹介していきます。
他のサイトではポイント還元率を中心に紹介していることが多いですが、この記事ではカードの年会費も含めた「実質還元率」に注目して本当にお得なクレジットカードを紹介します。
7月16日更新
『Reader’s Card(リーダーズカード)』の還元率が11月請求分から1%に改悪されるため削除しました。
1. 本当のポイント高還元クレジットカードTOP5比較表
通常、多くの一般カードの還元率はカード利用金額の0.5%〜1%程度です。しかし、中にはそれ以上の高い還元率を持つクレジットカードが存在し非常にお得です。
例えば、年間100万円の買い物をした際に以下のようになります。
- 0.5%の還元率:5,000ポイント
- 1%の還元率:10,000ポイント
- 1.5%の還元率:15,000ポイント
年間カードを100万円利用する方にとって還元率が1%違うと1万円も還元されるポイントが変わることがお分かりいただけるかと思います。
基本的にはポイントが高還元であればあるほど、カードを使うお得感を実感できるはずです。
この章では、より高いポイント還元のクレジットカードを求める方のために以下の流れでポイント高還元クレジットカードTOP4比較表を使って本当にお得なカードを紹介していきます。
- ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表
- おすすめのポイント高還元カード
1-1. ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表
よくあるクレジットカードの比較では高還元率と言っておきながら広告のために操作されたものもあります。しかし、この比較表では客観的にクレジットカードの還元率を比較して優れているものだけを紹介していきたいと思います。
また、当サイトでは冒頭でも述べた通り、還元されたポイントから年会費を差し引いた上で本当にお得かどうかを判断します。
そのため、以下の比較表でも年間の利用額に対してもらえるポイントは《還元されたポイント−年会費》で記載してあります。
-スマホの方はスクロールできます-
カード名 | ポイント還元率 | 年間10万円利用 | 年間30万円利用 | 年間50万円利用 | 補足 |
『JCB CARD R』 | 2% | 2,000ポイント | 6,000ポイント | 10,000ポイント |
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『DCカード Jizile(ジザイル)』 | 1.5% | 1,500ポイント | 4,500ポイント | 7,500ポイント |
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『リクルートカード』 | 1.2% | 1,200ポイント | 3,600ポイント | 6,000ポイント |
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『R-styleカード』 | 1.05% | 1,050ポイント | 3,150ポイント | 5,250ポイント |
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以上がポイント高還元クレジットカードTOP4比較表となっています。
ちなみに、上記のカードは全て初年度の年会費は無料です。
カードの詳細な情報に関しては次章で紹介します。
※リボ払いに注意
ご覧のように高還元カードは多くのカードがリボ払い専用となっています。
リボ払いとは買い付けた商品の分割分を払うのではなく、毎月支払う金額を決めて支払う方法のことです。
例えば、1万円の買い物をしても10万円の買い物をしても支払いの設定金額が5,000円であれば毎月の支払い金額は5,000円となります。
この時、返済してない分のお金は借金をしている状態なので、当然金利がかかります。そして、リボ払いはカード会社の設定上毎月の返済金額が低くなってしまう傾向にあります。
そのため、毎月の返済金額から利息分が引かれると元金として充当される額が少なくなってしまうのでなかなか返済が終わりません。
以上から、リボ払い専用カードはどんなに還元率が高くても利用には注意が必要です(当ページではカード上級者以外には原則おすすめしません)
1-2. おすすめのポイント高還元カード
先ほどの比較表の中でおすすめのカードをプロの私が選ぶとするならば、以下の2つの観点を重視します。
