ブラックカードの特典は保有者にしか明かされておらず、どのような特典があるのか気になっていませんか。
ブラックカードは招待制のカードが基本で特典も保有者にしか明かされていないので、基本的には保有者しかどのような特典があるのかを知ることはできません。
そこで、この記事では実際にブラックカードを保有するクレジットカードマニアの私がその経験を生かして、ブラックカードの特典について以下のように紹介していきます。
基本的にブラックカードの情報は保有者にしか公開されておらず、どこのサイトを見ても正確な情報は得られません。
しかし、この記事を読むことで保有者しか知らないブラックカードの特典がわかります。
1. 私の保有するブラックカード
ブラックカードの取得条件の説明をする前に私が持っているブラックカードについて紹介します。
クレジットカードマニアの私が現在保有する各社が出す最高峰のカードは以下の3枚です。
- 『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
- 『ダイナースクラブ プレミアムカード』
- 『JCB ザ・クラス』
いずれもその会社の発行する最高峰のカードです。
しかし、ブラックカードとして有名なのは『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』『ダイナースクラブ プレミアムカード』の2枚だけです。
『JCB ザ・クラス』はブラックカードかどうかの評価が人によって分かれます(2017年に新しく『JCBプラチナ』ができたため、私は名実ともにブラックカードであると判断しますが)
この記事では、私が実際にブラックカードを使ってみた経験を元にブラックカードの特典について紹介をしていきます。
2. ブラックカードの特典の真実
ブラックカードのサービスは基本的にプラチナカードのサービスの上位互換と言っていいです。
また、アメックスやダイナースのブラックカードになると事前のデポジットは必要ですがカードの限度額がなくなります。私のクレカマニア仲間は実際に3,000万円する車がカードで一括決済することができました。
ただ、カードによってはブラックカード特有のサービスが付帯するものの、基本的にはプラチナカードよりも条件が良くなるだけで、ブラックカードを持つ意味はほとんどがステータス目的といってもいいかもしれません。
実際にビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような2世界的な大富豪でも使っているカードはアメックスのグリーンカード(一般カード)だったりします。
ブラックカードには以下のようなサービスが付帯しています。
- コンシェルジュサービス
- レストランのコース料理1名分無料サービス
- 手荷物無料宅配
- プライオリティ・パスのプレステージ会員
- 充実の付帯保険
コンシェルジュサービス
ブラックカードのコンシェルジュサービスでは専任のコンシェルジュ(秘書)が24時間対応してくれるサービスをが必ず付帯しています。
ホテル、レストラン、新幹線、航空券、ライブチケットなどの予約や手配だけでなく、旅行の観光案内や調べ物、トラブルにも対応してくれます。
また、ブラックカードには医療相談、介護相談、弁護士照会サービス等、全て把握するのが困難なくらい豊富なサービスがあるので何か困った際に電話で相談してみるのもおすすめです。
レストランのコース料理1名分無料サービス
多くのブラックカードにこのサービスが付帯しています。
このサービスは高級レストランのコース料理が、2名以上の予約で1名無料となるサービスで、年会費分のサービスを受けたいときに最も利用しやすいサービスです。
このようなサービスを別に申し込もうとすると3万円以上するので、ブラックカードを持つことでこのサービスが無料で利用できるのは非常にお得です。
手荷物無料宅配
手荷物宅配サービスは海外旅行に行く際などに持ち運びが面倒なスーツケースなどを無料で宅配してくれるサービスです。
カードごとにスーツケースの数や年間の利用可能回数が変わります。
プライオリティ・パスのプレステージ会員
多くのブラックカードで航空会社のVIPラウンジなどが無料で利用できるプライオリティ・パスが発行できます。
「ゴールドカード」等のサービスで入れるカード会社提携の空港ラウンジやラウンジ・キーで入るよりも、利用可能空港、利用可能回数が多く非常に便利です。
カードなしでこのサービスを利用する場合、年間6万円近くかかりますがブラックカードには原則このサービスが無料で付帯しています。ただ、このサービスもカードによって無料になる同伴者の数などが変わるので注意しましょう。
充実の付帯保険
ブラックカードは基本的にほとんどすべてのカードにイザという時でも安心できるくらいの海外旅行保険が自動付帯でついています。
死亡、後遺障害や賠償責任に対する補償額が最大1億円、傷害・疾病治療費用も最大2,000万円になっていたりなど非常に手厚い内容の保険となっています。
また、カードの中には航空便遅延保険が付いているカードも多く、飛行機が大幅に遅れてしまった場合や、手荷物が遅延した場合の宿泊費や交通費を補償してくれるサービスがあります。
上記では取り上げきれませんでしたが他にも以下のようなサービスがあります。
- 一部のホテル、航空会社、レンタカーの上級会員資格の自動付与
- 一部のホテル、航空会社における、空室、空席がある時の無償アップグレード
- 会員限定イベントやファッションショーなどの招待
- 日本や海外のゴルフ場の予約手配
- 購入した商品の返品を購入店が受け付けない場合、カード会社による商品払い戻し
- 提携デパートでの駐車場無料サービス
- 複数のカードや家族カードの無料発行
- ポイントやマイルの優遇サービス
