クレジットカードの還元率について、本当に正しく理解していますか。
クレジットカードはカードの利用金額に応じてポイント・キャッシュバック・マイルなどの形で還元される事が多く、その割合を「還元率」という表現で紹介されます。
ですが、実はカードによって還元される条件が違うため、広告などで表示されている通りの還元を確実に得られないという盲点があり、使い方によっては他のカードを選んだ方が実質還元率が高かった……という落とし穴があるため注意が必要です。
この記事では大手カード会社に3社勤務した私がその経験を生かして、クレジットカードの還元率に関して以下の流れで紹介します。
クレジットカードの還元率について正しく理解をしておくことで、見た目の還元率に騙されたり惑わされなくなり、現金払いに比べて年1万円分以上得することも可能になります。
この記事を読むことで、クレジットカードのポイント還元率について詳しくなり、今のあなたのライフスタイルに合ったクレジットカードを使いこなせて考えていた通りに近い還元をきっちりと得られるようになります。
1. クレジットカードの還元率|最新事情と正しい選び方
冒頭でも述べた通り、クレジットカードはカードの利用金額に応じてポイント・マイル・キャッシュバックなどの形で還元される事が多く、その割合を「還元率」という表現で紹介されます。
通常、多くの一般カードの還元率はカード利用金額の0.5%〜1.0%程度です。しかし、中にはそれ以上の高い還元率を持つクレジットカードが存在するため、ライフスタイルに合った使いこなしをすると現金払いに比べて非常にお得に買い物や支払いが可能になります。
例えば、年間100万円の買い物をした際に以下のようになります。
- 0.5%の還元率:5,000ポイント=5,000円分
- 1.0%の還元率:10,000ポイント=10,000円分
- 1.5%の還元率:15,000ポイント=15,000円分
※1ポイント=1円相当の価値の場合
年間カードを100万円利用する方にとって還元率が1%違うと1万円分も還元されるポイントなどが変わります。
一般的に高還元であればあるほど、クレジットカードを使った時に得られるポイントなどが多くもらえます。
もう古い?高還元率クレジットカードの幻想と正しい選び方
せっかくクレジットカードを使うなら0.1%でも還元率の高いカードを利用して、より多く還元を受けたいと思います。
しかし、最近はどこで使っても高還元率なクレジットカードは次のいずれかに当てはまり、昔ほどお得ではなくなりました。
- 条件が改悪される(1%以下に下げられることがほとんど)
- 新規発行やカード更新が終了される・された
- リボ払いでリボ手数料を払う必要がある(多くの場合で逆に損をします)
- カード年会費が数千円〜数万円と高額
- 100万円など指定の利用額を満たさないとボーナスポイントがもらえない
その他にも「1回利用金額ごとにポイントが付くため、取りこぼしが多い」「最低交換数が多い」「貯まるポイントが使いにくい」「交換先が少なかったり、有用な使い道がない」などに当てはまることもあり、見た目の数字の高さだけに騙されると他のカードを選んだ方が実質還元率が高かった……ということになりかねません。
そうは言っても、9,000枚以上あるクレジットカードの中から還元率の高いクレジットカードを新たにいちいち比較して探すのも面倒で疲れるでしょう。
この記事では簡単に選べるように3つのパターンに分けて還元率を重視する方におすすめのカードをご紹介します。
ポイントでの還元率を重視する方は2章へ
キャッシュバックでの還元率を重視する方は3章へ
マイルでの還元率を重視する方は4章へ
2. ポイント還元率で選ぶクレジットカード8選
クレジットカードを利用した時にポイントとして還元されるカードの中でおすすめをご紹介します。
ポイント式は主に下記の2つあります。
- 共通ポイントが直接貯まる|面倒な交換手続きなどをせずにそのポイント加盟店で使えます
- カード会社のポイントが貯まる|交換手続きは必要ですが、共通ポイントやマイル、キャッシュバック・商品など幅広く交換できます
支出の占める割合が特定の共通ポイント加盟店やサービスが多い場合は、その共通ポイントがたくさん貯まるクレジットカードを使うことをおすすめします。
いろんなお店やサービスを利用していて、その時の状況に合わせてポイントを自由に使いたい方は2番目のカードがおすすめです。
2-1. 共通ポイントが高還元率で直接貯まるクレジットカード5選
5大共通ポイントが高還元率で直接貯まるクレジットカードでおすすめは次の通りです。
- 楽天ポイント:『楽天カード』
- Ponta:『ローソンPontaプラス』
- dポイント:『dカード』
- Vポイント:『Oliveフレキシブルペイ 一般』
- PayPayポイント:『PayPayカード』
※旧Tポイントは2024年4月22日にVポイントに統合されました。
ただし、Ponta・dポイントに関して還元率を重視するのであれば『Oliveフレキシブルペイ 一般』の利用で最大20%貯まるVポイントを交換した方が高くなりやすいです。