- リボ払い専用のカードでないこと
- 年会費無料であること
この2つの観点で先ほどの比較表の中からカードを選ぶと『リクルートカード』が最もおすすめなカードになります。
『リクルートカード』
ポイント還元率 | じゃらんnet・Hot Pepper Beauty・ホットペッパーグルメ利用時 | ポンパレモール時 |
1.2% | 3.2% | 4.2% |
『リクルートカード』公式ページ:
高還元率クレジットカードで圧倒的におすすめなのはこの1枚なのですが、他のカードの詳細も気になる方は次章にて解説させていただきます。
2. ポイント高還元クレジットカードTOP4比較表の解説
この章では先ほどのポイント高還元クレジットカードTOP4比較表で紹介したクレジットカードの詳細について説明していきます。
高還元クレジットカードの詳細を知りたい方は参考にしてください。
- 『JCB CARD R』
- 『DCカード Jizile(ジザイル)』
- 『リクルートカード』
- 『R-styleカード』
2-1. 『JCB CARD R』
『JCB CARD R』は2018年9月3日から募集開始となった最大ポイント還元率が2%の年会費が無料なJCBプロパーカード(JCBが直接発行しているカード)です。
リボ払い専用カードで、リボ手数料の支払いがあると還元率が2%となります(あまり現実的ではありませんが、月1万円以下の利用で手数料の支払いがないと1%の還元率です)
繰り上げ返済の日付や方法を熟知して、リボ手数料を最小にできるカード上級者以外でなければお得に使いこなすのはかなり難しいカードです。
『JCB CARD R』公式ページ:
2-2. 『DCカード Jizile(ジザイル)』
『DCカード Jizile(ジザイル)』はポイント還元率1.5%、年会費永年無料のクレジットカードになります。
ただし、このカードはリボ払い専用カードなので、リボ手数料を払わずにお得に使いこなすためには毎月電話やネットで支払い金額の変更をしなければいけないなど手間や知識が必要です。
そのため、カードの仕組みをしっかりと理解して毎月手続きができるカード上級者以外でなければお得に使いこなすのはかなり難しいカードです。
『DCカード Jizile(ジザイル)』公式ページ:
2-3. 『リクルートカード』
『リクルートカード』は全ての年会費無料カードの中で1.2%という最高クラスのポイント還元率です。
さらに、下記のようなリクルートグループではより多くのポイントをもらえます。
- 4.2%:ポンパレモール
- 3.2%:じゃらんnet・Hot Pepper Beauty・ホットペッパーグルメ(ホットペッパーお食事券)
たまったポイントはリクルートグループのサービス利用時に1ポイント=1円から使うこともできますし、Pontaポイントに交換することでローソンなどPonta提携店舗での利用やJALマイルに交換できるので、使い勝手が良いです。
『リクルートカード』公式ページ:
2-4. 『R-styleカード』
『R-styleカード』はポイント還元率1%(Jデポへの交換で1.05%相当)、初年度年会費無料、次年度以降年会費1,250円(税抜)かかりますが、前年度1回以上の利用で無料になる実質年会費無料のカードです。
リボ払い専用カードですが、利用金額に応じてポイントアップ率が決まったり、12月はポイント5倍になったりと非常にお得なカードです。
ただし、必ずリボ手数料が発生する仕組みになっているので、リボ手数料を最小にできるカード上級者以外でなければもらえるポイントよりもお得になるのはかなり難しいカードです。
『R-styleカード』公式ページ:
3. プロ厳選の高還元率になりやすいクレジットカード4選
この章では先ほどのランキングには惜しくも載りませんでしたが、カードを利用する方にとっては上記であげたカードよりもお得に使える可能性の高いクレジットカードを4枚紹介します。
- 『Orico Card THE POINT』:ネットショッピング全般でお得
- 『楽天カード』(お得だけどリスクもあり):楽天でお得
- 『JCB CARD W』『JCB CARD W plus L』:スターバックスやセブンイレブン、Amazonなどでお得
特定のネットショッピングでの利用では前章であげたカードよりも高い還元率でお得に使えることが多く、日常での利用でも1%と比較的高いポイント還元率です。
また、全てのカードが通常リボ払い以外の支払い方法となっているので、安心して使えます。
リボ払いキャンペーンに注意!