上記のサービス以外にもブラックカードにはカード特有のサービスが付帯しています。次章からはその詳細について紹介していきます。
3. 公式サイトには載っていない3枚のブラックカード情報
この章では先ほど紹介した私の保有カードの中から3枚のブラックカードについて、それぞれのサービス内容や取得条件を紹介します。
- 『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
- 『ダイナースクラブ プレミアムカード』
- 『JCB ザ・クラス』
この記事で紹介する内容はブラックカード保有者しか知らない内容を含みます。
私はつい最近、『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』の招待を受け、作ったのですがやはり他のカードと比較するとステータスが圧倒的に高いので目指すならばこのカードが最もおすすめです。
ただ、『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』は年会費も高く、招待を受けるのには毎年1億円前後の利用実績がいるので、厳しい方にはやはり、『ダイナースクラブ プレミアムカード』がおすすめです。
3-1. 『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』はブラックカードの代名詞とも呼ばれるカードです。世界一のステータスを誇るカードで日本でも推定8,000人ほどしか保有者がいません。
年会費は550,000円(税込)で入会金に550,000円(税込)かかりますが、家族カードを無料で発行できます。
年会費(税込) | 550,000円 |
入会金(税込) | 550,000円 |
還元率 | 0.47〜3% |
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』特有の特典
以下に『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』特有の特典を紹介します。
ファイン・ショッピング
「イヴ・サンローラン」や「ジョルジオ アルマーニ」などの国内の提携有名ブランドショップで、営業時間外でも買い物ができます。
国内航空券アッパーシートプログラム
アメックスで国内線航空券を普通運賃で買った場合でも、JALはファーストクラス、ANAはスーパーシートプレミアムに無料で変更してくれます。
VIPエアポートサービス
海外での入出国時にゲートで現地係員が出迎えをしてくれて、入国レーンの通過をサポートしてくれます。
エアポート送迎サービス(海外)
海外の各空港とホテルの間を車で往復*無料送迎してくれます。
また、海外旅行の際は国内でも往復*無料送迎してくれます。
*2024年2月1日以降サービス内容変更
誕生日プレゼント
誕生日の日にプレゼントが送られて来ます。
メンバーシップ・リワード
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』にもメンバーシップ・リワードと呼ばれるポイントシステムがあります。
そして、このカードの場合はポイント交換商品に「宇宙旅行」や「アルファロメオ」があります。
- 宇宙旅行:2,200万ポイント(22億円のカード利用)で宇宙旅行に行くことができます。
- アルファロメオ:500万ポイント(5億円のカード利用)でアルファロメオと交換可能です。
また、ポイントの有効期限は無期限となっています。
『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』の作り方
このカードの場合、年収よりも資産やカードの利用実績を見ていると言われています。
一般的に言われている『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』の招待条件は以下の通りです。
プラチナ・カード会員のの中から利用実績及び利用店舗、職業や資産額(年収)などで審査を受けたうえで選定された人に招待案内が送られる。
上記のように年収だけで判断されるわけではありません。
ここで私と私の友人の利用実績を紹介します。
- 私:年収2,000万円程度、『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』年間利用額7,000万円〜1,2億円、総資産5億円以上
- 友人:年収3,000万円程度、『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』年間利用額3,000万〜5,000万円、総資産1億円未満
年収は低いけれども、年間利用額と資産の多い私の元にはブラックカードの招待が来ましたが、年収は多いけれどもカードの利用額と資産の少ない友人の元には招待は来ませんでした。
このことから、年収よりも総資産や『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』の年間利用額が重要と言えます。
『アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/platinum-card/
3-2. 『ダイナースクラブ プレミアムカード』
『ダイナースクラブ プレミアムカード』はアメックス同様に2大ブラックカードのうちの1枚で、日本では最高級のステータスカードです。
ダイナースクラブで特徴的なカードの利用可能枠に一律の制限がないことに加えて、カードの利用1件100円につき2ポイントたまり、1,000ポイントが1,000マイルに交換できるのでカードの利用で得をしやすい条件となっています。