Ponta・dポイントは1:0.8の交換レートですが、対象のコンビニ・飲食店の利用が多い方はOliveがおすすめなので、2-2を確認してください。
それぞれのカードについてもう少し詳しくご紹介します。
楽天ポイント:『楽天カード』
『楽天カード』は年会費永年無料でポイント還元率1%(100円につき1ポイント)のクレジットカードで、楽天市場では最大3%のポイント還元を受けられます※楽天市場で年に約50万円以上買い物をするなら『楽天プレミアムカード』の方が還元率が高くなります
1ヶ月間カードで支払った金額の1%(100円につき1ポイント。小数点以下切り捨て)分ポイントが貯まるため、ほぼ表示通りの還元を得られる事に加えて、ファミリーマート・マクドナルドなど楽天ポイント加盟店でポイントで支払いできることが大きなメリットと言えます。
「楽天経済圏」とも言われる楽天グループの利用が多い人には必携の1枚と言えます。
『楽天カード』公式ページ:
https://www.rakuten-card.co.jp/
【注意!】楽天のクレジットカードは普通に使っていても突然使えなくなったり、決済トラブルの告知や対応が遅く、サポートの評判も良くありません。
リスクを承知の上で申し込みや利用をしてください。どうしてもメインカードとして使いたい方は他社のカードをサブとして1枚以上持つ事を強くおすすめします。
Ponta:『ローソンPontaプラス』
『ローソンPontaプラス』は2019年1月15日からローソン銀行より発行開始になったクレジットカードで、通常はポイント還元率1%(200円[税込]につき2ポイント)です。
下記のローソングループ以外で1ヶ月間カードで支払った金額200円[税込]につき2ポイントが貯まるため、ほぼ表示通りの還元を得られます。
ローソン、ローソンストア100、ナチュラルローソンでの利用分は、1度の買い物で200円(税抜)ごとに利用する時間によって最大4Pontaポイント貯まります。
- 0:00〜15:59の利用:200円(税抜)ごとに2Pontaポイント
- 16:00〜23:59の利用:200円(税抜)ごとに4Pontaポイント
2021年10月からは下表の条件となります。
ローソンで | 200円(税抜)利用ごとのお買上げポイント | |
0時〜15時59分 | 16時〜23時59分 | |
いつでも | 2ポイント | 4ポイント |
毎月10日・20日 | 4ポイント | 8ポイント |
毎月10日・20日利用分 ローソンアプリでエントリー ※毎月エントリー必要 | 6ポイント | 12ポイント |
出典:ローソン銀行を元に一部改変
毎月10日・20日の利用では3%または6%とローソンでの還元率が全支払い方法の中でも最高クラスになるため、ローソンでの買い物が多い人におすすめです。
ただし、ローソングループでは1回の支払い金額200円(税抜)ごとにポイントが付くルールなので、実際の還元率は下がる点は注意してください。
ローソン・ケンタッキーフライドチキンなどPonta加盟店ならポイントで直接支払えるのも便利です。
『ローソンPontaプラス』公式ページ:
安定した還元率を求める方は『au PAY カード』、auのヘビーユーザーは『au PAY ゴールドカード』が高還元率になります。
dポイント:『dカード』
『dカード』は年会費永年無料でドコモユーザー以外の方でもポイント還元率1%(100円[税込]につき1ポイント)のクレジットカードで、マツモトキヨシやビッグエコーなどのdカード特約店ならさらにポイントが多く貯まります。
ただし、1回の支払い金額100円(税込)ごとにポイントが付くルールに加えて、ドコモ携帯電話料金の支払いや電子マネーチャージ・国民年金保険料などポイント還元対象外の項目が多いため、実際の還元率は下がりやすい点は事前に確認しておいてください。
ローソン・マクドナルドなどdポイント加盟店でポイントで支払いできることに加えて、SMBC日興証券の「日興フロッギー」を利用する事で期間・用途限定のdポイントでも100ポイントから株・ETF・REITを購入できることが他の共通ポイントにはない唯一無二の利点です。
『dカード』公式ページ:
https://dcard.docomo.ne.jp/st/dcard_dcard/index.html
ドコモユーザーで月の利用金額が1万円を超える方は『dカード GOLD』の方がよりお得になります。
Vポイント:『Oliveフレキシブルペイ 一般』
『Oliveフレキシブルペイ 一般』は三井住友銀行・三井住友カードが発行する年会費永年無料のポイント還元率0.5%のクレジットカードを含む1枚で3つの支払いができるVポイントが貯まるカードです。
メリットは何と言っても全国のセブン-イレブン・ローソンなどの対象コンビニやマクドナルド・ガスト・すき家・ドトールなど対象飲食店でタッチ決済をすると最大20%のポイント還元を得られる事です。
対象のコンビニ・飲食店をあまり利用しない人でも、「選べる特典」で給与・年金受取特典を選択し、毎月3万円以上を振込で受け取ると毎月200ポイントがもらえます。