上記のカードでも入会時や入会後に「ボーナスポイントがもらえる」「キャンペーン応募の当選確率が上がる」などの言葉で、カード会社はリボ払いを勧めてきます。
しかし、そのカード会社のリボ払いの仕組みを詳しく知って毎月繰り上げ返済を行うなど、カード上級者でなければ支払うリボ手数料分損をすることが多いので注意してください。
3-1. 『Orico Card THE POINT』
『Orico Card THE POINT』は年会費無料でポイント還元率が1%で入会後6ヶ月間はポイント加算率が2倍にアップし、ポイント還元率が2%となります。
さらにオリコモールを経由することでネットショッピングで非常にお得でAmazonや楽天、Yahoo!などの大手通販サイトでは1.5%のポイント還元率になるお得なカードです。
以上のような特典のあるカードなのでネットショッピングの多い方におすすめのカードです。
『Orico Card THE POINT』公式ページ:
3-2. 『楽天カード』
『楽天カード』は年会費永年無料でポイント還元率1%のカードで、楽天市場では最大3%のポイント還元を受けられるカードです。
さらにマクドナルドやPRONTOなどの街中の加盟店で利用することで2%のポイントが還元されます。
また、通常ポイントは2018年9月12日(9月27日お支払い分)より1ポイント1円として月に最大50万ポイントまでカードの利用代金の支払いに利用できるようになったので、もっと使い勝手が良くなりました。
『楽天カード』公式ページ:
https://www.rakuten-card.co.jp/
【注意!】楽天のクレジットカードは普通に使っていても突然使えなくなったり、決済トラブルの告知や対応が遅く、サポートの評判も良くありません。
リスクを承知の上で申し込みや利用をしてください。クレジットカードを安心して利用したい方は別のカードをおすすめします。
3-3. 『JCB CARD W』『JCB CARD W plus L』
『JCB CARD W』『JCB CARD W plus L』は39歳以下の人が作れるJCBが直接発行している年会費無料でポイント還元率1%のカードです。
また、JCBオリジナルシリーズ優待店に指定されている下記のような店舗では最高5.5%のポイントが還元されます。
- スターバックス:5.5%(基本1%+優待店ボーナス4.5%)
- セブン-イレブン:2%(基本1%+優待店ボーナス1%)
- Amazon:2%(基本1%+優待店ボーナス1%)
以上のようにスターバックスやセブンイレブン、Amazonでの買い物が多い方には特におすすめのカードです。
※『JCB CARD W plus L』は女性向けサービスが豊富なカードです。
『JCB CARD W』『JCB CARD W plus L』公式ページ:
4. まとめ
ポイントが多くもらえるクレジットカードと、本当のポイント高還元クレジットカードTOP4比較表をご紹介しました。
このページで紹介したクレジットカードは以下のようになります。
-スマホの方はスクロールできます-
カード名 | ポイント還元率 | 年間10万円利用 | 年間30万円利用 | 年間50万円利用 | 補足 |
『JCB CARD R』 | 2% | 2,000ポイント | 6,000ポイント | 10,000ポイント |
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『DCカード Jizile(ジザイル)』 | 1.5% | 1,500ポイント | 4,500ポイント | 7,500ポイント |
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『リクルートカード』 | 1.2% | 1,200ポイント | 3,600ポイント | 6,000ポイント |
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『R-styleカード』 | 1.05% | 1,050ポイント | 3,150ポイント | 5,250ポイント |
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2020年現在、高還元率クレジットカードの多くはリボ払い専用となっています。
カード上級者でなければもらえるポイント以上にリボ手数料を払うことになるので、高還元率のカードを選ぶ時は注意が必要です。
高還元率カードでリボ払い専用でない安心して使えるおすすめのクレジットカードは『リクルートカード』(1.2%)です。
また、見た目の数字の高さだけにこだわらずに、下記の3枚のクレジットカードを使った方が安全でよりお得になりやすいです。
- 『Orico Card THE POINT』:ネットショッピング全般でお得
- 『楽天カード』(お得だけどリスクもあり):楽天でお得
- 『JCB CARD W』『JCB CARD W plus L』:スターバックスやセブンイレブン、Amazonなどでお得
あなたが高いポイント還元率のクレジットカードをお得に利用できることを祈っています。