ただし、マイルの交換に関しては次のような改悪が続いています。
最近マイルへの交換制限が下記のように厳しくなりメリットが少なくなってきました。
- ANAマイルへの交換:年40,000マイルまで(2018年12月21日から)
- 大韓航空・ユナイテッド航空・デルタ航空へのマイル移行レート半減(2,000ポイント=1,000マイル)と交換年120,000マイルor140,000マイルまで(2020年2月1日から)
カードとしての機能もコンシェルジュサービスを始め下記のような豊富な保険が付くので、旅行時を中心に安心して生活を送れます。
- 外貨盗難保険:最高10万円
- キャンセルプロテクション:最高20万円
- ゴルファー保険:最高1億円
年会費(税込) | 143,000円 |
入会金 | – |
還元率 | 0.8〜2% |
『ダイナースクラブ プレミアムカード』特有の特典
以下に『ダイナースクラブ プレミアムカード』特有のサービスを紹介します。
誕生日プレゼント
誕生日の日にプレゼントが送られて来ます。
過去に、手帳やガラス製の写真立てが届いたりしました。
賠償責任危険担保特約
これは日常生活で発生する損害賠償リスクに備える特約です。
自転車屋自動車で他人に怪我をさせてしまったり、他人のものを壊してしまった際に、会員、家族など3親等以内に限りますが、最大1億円まで補償してくれます。
『ダイナースクラブ プレミアムカード』の作り方
一般的に言われている『ダイナースクラブ プレミアムカード』の招待条件は以下の通りです。
- 『ダイナースクラブカード』で年間100万円以上利用する
- カード会社や提携先(ANA、BMW)から優良な顧客と判断される
- 既に『ダイナースクラブ プレミアムカード』を持っている会員からの紹介
一昔前までは年収1,000万円以上の経営者、芸能人、政治家、医者、弁護士、有名企業の管理職など社会的地位がある方で『ダイナースクラブカード』の年間利用金額が多い方にしか招待が届きませんでした。
現在では招待を受けられる条件がかなり易しくなっており、『ダイナースクラブカード』で年間100万円以上利用するのが一般的に最も確実でしょう。
『ダイナースクラブカード』公式ページ:
3-3. 『JCB ザ・クラス』
『JCB ザ・クラス』はJCBブランド最高峰のブラックカードです。入会するには招待が必要となっており、選ばれた方のみ所有する事ができるクレジットカードです。
ステータスは十分高いのですが、年会費も55,000円(税込)で上記2枚のブラックカードに比べて安いです。
ただ、このカードは他のブラックカードよりも優れている点として以下の2点が挙げられます。
- 「東京ディズニーリゾート・パークチケットとギフトカード」「USJ スタジオ・パスとギフトカード」など約2万5千円相当の特典が年に1度もらえる
- コンシェルジュサービスの対応がいい
2019年3月6日追記:
2019年をもってディズニーランドの会員制レストラン「クラブ33」に入れる特典は終了しました(※口コミ情報に基づく)
手荷物無料宅配が付帯していなかったりと残念な部分もありますが、基本的にはサービス、ステータスともに申し分ないです。
『JCB ザ・クラス』の作り方
一般的に言われている『JCB ザ・クラス』の招待条件は年収500万円以上と言われています。
どちらかと言うと、下記のように年収よりもJCBが直接発行しているクレジットカード(プロパーカードと言われます)での累計支払い金額が重視されます。
上記のように、『JCBゴールド』で2年間、年間100万円以上の利用実績を積むことで『JCBゴールド ザ・プレミア』の招待が届きます。
または、『JCBプラチナ』という招待不要で直接申し込みができるカードができたので、『JCBゴールド ザ・プレミア』とどちらか1枚を持って次の条件を満たすと『JCB THE CLASS』の招待が来ます。
- JCBプロパーカードで累計1,000万円〜1,500万円の利用(これより少なくても招待が来ることがあります)
- 年間100万円以上の利用
『JCBゴールド』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/gold/
『JCBプラチナ』公式ページ:
4. まとめ
ブラックカードの特典について公開できる内容をご紹介しました。
ブラックカードのサービスは基本的にプラチナカードのサービスの上位互換と言っていいです。特にコンシェルジュサービスに関しては専任の秘書がつくようになるので、プラチナカードの時よりも格段に質が上がります。
また、ブラックカードになるとカードの限度額がなくなります。私のクレカマニア仲間は実際に3,000万円する車がカードで一括決済することができました。
ただ、カードによってはブラックカード特有のサービスが付帯するものの、ほとんどの場合はあまり変わらず、ブラックカードを持つ意味はほとんどがステータス目的といってもいいかもしれません。
実際にビル・ゲイツやウォーレン・バフェットのような世界的な大富豪でも使っているカードはアメックスのグリーンカードと噂されています。
私はつい最近、『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』の招待を受け作ったのですが、やはり他のカードと比較するとサービスの質が圧倒的に高いので目指すならばこのカードが最もおすすめです。
ただ、『アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード』は年会費も高く、招待を受けるのには毎年1億円前後の利用実績がいるので、厳しい方にはやはり、『ダイナースクラブ プレミアムカード』がおすすめです。
あなたがブラックカードを手に入れられることを祈っています。