ポイントはカード利用の支払いに1ポイント=1円としてキャッシュバック(充当)できたり、VポイントPayアプリを使ってVisaもしくはiDが使えるお店で1ポイント=1円で買い物に利用できるなど使い勝手も非常に良いです。
『Oliveフレキシブルペイ 一般』公式ページ:
PayPayポイント:『PayPayカード』
『PayPayカード』はQRコード決済で最大のシェアを誇るPayPayを最も有利な条件で使えるクレジットカードで、PayPayのヘビーユーザーは必携の1枚です。
2024年8月7日よりVisa・Mastercard・JCBの3つのブランドを申し込めるようになりました。用途に応じて利用できて、それぞれのカードの支払い口座を分けることも可能です。
自治体などと組んで行われるキャンペーンなどでも、PayPayクレジットは対象になるため、お店や品物を選ばず広く特典を受けやすく、Yahoo!ショッピングなどのネットショッピングでもポイントをたくさん得やすいです。
『PayPayカード』公式ページ:
2-2. カード会社のポイントが高還元率で貯まるクレジットカード3選
カード会社のポイントが高還元率で直接貯まるクレジットカードでおすすめは次の通りです。
- 年会費無料で1.2%:『リクルートカード』
- 対象のコンビニ・飲食店での利用ならポイント還元率最大20%:『Oliveフレキシブルペイ 一般』
- 高級ホテル利用&マイル交換できる:『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』
1章で述べた通り、年会費無料なのに無条件でどこで使っても還元率の高いカードはほぼ存在しなくなり、無料にこだわるなら特定のお店での支払い時や指定された電子マネーでの支払い時などの制限があります。
ここでは、年会費が高額でも純粋にポイント還元率が高いカードだけをご紹介します。
支払いでもらえるポイントだけで年会費以上の得をするのは難しいクレジットカードも多いので、付随する特典や優待内容があなたのライフスタイルに合うかどうかも確認して選んでください。
年会費無料で1.2%:『リクルートカード』
『リクルートカード』は全ての年会費無料カードの中でポイント還元率1.2%と、現状実質最高のクレジットカードです(これ以外で高還元率な年会費無料カードはリボ払いが前提なため)
1ヶ月間カードで支払った金額の1%(小数点第1位以下切り捨て)分ポイントが貯まるため、ほぼ表示通りの還元を得られる非常に魅力的なカードです。
たまったポイントはリクルートグループのサービス利用時に1ポイント=1円から使うこともできます。
また、Pontaポイント・dポイントに交換でき、ローソンなどPonta・dポイント提携店舗での利用やJALマイルに交換できるため、使い勝手が良いです※2024年3月21日よりAmazon.co.jpで1ポイント1円で利用可能
『リクルートカード』公式ページ:
対象のコンビニ・飲食店での利用ならポイント還元率最大20%:『Oliveフレキシブルペイ 一般』
『Oliveフレキシブルペイ 一般』2023年3月より発行開始された対象のコンビニ・飲食店での利用時に最大20%のVポイント還元されるクレジットカードです。
下表で比較した通り、『三井住友カード(NL)』に比べてポイントが多くもらいやすくなります。
『Olive 一般』 | 『三井住友カード(NL)』 | |
家族カード | あり | あり |
引き落とし口座 | 三井住友銀行のみ | 他の銀行も可能 |
Vポイントアッププログラム(対象のコンビニ・飲食店での利用時) | 最大+8%のVポイント | ー |
Oliveアカウントの選べる特典 | 給与・年金受取200Pなど1〜2個選択 | ー |
電子マネーiD支払い | デビットカードのみ ポイント優遇対象外 | クレジットカード ポイント優遇あり |
支払い日 | 26日のみ | 10日または26日 |
対象のコンビニ・飲食店は有名な全国チェーンばかりですので、お得にならない人はあまりいないでしょう。
また、不定期にVisaのタッチ決済などを対象にしたキャッシュバックキャンペーンや、 Vポイント祭というカードの利用によって抽選で還元を得られるキャンペーンが行われているため、普段使いでも高還元率になりやすい1枚です。
『Oliveフレキシブルペイ 一般』公式ページ:
https://www.smbc.co.jp/kojin/olive/special/offers/credit.html
高級ホテル利用&マイル交換できる:『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』
『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』は通常ポイント還元率1%(1回の支払い金額100円[税込]につき3ポイントが付くルール)で貯まるカードです。
ただし、以下の使い方は還元率が下がってしまうと認識してください。
- 電力・ガス・水道・税金などの支払いは200円(税込)につき3ポイントと半分になる
- NHK・電子マネーのチャージ・寄附団体は還元対象外
上記の使い方はなるべく避けて、シェラトンやウェスティンなどMarriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルでの支払いは100円(税込)につき6ポイント貯まったり、カードに付属する「Marriott Bonvoyゴールドエリート会員資格」により、宿泊時の利用1米ドルにつき12.5Marriott Bonvoyポイント(通常会員の25%ボーナス)を獲得できるなどのメリットもあります。
ポイントは次のように全クレジットカードの中でも屈指の使い勝手の良さを誇ります。
- Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルの無料宿泊特典に使える
- JAL・ANAを含む39社の提携航空会社マイレージに最高1.5%のマイル還元率で交換できる
ポイントは実質無期限なので有効期限を気にせず間接的にJALやANAのマイルを高い還元率で貯められるため、JALカードやANAカードよりも使いやすいと感じる方も多いです。
『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/marriott-bonvoy-premium/
3. キャッシュバック還元率で選ぶクレジットカード
クレジットカードを利用した時に、自動的にキャッシュバックで還元されるカードをご紹介します。
請求時に直接支払い金額を減らせるため手元の現金を多く残せるという、メリットがはっきりと分かりやすいことも人によってはお得に感じやすいでしょう。
3-1. 『Likeme by saison card』
『Likeme by saison card』はセゾンカードが初めて発行するキャッシュバック型のクレジットカードで、年会費永久無料で持てます。
ショッピング利用分が常時1%キャッシュバックされますが、1会計単位で100円未満など以下の場合に当てはまると対象外になり、実質還元率が下がりやすくなるため気をつけてください。
もれなく表記通りの還元率にしたい場合は、Apple Payに紐付けて100円単位でSuicaにチャージをするなどの対応をしましょう。
『Likeme by saison card』公式ページ:
上記でご紹介した以外のキャッシュバック式クレジットカードについて、より詳しく知りたい方は「還元率1%以上でキャッシュバックできるクレジットカードおすすめ3選」の記事を参照してください。
4. マイル還元率で選ぶクレジットカード7選
クレジットカードを利用した時に、マイルが高還元されるカードの中でおすすめをご紹介します。
マイルへの還元は次の2パターンです
マイルが直接貯まる | ポイントをマイルに交換する | |
メリット |
|
|
デメリット | 有効期限が貯めるマイルと同じになる | 交換の手間がかかる |
それぞれに良し悪しがあり、ライフスタイルによってメリットと感じる点とデメリットに感じる点の重さなども変わってきます。
ここでは、日本人利用者が多いJALとANA、複数の航空会社のマイルが高い還元率で貯められるクレジットカードをご紹介します。
4-1. JALマイルが高還元率で貯まるクレジットカード3選
JALマイルが高還元率で貯まるクレジットカードでおすすめは次の通りです。
- 『JALカード TOKYU POINT ClubQ』:JALカードでもっともマイルを貯めやすい
- 『JAL アメリカン・エキスプレス・CLUB-Aゴールドカード』:JAL航空券の購入などで100円=3マイルたまる
- 『セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』:どこでもJALマイル還元率1.125%以上で貯めたい方
それぞれのカードについてもう少し詳しくご紹介します。
『JALカード TOKYU POINT ClubQ』:JALカードでもっともマイルを貯めやすい
『JALカード TOKYU POINT ClubQ』は下記のような利用でJALマイルやTOKYU POINTがもらえるため、最もJALマイルを貯めやすい『JALカード』です。
- 東急グループの利用でJALマイルの他にTOKYU POINTも同時にたまる
- WAONやPASMOのチャージでJALマイルやTOKYU POINTがもらえる
- ネットショッピングでTOKYU POINTがたまる
カード利用で貯まるJALマイルは、1回の支払い金額200円(JALカードショッピングマイル・プレミアムに入会の場合は100円)で除した数の小数点第一位を四捨五入して計算されるルールなため、取りこぼしは比較的少ないです。
TOKYU POINT加盟店である東急グループ(東急ストアなど)で利用すると、TOKYU POINTとJALマイルが同時に貯まり、TOKYU POINTは2,000ポイント=1,000JALマイルに交換できるので、東急グループの利用が多い人はマイル還元率を上げやすくなります。
東急グループを全く利用しない人でもWAONやPASMOなどの電子マネーのチャージや利用でJALマイルを効率よく貯められたり、ネットショッピングの利用でボーナスマイルがもらえるので、JALマイルの貯めやすさ(還元率の高さ)を重視する全ての人におすすめです。
『JALカード TOKYU POINT ClubQ』公式ページ:
20代の方は『JAL CLUB EST』がおすすめです。
『JAL アメリカン・エキスプレス・CLUB-Aゴールドカード』:JAL航空券の購入などで100円=3マイルたまる
『JAL アメリカン・エキスプレス・CLUB-Aゴールドカード』は年会費が他のJALゴールドカードよりも高いですが、JALグループの対象商品(JALの航空券など)を購入する際に通常のカード利用のマイル還元に加えて100円につき1マイルがもらえるので、JALマイル還元率が3%になります。
これは、JALゴールドカードの中でアメックスだけの特典(アドオンマイル)です。
なお、カード利用で貯まるJALマイルは、1回の支払い金額100円で除した数の小数点第一位を四捨五入して計算されるルールなため、取りこぼしはほぼなく1%のマイル還元率にできます。
そのため、JALゴールドカードのサービスが必要でJALの航空券などを年に16.5万円以上カードで購入する方は最もマイル還元率を高くできるため、このカードがベストな1枚です。
『JAL アメリカン・エキスプレス・CLUB-Aゴールドカード』公式ページ:
20代の方は『JAL CLUB EST』がおすすめです。
『セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』:どこでもJALマイル還元率1.125%以上で貯めたい方
『セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』は年会費22,000円(税込)とプラチナカードでは格安の年会費です。
また、SAISON MILE CLUBに5,500円(税込)※で登録することで、下表のようにJALマイル還元率最高1.125%にできます。
※年間積算マイルが15万マイル到達で次年度年会費無料
マイル還元率 | |
ショッピング1,000円=10マイル | 1% |
2,000円で1永久不滅ポイント | 0.125% |
合計 | 1.125% |
永久不滅ポイントは通常200ポイントを500JALマイルに交換できるためこのような計算になります。
また、サッカー日本代表などの期間限定キャンペーン時は200Pにつき600JALマイルなどレートが良くなる時はさらにマイル還元率が上がります。
『セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』公式ページ:
上記でご紹介した以外のJALマイルが貯まるクレジットカードについて、より詳しく知りたい方は「JALマイルがお得に貯まるクレジットカード7選|9千枚から厳選」の記事を参照してください。
4-2. ANAマイルが高還元率で貯められるクレジットカード3選
ANAマイルが高還元率で貯められるクレジットカードでおすすめは次の通りです。
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:実質年会費無料でANAカードが持てて、メトポへの交換で高マイル還元率やマイル有効期限を延長しやすい
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』:年会費などの負担が少ないのにマイル還元率が最高1.56%とコスパN0.1
- 『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』:ANA航空券の購入でマイル還元率3%!今からSFC修行するならコレが1番
『ANAカード』は原則カード会社のポイントをANAマイルに交換するタイプのため、長い有効期限やたくさんのマイルに交換しやすいというメリットがあります。
それぞれのカードについてもう少し詳しくご紹介します。
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:実質年会費無料でANAカードが持てて、メトポへの交換で高マイル還元率やマイル有効期限を延長しやすい
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』はPASMOオートチャージやクレジットカードの決済でJCBのOki Dokiポイントが貯まり、PASMOを東京メトロなどで利用すればメトポがもらえて、2つのポイントがたまるクレジットカードです。
Oki Dokiポイントは1ヶ月間カードで支払った合計金額に対して1,000円(税込)につき1ポイント貯まるため、比較的ロスがなく0.5%相当の還元率にできます。10マイルのレートで交換するためには年間5,500円(税込)の移行手数料がかかりますが、他ブランドのANA一般カードが6,600円(税込)かかるので少ない負担でマイル還元率を上げられるのがメリットです。
また、メトポは下記のような利用でたまり、100メトポは90マイルに交換できます。
メトポはOki Dokiポイントからも交換できるので、0.3%とマイル還元率が低いOki Dokiボーナスポイントをメトポに交換してからマイルにすることでマイル還元率0.45%に上げることができます。
東京メトロを利用しない方でもANAマイルをメトポに一度交換して、再びANAマイルに交換することで有効期限を延長する「メトロ返し」が使えるメリットがあります。
さらに、持っているだけで毎年年会費相当分の1,000ボーナスマイルがもらえるので、実質年会費無料でANAカードが持てます(※1マイル=2円として計算した場合)
『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』公式ページ:
『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』:年会費などの負担が少ないのにマイル還元率が最高1.56%とコスパN0.1
『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』はJCB・東京メトロと提携して発行されているANAのゴールドカードで、Oki Dokiポイントのたまり方は『ソラチカカード』と同じですが、1ポイントを10マイルに手数料無料で交換できるため基本ANAマイル還元率は1%です。
「スマリボに基準日(判定日)に登録されていて、年に一回以上のカード利用」の条件を満たすと5,000円(税込)の年会費キャッシュバックを受けられるため、ANAゴールドカードの中で年会費最安値(10,400円)で持てます。
さらに、年間利用額や少額のリボ手数料を発生させることでもらえるボーナスポイントをマイルに交換することで最大1.56%のマイル還元率にできるので、ランクの高いカードをコスパ良く使えると非常に人気の高いカードです。
『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』公式ページ:
https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/ana_tome.html
年会費を安くする方法やマイル還元率を上げる方法などより詳しく知りたい方は「世界一わかりやすい『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』解説」を参照してください。
『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』:ANA航空券の購入でマイル還元率3%!今からSFC修行するならコレが1番
『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』はANAとアメリカン・エキスプレスのゴールドカードの両方のほとんどのサービスを1枚で利用できる、非常に便利なカードです。
通常1回の支払い金額100円(税抜)ごとに1ポイントが付くルールなため、ほぼ表示通りの還元を得られます。
ANAの航空券などANAグループでの利用ならばポイントが2倍もらえます。
ANA航空券を購入した場合はANAカードマイルプラス提携店のボーナスマイルも付きマイル還元率3%になるので、今からSFC修行を始める方やANAの飛行機をよく使う方におすすめなカードです。
さらに、ポイントの有効期限がなくマイル交換数の制限もないので、ファーストクラスなどに乗りたい方は自分のペースでたくさんマイルを貯めることができます。
『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/ana-gold-card/
より詳しいメリット(特典詳細など)を知りたい人は「世界一わかりやすい『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』解説」を参照してください。
上記でご紹介した以外のANAマイルが貯まるクレジットカードについて、より詳しく知りたい方は「全37種比較!ANAのマイルが貯まるおすすめクレジットカード8選」の記事を参照してください。
4-3. 複数の航空会社マイルに高還元率で交換できるクレジットカード
複数の航空会社マイルに高還元率で交換できるクレジットカードは2-2でもご紹介した『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』です。
『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』:39社の対象航空会社のマイルに交換可能
『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』はカードの利用(1回の支払い金額100円[税込]につき3ポイント)で貯まるポイントを39社の対象航空会社のマイルに最高1.5%の還元率で交換できます。
具体的な対象航空会社と最高マイル還元率は下記の通りです(五十音順。+をクリックすると見れます)
ほとんどの航空会社の場合、ポイントを3:1のレートで交換できるため通常のマイル還元率は1%です。
さらに、1回の手続きで60,000ポイントを交換すると5,000ボーナスマイルがもらえて+0.25%となり、最高マイル還元率を1.25%にできます(ユナイテッド航空は10,000ボーナスマイルで最高マイル還元率1.5%)
マイル還元率が下がってしまうニュージーランド航空は他の航空会社を利用するか、ホテル+エアマイル パッケージに交換しましょう。
Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルのMarriott Bonvoyゴールドエリート会員資格が付くので、系列のホテルの宿泊でレイトチェックアウトや支払い時にボーナスポイントなどの特典があり、ホテル宿泊を快適にできるメリットもあります。
『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』公式ページ:
https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/marriott-bonvoy-premium/
マイルが貯まるクレジットカードについて、より詳しく知りたい方は「日本唯一!マイルの貯まるクレジットカード完全ガイド」の記事を参照してください。
5. まとめ
クレジットカードのポイント還元率について最新の情報を解説し、おすすめカードをご紹介しました。
最近は無条件でどこで使っても高還元率になるクレジットカードはほとんど無くなってしまったため、還元される条件をしっかりと確認した上であなたのライフスタイルに合ったカードを選ばないと他のカードを選んだ方が実質還元率が高かった……ということになりかねません。
この記事では簡単に選べるように3つのパターンに分けて、還元率を重視する方へおすすめのクレジットカードを選びました。
ポイント還元率を重視する方におすすめ
共通ポイントが高還元率で直接貯まるクレジットカード
- 楽天ポイント:『楽天カード』
- Ponta:『ローソンPontaプラス』
- dポイント:『dカード』
- Vポイント:『Oliveフレキシブルペイ 一般』
- PayPayポイント:『PayPayカード』
※旧Tポイントは2024年4月22日にVポイントに統合されました。
ポイント交換の手間を惜しまないなら『Oliveフレキシブルペイ 一般』の方が高還元率になりやすいです。Ponta・dポイントは1:0.8の交換レート
カード会社のポイントが高還元率で貯まるクレジットカード
- 年会費無料で1.2%:『リクルートカード』
- 対象のコンビニ・飲食店での利用ならポイント還元率最大20%:『Oliveフレキシブルペイ 一般』
- 高級ホテル利用&マイル交換できる:『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』
キャッシュバック還元率を重視する方におすすめ
- 『Likeme by saison card』:セゾンカードの特典も受けられる
マイル還元率を重視する方におすすめ
JALマイルが高還元率で貯まるクレジットカード
- 『JALカード TOKYU POINT ClubQ』:『JALカード』でもっともマイルを貯めやすい
※20代の方は『JAL CLUB EST』
- 『JAL アメリカン・エキスプレス・CLUB-Aゴールドカード』:JAL航空券の購入などで100円=3マイルたまる
- 『セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』:どこでもJALマイル還元率1.125%以上で貯めたい方
ANAマイルが高還元率で貯められるクレジットカード
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)』:実質年会費無料で『ANAカード』が持てて、メトポへの交換で高マイル還元率やマイル有効期限を延長しやすい
- 『ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)』:年会費などの負担が少ないのにマイル還元率が最高1.56%とコスパN0.1
- 『ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード』:ANA航空券の購入でマイル還元率3%!今からSFC修行するならコレが1番
複数の航空会社マイルに高還元率で交換できるクレジットカード
- 『Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード』:39社の対象航空会社のマイルに交換可能
この記事でご紹介した内容があなたのライフスタイルに合ったクレジットカードを選べる役に立ち、今よりも高い還元を受けて幸せで快適な毎日を過ごせるようになることを願っています。
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